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冬の車中泊に便利な暖房器具│自作方法/バッテリー/エンジンは?

更新日:2024年01月06日

冬に車中泊をする時に悩むのが車内の寒さです。車内を暖かくするには暖房器具が必要になりますが、車中泊に使うことができる暖房も種類があり、車の大きさなどを考えると使える暖房器具が変わってきます。そこでこの記事では車中泊で使う暖房について詳しく紹介していきます。

冬の車中泊に便利な暖房器具│自作方法/バッテリー/エンジンは?

車中泊の時に使いたい暖房器具は?

冬に車中泊をしながら旅をすることは楽しいですが、きちんと寒さ対策をしなければせっかくの旅も楽しめなくなってしまいます。また冬に車中泊をするときは、寒さをどう乗り切るか悩む方もいるかと思います。そこで今回は車中泊の時に使う暖房器具について紹介します。

車中泊の時にエンジンかけっぱなしは危険!?

車中泊の時にエンジンをかけていれば車の暖房が使えるので、エンジンをかけていればわざわざ暖房器具を持ち込む必要はないと考える方もいるでしょう。確かにエンジンをかけっぱなしにしていれば寒さを凌ぐことができますが、冬にエンジンをかけっぱなしにするのは危険が伴います。

エンジンをかけっぱなしにするアイドリング状態でもっとも危険なのは、外で雪が降っている時です。寝ている間に雪が積もって車全体が雪で覆われると、エンジンの排出ガスがうまく外に逃げずに車内に入ってくることがあります。その結果排出ガスが車内に充満し、一酸化炭素中毒を引き起こす可能性があります。

このような事故は冬の車中泊で起こりやすい事故なので、雪が降っている中でエンジンをかけっぱなしにすることは極めて危険です。また外に雪が降っていなくても、車を止めている環境や風向きによっては排気ガスが車内に入ってくる恐れがあるので、雪が降っていとしても長時間のアイドリングは避けたいです。

一酸化炭素中毒を引き起こす危険性も

さらに、アイドリング状態ではバッテリーに充電がされないという欠点があります。というのも車のバッテリーは車が走っている状態の時に充電がされます。そのため何時間もアイドリングのまま放置しているとバッテリーにかかる負荷が大きくなってしまい、バッテリーが上がってしまう可能性があります。

周りに誰か居たり携帯が繋がるところであればまだ何とかなりますが、そうでなければ、バッテリーが上がってしまうと非常に困難な状態に陥ってしまいます。

エンジンかけっぱなしは危険なだけじゃない

バッテリーも充電されない?

雪が降っていない場所で連絡も取れるところなら大丈夫と考える方もいると思いますが、エンジンをかけていると気になるのは騒音です。エンジンの騒音は周りの人の迷惑となり、思わぬトラブルになってしまいます。エンジンの騒音で苦情が来るとせっかくの旅も楽しくなくなってしまうので車中泊をするときはエンジンを切っておき、寒さ対策をしっかりした状態で睡眠を取るのが一番良い方法でしょう。

暖房器具を使うなら専用のバッテリーを使おう!

車中泊で暖房を使う場合は、暖房を使用するための電源が必要になります。しかしエンジンを切った状態で車から電源を取るとバッテリーが上がってしまう原因になってしまうので車中泊をする際は暖房などを使用するための専用バッテリーを用意する必要があります。専用バッテリーがあれば暖房が使えるだけでなく、寝るまでの間の照明などを使うことができ、車内でできることが増えるのでぜひ用意しましょう。

専用バッテリーにも種類がある

暖房を使うための専用のバッテリーにもいくつかの種類があります。バッテリーの容量や重さなどがありますが、容量に関しては大容量のものを選んでおけば間違いないですが、容量が大きくなると充電に時間が掛かったりバッテリー自体が重たかったりするので、使用する暖房器具の消費電力や車の中で何泊するかなどを考えた上で適切なものを選びましょう。

車中泊の暖房器具を自作する!その方法とは?

暖房を自作すると言っても自分でヒーターを作るのではなく、暖房器具が効率良く使えるようにするアイテムを自作したり、暖房器具を使うためのサブバッテリーなどを自作するのが一般的です。

車が冷えないように目隠しを作る

車のボディは外気にさらされているので、エンジンを切ると車内温度はどんどん下がっていきます。そこで車内温度が下がりにくくなるように、ガラス部分の目隠しに断熱材を使用して車内の温度が下がらないように工夫する必要があります。この断熱効果のある目隠しは簡単に作ることができるので自作する方も多いです。

目隠しの作成には住宅用の断熱材などを使用しており、窓からの熱をシャットアウトしています。単純に目隠しをするだけであれば車中泊用の目隠しを購入すれば済みますが、自分で断熱材を切って窓枠に合うように作成すれば目隠しとしての機能だけでなく断熱も可能なものが安くて手に入るので、窓の目隠しを自作する方が多いです。

断熱に使用するものは様々なものがありますが、よく使われる材料はアルミシートがよく使われます。

アルミシートは車用のものを買うのではなく、ホームセンターなどに売っている大きなシートを窓枠に合うように切って作リましょう。窓枠に合うサイズに切ったものは吸盤などで固定したり、少し大きめに作り窓枠にはめ込むようにして固定したりする方法があります。

また本格的に作る場合は、スタイロフォームと呼ばれる住宅用の断熱材などを使って目隠しを作ります。住宅用の断熱材であればアルミシートよりも断熱効果が高いので、より断熱性が高いものを作るのであれば住宅用の断熱材を使用する方が良いでしょう。

サブバッテリーを自作する!?そのメリットと作り方は?

中には車中泊に使うサブバッテリーを自作してしまう人もいます。サブバッテリーを自作するメリットとしては、お金をかけずに大容量のサブバッテリーを手に入れることです。

サブバッテリーの自作といっても一から回路を組むのではなく、直流のバッテリーと電流変換用のインバーター、バッテリーの充電器を買い、それらを1つにまとめることでサブバッテリーを自作することができます。多少電気の知識が必要になりますが、基盤などにはんだ付けを行うような作業は無く配線の接続を行うだけでサブバッテリーが作れるので、DIYが好きな方であれば挑戦してみても良いでしょう。

夜の車内で暖かく過ごす方法は?

車中泊で暖かく過ごしたい場合、暖房器具を使わずに暖かく過ごす方法と暖房器具を使用して暖かく過ごす方法の2種類があります。暖房器具を使用せずに暖かく過ごすなら、寝袋や断熱などが重要になってきます。暖房器具を使用するのであれば、できるだけ省電力で暖かく過ごせるものを選ぶことが重要になってきます。

暖房を使用しないで暖かく過ごす方法

暖房器具を使用しないで暖かく過ごす場合、寝袋はとても重要になります。外気の断熱性が高く、寝袋内の保温性が高いものを選ぶ必要があり、断熱性や保温性が悪い寝袋では暖かく過ごすことができません。暖房の無い車内で使う寝袋には登山用の寝袋などの、寒さに強い寝袋を使用するのが良いでしょう。値段は高くなりますが、寒さを凌ぐ寝袋として十分機能を発揮してくれます。

また車中泊の時に車内の温度を下げないようにするためには、窓や床からの冷気を断熱することも重要です。この断熱をするのとしないのではかなり車内の温度が変わってくるので、アルミシートなどを使用してきちんと断熱を行いましょう。

暖房器具を使用して暖かく過ごす方法

車中泊の時に車内で使う暖房器具にもいくつかの種類があります。安く買えるものもあれば、高額なものもあるので、予算や車中泊する場所の気温などに合わせて暖房器具を選ぶと良いでしょう。

一番暖まるのはffヒーター?

車中泊の時に暖房器具を使用して暖かく過ごすのであれば、ffヒーターが一番車内を暖かくできる方法です。ffヒーターとはガソリンや灯油などを燃料にして作動するヒーターで、車に取り付けるタイプのヒーターです。ヒーターを作動させるための電源はサブバッテリーから電源を取る必要がありますが、消費電力は少ないので、大容量のバッテリーを搭載する必要はありません。

デメリットは、取り付けに費用が掛かることです。ffヒーター自体の値段が高く、取り付けも技術が必要なので工賃も高くなります。しかしffヒーターを使用すれば車内で薄着でも過ごせるぐらい暖かくなるので、車内の温度を暖める方法では一番良い方法でしょう。

ffヒーターが使えないならファンヒーターが!

ffヒーター以外の暖房を使用して車内を暖かくする場合は、ファンヒーターを使うと良いでしょう。

ファンヒーターは消費電力が高いものの方が車内を十分に暖めることができますが、サブバッテリーの消費電力が気になります。しかしファンヒーターの中には消費電力が小さくても暖かい風を作り出すことができるものがあるので、サブバッテリーの容量が足りるのであればファンヒーターを使用して車内を暖めることができます。

サブバッテリーに限りがあるなら電気毛布!

ffヒーターの取り付けが難しくサブバッテリーも大型のものを取り付けられない場合は、電気毛布がです。電気毛布にはシガーソケットから電源が取れるものがあり、消費電力もファンヒーターよりも少ないので電気毛布とサブバッテリーを用意しておけば車内で暖かく過ごすことができます。また電気毛布は省電力なので、サブバッテリーで長い時間使用することができます。またシガーソケットから電源が取れるものであれば、車での移動中にも電気毛布を使用することができます。

カセットガス式のヒーターは車中泊で使える?

車中泊でffヒーター以外の暖房器具を使用して暖かく過ごす方法に、カセットガス式のヒーターを使用して車内を暖かくする方法がありますが、ガス式のヒーターは車内の室温が下がりすぎると作動しない場合があります。

またカセットガス式の暖房を車内で使用すると一酸化炭素中毒になる危険性があるので、使用するのであれば換気をしながら使用することになります。また火を使用しているので、もしもの時を考えると寝ている時の使用ができない点からガス式のヒーターを一晩つけっぱなしで使用することはできません。

以上の点からカセットガス式のヒーターを車中泊で使用する場合は十分注意する必要がありますが、しっかり換気を行いながら使用するのであれば車内を数十分で暖めることができるので、使い方に十分注意すれば車中泊時の暖房器具として使うことができるでしょう。

車種ごとで暖房器具は?

車内を暖める暖房器具にもいくつかの種類がありますが、車の特徴や車内の広さによって使える暖房器具も変わってくるので、正しい暖房器具を選ぶ必要があります。そこで車種ごとにどんな暖房を選べば良いのか紹介して参ります。

暖房の効果を高めるために行うこと

車によって使用する暖房器具も変わってくると思いますが、暖房器具の効果を高めるためには窓の断熱を行うと暖房器具の効果を高めることができます。

車中泊をするときはプライバシーを確保するために窓に目隠しをするかと思いますが、窓に使用する目隠しに断熱効果があればプライバシーの確保と同時に断熱処理もできます。そのため、これから目隠しを購入される方は断熱効果のある目隠しを用意すると良いでしょう。

ハイエースで使える暖房は?

ハイエースは車内を広く使うことができるので車中泊にのある車種ですが、暖房器具で車内を暖める場合は広い車内をしっかりと暖めることができる暖房が必要になります。またハイエースで車中泊をする場合は単純に睡眠を取るだけではなく、車内でテーブルを広げて食事などを楽しむような使い方もできる車なので、長時間暖房を使うことができるものが必要になってきます。

ハイエースのような大きな車だと強力な暖房器具が必要になりますが、数人で車中泊をすることもあるので、できるだけ小型で車内を暖めることができるヒーターが理想的です。そこでハイエースに暖房はffヒーターがです。

ffヒーターは設置に費用がかかりますが、ffヒーターであれば確実に車内を暖めることができるので車にffヒーターを取り付けておけば寒い環境でも車内を十分に暖かくできます。

↓ハイエースに関する記事はこちら↓

エスティマの車内で使える暖房は?

エスティマの車内も広いので、車内を暖めるのには強力な暖房が必要になります。そのためエスティマにffヒーターを付けるのも良いかと思います。しかしffヒーターは高額なので取り付けに躊躇する方もいると思います。ffヒーターを使わずにエスティマの車内で暖かく過ごすのであれば、ファンヒーターを使用する方法が良いでしょう。エスティマの車内であればファンヒーターでも暖かく過ごすことができます。

また使用時に注意すればガス式のヒーターも効果が高いので、ガス式のヒーターをうまく利用するのも1つの方法として良いでしょう。

またエスティマハイブリッドには家庭用コンセントが付いていて、1500wまでの電子機器が使えるものもありますが、このコンセントから長時間電源を取るのであればエンジンをかける必要があるので、車中泊をするときはサブバッテリーから電源を取るようにしましょう。

しかし走行中であれば車内にあるコンセントを使うことができるので、走行中にサブバッテリーの充電を行えばわざわざコンセントを探さなくても充電ができます。そのような方法で車両のコンセントを上手く使用すれば、より車中泊の旅を楽しむことができるので、コンセントがついている場合はうまくコンセントを利用すると良いでしょう。

↓エスティマに関する記事はこちら↓

ステップワゴンで使える暖房は?

これはエスティマでも同じことが言えますが、ステップワゴンという車の特性を考えると、普段の買い物などにも使用しながら車中泊での旅にも使うという方もいるかと思います。なので暖房器具にffヒーターのように本格的なヒーターを搭載しなくても良いのではないかと考える方もいるでしょう。そのためステップワゴンに使う暖房はファンヒーターを使用して車内を暖かくする方法が良いでしょう。

ファンヒーターであればffヒーターよりも安くで購入することができるので、より手軽に車中泊ができます。また車中泊する場所が寒冷地であれば、使用時に十分注意してガス式のストーブを利用する方法も良いでしょう。

↓ステップワゴンに関する記事はこちら↓

セレナで使える暖房は?

セレナの場合もステップワゴンやエスティマと同様で、車中泊もできて普段使いもできるような使い方をする方もいると思います。そのためファンヒーターを使用して車内を暖かくすると良いでしょう。また車内の環境を整えるためにシートの上に板を敷いて車中泊をする方もいると思いますが、車内に敷く板に断熱剤を付けて下からの冷気を塞ぐとより暖房の効果を発揮することができるので自分で断熱処理をしてみても良いでしょう。

↓セレナに関する記事はこちら↓

しっかり準備をすれば車中泊は楽しい!

ここまで車中泊を行う時の暖房器具について紹介してきましたが、冬に車中泊をする場合は寒さ対策をきちんと行わないとゆっくり休むことができなかったり、最悪の場合は死につながってしまいます。また車内の環境を整えるために様々なものを揃える必要がありますが、きちんと準備をしておけば冬の車内で寒い思いをせずに車中泊を楽しむことができます。

冬の車中泊をする前に必要なものをきちんと揃え、快適な環境で冬の車中泊を楽しみましょう!

初回公開日:2017年08月11日

記載されている内容は2017年08月11日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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