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マツダプレマシーでの快適な車中泊方法|改造方法・グッズ紹介

更新日:2024年03月15日

コンパクトミニバンのマツダプレマシーは、やや低めの全高で都市部に住むファミリーにものモデルです。さまざまなシートアレンジが可能なため、車中泊にも最適です。このプレマシーについて詳しく紹介すると共に、車中泊改造や車中泊グッズについて紹介します。

マツダプレマシーでの快適な車中泊方法|改造方法・グッズ紹介

マツダプレマシーで快適な車中泊方法

1999年にコンパクトサイズのミニバンとして登場した初代マツダプレマシーは、ホンダのストリームやトヨタのウィッシュとともにその時代の流行をしっかりと携えた車です。後席ドアはスライドではなく前ヒンジとなっており、コストを抑え、当時マツダのミニバンMPVの弟分的な役割を果たしました。

その後、プレマシーは2回のフルモデルチェンジを実施し、現行モデルは2010年に登場した3代目の車両です。プレマシーのボディデザインは最新のマツダ車両とは異なる1世代前のもので、先代からのキャリーオーバーの位置づけです。しかしながらエンジンンとトランスミッションはSKYACTIV技術が採用されており、2.0LのSKYACTIV-G 2.0 およびSKYACTIV DRIVEの6EC-AT トランスミッションが採用されています。(一部モデルで旧型のエンジンがキャリーオーバーされています。)

今回は、このコンパクトミニバンのプレマシーの解説と、この車両を利用した車中泊改造や車中泊グッズを中心に紹介します。

仕様

現行プレマシーは、初代コンセプトをほぼキープしていますが、全長4,585mm 全幅1750mm 全高1615mmとなっており、初代では守られていた5ナンバー枠をはみ出した、3ナンバーサイズのコンパクトミニバンです。

よく引き合いに出されるのが1615mmという全高で、立体駐車場(タワーパーキング)やマンションなどに設置されている昇降式駐車場に入るか入らないかの微妙なサイズで作られています。一般には1550mmがこの手の駐車場の境界値となっていますが、中にはプレマシーにローダウン・サスペンション/コイルを装着し、ぎりぎり駐車スペースに対応させている方も多いです。

駆動系

プレマシーのエンジンはSKYACTIV-G 2.0を搭載し、SYKACTIV-DRIVE 6速EC-ATトランスミッションとの組み合わせ、さらにアイドリングストップ機構であるi-stopを装備して、公称燃費はJC08モード燃費で15.2km~16.2km/Lを達成しています。上級装備のプレマシー20S-SKYACTIV L Packageで車両重量が1500kgと、7人乗りのコンパクトミニバンとしては比較的軽量です。

このプレマシーには、マツダのセンシング機能は搭載されていませんので、装着されるクルーズコントロールも、前車への追従機能がありません。現在の最先端装備ではないのですが、日常使う上では十分な機能がしっかりと備わったコンパクトミニバンです。

最新のマツダ車両にも搭載されているi-DM(インテリジェント・ドライブ・マスター)は、このプレマシーにも搭載されています。i-DMによって提示されるコーチング機能・ティーチング機能によって誰もがエコドライビングをマスターできますので、運転スキルの向上に役立てることができます。

マツダのSKYACTIV技術を搭載したプレマシーなら、車中泊で宿泊費を節約するだけでなく、ガソリン代も大きく節約することができます。

その他装備

プレマシーに搭載されている装備は、マツダが誇るSKIACTIV技術の1世代前のものではありますが、さまざまな安全機能や人間工学中心設計が生かされており、注目に値するものばかりです。

HLA(ヒル・ローンチ・アシスト)は、坂道での停車時に自動的にブレーキ状態をアシストし、坂道発進で、後方にずり下がるのを防止します。その他、ドアミラーの取付け位置とAピラーの間に若干のスペースを儲け、視覚を確保するなど、細かいところに人間中心設計が生かされています。

プレマシーの安全対策としては、ステアリングやブレーキペダル類の仕組みが衝撃吸収構造になっており、前方衝突時の衝撃を和らげ、運転者への圧迫を軽減します。

室内

プレマシーの7人乗りの室内は、基本3+3+2で構成されています。そして基本コンセプトは「6+one」で、2列目シートの中央部のシート背もたれを畳むことで、6人がゆったり使える室内を実現し、7人乗りも可能としています。2列目シートの左右分割スライド機能もうまく利用することで、1列目から3列目までの行き来をこの車のサイズで実現しています。

プレマシーのシートアレンジは自由度が高く、1列目の背もたれを倒した1列目2列目のフルフラットから、2列目シート座面を起して3列目シートを畳むことによる広大なカーゴスペースを確保するモードまできっちりと対応しています。こんなプレマシーなら車中泊をするファミリーの強い味方になってくれます。

マツダプレマシーで車中泊する為の改造方法

さまざまなシートアレンジが楽しめるマツダプレマシーで、車中泊をする場合の改造方法を紹介します。プレマシーの室内高を生かした驚くべき車中泊用の改造方法も紹介します。

シート

プレマシーのシートは、前述のようの1列目の背もたれを完全に後ろに倒し、2列目の座面とつながるようにして、「フルフラットシート」を実現しています。しかしながら他の多くの車で実現されるフルフラットシートと同じように、シートサイドの座面形状の膨らみの影響で、若干凸凹したフルフラットになってしまいます。

プレマシーのこのシートアレンジのメリットは、3列目とカーゴルームをそのままにしておけるので、移動中に積み込んだ荷物をそのまま移動する必要なく、車中泊を始められるところにあります。

デメリットは、完全ではない凸凹した「フルフラット」なのですが、これは上から厚めのマットやクッションを使ったり、コンプレッサーで空気を入れるようなベッドを敷き込むことで、より就寝しやすい車中泊環境を作ることができます。

そして、プレマシーに備えられたもう一つのフルフラットは、2列目、3列目を畳んで作るカーゴルームのフルフラットです。2列目の座面を起こし(ダブルフォールディング)、2列目、3列目の背もたれを前に倒して格納することで、ほぼ平らなカーゴルームが出現します。

こちらの場合は硬い床面ができるため、何かクッション性のあるマットを敷き込む必要がありますが、奥行1700mmのフラットスペースを作ることができます。積載した荷物を1列目などに移動する必要がありますが、こちらの方が本格的に眠るには、より適した車中泊環境を作ることができます。

ベッド

プレマシーの場合には、2列目3列目を畳んだ状態で車中泊用の専用ベッドをDIYする方が多いです。シートアレンジでカーゴルームを作るだけではなく、そこに分割した板渡して完全に平らな床面を作ります。

走行中は板は重ねて3列目シート下などに格納し、必要に応じて組み上げるスタイルです。プレマシーは、コンパクトカーや5ドアハッチバック、そしてステーションワゴンと比較すればやや室内高に余裕がある車両です。(実際には同クラスのライバル・ミニバンと比較すると少し低めの設定です。)

こちらを利用し、フレームを組んでやや高い位置に車中泊用のベッドを作る場合もあります。そして下の段には荷物が収納できますので、一石二鳥です。

二段ベッド

前述の、高い位置でのベッドをさらに応用すれば、2段ベッドになります。プレマシーで、家族3~4人で車中泊をしたい場合でも、この2段ベッドなら可能です。

しっかりとフレームを組み、乗せる板も厚めのしっかりしたものを利用すれば、とても使い応えのある2段ベッドが設置可能です。こちらの場合もDIYで挑戦されている方が多くいるので、車中泊改造を希望する人には大変参考になります。

マツダプレマシー車中泊に最適なグッズの選び方

プレマシーで車中泊をする場合に必要となるグッズを紹介します。快適な居住性と寝心地を提供するマットと、目隠しとなるカーテンは必須です。その他、車中泊に持っていくと便利なグッズも紹介します。

マット

1列目2列目を利用したフルフラットシートで車中泊をする場合、いくらフルフラットとはいっても真っ平らというわけにはいきませんし、隙間も空いてしまっています。こんなときには厚めのクッションマットを利用してできるだけ平らな車中泊環境を作ることをします。

カーゴスペースを利用した場合のマット

2列目3列目を畳んだカーゴスペースを利用して車中泊をする場合には、インフレ―テッドマットなどがあれば十分快適な車中泊環境が作れます。冬場においては、床下に体温を逃がさないアルミシートを敷き込めば、温かく過ごすことができます。

アルミシートに厚手のものを使えば、居住性もアップします。また、コンプレッサーで空気を入れる大型のマットを敷きこんでしまう方法もあります。

カーテン

車中泊では、特に夜に照明を使いますので、外から丸見えになってしまいます。カーテンを取り付ける場合には遮光性のあるものを選ぶとよいです。また、1列目と2列目の間仕切りとしてカーテンを設置すれば、走行中にもちょっとしたプライベート空間を作ることができますので、車中泊以外にもとても便利です。

サンバイザー

プレマシー専用の窓ガラスサイズに合わせた吸盤式のサンバイザーもあります。こちらは窓にピッタリ装着されますので、カーテンのように垂れ下がることもなく、車中泊で室内をより広く使うことができます。

また、アルミシートでできているものは断熱効果もありますので、夏や冬に利用するエアコン温度をしばらく保つのにも効果的です。

ポータブル電源

エンジンを始動させている限りは、自動車のシガープラグから自由に電力を取り出すことができますが、車中泊をする場所によってはエンジンを常時かけておくことができない周囲の環境にも遭遇することがあります。

こんな時に役に立つのが大容量の充電式ポータブル電源です。こちらで紹介する電源は、エンジンを内蔵する発電機ではありませんので、容量に限界はありますが、騒音も発生せず、静かに利用することができます。

車中泊の楽しみは、就寝前のひとときにもありますので、車のエンジンに頼らずに、ポータブル電源(バッテリー)で音楽をかけるもよし、電気毛布を使うもよし、何かと車中泊では重宝します。

プレマシーの室内を最大限に生かして、車中泊を楽しもう!

マツダプレマシーは、コンパクトサイズのミニバンです。ちょっとひと工夫すれば昇降式駐車場にも収まりますので、都市部にすむファミリーにもピッタリの7人乗りです。シートアレンジも秀逸で、さまざまなスタイルに対応、1列目2列目を利用してフルフラットシートにすれば、簡単に車中泊も実現可能です。

また、2列目ダブルフォールディングと3列目の折り畳みによって出現するカーゴルームを利用すれば、ベッドのDIY製作も楽しむことができます。ユーザー1人1人のアイデアを無限に広げるベースとなるプレマシーは、ファミリー車中泊の強い味方です。

初回公開日:2017年11月18日

記載されている内容は2017年11月18日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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