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光岡オロチのベースの車・価格とスペック・カスタム方法

更新日:2024年01月23日

幻の国産名車、光岡自動車のオロチは8年間の販売年数で、惜しまれつつも販売終了した知る人ぞ知る名車です。ヤマタノオロチをイメージにデザインされたスネイクフェイスの外観は、観た人に感動すら与える車です。2代目オロチは誕生するのか、光岡自動車のオロチに期待です。

光岡オロチのベースの車・価格とスペック・カスタム方法

光岡オロチのベースの車とは?

2001年の東京モーターショーに、光岡自動車が初出店した際のコンセプトカーとして生まれた車が、光岡オロチの始まりとなりました。この初お目見えの光岡オロチは、ホンダのNSXの外装を剥がして、光岡オリジナルのパイプフレームとオリジナルデザインのボディを被せたコンセプトカーとしての登場でした。

次に市販化を視野に開発されたオロチは、ベース車両を持たない光岡オリジナルの車として、2003年の東京モーターショーに登場しました。日本の自動車保安基準に合わせたボディは、フェラーリ512TRを参考にしたシャシを使用し市販化に向けて開発が進みました。

市販された光岡オロチにはベース車はありません。完全光岡自動車のオリジナルカーとして誕生しました。2006年10月から予約販売を開始し、400台の完全受注生産車として販売されました。

光岡オロチのデザインって?

光岡オロチは、アニメの世界から飛び出してきたようなエクステリアが魅力的な車です。

この個性的なエクステリアは、日本神話に登場するヤマタノオロチをヒントにデザインされたもので、大蛇=蛇のフェイスデザインは、「この車は如何なる獲物も、喰い破る。異端系、最上級クラス。」の光岡オロチのキャッチコピーの如く、獲物を狙う蛇のようなフェイスラインが特徴です。

また、蛇が地を這う曲線美が光岡オロチのボディのラインを作りだし優美な流れるデザインは、見た者を魅了させます。400台限定の光岡オロチは、オーナーのオリジナリティを活かしたボディカラーや室内色を選べ、1台1台ハンドメイドでの製作となることから、オリジナリティのある世界に1台のプレミアム車です。

光岡オロチの価格は?

光岡オロチは、2006年10月に予約販売されましたが、限定400台生産で1台1台ハンドメイド製なので注文後の製作期間は、最長で約4年以上かかったこともありました。

納車期間が最長約4年間もかかる光岡オロチですが、新車価格は1,050万円で販売されました。ただし、発売後の2007年9月受注分から原材料の高騰により147万円も値上げして、1,197万円に変更せざるを得ない状況でした。

2008年1月には、カラーリングを限定色一色にして装飾を少なくした、定価よりも250万円も値下げした限定車を発売しました。その後2014年までに、合計6種類のエクステリアや値段の異なる限定車を販売しました。

発売年月日限定車名価格
2008年1月大蛇 零(限定20台)934.5万円
2008年9月大蛇 兜(限定5台)1,380万円
2009年12月オロチ・リッケンバッカー(限定5台)948万円
2010年6月オロチ・コールドプレミアム(限定20台)1,050万円
2014年4月ファイナル。オロチ(限定5台)1,270万円
2014年11月エヴァンゲリオン・オロチ(限定1台)1,600万円

光岡オロチのスペックとは?

光岡オロチ市販車のスペックは、エンジンにレクサスRX330用の3.3Lを採用し、ステアリングホイールはスズキを採用し、ブレーキはホンダレジェンド用を採用するなど、ベースはオリジナルだが各社の良い部分を採用する形になっています。

光岡オロチの最大の特徴であり、セールスポイントともいえる車体の大きさは、全長4,560mm全幅2,035mm全高1,180mmのエクステリアです。その長さは、日産GT-Rとほぼ同じでありながら、幅はリンカーンのナビゲーター並みの2.0m以上、高さは軽自動車のダイハツコペンよりも低く、まさに地を這う「大蛇」そのもののスペックとなっています。

サイズ・メーカー
重量1,580kg
エンジンレクサス製RX330 3MZ-FE型 V型6気筒DOHC
乗車定員2人
ステアリングホイールスズキ製
ブレーキホンダ製
排気量3,311cc
大きさ(全長×全幅×全高)mm4,560×2,035×1,180
ミッションアイシンAW製5速AT

エンジン

市販された光岡オロチには、ベース車両となる車はありませんが、採用されている各社の装置などもあります。その中でもエンジンは、レクサス製のレクサスRXやトヨタハリアーで使用されている、SUV用のV型6気筒DOHC EFC3.3Lエンジンが採用され、力強い走行が可能となっています。

光岡オロチ開発中にトヨタ自動車との調達契約が取り交わされ、トヨタ製のエンジンを設置することが採用されました。また、ハリアーで使用されている3MZ-FEエンジンと、アイシンAW製5速ATトランスミッションの組み合わせが、そのまま光岡オロチでも採用されています。

光岡オロチのカスタム方法について

光岡オロチのカスタムは、デフォルトでも斬新なデザインのボディラインということもあり、これ以上何処をカスタムするのかなどという声も聞きますが、やはりオロチオーナーは、デフォルト以上の派手さや格好良さを求めている方も多く居ます。

カスタム内容の多くは、マフラーやバンパー、内装のカスタマイズが多いです。オーナーの中には、カスタムカーイベントに参加されるほど、オロチの外観をカスタムされている方もいらっしゃいます。

光岡オロチオーナーのカスタマイズご紹介

車のカスタマイズや修理など、自分で行うときにはとても役に立つマイカーサイトの「みんカラ」には、光岡オロチのオーナーさんのマイカーページもあります。

光岡オロチをもっともっと恰好良くするため、オーナー様のカスタマイズページを紹介します。

牙狼GAROさん

みんカラに愛車の光岡オロチの情報を載せている牙狼GAROさんは、半年以上かけて光岡オロチをカスタムパワーアップしています。バンパーなどの部品が一体型になっている光岡オロチをカスタマイズさせるために型を取って生成し、ボディにそのまま取り付けたり、自作でコツコツと光岡オロチをカスタムしている様子がブログに書かれています。

pineappletree64さん

牙狼GAROさんと同じくみんカラに愛車の光岡オロチを紹介しています。5台限定販売車である光岡オロチ兜を所有するヌッキーさんです。光岡自動車のフォトコンテストで最優秀賞を受賞するなど、光岡オロチに対する愛情をヒシヒシと感じることができるブログです。

光岡オロチの最高速度は?

光岡オロチの最高速度は、メーターでは280キロまであります。ただし、日本国内では180キロでリミットがあるので、それ以上はレース場などでリミッターカットした光岡オロチで走行するほかありません。リミッターカットした光岡オロチであれば、メーター上では280キロまでスピードが出ることになります。

ス―パーカーとは言え、もともとの光岡オロチのコンセプトは「ファッションス―パーカー」街乗りを楽しめるスーパーカーです。AT車のみ発売された点やトランクスペースがちゃんとある点などは、スポーツカーの外観だけれども、走行は安定した普通自動車といったギャップが楽しい車になります。

光岡オロチの内装について

光岡オロチのコンセプトは「ファッションスーパーカー」で、優越感に浸る雰囲気は味わえるが、スーパーカーにありがちな扱い辛さが無く、日常的に使える車として作られました。見た目はスーパーカーの内装でも、シートの座り心地や仕様便宜はとても扱い易くなっています。

初代光岡オロチは、内装色も25色から、ボディカラーは300色から選べるものとなっていました。いろいろなカラーがあると1台1台のオーナーの個性が強くなるので、400台限定で発売されていても、全く同じ「ボディカラー+内装」は少なく、オリジナリティあふれる光岡オロチということになります。

サイドシルが35cmもあり、車高が低いので乗り降りのし辛さは格別です。ただし、コックピットの計器類やスポーツシート、薄い窓などは小さい頃憧れたスーパーカーそのもので、コックピットに座るとワクワクと気分を高揚させてくれる車です。

光岡オロチの生産台数は?

2006年から2014年まで約8年間販売された光岡オロチですが、限定車なので限定台数全ての456台が完売していると思いがちですが、8年間の生産台数は、限定台数の約4分の1の約140台程度という結果になっています。

限定台数の半分にも満たなかった原因は、やはり車体価格が高額なことや奇抜な外観、日常使いに欠ける点だといえるでしょう。140台しか生産しなかった光岡オロチなので、見かけた時はより一層のプレミア感が湧いてきます。

名称限定販売台数価格(税込)
オロチ400台1,190万円~1,380万円
大蛇 零20台890万円
大蛇 兜5台1,380万円
オロチ・リッケンバッカー5台948万円
オロチ・ゴールドプレミアム20台1,050万円
エヴァンゲリオン オロチ1台1,600万円
ファイナル オロチ5台1,270万円

エヴァンゲリオン・オロチは抽選販売?

年間約20台程度の生産で、売れ行きが良いとは言えない光岡オロチでしたが、セブンイレブンとのコラボ限定車として発売された「エヴァンゲリオン・オロチ」は、販売後に光岡自動車で展示されるほどがありました。

1台限定販売のエヴァンゲリオン・オロチは、発売開始に544件の購入希望者があり、抽選販売の結果1名が当選し無事納車されました。納車後には、納車後のオーナーから光岡自動車がエヴァゲリオン・オロチを借りて、期間限定にてショールーム展示していました。

光岡自動車50周年でオロチ再登場?

光岡自動車は2018年2月で50周年を迎えます。オロチは2014年で販売終了したものの、光岡自動車では個性的な車を続々と登場させ、現在でもビュート、ヒミコ、リューギ、ガリューを販売しています。光岡自動車は、創設50周年に向け現行車種の特別バージョンであたるビュート誕生25周年記念モデルを、11カ月間限定発売しています。

また、光岡自動車によると50周年記念の新型車種を開発中で、オロチのデザイナーも新型車種に関わっていると発表されていることで、巷では2代目オロチの発売なのではないかと期待されています。

50周年新車発表は、2017年の東京モーターショーで行われるのではないかと噂されていましたが、光岡自動車側の発表では、製作が追い付いていないとの事なので、次回の東京モーターショーでの新車発表に期待が高まります。

初回公開日:2018年02月17日

記載されている内容は2018年02月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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