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プロボックスでの快適な車中泊方法│改造方法・マット・ブログ紹介

更新日:2024年03月16日

現行では商用のバンのみがラインナップされているトヨタプロボックス。広大で平らな荷室を持つこの車は、まさに車中泊にぴったりです。引き締った乗り味の走行性能、高い燃費性能、リーズナブルな車両価格、トヨタプロボックスで快適な車中泊をする方法について解説します。

プロボックスでの快適な車中泊方法│改造方法・マット・ブログ紹介

プロボックスで快適に車中泊をする方法

トヨタプロボックスは、かつてのカローラ・バン、スプリンター・バンの後継車として2002年にデビューしたトヨタのバン・ワゴンです。現行のプロボックスにはすでにワゴンの設定がなく、すべて商用車バンとなります。

ビジネスに必要な燃費性能、後部の積載能力、頑丈さは優秀で、これをビジネス用だけに使うのではあまりに惜しく、ビジネス以外の一般用途や、車中泊を利用した長距離ドライブに、広く活用されているユーザーがたくさんいます。

普段は主に1~2名での利用、後席は趣味の荷物の運搬や、車中泊用スペースとして利用するにはぴったりの車です。今回は、トヨタプロボックスの車中泊利用に焦点をあてて、その方法について詳しく解説します。

プロボックスとは?

トヨタプロボックスは、2002年の発表以来、1度だけフルモデルチェンジが行われています。そのため中古市場も合わせて手に入れる場合、初期型と新型の2種類が存在します。

まずは、プロボックスの初期型についての紹介です。初期型には1.3L/1.5Lのガソリンエンジンラインアップ、そして1.4Lのディーゼル、さらにはCNG(圧縮天然ガス)車までありました。中古市場では1.4LのディーゼルやCNG車は残念ながらあまり出回っていません。特にディーゼル車は10・15モード燃費で23.0km/Lを達成するなど非常に高い燃費性能を持っていました。

さらに、プロボックスにはワゴンの設定もありましたので、後部座席に若干の余裕と快適さがプラスされています。しかしながらプロボックスの多くのユーザーは、後部座席を畳んで後を趣味の空間として使うことを前提としているので、ワゴンかバンかの選択はあまり重要ではないでしょう。

仕様

現行プロボックスの主な仕様について紹介します。設定されているエンジンは、1.3L/1.5Lのガソリンです。このうち1.5Lのエンジンには4WDも設定されています。雪国でのビジネス用途には無くてはならない設定です。

主力の1.5Lエンジンの公称燃費は、JC08モードで「19.6km/L」です。商用車としていろいろなものが省略された車両重量は1,090kgであり、この効果が燃費にも大きく寄与しています。また、1.5Lの4WDモデルには、アイドリングストップ機能も装備され、こちらも燃費に貢献しています。こういうところを省略せず、ビジネスにおける必要/不要をバランスよく設定したところが、一般用途にも広く受け入れられています。

プロボックスの最小半径は4.9mと、FFのこのサイズの車両にしては小回りが利き、車幅も1690mmの5ナンバーサイズに抑えられていますので、どんなところへも気兼ねなくアクセス可能です。

サクシード

初代ビィッツのプラットフォームから作られたプロボックスと同じく、2002年に登場した姉妹車がトヨタ・サクシードです。初代・2代目共に1.3Lのガソリンモデルの設定がありません。この初代モデルについては、フロントグリルをはじめいくつかのエクステリアパーツに違いがありましたが、2014年のモデルチェンジ以降、すべて共通化されました。

プロボックスは現在、トヨタカローラ店で取り扱われていますが、サクシードについてはトヨタ店およびトヨペット店での扱いとなります。

新型など

現行プロボックスの新型車両の室内や居住性に関するところを紹介します。プロボックスの運転席周りの内装は、運転だけでなく、仕事をし易いベース(基地)となるようなものになっています。

スマホを充電しながら置けるマルチホルダーや、紙パックもおけるドリンクホルダー、AC100Vのフロントコンセント(DX以外にオプション設定)、そしてちょっとしたテーブルに使えるインパネテーブルも装備されています。

プロボックスは、後部座席を畳むことで、広大なカーゴルームが出現します。ほぼまっ平らになるため、1,800mmx900mmのパネルの平積みが可能です。これはちょうど畳一枚のサイズと同じですから、車中泊にはうってつけです。プロボックスの荷室長は1,810mm、荷室幅は1,420mmです。

リアシートを畳まなくても荷室長は1,040mmあるので、荷物の積載にはとても適しています。一方、荷室長も935mm確保されていますので、車中泊中に荷室部分に座って過ごす場合でも、十分な高さがあります

プロボックスで車中泊するための改造方法

プロボックスの場合には、後部座席を倒すだけで広大な平面が出現するので、特別な改造の必要はなく車中泊が可能です。基本的にはマットを敷くだけでも十分なのですが、せっかくですのでちょっと工夫してみましょう。

荷室部分にラックを組む

プロボックスの後部座席を畳むと、平らな荷室が出現します。しかし、車中泊のためにマットを敷いて2名で横になるときには、カーゴルームに積載しておいた荷物を、他の場所に移動させなくてはなりません。

こうした荷物の移動を最小限にするためにも、下に足先を入れられるように少し浮かしたラック、もしくはテーブルを利用します。これで、車中泊で寝るときには、このラックやテーブルの下に足先が入るので、狭くならずに横になることができます。

そして、荷物はこのラックやテーブルの上に置きます。もちろんテーブルは、お茶を飲んだり作業をするための机として利用してもよいです。このときのラックやテーブルは、走行中の揺れや振動に耐えるように、しっかりと固定することが大切です。

上記ラックやテーブルは、車中泊用のプロボックス専用キットとしても販売されています。上段下段に荷物をびっちり積むことも可能ですし、上段だけに積んで下部は就寝スペースとして開けておくことも可能です。水抜き穴を使って固定するので、走行中にずれたりすることもありません。しっかり頑丈にできるので、安心して使えます。

本格的にベッドを改造!(床を底上げしてベッドを作る)

車中泊用のDIYではなく、キレイにベッドを作ってしまう改造を紹介します。プロボックスの後部を固定のベッドにしてしまうというわけではなく、分割して取り外しできるようになっているところがポイントです。

そのため、車中泊専用というだけでなく、きちんと後部座席も利用することが可能となり、ベッドの下の部分を収納に利用することもできます。そして何よりも高級感のある仕上がりが特徴です。こちらの改造では、使い勝手にたくさんの工夫がなされています。

プロボックスでの車中泊にマットは?

エアーマット 自動膨張式 空気圧調整可 [使用時:約幅66×長さ188×厚さ3cm]【弁天インテリア】

こちらは、弁を開くと自動的に空気が入るタイプのエアーマットです。もともとカーゴルームがかなり平らにできているので、このタイプのエアーマットでも十分寝心地がよくなります。車中泊の場合には、こちらのマットを敷いた上に寝袋などで就寝します。この自動で空気が入るタイプは、畳むときも簡単に空気を抜くことができるので、設営も片づけも簡単で、です。

キャプテンスタッグ キャンプ用マット【Mサイズ】 キャンピングジャバラマット 100×200cm シルバー M-3317CAPTAIN STAG

特に冬場の車中泊は、寒さ対策が重要です。眠っていると車の下から冷えてくるのはもちろん、せっかくの体温も床に逃げてしまいます。他のエアーマットや寝袋の下に、このようなキャンプ用の銀マットをしいておけば、自分の体温を床に逃がさず、また下からの冷気もブロックしてくれるので、車中泊での寒さもしのぎやすくなります。

オンリースタイル 車中泊専用マット 自然に膨らみ シートの段差をしっかり解消【1枚】

こちらは複数のマットを連結することができるようになっているタイプです。自動的に空気が入るタイプなのでセッティングも簡単です。車内だけではなく、自宅での急な来客・宿泊から、キャンプサイトでの利用まで幅広く対応します。

Yocuby自動膨張式 キャンピングマット

厚さ10cmに膨らむ車中泊用マットです。クッション性は抜群です。幅66cmと一人用ですので、荷物を脇においてプロボックスを部屋のように使えます。

WOPOW SUV車用ベッド

こちらは、プロボックスの後部座席を畳んだカーゴルームに、敷き詰めるタイプのエアーベッドです。側面部分のクッションが若干立ち上がるようになっているため、寝返りをうっても安心です。こちらのたっぷりしたエアーベッドなら、車の中とは思えない寝心地が実現できます。

プロボックスでの車中泊に必要なもの(シェード)

車中泊には、マットや寝袋などが必要なのがもちろんですが、特に冬場の寒さ対策とプライベート空間の作成のため、シェードの取付けも必須です。窓から進入する冷気を防ぐと同時に周囲からの視線もシャットアウトします。これならば車内で明かりをつけていても、周りから目立たないので、車内でじっくりと何か作業をする場合にも最適です。

また、こちらは夏場の冷房の効きを高めるのにも有効です。窓から侵入する放射熱を防ぎ、エアコンの冷気が逃げるのも防ぐことができます。車中泊中はなかなか冷房をつけっぱなしというわけにはいきませんので、換気とうまく切り替えてながら利用してください。

プロボックスでの車中泊ブログ紹介

プロボックスを写真機材の運搬に利用されているプロの写真家の方のブログです。現行型の1.5Lプロボックスのオーナーさんで、車中泊にもプロボックスをよく利用されている方です。実際の荷室の映像がいくつか掲載されていますので、広さや使い方を知るのにとても参考になります。

プロボックスで車中泊旅行をされている方のブログです。実際に車中泊中の車内の写真が投稿されていますので、こちらもとても参考になります。車内でのさまざまな工夫をされている様子もブログ記事で投稿されています。

カッコイイカラーのプロボックスで、マウンテンバイクを楽しんでいる方のブログです。日本の車にはあまりない外装色で、なかなかオシャレな愛車を紹介されています。フロントのアニマルバーとルーフラックがとてもおしゃれです。車中泊の情報はあまりありませんが、プロボックスをカッコよく利用されています。

プロボックスで作った趣味の空間で、車中泊の旅に出かけよう!

車中泊というと、大型のミニバンを利用することを想像される方が多いのですが、走りの面や経済性、取り回しなどを考えると必ずしもよい選択とは限りません。

今回紹介した商用バンモデルとして発売されているトヨタプロボックス、燃費の良さ、硬めでしっかりとした足回り、広大なフラットになるカーゴルーム、そして何と言っても価格の安さが注目され、知る人ぞ知る車中泊・趣味の名車です。自分なりにカスタマイズして楽しいこのプロボックスは、荷物を持って遠くまで旅をする人たち、車中泊をする人たちの強い味方です。

「商用車」というカテゴリのため、敬遠されている方もいるでしょうが、仕事と趣味を両立される方や、2人乗りと割り切っている方々、そして今回のテーマである車中泊を検討している方には、最適の選択肢です。これを機に、トヨタプロボックスに興味を持たれた方、ご検討ください。

初回公開日:2017年11月06日

記載されている内容は2017年11月06日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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