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車中泊にサブバッテリー|仕様/自作方法/使用可能機器

更新日:2024年01月13日

夏のキャンプ場、冬のスキー場などでの車中泊を快適に過ごしたい!でも一晩中エンジンをかけておくのはチョット、、、そんなあなたに最適なアイテムといえば、”サブバッテリー”。ここでは、サブバッテリーって何?どんなメリットがあるの?と言った疑問にお答えしたいと思います

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車中泊に最適なサブバッテリーって何?

サブバッテリーとはその名が示す通り、自動車一台につき1つ必ず必要なメインバッテリーとは別に積んでおくバッテリーの事です。

メインバッテリーはエンジン始動に必ず必要なバッテリーですから、車中泊でエンジンを停止した状態で、メインバッテリーを一晩中使用して、次の日の朝、エンジンを始動しようとしても、セルモーター(スターターモーター)を回すのに必要な電力が無くなっている可能性があります。

そこで車中泊用に使うためのバッテリーを別に用意しておく必要が生じます。このバッテリーのことをサブバッテリーと呼んでいます。

具体的にどんなもの?

最近では持ち運び用の直接100V電源の取れるサブバッテリーもありますが、ご覧のとおり普通の自家用自動車についているものと全く同じ12Vのバッテリーを用いるのが一般的です。充電は車の発電電圧と電流で直接充電出来るので、車中泊での使用には一番適しています。

構造的な面で大きく分けると2つに分類されます。昔ながらの電解液と鉛版で出来ている鉛ディープサイクルバッテリーと、携帯電話などでもお馴染みの計量コンパクト、さらに繰り返し充電に強いリチウムイオンバッテリーです。外観はどちらもほぼ変わりませんが、重量、値段が大きく違います。リチウムイオンバッテリーの方が軽く、値段は高いです。

に関してはまた後程お話ししますが、後は用途に合わせた容量のサブバッテリーをお選びいただけます。

最近ではこんな物も

少しこの記事の主旨から外れますが、最近ではこんな便利グッツもあるようです。こちらはスアオキ製のポータブルリチウムイオンバッテリーです。車載用ではないので、車中泊専用ではありませんが、車中泊時にも持っていて助かる代物です。充電方法も家庭用100V電源、車用12V電源、更には太陽光でも充電可能なソーラーパネルもセットになっている優れものです。

あくまで持ち運び用、緊急時用ですので約20Aと容量は少な目ですが、車中泊用のサブサブバッテリーとして持っていても邪魔にはならない品です。

車中泊に最適な走行充電できるサブバッテリー

前述に示した通り、バッテリーの容量に関しては用途次第です。
例えば車中泊時に用いるのが室内灯のみであれば一つにつき5Wとして、車内で3つ使ったとして、

5×5=15W
15W÷12V=1.25A

と計算できるように、1.25Aを毎時間消費する計算になります。仮に午後6時から12時まで使うとすると、

1.25×6=7.5A
7.5A×2日(車中泊2泊)=15A

と計算できるように、15A必要になります。

しかしながら15Aのサブバッテリーを買ったのでは不十分です。なぜかと言うとカーバッテリーは表示されている電流を使い切ってしまうとその後100%の容量に戻らなくなり、寿命をかなり縮めてしまうことになりますので、この場合2倍以上の容量の40A辺りが妥当です。

次にのあるカーバッテリーを紹介致します。 

鉛ディープサイクルバッテリー

パナソニックカオスシリーズです。豊富な容量サイズ、高い品質とリーズナブルな価格が売りのバッテリーで、大です。サブバッテリーとしてまず外さない一品です。

リチウムイオンバッテリー

こちらはリチウムイオンカーバッテリーです。未だリチウムイオンのカーバッテリーはあまり種類も多くない中、比較的お安く手に入る一品です。

リチウムイオンバッテリーの最大の利点は耐久充電回数が桁違いのところ。車中泊用のサブバッテリーにはもってこいです。

車中泊時サブバッテリーで使用可能な機器

さて、車中泊時にサブバッテリーで使用できる電気機器といえば何を思い浮かべますか?
あなたなら何を使いたいですか?
髪の長い方ならドライヤーでしょうか?

最近では携帯電話やタブレット、ノートパソコンの充電は毎日欠かせません。

そこで使えるものはというと、変圧器を付けてアンペア数さえ気にかけていれば何でも使用可能です。でもドライヤーやポータブル冷蔵庫、のような熱交換を必要とする機器は大きな電流を必要としますので、事前にサブバッテリーの容量を考慮しておく必要があります。

そして、車中泊ですから寒さ、暑さ対策は必要です。次の便利な電気器具はいかがですか?

電気毛布

こちらのコイズミ制の電気毛布はなんといっても価格が魅力的。40W÷12V=約3.3Aの消費電流です。サイズもコンパクトで車中泊にはうってつけです。

エアコン

こちらは本格的なコイズミ制ポータブルエアコン。車中泊専用です。

変圧器とは?

変圧器(インバーター)は12Vで動いている乗用車の電圧を、国内家庭用100Vに変換してくれるものです。電源をシガーソケットからとるだけの簡単なものから、バッテリーに直接繋いで使うものまで多種多様です。

これも容量をよく確認して購入する必要があります。サブバッテリーやシガーソケットの最大電力との兼ね合いも重要です。 

快適な車中泊の為にサブバッテリーを自作する方法

さて、ここまで見てきて気になる重要な課題は、どうやって効率良く充電するかという問題です。ここが一番面倒で、複雑な所ですが、一度決めてしまえば、後は同じ作業を繰り返すだけです。それどころか、しっかり設置を行えば、後は車中泊で使うだけ、という状況にまで持って行けます。ここでは、自作で取り外しがいらなくなるサブバッテリーの設置方法を見ていきます。

充電電流の源はどこからとる?

自動車は販売される時点で、エンジンが本調子の状態でかかっていれば、アイドリングの状態でバッテリーの助けなしで全ての電力(エアコン、純正オーディオ塁、ライト、スイッチ類)をまかなうことが出来るように設計されています。

その仕事をしているところがオルタネーター(交流発電機)と呼ばれるものです。そこで自動車が走っている状態では、オルタネーターは余分に電気を作り出しています。その余分の電気でバッテリーを充電しているというわけです。

想像できる事ですが、長い距離を走った後などは過充電気味になります。そこで活躍するのがメインバッテリーとサブバッテリーの間を繋ぐ、充電コントローラーです。 

充電コントローラーの役割

少し車を自分でいじるのが好きだという方は、メインバッテリーと全く同じサブバッテリーを購入して、長距離を走るごとに入れ替えて充電する、という方法もありますが、その作業を不要とするのが充電コントローラーです。

メインバッテリーとサブバッテリーの間に充電コントローラーを繋ぐことにより、充電電流がメインバッテリーに満タンになったのを察知し、続く充電電流をサブバッテリー側に流すという働きをします。これにより走行時にオルタネーターが発電する余分な電流を持ってサブバッテリーを充電すると同時に、メインバッテリーの過充電を防ぐという2重で便利な役目を果たしてくれます。更に2つのバッテリーを繋ぐことでお互いに電流の流れを邪魔し合い、バッテリーが痛むのをも防いでくれます。

後は使うだけ

 ここまでくればあと少し。サブバッテリーに12Vを100Vに変換してくれると同時に、コンセントも通常の家庭用が使えるようになっている変圧器(コンバーター)を繋いで準備完了。最近の変圧器にはブレーカースイッチもついていて、誤って容量以上の電化製品を繋いだ場合にもスイッチが落ちて火災やバッテリーが痛むのを防いでくれます。これで安心して車中泊がたのしめます。

車中泊にサブバッテリー忘れずに

今回は車中泊をサブバッテリーで快適に、をテーマに取り上げてみました。自分で少し工夫するだけで車中泊をより楽しく、快適にできることにお気づきになられたのではないでしょうか?それでは、サブバッテリーで快適な車中泊を!

初回公開日:2017年08月01日

記載されている内容は2017年08月01日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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