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フリードスパイクの燃費は悪い?燃費向上方法・燃費比較

更新日:2024年01月31日

コンパクトミニバンであるフリードの3列目シートを取り除いたフリードスパイクは、広いカーゴスペースやたくさんの収納スペースがあります。コンパクトながら海や山へとレジャーに大活躍のフリードスパイクを、燃費の面から検証してみました。

フリードスパイクの燃費は悪い?燃費向上方法・燃費比較

フリードスパイクの燃費は悪い?タイプ別燃費比較と燃費向上法

ホンダのコンパクトミニバン「フリード」の3列目シートをなくし、広大なカーゴスペースを作ることで、車中泊などよりアクティブな使い方を好むユーザーになのが「フリードスパイク」です。ここでは、そんなフリードスパイクの燃費に注目し、タイプ別の燃費比較や、燃費をよくする裏技についてご紹介します。

ハイブリッドはやっぱりお得?

フリードスパイクのエンジンには、ガソリンとハイブリッドがあります。経済性やエコロジーを重視する方はハイブリッドを選択する場合が多いかと思いますが、車両価格で比較すると、ハイブリッド車が若干お高くなるのは事実です。それではハイブリッド車の実燃費は、上乗せされた車両価格に見合うものなのかを検証してみます。

フリードスパイクハイブリッドのJCO8モード燃費は21.5㎞/Lです。これはあくまでカタログでの値ですが、実走行でこれだけの燃費が出ているのでしょうか。口コミ情報を見てみると交通量の多い街中で12~13㎞/Lと書かれたものが最も多く、なかには10㎞/L台といったものもありました。

一方、高速道路では健闘し、19~20㎞/Lほどという結果になります。フリードスパイクハイブリッドの平均燃費は実走行で16.5㎞/L程度ですが、90~100㎞/hの巡航速度であればカタログ値に近い数値を出すことも可能といえます。

ガソリン車の実燃費はどのくらい?

では、購入価格の面でお得感の高いガソリン車の燃費はどうでしょう。ちなみにガソリン車のカタログでの燃費は2WDで16.5㎞/Lとなっています。こちらも実燃費を口コミから探ってみます。

市街地の実走行では10~12㎞/L、高速道路では12~14㎞/Lといったものが多く、なかには高速で15㎞/Lを超える場合もあるようです。フリードスパイクのガソリン車での実燃費は、平均すると12㎞/Lといっところです。巡航速度の高い高速走行では、やはりハイブリッドに分がありますが、ストップアンドゴーの多い市街地では、ガソリン車とハイブリッド車の差はあまりありません。

4WDの燃費は悪いの?

フリードスパイクには4WD車の設定もあります。広いカーゴスペースで、アウトドアなどアクティブな使い方をするユーザーが多いことが予想されるフリードスパイクですから、4WDを選択される方も多いでしょう。では、4WDの実燃費はどのくらなのでしょうか。

4WD車のJCO8モード燃費、いわゆるカタログ値での燃費は14.0㎞/Lとなっています。いろいろな口コミサイトの書き込みを見ると、実燃費は平均で10㎞/L前後です。フリードスパイクの4WDシステムはリアルタイム4WDというものです。普段はFFで走行し、悪路や滑りやすい路面で瞬時に4WDに切り替わるというものです。

通常の2WD車に比べ、雪道などでの安心感は増しますが、複雑な電子制御の4WDシステムを搭載する以上、燃費の低下はしかたありません。ガソリン代をとるか、安心感をとるか、ユーザーの使い方や考え方で判断は分かれるでしょう。

フリードスパイクの中古車を選ぶなら?

フリードスパイクの中古車を選ぶ場合、ガソリン車なのかハイブリッド車なのかというのは大きな問題になります。燃費面でアドバンテージの高いハイブリッド車ですが、新車時の価格差に加えその燃費面での優位差が、そのまま中古車相場にも反映されるようで、平均で30~40万円程度の価格差があります。

ただし購入した車の使い道が、通勤や買い物などの街乗り中心であれば、ハイブリッドの燃費面での優位性はそれほど発揮されません。遠出が中心でランニングコストを強く意識したり、ハイブリッド車の静粛性やパワー、乗り心地をそれほど重要視しないのであれば、価格面で安いガソリン車というのも賢い選択だといえます。

フリードスパイクとフィットシャトル燃費比較のいいのはどっち?

フリードスパイクとフィットシャトルは、ともにホンダから出ているコンパクトカーです。タイプに違いはあるものの競合として引き合いに出されることの多い2台を比較してみます。

フリードスパイクとフィットシャトルのボディの違いは?

コンパクトミニバンのフリードの3列シートを取り払い、カーゴスペースのユーティリティを追求しトールワゴンとしたフリードスパイク。一方、コンパクトカーのフィットの前後オーバーハングを延長し、ステーションワゴンとしたフィットシャトル。購入の際に互いに対立候補となる可能性も高いこの両車を、燃費の面から比較します。

サイズを比較すると、全長ではフリードスパイクの4210㎜に対し、フィットシャトルは4410㎜、全幅は2台とも1695㎜と同じです。全高では1715㎜のフリードスパイクに対し、フィットシャトルは1540㎜です。

長さはフリードスパイクの方が短いですが、リアシートを倒した場合のフラットスペースを比べると、フィットシャトルの1800㎜に対し、フリードスパイクは2000㎜余りあり、カーゴスペースの使い勝手でみると、高い天井も相まってフリードスパイクに分があります。ステーションワゴンとミニバンというコンセプトの違いが如実に現れた結果といえます。

フリードスパイクとフィットシャトルの燃費の違いは?

では、両車の燃費はどうでしょう。両車ともにハイブリッドの設定があるので、条件を合わせるためにハイブリッド車で比較してみます。まずはカタログ値からです。JCO8モード燃費はフリードスパイクが21.6㎞/L、フィットシャトルが25㎞/Lです。

実燃費はどうでしょうか。こちらもいくつかの口コミを見てみますと、フィットシャトルで街乗り19㎞/L前後、高速で21㎞/L、前後とあります。さきほど海渡通りフリードスパイクハイブリッドの実燃費は、街乗りが12㎞/L前後、高速が19㎞/L前後とフィットシャトルが勝ります。やはりフリードスパイクは、後席スライドドアや装備品のアップによる重量増で、燃費の面では分が悪いです。

コンパクトカーのフィットより広い車内ながら、立体駐車場にも入れて燃費の良い車が欲しいならフィットシャトル、多少燃費が悪くて立体駐車場が無理でも、車中泊などのレジャーも楽める車が欲しいならフリードスパイクだといえます。

フリードスパイクの燃費向上方法を紹介!

ここではフリードスパイクの燃費向上テクニックについてお話しします。まずは不要な荷物は積まないということです。これはある意味、すべての車に当てはまることだといえます。ですがこと広い荷室を持ち、レジャービークルとしての性格の強いフリードスパイクの場合、ついついいらない荷物も積みっぱなしにしてしまうことが多くなります。常にカーゴスペースの整理を心がけましょう。

また、これはガソリン車に限ってのことなんですが、急加速や急減速を避けエンジンブレーキを多用するなどスムーズな運転が、燃費向上につながります。

一方、ハイブリッド車の場合は、この原則が通用しません。ガソリン車のところで推奨したようなゆっくりとした加速では、モーターのアシストが少なくなり燃費が低下します。スタート時は少し思い切ってアクセルを踏み込み、ある程度まで加速したら一定速度を保つことにより、モーターアシストが増え、結果的に燃費が向上します。

ブレーキングに関しても、ハイブリッド車ならではの方法があります。ハイブリッド車のブレーキは油圧ブレーキと回生ブレーキが組み合わされています。ブレーキを強く踏むと、油圧ブレーキの方が働く仕組みになっています。そこで早めのブレーキでブレーキランプがギリギリ点灯するような程度でブレーキを踏むと、回生ブレーキが働き充電が行われ、燃費向上につながります。

ガソリン車とハイブリッド車で、燃費向上のためのアクセルやブレーキワークが異なるとは、少し意外です。もちろん、一般的な燃費向上テクとして、タイヤの空気圧を正常にして、無駄なアイドリングを減らすのはいうまでもありません。

フリードスパイクの燃費計は正確なの?

フリードスパイクの燃費計はほとんどの車種で採用されている方法と同じく、燃料噴射が行われた時間から使用した燃料の量を計測し、車速センサーからの走行距離とで1Lあたり何㎞走っているかを計算しています。これは走り始めてから一定時間経過後に表示される平均燃費計算法であり、いわば過去の経過で燃費を計算する方法です。

しかし、過去といってもデータは10秒ごとに更新されており、ある程度正確な数値を表示していますが、計算方法が異なるのでいわゆる満タン法と同じ数値が出るとはかぎらないのです。ただし、車の計器にはある程度の誤差は致し方ありません。あくまで燃費計は目安であり、燃費計を見ながらエコドライブを心がける指標ぐらいに考えておくのが賢明でしょう。

フリードスパイクは海や山に出かけたくなる最強ミニバン

ここまでフリードスパイクについて見てきました。たしかに燃費面では他のコンパクトカーに劣る部分はあるかもしれません。しかしながら高い天井に長い荷室を備え、収納スペースも豊富なフリードスパイクは、レジャーという用途に使うという視点で見ると非常に使い勝手のいいミニバンといえます。

みなさんもこのフリードスパイクにキャンプ道具を満載して、海や山へ出かけてみてはいかがでしょうか。

初回公開日:2017年09月16日

記載されている内容は2017年09月16日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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