車高を短く・高くする方法と取り付け方法・工賃の目安
更新日:2024年08月23日
車高を短くする方法
車高を短くする、車高を低くするとも言いますが、車は車高が低いと、カッコよく見えます。スポーツカーやスーパーカーは、車高が低いモデルが多いですが、車高を短くする理由は何も見た目だけではありません。車高を下げると車の重心が下がるので、つまりカーブが早く曲がれるようになります。レーシングカーも車高が低いのはその理由です。
車好きの人は、車を購入すると性能アップとドレスアップの両方を兼ねて、車高を短くする人が多いです。その方法は幾つかありますが、一般的には車高調整サスペンションキットを、ノーマルのサスペンションと交換する方法が一般的になります。
その他にも車高調整機能は持っていませんが、最初からある程度の、車高が短くなるようにセットされたサスペンションキットも存在しています。価格的には車高調整機能付きよりも安く提供されています。
車高調の取り付け方法
車高調サスペンションを、自動車に取り付けるには、どうすれば良いのでしょうか。方法としては整備工場や、カー用品店での取り付けを依頼する方法と、自分自身で取り付ける方法があります。法規として話をすると認証工場での取り付けとなっていますが、自分自身で作業しても問題はありません。工賃負担などを考えると、自分で取り付けた方が安いです。
自分で車高調を車に取り付ける場合は、純正品との交換作業になります。その作業の流れは概ね同じなのですが、構造など車種によって違いますので、事前に下調べをして確認をしておくのがコツです。また必要な工具もありますので、事前に調べて揃えておくと効率が良いでしょう。後は作業するスペースがあれば、準備は完了です。
トヨタ・ハイエース
トヨタ・ハイエースの車高調です。ハイエースをローダウン・カスタムする人は結構、多く定番のカスタムです。簡単なキットから本格的なキットも多彩に揃っており、カスタムの範囲はとても広い車種です。車高調もたくさんのメーカーから発売されており、そのの高さが伺えます。写真の物はオーリンズ製の高級品で本格キットです。
取り付け方法については、下記のリンク先を参照して見て下さい。かなり詳しく紹介されていますので。ご自身で作業をお考えの人にはお役に立つサイトです。
ホンダNbox
軽自動車でであるNboxの車高調キットです。さすが売れ筋の車種だけに、たくさんのメーカーからキットが販売されています。Nboxは背の高さが気になる人も多いようで、その重心を下げて、乗り心地を快適にするために交換される人も多いです。売れ筋としてはTEIN製の車高調がを得ています。
自分で取付作業を行う
車高調キットを購入して自分で取付作業を行う人も居るでしょう。車高調などの足回りの部品は、重要保安部品ですので認証工場での作業となりますが、自身の車を自身の手で行うことに関しては、全く問題がありませんから安心して作業を行って下さい。しかし慣れてる人は良いですが、初めての人は、作業には十分に注意をして、取り付けを行って下さい。
作業初心者の人には、ショップや整備工場などプロの手による取付を、推奨いたしますが、あくまで自己責任においての作業です。また、作業の際には重たい部品も多いので怪我には十分にご注意をして作業を行って下さい。作業完了後は、ショップや整備工場のプロの目による点検をしておくと安心です。
車高調取り付けの工賃の目安
車高調を取り付けるにあたり、プロに任せるとその取付費用はどれだけ必要なのでしょうか。
ショップなどで車高調の製品を購入し、そこで取り付け作業となると工賃は比較的にリーズナブルで¥10000~で取り付けをしてくれます。お店によってはもっと安いケースもあるようでバラバラです。やはり安いのはオートバックスなどの量販店が商品も値引き率が高く、工賃も安い印象を受けます。
逆に量販店では、商品を購入せずに持ち込みで作業を依頼すると、それなりの工賃を請求をされる場合が多いです。その場合は¥20000~請求してきます。一番、安いと思われた量販店が、実は高い傾向にあります。持ち込みで取付作業を依頼する場合は、見積を取った方が良さそうです。
整備工場の工賃
整備工場などは高額な工賃のイメージを持つ人もいるでしょう。実際のところ、カー用品店などのサービス価格には負けますが、持ち込みなどの基準価格で見積を取ると、整備工場の方が安いケースもあります。
整備工場は、日整連などが発行する整備工賃基準に準じていることが多いです。ディーラーなども同じです。ただ、こちらは価格が記載されてるのではなく、点数表示になります。5点とか0.2点などの表示で、これはおよその整備に要する時間です。5点なら5時間と言う意味です。これにアワーレートを掛けたものが工賃となります。
このアワーレートにも種類があり、1時間6000円や8000円などお店によって違います。ディーラーは8000円基準が多いです。仮に1時間6000円のアワーレートの整備工場で5点の整備を行うと工賃は6000×5=30000となります。
車高の調節に必要なレンチ
車高調の調整機能は電子制御で行うものもありますが、多くはネジ式になっています。ネジ式の車高調の車高調整をするには、本体ネジ部分に付いてる大きなナットを回転させて調整する構造になっています。この大きなナットを「シート」と呼んでいますが、これを動かすために専用のレンチが必要です。
製品を購入した場合、付属品として2個セットで付いてきます(一部別売)が、紛失した場合は汎用品を購入したり、メーカーから補修部品として購入することができます。専用レンチを使用しなくても調整は可能ですが、やはり製品に損傷を与えたり、作業に伴って怪我をしたりする場合があるので、専用レンチを使用することが望ましいです。
車高調と異音との関係
車高調サスペンションに交換した場合、得てして異音が発生するケースが多く見受けられます。なぜ、車高調を組み込むと異音が発生してしまうのか、その問題についてご紹介しましょう。
異音の理由としては、車高調はその構造上、バネの位置を動かす必要性から、複雑な構造をしています。取り付け後の緩みで一番多いのは、バネをロックするシートの緩み、他にもピロアッパー部分から発生してるケースが多いです。また、取り付けネジの締め忘れなど、他にも異音発生する箇所はあるので、まずは何処方異音が発生してるのか調べる必要があります。
参考資料に車高調の異音に関しての詳しい説明をしてるサイトがありますので、紹介します。
車高と乗り心地との関係
車の足回りで特に、車高を低くするようなスポーツサスペンションは、スポーツ走行に対応して固めのセッティングが施され、乗り心地は決して良いものではありません。理由はバネレートが上がる(硬いバネ)からです。また、それに合わせてショックの減衰力も高めにセットされているのも原因です。
車高調は違います。特に全調整式の車高調は、車高調整をしてもバネレートが変わりません。つまり乗り心地を犠牲にせず、車高を変えられるのが車高調の特徴です。もちろん、ショックの減衰力も高めにセットされている場合が多いですが、減衰力調整バルブが付いており、減衰力も調整可能なものが多くあります。
実際、車高調を取付した後、ノーマルのような変な揺り返しのような揺れが収まり、乗り心地が良くなったと言う話は多く聞きます。
車高を上げる方法
オフロードを走行する4WDなどの場合、逆に車高を上げるケースがあります。この車高を上げることを「リフトアップ」呼んでいます。理由は悪路を走破するために、外径の大きなタイヤを装着するためです。ではどのような方法で、車高を上げるのでしょうか。
以前はオフロード走行を目的としたリフトアップでしたが、最近では見た目重視のビジュアル的なリフトアップを目的とするケースも増えています。その方法として車種は限定されますがボディーリフトと言う方法が比較的リーズナブルで実現できるのでがあります。
ボディーリフトはフレームを使用しいてる車両のみ対応可能で、モノコックボディー車は不可能です。理由はボディーからフレームを一度、剥がしてフレームとボディーの間にスペーサーを取り付けて車高を上げる方法です。大がかりですが使用する部品も少なく安価で可能です。
車高を変更すると車検は通るのか
メーカー製品の車高調を組み付けて車検を通す場合、基本的に問題はありません。車高調は法律的に「改造」には該当しないので、基本的には車検にとおります。法的にいうと、「構造変更」とか「記載変更」が必要になる改造の扱いではない訳です。
しかし「保安基準」と言う法規が別に存在し、「最低地上高9cm」と言う法規が定められており、この9cmが確保できていないと車検はとおりませんから注意が必要です。他にもバネの遊びの有無やクラックなどの損傷、ブレーキホースがグラグラしているとおりません。
リフトアップ車は車検証い記載されている車の高さから、4cmまでの範囲であれば車検にはとおります。しかし4cm以上のリフトアップをした場合は、構造変更の申請が必要でそのままでは車検どころか公道走行も認められませんから注意が必要です。
構造変更とその費用
リフトアップを4㎝以上行って車検をとおすには構造変更申請を行い「改造車」として認められる必要があります。審査合格すれば車検証に「改」の文字が刻まれ、晴れて公道走行も可能になり車検にも全く問題なくとおります。
構造変更申請は陸運局で行われ、基本的に個人ではなく専門店などのショップを通じて申請されるケースが多いです。理由は添付する書類の量です。構造変更は決して簡単な審査ではありません。審査も10日前後かかります。まずは専門店で良く相談して進めることが重要です。
車高を変えて安全に楽しむ
車高を高くするリフトアップ、車高を短く(下げる)車高調など、車に応じたカスタムで乗り心地や見た目が変わり、カーライフを安全に楽むための基礎的な内容を纏めました。どちらも作業が伴いますから、十分に注意して頂き、場合によってはプロに委ねて安全を確保し素敵なカーライフを楽しみましょう。
初回公開日:2018年01月20日
記載されている内容は2018年01月20日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。