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護送車に使われる車の特徴3つ・人員輸送車との違い

更新日:2024年07月05日

護送車と聞いて一番に思い描くのは「犯罪」というワードでしょう。そのため街中で見かけると何とも言えない違和感や、恐怖心さえ感じます。だからこそ、知らないよりは知っていた方が良い護送車情報をここで紹介します。今日からあなたは護送車博士かもしれません。

護送車に使われる車の特徴3つ・人員輸送車との違い

護送車とは

護送車(ごそうしゃ)と聞くと誰しも悪いイメージを持つことでしょう。護送車とは警察が使う車両のことで、被疑者あるいは犯罪者を移送するために使用します。

警察署や地方検察庁、裁判所、刑務所など移送先はさまざまですが、犯罪に関わっているとされる人物を移送する車両です。護送車は社会のために使われている車であり、中には護送車のファンもいるくらいです。

それでは、あまり知られていない護送車の世界へご案内します。

護送車に求められる事

護送車にはさまざまな種類があり、中には外観に赤色灯などがついていない車両もあります。その場合は覆面パトカーのように、車内に赤色灯が置かれているケースが見受けられます。

基本的にはほとんどの護送車が、赤色灯やサイレンを装備しています。

ただし、護送車が赤色灯やサイレンを使用しているケースをあまり見たことがありません。護送車は単独で移動せず、警護車両がついて移動することがほとんどだからです。

護送車の車の特徴3つ

護送車は当然ながら一般の車両とは装備が違います。護送車の外見はノーマルですが、中身は被疑者護送に特化した造りになっています。

車種や用途によって多少の違いがあるだけで、これが護送車のスタンダードだというものはありません。

護送車は被疑者の身柄を確保し、確実に目的地に送るための車両です。同時に被疑者とはいえプライバシーを守る必要がありますので、後部座席のガラスにはカーテンやスモークが貼ってあります。

特徴1:窓にはスモークやカーテンがある

護送車の外観は、基本的には一般車両とほとんど変わりありません。目立たないようにするために特別な塗装をするわけでもありません。サイレンや赤色灯も見えやすくつけている護送車は稀です。

ただし、被疑者らが乗っていることをわからないようにするために、護送車の後部座席の窓にはカーテンや濃いスモークフィルムが貼ってあります。

護送車の車内はまったく見えないようにしてあるので、うしろから内部の撮影はできません。

特徴2:窓内側に鉄格子がある

普通車と護送車の大きな違いといえば、万が一の際に被疑者が逃走できないような仕組みがいくつもあることです。

護送車の中には、窓内側に鉄格子のようなものが取り付けられていて、仮に同乗する警察官を被疑者が暴力で制圧してしまったとしても、中の被疑者は自ら外に出ることができないような造りになっているものがあります。

鉄格子のような装備は極秘であり、常に新しいシステムにバージョンアップされています。

特徴3:運転席と後部座席の堺は壁

護送車の運転席と後部座席の堺は壁になっています。

被疑者や犯罪者が乗っている後部座席と運転手がいる前の座席は、金網などで遮断されています。被疑者や犯罪者が万が一暴れて、運転手の運転に危険を及ぼしたときのための防止策です。

護送車の種類

護送車用の車両に選ばれる車種にはどんなものがあるのでしょうか。

選定基準は不明ですが、ニュースや目撃情報をまとめると、「小型護送車」「中型護送車」「大型護送車」の3つに分かれます。

中にはベンツの護送車を見たという目撃情報もあります。人知れず被疑者を移送するための任務にぴったりの、できるだけ人目につかない車種とカラーで護送車は運用されています。

小型護送車

最も多い護送車は小型護送車とされるタイプで、これにはワンボックスカーやミニバンが採用されています。

日々見かけるニュースを思い浮かべてみてください。容疑者が車に乗り込む映像がよくありますが、紺色のワンボックスが映っています。あれが護送車です。

小型護送車に採用されているワンボックスやミニバンは、「エルグランド」、「ハイエース」、「セレナ」、「ステップワゴン」、「キャラバン」が主です。

中型護送車

中型の護送車には、いすゞ「ジャーニー」、日産「シビリアン」、三菱ふそう「ローザ」などがあります。

このサイズでは中型バス、つまりマイクロバスの形も少なからず存在しています。

大型護送車

一度に何人もの被疑者を移送することもあるので、大型車両も警察では保有しています。

大型護送車の場合はバスが選ばれますが、車種としてはいすゞ「エルガミオ」、日野「日野メルファ」、三菱ふそう「エアロミディ」などがあります。

大型車は何人もの被疑者を運べますが、ワンボックスタイプの小型護送車でもそのような移送が行えます。重大事件では、被疑者ひとりを移送するために1台の大型護送車が使用されることがあります。

護送車に興味があるあなたにアイテム

護送車ファンの中には玩具でもいいので、護送車をコレクションしたいと考える人もいます。その方にしたいのがトミカの護送車です。

トミカの製品は精巧にできているので、子どもだけでなく大人も楽しめる玩具です。は日産シビリアンの護送車です。

トミカでのこの護送車は、むかしを博したテレビドラマ「西部警察」に登場したマイクロバスタイプの護送車で、40代以上の人には懐かしいタイプになります。

人員輸送車とは

警察の護送車を頭の中で思い描いてください。その車両は大型、あるいはマイクロバスくらいの大きさで、色は青に白、窓は金網が張ってある形ではないでしょうか。

それは護送車ではありません。警察・消防・自衛隊・入国管理局の関係者を輸送する、人員輸送車です。

そのイメージはニュースなどで見かける車両からきていること、またアメリカ映画の刑務所モノや脱走モノで見る囚人護送車から大型のイメージがついていると見られます。

人員輸送車と護送車の違い

人員輸送車と護送車の違いは、人員輸送車には窓の外に金網が貼られていることです。

護送車は被疑者のプライバシーを守る意味でも目立たない車両になっていますが、人員輸送車は色などで識別できるようになっています。

機動隊の人員輸送車は、桜をかたどった機動隊章が車に付いています。陸上自衛隊は白や緑が基調に、海上自衛隊は「桜に錨」の紋章、航空自衛隊は「桜の翼章」、消防は赤いバスなどの特徴があります。

人員輸送車の管轄と護送車の管轄の違い

護送車の管轄は警察で、人員輸送車の管轄は、その車両を使う団体によって違ってきます。

護送車とは、警察が被疑者や犯罪者を移送するときに使用する、警察の管轄の車両です。

人員輸送車とは、警察・消防・自衛隊・入国管理局の装備する車両です。それぞれの管轄で、警察官・消防士・隊員・機動隊・被収容者などの人員を輸送する際に使用されています。

パトカーとは

パトカー(パトロールカー)は、警察官が巡回に使用している、白と黒を基調とした車です。

パトカーとは警察官が乗車して、犯罪の防止・謙虚に役立てたり、交通違反の取り締まりや指導をするための巡回に利用する自動車のことです。

パトカーと護送車の違い

警察の護送車のほとんどは特殊な塗装などはなく、あくまでも市販車の色のまま使用されてます。護送車が目立っては困りますし、一般市民に恐怖心や不快感を与えないためにも、配慮がなされています。

パトカーは白と黒に塗り分けられ、サイレンが付いていて、護送車と違って目立つ存在です。

覆面パトカーも含めて、護送車のように鉄格子・カーテン・窓のスモーク・運転席との仕切りや壁などは装備されていません。

護送車の大切な役割

護送車は使用目的がどうしてもネガティブなものになるので、受け取る側としてもマイナスの印象を持ってしまうのではないでしょうか。

しかし護送車にはいろいろな種類があり、現実社会に役立つ車であることから、少なからずファンが存在しています。

護送車は、社会に対して犯罪・事件・犯罪被害者などさまざまな問題を投げかけてくる車両です。護送車なくして社会は成り立ちません。世の中の治安にとって、護送車は大切な存在です。

緊急車両や覆面パトについて知ろう

護送車のような働く車は世界中どこの国にもあり、法律や文化的な背景で装備や扱われ方が違います。護送車を通じて世界を見ることもできます。

この機会にぜひ、緊急車両や覆面パトについて知っておきましょう。

護送車のような特殊な車に、緊急車両(救急車・パトカー)や交通違反の取り締まりなどを行う覆面パトがあります。このような車が近づいてきたら、路肩によけて進路の邪魔をしないようにしましょう。

初回公開日:2018年03月21日

記載されている内容は2018年03月21日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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