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キャブオーバーの種類とキャブオーバー|トラック

更新日:2024年10月04日

キャブオーバータイプの車に注目してみましょう。室内や荷台が広いため、遊びからビジネスまで幅広い使い方ができるのがこのタイプの魅力です。本記事では、現在生産・販売されているさまざまなタイプのキャブオーバー車を、その魅力とともにご紹介していきます。

キャブオーバーの種類とキャブオーバー|トラック

キャブオーバータイプのいろいろ

キャブオーバータイプの車は、運転席がボディーの先端に位置しているため、その分室内スペースや荷台スペースを広く確保できるのが特徴です。キャブオーバータイプの車はさまざまな場面で活躍しています。

ここでは、3種類のキャブオーバータイプの車について取り上げてみましょう。

トラック

荷物の運搬に欠かすことのできないのがキャブオーバータイプのトラックです。運転席と荷室が完全に分離している車で、運送事業者の使用している車のほとんどが、このキャブオーバータイプのトラックとなっています。

エンジンの上に運転席が設置されるため、荷室スペースを広く確保することが可能です。大量の荷物をいっぺんに運ぶことができ、重機などの大きくて重たい機械なども運ぶことができます。

さまざまな大きさのキャブオーバータイプのトラックが販売されていますが、一番身近に見かけるのが軽自動車のキャブオーバータイプのトラック、いわゆる軽トラです。小さなボディーにもかかわらず、エンジンの上に運転席が設置されるため積載能力に優れており、農作業や小さな引っ越しなど幅広い用途に利用されています。

バン

ワンボックスカーともいわれるタイプの車で、やはりエンジンの上に運転席が設置されているため、荷室スペースを広くとることが可能です。荷物は室内に積むことができるため、雨など天候が悪い日でも安心して運搬することができます。

キャブオーバータイプのワゴン車が人を乗せる目的であるのに対して、キャブオーバータイプのバンは荷物を積載することが目的となっていますので、装備などは必要最低限な車が多く簡素な造りです。

ただ、荷室の広さから車中泊などにも適しているため、さまざまなパーツをうまく組み合わせて自分なりのカスタマイズを楽しむドライバーもいます。

軽自動車にもキャブオーバータイプのバンが販売されています。小さなボディーで取り回しが良いのが特徴で、街中の商店の配達や宅急便など幅広く活躍しています。荷室は想像以上に広く、軽自動車であってもかなり多くの荷物を積載する能力が備わっています。

キャブオーバー型トーイングトラクター

聞き慣れない名前のこの車は、貨物や手荷物、郵便物などを航空機に搭降載するために使用される器具(コンテナやパレットなど)を運搬するために開発された自動車のことです。

基本的には小型トラックですが、それを改造して作られています。空港に行くと、空港内を荷物を載せて縦横無尽に走行している車(トーイングトラクター)を見ることがありますが、それと同様の用途で使用する車です。この車の空港内での制限速度は15km/hと規定されています。

キャブオーバータイプのトーイングトラクターの場合には、慣性ブレーキを装備したドーリー(コンテナやパレットを運搬するための台車)を併用することにより、トーイングトラクターの空港内の制限速度である30km/hで走行することが可能です。飛行機に積まれた荷物をできるだけ早く運搬するためになくてはならない存在になっています。

キャブオーバータイプの車種をご紹介!

では、各自動車メーカーではどのようなキャブオーバータイプの車をラインナップしているでしょうか。これから3つのメーカー販売しているキャブオーバータイプの車をご紹介します。

三菱のキャブオーバータイプの車はどれ?

初めに三菱の販売するキャブオーバータイプの車のラインナップを見てみましょう。3種類のキャブオーバー(セミキャブオーバー車も含む)車が販売されています。

タウンボックス

セミキャブオーバータイプの軽自動車のワゴンです。広い室内空間が確保され、大人4人が乗っても荷物がたっぷりと詰める余裕があります。

シートアレンジが多彩で、釣りやキャンプなどあらゆるアウトドアレジャーに最適です。シートをフルフラット状態にすれば、車中泊も可能です。

リアヒーターも搭載されて後席の乗員にも快適な環境を提供しています。ワンタッチで開く「電動スライドドア」や、後席を閉める際に半ドア状態から後席ドアが自動的に全閉する「スライドドアイージークローザー」が採用されるなど、ミニバンに匹敵する装備内容となっています。

先進の予防安全技術「e-Assist」が採用され、事故の被害を未然に防いでいます。

ミニキャブバン

ミニキャブバンは軽自動車のセミキャブオーバータイプのバンです。使い勝手の良さを考えた内装と低燃費が持ち味です。

ドアポケットやその他の収納スペースも多く、ビジネスに使いやすくするためのさまざまな工夫が凝らされています。1リッターあたり20.2km(2WD・5MT車)という低燃費を示し、維持費の安さにも注目できます。

またターボ車には、先進の予防安全技術「e-Assist」が採用され、事故の危険を未然にドライバーに知らせることで、安全運転に寄与します。

内装などの質感が少々低いのは気になりますが、ビジネスでの使用には不満のないレベルを保っています。

ミニキャブミーブ

ミニキャブバンの機能はそのままに、動力を電気に変えた車です。走行中の排出ガスが0とクリーンなのが特徴で、店や自宅で簡単に充電ができガソリンを入れに行く必要はありません。夜間電力の割引がある契約なら、電気代もお得に充電できるというメリットもあります。

オプションを付ければ、バッテリーに蓄えられた電気を家電製品に使ったり、停電時の非常電源にも利用できるという優れものの車です。電気自動車の滑らかで静かな走りも魅力でしょう。

ミニキャブトラック

三菱が販売する軽トラックです。広くて低い荷台を備え、荷物の積み下ろしがしやすいのが特徴です。ビールケースならたっぷり60個は摘むことができ、長尺物でも積載に困りません。

荷台には夜間の作業に便利な作業灯が装備され、運転席と助手席両方の側には、荷台での作業をしやすくするため足をかける荷台ステップが付いています。単に荷物を積載するだけでなく、作業をより効率化するための細かな工夫がいっぱいです。

トヨタのキャブオーバータイプの車はどれ?

次はトヨタが販売しているキャブオーバータイプの車のラインナップを見てみましょう。18種類のキャブオーバー車(セミキャブオーバー車も含む)が販売されています。

ハイエースバン

大きな車体に広々室内のトヨタのキャブオーバーバンです。商用車としての実力は高く、キャブオーバータイプならではの積載能力が自慢です。

全長や幅、定員やフロアの形などそれぞれの用途に合わせて選べるバリエーションの多さもハイエースの大きな魅力です。そのため業種を問わずさまざまなビジネスに活用されています。

商用タイプの車ですが、ハイエースバンは自家用車として利用する個人のオーナーも多くいます。広い車内は、サーフィンやスキー、キャンプなどアウトドアでのレクリエーションにもぴったりですし、自分なりのカスタマイズで車中泊を楽しむにも向いています。

運転席まわりの作りこみも良く、商用車とは思えない質感の良さも多くのドライバーの目を引いています。お世辞にも取り回しがいい車とは言えませんが、その大きさがまたハイエースのの理由になっています。

ダイナカーゴ

トヨタのキャブオーバータイプのトラックです。1.0トンと2.0トンの2種類が用意され、狭い建設現場での利用など小回りが利くダイナカーゴは大活躍です。

特徴は専用のエンジンを搭載したディーゼルハイブリッドシステムです。トラックは低燃費が一つの課題ですが、ダイナカーゴはこのシステムにより、今までにない低燃費を実現しています。エンジンとモーターの組み合わせで俊敏な走りも手に入れています。

積み荷に合わせて選ぶことのできる豊富なバリエーションも、ダイナカーゴの魅力です。

ピクシストラック

トヨタが販売する軽トラックです。こちらはダイハツの軽トラックである「ハイゼットトラック」のOEM供給モデルとなっています。

2WDと4WD、5速マニュアルと4速オートマチック、両方の選択ができていろいろな用途に合わせてセレクトできます。価格重視のドライバーにはエアコンやパワーステアリングなしのグレードも用意されています。

キャッチフレーズは「日本のベストシゴトパートナー」となっていて、日本の農作業に使うことを強く意識した軽トラックとなっています。またオプションの「選べるカラーパック」を付けると、8色のボディーカラーを選択することができ、農作業におしゃれ感も添える軽トラックです。

その他のキャブオーバー車

●ダイナダンプ
●タウンエーストラック
●トヨエースカーゴ
●トヨエースカーゴ
●トヨエースダンプ
●ライトエーストラック
●ダイナルートバン
●タウンエースバン
●トヨエースルートバン
●ハイエースワゴン
●ライトエースバン
●レジアスエース
●ピクシスバン
●コースター
●ハイエースコミューター

日産のキャブオーバータイプの車はどれ?

続いて日産が販売しているキャブオーバータイプの車のラインナップを見てみましょう。8種類のキャブオーバー車(セミキャブオーバー車も含む)が販売されています。

NV350キャラバン

日産にビジネスバンとして活躍している車です。大きなボディーとゆとりある走行性能が持ち味で、新モデルでは大型グリルをまとい、LEDランプを採用するなど機能やスタイリングに一層磨きがかかっています。

荷室の広さは小型貨物4ナンバーバンの中でクラストップを誇っており、積載物の多い、また長尺物の多い業種のビジネスにはぴったりのキャブオーバー車となっています。

内装も質感が高く、広い室内を利用してアウトドアや車中泊を楽しむため、自家用車として所有するドライバーも多くいます。また先進安全装備も搭載され、4ナンバー車とは思えない充実のキャブオーバーバンです。

アトラスF24

日産の販売するビジネス用トラックです。乗る人の快適性をアップしており、運転席まわりの質感やスイッチ類などの使い心地も向上しています。

また仕事で使う書類や地図などを、収納しやすく取り出しやすいものに変更し、現場に置きっぱなしにすることの多いトラックのために、大事な書類を盗難などから守るキー付きのグローブボックスなどが備えられています。

乗り降りを頻繁に繰り返すトラックですので、ドアを大型化してキャブフロアーやステップを低めに抑えるなどしてドライバーの疲労軽減を図っています。

さらにインタークーラーターボ付き直噴ディーゼルの、低燃費でパワフルなエンジンもアトラストラックの魅力です。

その他のキャブオーバー車

●NV100クリッパーネオ
●NV100クリッパー
●NT450アトラス
●シビリアン
●NT100クリッパー
●NV350キャラバンマイクロバス

キャブオーバーの車に乗ってみよう!

ここまで、キャブオーバータイプのさまざまな車をご紹介してきました。キャブオーバータイプの車は、自家用車からビジネスカーまでたくさんの車種がラインナップされています。

ボンネットがないため安全性が少々不安ではありますが、今後先進安全技術の搭載などが進めば、その心配も徐々に少なくなるに違いありません。

キャブオーバータイプの車は、何といっても室内の広さが最大の魅力です。皆さんもキャブオーバータイプの車を選んでみてはいかがでしょうか。

初回公開日:2018年01月08日

記載されている内容は2018年01月08日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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