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車の内装の塗装方法・道具・かかる値段・塗料

更新日:2024年01月13日

車の内装を塗装する事はそれほど難しくありません。今回は車の内装のカスタマイズで比較的簡単にできる塗装の仕方について詳しく解説します。内装の塗装方法の注意点や塗装に必要な道具、そして気になる費用について説明していきます。また変わった塗装方法もご紹介します。

車の内装の塗装方法・道具・かかる値段・塗料

車の内装の塗装方法

車に長く乗っていると同じ内装では飽きてしまいます。しかし内装のカスタマイズは限られており、大掛かりなカスタマイズは難しいでしょう。そこで内装の塗装をすればまた新しい車に乗っているような新鮮な気持ちになれるでしょう。

車の内装を塗装するには業者に依頼する方法と、DIYで塗装する方法があります。業者で行えば内装を全て外して細かい部分まで丁寧に仕上げますから、クオリティーは非常に高く、まるで違う車のように仕上がるでしょう。

DIYで行う場合は、個人の技術の差が非常に大きく、こだわりを持ってプロ並みに仕上げる人もいるでしょう。

車の内装は、インパネなどの樹脂は塗装が密着しにくい素材もあるので、下地処理が重要になります。またシートも本革や合成皮革の塗装も可能で、業者に依頼すれば新しいシートのように生まれ変わるでしょう。

DIY

塗装を行うには下準備が非常に重要になります。塗料が素材に密着し剥がれないようにするためには足付け研磨をしたり、密着率を高めるために専用のプライマーを塗装します。この他にも脱脂作業は入念に行う必要があり、脱脂が不十分だと塗料が弾いてしまい塗装できません。

車の内装には樹脂でてきている部分がほとんどで、この樹脂からは油分が出てきています。車のボディ―を塗装する時よりも脱脂作業は非常に重要です。

この他、内装を外すことができなければマスキングをする必要があり、マスキングが雑の場合、塗りたくない場所に塗料が付着したり、埃が舞い上がり仕上がりが綺麗に行きません。

このように塗装するまでに多くの作業が必要であることを念頭に、塗装する前に必要な物を準備してから始めましょう。

ダッシュボード

ダッシュボードの素材は車の種類により樹脂製や合皮、そして本革など多くの種類があります。ダッシュボードを塗装するために、DIYで車から降ろすには多くの部品を外す必要があります。またダッシュボードが大きいので車からの脱着には1人での作業は難しく、慣れていなければ車内にキズを付けてしまうでしょう。

そこでダッシュボードを塗装するにはマスキングをして行う方法を選択するしかありません。塗装の際にフロントガラスに塗料が付いてしまうと運転の視界が悪くなるので、非常に丁寧な細かい作業が必要になります。また車の中で塗装すると、しばらく溶剤の匂いが抜けずに不快な匂いが残るデメリットもあります。

ドア

ドアの内張りで塗装できる部分は、樹脂製の部分が主になります。車のドアの内張りが全て樹脂製であれば全て塗装可能です。

ドアの内張りにはドアハンドル、ひじ掛けが付いており、内張りを外すとそれらは単体で外すことになるので、内張りを全部色替えする場合はドアハンドルやひじ掛けを敢えて違う色で塗る小技も可能です。

業者

内装塗装を業者にお願いする時には、イメージをしっかり伝える必要があります。仕上がりのイメージは塗装技術では合わせる事はできないので、納得いくまで打ち合わせしましょう。

業者にお願いする場合は車を預けることになりますが、自分で車の部品を外すことができれば、外して持っていくことで工賃を安くすることもできます。ただし取り付け時にはまだ塗装が柔らかいので、キズを付けないように注意が必要でしょう。

車の内装の塗装方法と道具

車の内装の塗装に使う道具は基本的に車のボディーを塗装する道具と変わりはありません。カー用品店や、ホームセンターのカー用品売り場で購入する事ができます。

主に必要な道具は、足付けようの水研ぎペーパー1200番、シリコンオフ、PP素材の場合PPプライマー、マスキングの必要がある時には、マスキングテープ、そして塗装する色です。

内装塗装に変わった模様を付けたい場合は、刷毛塗りやローラーを使い模様を作り、違う色を塗り重ねて塗装する方法もあります。

下地作り

車の内装パーツを下地処理するには、パワーウィンドウスイッチなど電装品を外す必要があります。それは水研ぎぺーパーを使うので濡れてしまうと故障する恐れがあるからです。

下地処理にはパーツに小さい傷があればプラサフを塗装して埋めてから水研ぎすると良いでしょう。ただし市販の缶スプレーのプラサフは1液性なので厚塗りができませんから深い傷には樹脂用パテを使い傷を埋めると良いでしょう。

脱脂作業にはシリコンオフを使いますが、車の内装は樹脂製なので多めに吹きかけてしっかり脱脂します。脱脂後はPP素材でしたらミッチャクロンなどのプライマーを塗布する必要があり、これを怠ると塗装しても剥がれていしまいます。

スプレー

DIYで塗装する場合も、エアコンプレッサーがあればスプレーガンを使用して本格的に塗装する事ができます。この場合塗料は町にある塗料屋さんに行けば好みの色に調色してもらえます。

通常は手に入りやすい缶スプレーを使い塗装すると良いでしょう。基本的に車用の樹脂はボディーペイントを使い塗装することができます。また内装は耐候性が重要ではないので、多用途の缶スプレーでも塗装することができます。ただし多用途スプレーとボディースプレーを重ね塗りすると溶剤の違いから不具合が生じることがあります。

そこで塗料は同一メーカーの同じ種類の塗料を使うようにし、違う種類での重ね塗りはしないようにしましょう。上から塗った塗料の溶剤により、下の色を溶かしトラブルを起こす事があるので、たとえ乾燥した後でも違う種類の塗料は使用はしないほうが良いでしょう。

車の内装の塗装にかかる値段

車の内装に手を加える人は、一般的に車にかなりお金をかけている人が多い傾向にあります。一般的に内装のカスタマイズ費用の中に、内装の塗装金額も含まれいるといわれています。

内装だけを塗装する場合、自分で行うと材料費だけで済みますからかなり安くなります。また車の外装と違い内装は小物が多いので、材料も比較的少なく済み、内装全てを塗装できてしまうでしょう。

業者にお願いするとなれば、パーツごとで値段が変わってきます。ダッシュボードが内装では大きいパーツです。またコンソールやインパネなど小物になると比較的低価格で塗装してもらう事が可能でしょう。

車の内装の塗装のやり方

車の内装を塗装する場合、一番気を付ける事が取り外しでの破損です。特に寒い時期には車内を暖房で温めてから行うとパーツの取り外しが楽にできるでしょう。

塗装方法は何処を塗装するのかにより、外す場所やマスキング方法が変わってきます。特にガラスや車内のバックミラーに塗装が付かないように注意しましょう。マスキングして塗装する場合、塗る場所以外を全てマスキングすることが理想です。

市販の缶スプレーには有機溶剤が含まれているので専用のマスクをして塗料を吸い込まないよう注意して作業します。また手に付着しないようにニトリル手袋などをして作業するとよいでしょう。

内装バラシ

車の内装を塗装する場合、外せる部品は外して単体で塗装したほうが良いです。それは内装を付けた状態で塗装するには大掛かりなマスキング処理が必要になることや、暫く室内が溶剤の匂いが抜けなくなる恐れがあるからです。

そこで内装をばらすには専用の内装はがし用の工具を購入すると良いでしょう。一般的にカー用品店で購入できますから、マイナスドライバーなどでこじって傷をつけて後悔しないようにしましょう。

内装はプラスチックのはめ込みで止まっている事が多いのと、高級車になれば隠しネジが多く使われています。無理に引っ張らずに様子を見ながら取り外すようにしましょう。

ラップ塗装に挑戦

ラップ塗装とは塗装面に模様を付ける塗装方法で、サランラップやビニール袋を移用して模様付けします。

サランラップを利用して模様付けを行う方法は、下地にシルバー塗装をします。よく乾燥後、黒色の塗料で塗装し乾く前にサランラップを塗装面に貼り付けて剥がします。すると模様ができます。次に好きな色を塗りますが、ホルツのファッションカラーを使う事がポイントです。

ファッションカラーを上から塗る時の厚さで模様の透かしが変わりますから、好みの厚さに塗りましょう。最後にクリア塗装をして磨いて完成です。

もう一つの方法は、ベースの色を塗って乾燥させます。その後シルバーの塗料をビニール袋に取り、叩くように模様付けします。その後はファッションカラーを塗り、好みの模様の濃さにします。最後にクリア塗装をして磨けば完成です。

このようにひと手間を掛けると人と違った塗装ができるので工夫をしてみると良いでしょう。

素材別車の内装の塗装方法

車の素材には樹脂であったり、金属、そして布など多くの素材があります。この中でDIY で簡単に塗装できる素材は、金属とプラスチックでしょう。

インパネ

インパネの素材は、ほとんどの車種で樹脂が使われています。また車の内装の多くはABS樹脂とPP樹脂が使われており、塗装する時にはPPプライマーを塗装する必要があります。

ダッシュボードなどソフトタイプの樹脂には、樹脂専用の塗料を使わないと塗膜が割れてしまいます。また高級車などの非常に柔らかい樹脂には、市販の缶スプレーでは塗膜が割れる確率が高いです。

木目

木目調のパネルは、素材は樹脂なので通常の樹脂を塗装する方法で作業が可能です。また木目調に塗装したい場合は、ラップ塗装をすると良いでしょう。下地に黄色を塗り、黒色でラップ塗装してから、上塗りを茶色のキャンディーカラーで塗装します。

車の内装の塗装に塗料

車の内装の塗装におススメの塗料は、ドアなどは良く体が触り擦れるので、すれても落ちにくい2液性の塗料を使うと良いでしょう。人の手があまり触れない部分は1液性の塗料でも問題ないでしょう。

缶スプレー

缶スプレーには色々な種類がありますが、このAZ RP-91 ラバーペイント ZEQUEは塗って剥がせる画期的な缶スプレーです。

カラーバリエーションも23種類と、豊富にあるので好きな色がきっと見つかるでしょう。もし気に入らなければ剥がして違う色にすぐにイメージチェンジできます。

PP素材には密着しないので、ミッチャクロンをしようして塗装します。もし失敗しても剥がしてやり直しができるので、気軽に使用できるでしょう。

同様の商品も他社から数点出ており使った事もありますが、何も遜色ない使用感・仕上がりに大満足です。
それでいてこの低価格!さすがは溶剤系総合メーカーさんだと感じました。

この手の商品にチャレンジしてみたいという方には特にピッタリかと思います。
値段も手頃でラバースプレーがどういうものかというのを知るためにも最適な商品だと思います。

出典: https://www.amazon.co.jp/AZ-%E3%83%A9%E3%83%90%E3%83%BC%E... |

染Q

染Qは全く新しい染剤です。塗料より細かい粒子が強固に密着して剥がれません。また乾燥後は引っ張ってもねじっても割れることが無いので、合皮や皮のシートの補修にも使えます。

塗装が割れては困るような柔らかい部分に塗装するのにはもってこいの塗料です。塗装した部分と塗装していない部分の肌触りも変わらず、布にも塗装できるのでカーペットや天井の内張りにも使えるでしょう。

エードを白から黒にしたのですが、面倒でもなくしっかりと染める事が出来ました。
染めQの会社に電話で問い合わせして、これにしたのですが、丁寧に答えてくれました。
対応もとても良かったです。

出典: https://www.amazon.co.jp/%E6%9F%93%E3%82%81Q-%E3%82%B8%E3... |

フロッキーコーティングとは

内装のピラーなどを高級車のようにファブリック調に塗装するシステムです。この塗装方法は以前はメッキ加工に近い表面加工技術が必要でした。しかし植毛塗装は高電圧をかける必要がなく簡単にファブリック調に塗装できるシステムで、どんなものにも塗装できます。

内装色を変えて気分も変えよう

車の内装は運転する時には必ず視界に入るので、カスタマイズすれば気分も変わります。内装のカスタマイズの中で材料が比較的手に入りやすく、自分の好きなように塗装ができるのもメリットの一つでしょう。

塗装と聞けば非常にハードルが高い気がしますが、内装はそれほど大きな面積を塗る必要もなく、失敗も目立ちにくいので、イメージチェンジにチャレンジしてみるのも良いでしょう。内装色を変えるだけで車を運転するのが楽しくなるでしょう。

初回公開日:2018年04月18日

記載されている内容は2018年04月18日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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