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スバルXVの燃費は悪い?燃費向上方法とは・燃費比較

更新日:2024年02月06日

スバルXVは、伝統の水平対向BOXERエンジンを搭載するのSUVです。ライバル車と比較するとハイブリッドのラインナップが存在せず、その燃費性能が気になります。同じエンジンを搭載するインプレッサやフォレスターと燃費性能をまとめて比較してみました。

スバルXVの燃費は悪い?燃費向上方法とは・燃費比較

スバルXVの燃費は悪い?

デザイン性と実用性そして高い走破性も合わせ持つスバルXV

初代スバルXVは2010年にデビュー、インプレッサをベースとしデザイン性と実用性を合わせ持つ車として高いを誇ります。

そして、2017年4月についに3代目にフルモデルチェンジしました。新たにスバルグローバルプラットフォームが採用されボディ剛性が強化、またその効果により操舵に対するレスポンスも格段に向上しています。ただ単に車が頑丈というだけでなく、危険回避のための運動性能も高められることにより、全てのシーンでより安心・安全な運転環境を提供します。

スバルの新しいデザインフィロソフィーは「Dynamic x Solid」です。この車のデザイン哲学の元XVのエクステリアは、「スポーティネス」「先進性」「堅牢さ」「信頼感」を表現しています。日常生活からアウトドアシーンまでを楽しむための道具として、ふさわしい機能がそのデザインに込められています。

一方、XVデザインのテーマは「大胆と精緻」です。インテリアは、この大胆さと精緻さの中に遊び心と愉しさが加味されたものです。メーター周りのフロントの造形は、ダイナミックな動きを予感させるデザインとなっており、黒を基調としたモノトーンの室内でありながら、オレンジ色のステッチがハンドルやシートにアクセントとなってあしらわれています。

そして、このスバルXVの装備で忘れてはならないのが、ステレオカメラによるスバルのセンシング技術であるEyeSightです。全グレードにこのEyeSight ver.3を標準装備し、「プリクラッシュブレーキ」「全車速追従機能付クルーズコントロール」そしてステアリング操作をアシストし安全運転を支援する「アクティブレーンキープ」機能を提供しています。

スバル伝統の水平対向BOXERエンジン、信頼のAWD(All Wheel Drive)システムを全車に装備したスバルXVです。次に燃費性能について見ていきます。

XVにはハイブリッドモデルが不在

スバルXVのパワーユニットは、1.6Lと2.0Lの2種類です。どちらもスバル得意の水平対向エンジンで、抜群の低重心と独特のスバルサウンドが特徴です。どちらも新設計のエンジンですが、特に2.0Lは燃料噴射が直噴化されており、きめ細かい制御でパワーと燃費性能を両立しています。

トランスミッションには、スバル独自のチェーン式CVTであるリアトロニックが組み合わされ、エンジンの効率のよい回転域を使うチューニングにより、燃費性能の向上にも貢献しています。

2.0LモデルのJC08モード燃費は、16.0~16.4km/Lです。1.6LモデルのJC08モード燃費は、15.8~16.2km/Lとなっています。(オプション装着による車重に依存します。)

次にハイブリッドのラインアップをもつライバル車を比較してみます。スバルXVのライバルは、ずばりトヨタ・CH-Rとホンダ・ヴェゼルです。これらのモデルにはハイブリッドのラインナップがあり、そのJC08モード燃費はそれぞれ以下の様になっています。

トヨタ・CH-R
CH-R G(ハイブリッド) 30.2km/L(2WD)
CH-R G-T (1.2Lガソリン)15.4km/L (4WD)

ホンダ・VEZEL(ヴェゼル)
VEZEL(ハイブリッド) 23.2km/L (4WD)
VEZEL (ガソリン) 19.9km/L(4WD)

確かにハイブリッドモデルと比較すると、XVは大きく溝をあけられていますが、ガソリンモデルでは4WDモデルのCH-Rとほぼ同程度、VEZELの4WDガソリンモデルと比較すると燃費性能で一歩譲っています。

インプレッサとの燃費比較

インプレッサは、一足先に2016年にフルモデルチェンジ、同じエンジンラインナップを持ち、XVと同様5ドアハッチバック車です。燃費に関連するとこでXVとの大きな違いは、インプレッサには2WD車のラインナップがあることです。

XVと比較すると、特にインプレッサの1.6Lモデル(2WD)は車重が100kg程度軽量です。同一エンジンであっても、車両重量の違いで2km/L程度燃費が良くなっています。

インプレッサ 2.0i-S EyeSight 16.0(2WD)/15.8(AWD)
インプレッサ 1.6i-L EyeSight 18.2(2WD)/17.0(AWD)

より手軽にスバルの技術を楽しみたい方は2WDのインプレッサです。本格的にスバルの安全・タフな性能を楽しみたい方は、AWDのXVやインプレッサです。

スバルXVの燃費向上方法

スバルXVには、さまざまな最新テクノロジーが採用されており、そのいくつかが燃費性能の向上に大きく貢献しています。ここにいくつかのテクノロジーについてご紹介します。

新世代、水平対向対向エンジン BOXER

新設計のパーツにより構成された新世代のBOXERエンジンです。2.0Lエンジンは、燃料噴射装置が直噴化されており、きめ細かい制御によりパワーと燃費を高度にバランスさせています。

リアトロニック

スバル独自のチェーン式無段階変速機(CVT)であるリアトロニックです。エンジンの効率のよい回転域を利用できるようにCVTが変速比をコントロールし、燃費性能を高めています。

SI-DRIVE

スバルXVは、「スポーツモード」「インテリジェントモード」と呼ばれる走行モードを、電子制御でに切り替えることができます。特にこのインテリジェントモードは、燃費に配慮したチューニングによりなっていますので、必要に応じて燃費を抑えた走行が可能です。

エアロダイナミクス

ルーフスポイラーやフロアアンダーカバーにより、走行中の空気の流れがデザインされています。空気抵抗を減らすことで燃費性能を高める効果があります。

アイドリングストップ

停車中にエンジンを停止し、無駄な燃料消費を抑えて燃費性能を向上させています。(公称燃費として利用されるJC08モードの測定にも、アイドリング中の計測が含まれています。このシステムにより、実燃費だけでなく公称燃費にも大きく影響しています。)スバルXVでは、アイドリングストップ機能が全車標準装備です。

アルミ製フロントフード

XVのエンジンルームの上にかぶさっているフロントフード、こちらは軽量なアルミ製です。エンジンが搭載され重くなりがちなフロントを軽量化し燃費にも貢献しています。

スバルXVとフォレスターの燃費比較

スバル・フォレスターのエンジンは、2.0Lと2.0Lターボの2種類です。そしてフォレスターもXVと同じく、全車AWDのラインナップです。フォレスターの各モデルの公称燃費は、以下のようになっています。

フォレスター 2.0L(リアトロニック) 16.0km.L
フォレスター 2.0L(6MT) 13.4km/L
フォレスター 2.0L 直噴ターボ(2.0XT EyeSight) 13.2km/Lです。

XVは、フォレスターの2.0L(リアトロニック)と車重もほぼ同じです。近い燃費性能を出しています。わずかに軽量のXVの方が、少しだけ公称燃費値もよい結果となっています。また、6MTモデルと比較するとリアトロニック搭載車は1割以上も燃費が良くなっており、リアトロニック(無段変速機)とエンジンのマッチングがよくできていることがわかります。

走行性能と燃費を高い次元でバランスさせたスバルXV

ハイブリッドモデルを投入することで高い燃費性能を達成しているライバルに対し、スバルXVは従来からのBOXERエンジンを中心とする燃費性能の改善を行ってきました。ハイブリッド並みの効果は達成できないものの、さまざまな方面からの地道な燃費改善により、燃費性能だけでなく圧倒的な運動性能や悪路走破性も同時に兼ね備えています。

スバルXVは、一概に燃費がよいモデルを求めるのではなく、基本性能をしっかりと追及しました。安全で運転も楽しく、それでいて燃費も十分によいモデルに仕上げられています。

初回公開日:2017年09月28日

記載されている内容は2017年09月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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