車両感覚が分かるシール・つけるコツ・訓練方法
更新日:2024年08月24日
車両感覚が分かるシール
自動車学校の教習では、隣で教官が丁寧に教えてくれていたため、あまり気にすることのなかった車両感覚。しかし、免許を取得し、マイカーを持つようになると、なかなか最初の頃は身につきません。
車両感覚は言葉で言われても実感がわかないため、感覚をつかむのはなかなか大変です。そこで、ここでは車両感覚がわかるシールを紹介していきます。
なかなか大変だった車両感覚を覚える練習も、これさえあれば百人力です。
フロント
車両感覚をつかむ上でまずマスターしたい箇所はフロントです。前を見て運転するため、ここは押さえておきたいところです。
一般的にはコーナーポールを設置する方法があります。しかしそれだと外観が良くない、という方も結構います。そんな方のために、車両感覚がわかるシールがあります。それが、自動車運転サポート蛍光シールmikiriです。mikiriは、フロントガラスに左前方タイヤの軌道を表示するシールです。
左前方というのは、実は車両感覚をつかむ上で非常に肝となる箇所です。この部分がわかるだけで、安心、安全、快適な運転ができるため、非常にです。
車両感覚を付ける方法
車両感覚がわかるシールがあっても、さすがにいつまでも頼るわけにもいきません。社用車や友人の車にも必ずついているとは限りません。そこで今回は、車両感覚を身につける方法を教えます。
これでどんな車に乗っても、快適な運転ができます。
車両感覚をつけるコツ
車両感覚をつけるコツは、死角を見つけることです。これは、自動車学校はおろか、交通安全教室でも学んだことがあるはずです。しかし、歩行者にとっての死角と、ドライバーにとっての死角は異なります。特にドライバー視点で見ると、歩行者からすれば何ら問題ない場所にいても、ドライバーにとっては死角となり得ることもあります。
つまり、車両感覚を身につけるコツは、ドライバーにとっての死角となるところをしっかり把握することから始まります。これだけでも十分車両感覚は身につけることができます。しかしそれだけではまだ身につけることができたとは言えません。もうひとつ重要なことがあります。
視点に気を付けよう
先程は死角をきちんと把握することが重要であると説明しました。しかし、それがわかったところで、どこを見たらよいのかわからない方もいるはずです。そこで今回は、視点について説明します。
信号待ちの場合を例に説明しましょう。自車の前に車が止まっていました。このとき、前の車の後ろ姿がすべて見えている場合は、きちんと車間がとれています
このように、自分の目の前に車の後ろ姿がどのくらい見えているか、という具合で、自分で目印などを決めることも、車両感覚を身につける上で非常に重要です。
タイヤの位置と走行車線の感覚を確認じよう
免許を取得してまだ間もない初心者ドライバーと、運転歴が長い熟練のドライバーの違いは、視点の移動の多さです。
初心者の場合、どうしても前しか見ていないことが多いです。しかし、熟練のドライバーは、前だけでなくサイドミラーやバックミラーなどもきちんと見ています。もちろん、速度標識などを確認するためでもあります。
バックミラーやサイドミラーは、死角の部分を少しでも見やすくする部品です。しかし、その他にも車線と車との間を確認するときにも活躍します。このように、バックミラーやサイドミラーを駆使することで、車両の位置を把握することができます。
これら3つをマスターできれば、車両感覚を身につけることができたと言えます。
場所別車両感覚のつかみ方・訓練・トレーニング方法
先程は、車両感覚をつける方法を説明しました。では次は、先程教えたことを駆使して、それぞれの方向で、どのような練習をしたらよいのかを説明します。
停車時と走行中の場合、それぞれどのようなことを意識すればよいかをしっかり学びましょう。
前の場合
まずは前方の車両感覚の付け方です。前方は、運転時に必ず見る場所です。走行中の場合は、あまりつめないように意識しましょう。目安としては、前方の車の目方の全高と、自車のボンネットあたりから、前方の車のタイヤまでのアスファルトが見える範囲が同じくらいが理想です。
停車時の場合は前方に車がいる場合は、前方の車のナンバープレートがギリギリ見えるところまではつめても大丈夫です。しかし、ナンバープレートの位置は、車によって違うので、注意してください。また、あまりつめすぎると、前方の車のドライバーが不快な思いをしてしまうこともあるため、あまりつめないようにしましょう。
自車が先頭の場合、停止線がギリギリ隠れるくらいまでは大丈夫です。しかし、こちらもギリギリは良くないため、停止線がギリギリ見えるところで止まるのが良いです。
後ろの場合
次に、後方の場合の車両感覚の付け方です。走行時はあまり気にしない人が多い後方の視点、実は結構重要です。後方の場合も前方同様、後方の車の目方の全高と、自車のリアガラスの枠あたりから、後方の車のタイヤまでのアスファルトが見える範囲が同じくらいが理想です。
しかし、ここで注意したいことは、死角の範囲が、後方の場合、前方の倍以上あるということです。後方の車のボンネットすら確認できないときは、あおられている可能性があるため注意しましょう。
前方の車間と後方の車間が同じ感覚の場合、きちんと流れにあわせて運転できている状態です。その状態を常に意識しましょう。
停車時は、後方の車のボンネットが見えているくらいが理想です。しかし近すぎると追突される恐れがあります。また離れすぎていても、横から割り込まれることもあります。注意しましょう。
右折時の場合
右折時の車両感覚の付け方です。国産車の場合、大概右ハンドルのため、ドライバーから最も確認がしやすいです。自動車学校で習った際、巻き込み確認という確認を学んだはずです。右折の場合、まず内側で対抗車線の場所などを確認しつつ、反対方向からくる右折車も確認しましょう。
狭い道を走る際、右折の場合は、外側のラインがフロントガラスの真ん中にくるあたりからハンドルを切り始めると、ぶつけたり脱輪せずに曲がることができます。
左折時の場合
最後に左折時の車両感覚の付け方です。左折は右折時と違い、曲がる時の難易度は簡単になります。しかしドライバーから少し離れてしまうため、注意が必要です。そういうときはきちんとサイドミラーを確認しましょう。そうすることで、万が一後ろからバイクが来ても対応できます。
もちろん、ドライバーが目視で確認することも忘れずにしましょう。そして、歩行者への配慮も忘れずにしましょう。
あくまでここまでは国産車の場合を例に説明しました。しかし、外国製の場合、左ハンドルの場合もあります。その場合でも、基本的な方法は一緒です。そちらに関しては臨機応変に対応できるようにしましょう。
死角と視点をマスターすれば車両感覚はマスターできる
ここまで車両感覚をつけるための方法などを説明しました。大事なことは、まずは死角について理解する、そしてミラー類や走行車線をしっかり駆使して自車の位置を把握する事です。その位置を把握するためにあらゆるところに視点を向けることも重要です。
車両感覚を身につける、という言葉を聞いただけでは、何か大それたことに聞こえてしまいがちです。しかし、やっていることは至ってシンプルであり、難しいことは何一つありません。
何事も経験です。最初は道具を使っても構いません。しかし、なれてくると無意識のうちに車両感覚が身に付き、思いのままに運転できるようになります。まずはどんどん運転しましょう。そして、大いに楽しみましょう。
初回公開日:2018年01月05日
記載されている内容は2018年01月05日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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