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【メーカー別】逆輸入車とは・発売のされ方と車検・右ハンドルか

更新日:2024年02月24日

日本の自動車メーカーが販売する、日本にはない車種やスペックの車両を輸入した逆輸入車。めったに見かけることのない仕様に魅力があります。そんな逆輸入車の買い方や車検の問題点などを調べてみました。これから逆輸入車に乗りたい人には必見の内容です。

【メーカー別】逆輸入車とは・発売のされ方と車検・右ハンドルか

逆輸入車っていったいどんな車?

逆輸入車は日本の自動車メーカーが製造しながらも日本国内での発売がなく、海外で使用されている車を日本に輸入させた車種です。大半は正規輸入ではなく、輸入業者による並行輸入に日本国内の市場に出回っています。

逆輸入車には一定のファンがいます。というのは、日本国内では販売されていないレアな車種を選択できますし、日本でも出ている車種では日本国内のスペックとは違うものがあります。そのため、希少価値があって、マニア的な満足感も得られるのも魅力です。

ここではそんな逆輸入車を実際に保有する際は車検などがどうなるのか、どうやって逆輸入車を買うのかを見てみましょう。

逆輸入車は国産車と言っていい?

逆輸入車は国産車と同じかと言われると、答えは、いいえ、となります。確かに日本の自動車メーカーの車になるのですが、ほとんどが外国製です。

かつては日本国内の工場で製造され、国外に輸出されていたはずです。今もそういった車種はあります。しかし、現在は販売される国、あるいはその近辺の国で製造されることが多いです。トヨタのように世界戦略を持って各地で生産拠点を持つようになっているので、その点では逆輸入車は国産車とは言えません。

だからこそ、逆輸入車ファンはそんなポイントに魅力を感じていると言います。日本のメーカーのエンブレムをつけながらも左ハンドルであったり、ほかとは違う車に乗ることができる点が逆輸入車のメリットです。

バイクに逆輸入車はある?

逆輸入車というと四輪だけでなく、近年はバイクも登場しています。そもそも日本国内用のバイクも東南アジアの工場で生産されることもありますので、日本メーカーの海外二輪車工場も大きくなっています。

日本ではバイクの規制がかなり厳しく、二輪市場はかつてよりもずっと小さくなっています。パワーも小さく、おもしろみが少なくなっているとバイカーたちは嘆いています。

そこで欧米で販売される逆輸入車を手に入れることで、日本国内のスペックよりもより優れたバイクに乗ることができるとされます。ただ、こちらも並行輸入が一般的ですので、補償などは日本産のバイクとは違っていますから、購入契約時により注意をして確認をしなければなりません。

東南アジアからの逆輸入車

近年はタイやベトナムでホンダやヤマハなどの二輪車工場が拡張されています。東南アジアでは排気量が150cc前後が好まれるため、大型バイクの製造はありません。日本の小型バイクが製造されるのですが、一部のマニアの間ではこれを個人輸入などで手に入れたいという需要があります。

東南アジアで製造されるバイクは、日本の商用バイクの代名詞のような車種であったホンダ・カブをよりスポーティーにしたようなスタイルの車種が製造されています。若い人にもで、タイやマレーシアではその車種によるワンメイクレースもあるほどです。

案外かっこよく、日本ではほとんど見かけない車種ですので、目立つこと請け合いです。

逆輸入車がほしければここに行く!

逆輸入車の探し方ですが、専門店に行くことをします。ネットで検索すれば全国各地にありますが、大きく分けると中古の逆輸入車と新車の逆輸入車に分かれます。

もちろん、中古車ですと程度の確認などが必要で、例えばアメリカは車社会ですので走行距離がかなり長くなる上に、整備に関する技術力や考え方が違うので、注意が必要になります。個人で輸入するときにはこの確認なども自分でやらなくてはならず、手間がかかります。

新車は値が張るのは当然ですが、最新の車種が手に入るので、こちらもです。いずれにせよ、逆輸入車は専門業者に頼んだ方が、輸入手続きや車検、アフターケアも見てもらえるので、メリットが多いです。

メーカー別逆輸入車を見てみよう

日本の主要自動車メーカーはすべて日本国外に製造拠点を構えています。そして、現地でその国だけの仕様車や車種を展開させています。中には日本でも発売されたら売れるのではないかというデザインやスペックの車種もあり、逆輸入車の魅力は吐きません。

そんな日本の主要メーカーの逆輸入車にはどんな車種があるのかを見てみましょう。

トヨタの逆輸入車とは?

トヨタの逆輸入車でなのは北米展開の車種です。中でもピックアップトラックやSUVはの的です。例えばピックアップではハイラックスにも似た「タコマ」がありますし、フルサイズのトラックなら「タンドラ」が現地でもヒット車種になります。

近年ではトヨタが展開するブランドで「サイオン」のスポーツクーペがですし、世界的に「レクサス」ブランドも高級志向な北米専用スペックもいくつかあり、逆輸入車としてもになっています。

ホンダの逆輸入車はこんな車種

ホンダはわりと北米ではですので、いろいろな車種が見られます。中でも、近年に話題になったホンダのスポーツカー「NSX」は北米ホンダが開発の中心だったこともあって、北米仕様のものは日本とは違ったものですので、逆輸入車ファンは必見です。

それから、例えば「オデッセイ」は日本でも販売されていたミニバンのような車種ですが、北米にもあり、しかもほぼまったく別の車種になっています。同じ名前でもまったく違うという点ではおもしろみがあります。

ほかにも、日本ではまず見かけない北米向けのホンダ製ピックアップトラックも販売されています。

スバルの逆輸入車は?

スバルは欧米ではラリーカーのメーカーとして絶大なを誇っています。日本ではラリーはあまり注目されませんが、特にヨーロッパ圏では大です。そのため、欧米ではスバルの車はがあって、海外仕様のものもあります。

特にスバルは水平対向ディーゼルエンジンを製造する世界唯一のメーカーで、特にボクサーディーゼルと呼ばれるエンジンはヨーロッパ向けの車両にしか搭載されていません。例えば「フォレスター」です。

ほかにも日本では規制によって発揮できていないパワフルなエンジンを搭載した車種が多く、スバルの逆輸入車は、逆輸入車ファンだけでなく、山道を走りたい人にも注目のメーカーです。

日産の逆輸入車ってあまり聞かない?

日産は昔のピックアップのイメージもあってか、北米や東南アジアでは「タイタン」ほか、フルサイズのSUV「アルマーダ」、「パスファインダー」があります。また、ルノーが企画したスペイン製の大型バン「NV400」があったり、北米向けのフルサイズバン「NVパッセンジャー」もあります。

ただ、これらは日本の交通事情や需要には微妙に合っていないこともあって、頻繁に見かけるものではありません。トヨタのピックアップなどは日本の若者に支持されますが、日産はそこまでのは聞きません。逆に言えばレア度が高いとも言えますが。

バイク各メーカーの状況

バイクの逆輸入車は特にホンダ、カワサキがです。ライダーにとってマニアックでありながら扱いやすいフルパワーのバイクを製造するのがこの2社だからです。特に北米や欧州仕様車は日本とは違った車種、あるいは日本とは違ったハイスペックなバイクが揃っているので、注目されます。

ただ、最近はヨーロッパにおける環境問題への取り組みで排気ガス規制などが進んでいる中で、日本も欧州基準になっていきます。ということは、開発側としては日本向けや欧州向けに分けることが面倒なので、すべて統一した車種になっていくのが今後の二輪のトレンドになりそうです。

そうなると逆輸入車のメリットがなくなってしまい、今後バイクはあくまでも日本国内で製造された車種がメインになる可能性もあります。そう考えた場合、バイクの逆輸入車の買い時はまさに今ということになります。

逆輸入車の車検は難しい?

逆輸入車の車検は、基本的には難しくありません。車検そのものは国産車と同じですし、日本の場合、しっかりと統一されたルールの下で検査されますので、しっかりと整備していれば問題はありません。

しかし、逆輸入車を日本に持ち込んだ状態で車検に通すことはまず不可能です。例えばアメリカではウィンカーはブレーキランプを点滅させたりする仕様になっているので、当然日本では黄色のランプで、ブレーキランプとは別に作っておかなければなりません。

このように逆輸入車は日本の法規には合っていないものが大半ですので、それに合わせて変更や改造が必要になります。特に交換するのはエンジンなどの性能そのものに関わるものではなく、ウィンカーやヘッドライト、サイドのカバーなどの保安部分になります。

これは業者に任せるとスムーズですので、逆輸入車を扱える専門業者をみつけておきましょう。

逆輸入車のハンドルは右? 左?

逆輸入車のほとんどは左ハンドルです。逆輸入車は欧米で販売されている車種が大半ですし、世界的に見ても日本のように右ハンドル・左側通行の国は少ないです。ざっと挙げると英国の関係する国で、英国、日本、香港、シンガポール、タイ、インドなどになります。

逆輸入車の中には右ハンドルもあります。ただ、欧米の基準に合わせている場合、ウィンカーとワイパーのレバーが逆になっていることがあるので注意が必要です。

逆輸入車の右ハンドルは法規的な基準を左ハンドルに合わせていることから、日本製造の右ハンドル車ではウィンカーは右側に、ワイパーは左についているものが、ウィンカーが左、ワイパーが右と逆になっています。乗り慣れれば問題ないのですが、そういった逆輸入車の場合は乗り換えたばかりは間違えてしまって危ないので、運転は慎重にする必要があります。

逆輸入車がいいのはこんなところ

逆輸入車は例えば中古車であっても、日本国内で登記する場合は新車として登録されます。日本では初めて登記簿に掲載されるからです。ですので、やや型落ちした車種であっても新車扱いになり、(あくまでも可能性の話ですが)売却する際に評価額が上がるとも言われています。

また、何度も書きますが、日本では見られない車種であったり、スペックですので、マニアックな心をくすぐってくれる魅力もまた逆輸入車ならではのメリットです。

ただ、パーツが少ないので、故障時や事故のときの対処が面倒だというデメリットは存在します。ですが、事前に消耗品を取り寄せておいたり、安全運転を心がけることでその問題はできる限りの中で回避することも不可能ではありません。

逆輸入車はある意味外国の文化と日本の技術の融合ですから、運転する楽しみが国産車とは違っています。そんな楽しみ方を逆輸入車ファンは見い出しています。

初回公開日:2018年02月06日

記載されている内容は2018年02月06日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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