クラウンアスリートの燃費は良い?悪い?|タイプ別の燃費比較/燃費向上方法
更新日:2024年07月27日
クラウンアスリートの駆動系別の燃費。良い?悪い?
その圧倒的な存在感は、落ち着いた大人の象徴でもあるクラウンシリーズ、なかでも『アスリート』の名の通りに走りを追求した仕様なのがクラウンアスリートです。
主要刑事ドラマなどで使われていることもあり、の車種となっていますが、その実、燃費はどうなの?という素朴な疑問も生まれてきます。ここでは、そんな素朴な疑問を駆動系や系統別に分けて燃費を見ていきましょう。
ハイブリット
ここでの燃費の参考は、『車選びの総合支援ポータル オートックワン』の燃費検証サイトを利用させてしています。
燃費計測ルートは、高速と郊外道路走行で高速は80㎞/hで行程70キロ。郊外道路は法定速度での行程30キロとなっています。市街地は渋滞が多発するルートをあえて走行。平均時速が15㎞~18㎞/h程度で行程が55キロとなっています。
市街地を除いてどちらも、アップダウンは少なく交通量の流れも良く比較的渋滞も少ない条件で、燃費計測を行っています。
現行のハイブリットシステムの根本は、やはりプリウスを原点としています。しかし、そのまま載せているかといわれると、そうとは限りませんがフィーリングは似ています。
街乗りにも共通していますが、走り出しをモーターが行い、20㎞くらいからはエンジンの出力もあるものの、さほどの音もしないために、ゆっくり走る分には電気自動車よりは『少し振動がくる』程度乗り心地になります。
追い越しの時などは、運転手の踏み込み具合に合わせてレスポンスよく加速してくれます。プリウス同様に、エンジンの余剰エネルギーをバッテリーへとチャージしてくれるシステムも搭載していることから、燃費向上に役に立っています。
クラウンといえば6気筒のイメージが強いですが、ハイブリットに関しては4気筒のエンジンを搭載していますが、大容量の走行モーターが付いているために、クラウンにしては小さいエンジンの出力をモーターが補っていることがうかがえます。
高速道路での走行も、4気筒とは思えないほどのV6以上の瞬発力を引き出しています。メーカーとしても3リッター級のパワーの納得できる仕様になっている。
それでも、やはり重要なのは燃費になってきます。走行テストでの一覧はこうなりました。
・高速道路走行 平均燃費 『20.4㎞/h』
・郊外路の走行 平均燃費 『18.9㎞/h』
・市街地の走行 平均燃費 『15.1㎞/h』
となりました。やはり、渋滞の多くストップ&ゴーの多い市街地のほうが、いくら高性能のハイブリットシステムとしても燃費が下がります。
4WD(四駆)
こちらは、four。4WDということもあり、カタログ値ではあるもののFR車の23.2㎞/hよりも2.2キロほど下がって21.0㎞/hとなっています。
実際の実測レビューの記事がなく何とも言えないのですが、前の項目を参考にした場合。
・高速道路走行 平均燃費 『18.2㎞/h』
・郊外路の走行 平均燃費 『16.7㎞/h』
・市街地の粗鋼 平均燃費 『12.9㎞/h』
※カタログ値の2.2キロダウンを前項目の燃費から減算
と想定できます。ここで大きいのは、あくまでも想定であるので、走行次第ではこれ以上の燃費をはじき出すことができます。
系統別クラウンアスリートの燃費比較
17系
17系クラウンとは、1999年のフルモデルチェンジの時に登場したモデルで、クラウンシリーズ11代目、アスリートシリーズではアスリート初期がクラウン7代目なので、そこから数えてアスリートシリーズとしては5代目に位置する17系クラウンアスリートとなります。
前期と後期が存在し、主に内外装の変更が前期と後期を分ける基準になっています。有名になった『ZEROクラウン』の前に登場したものとなります。
こちらもカタログ上の燃費になりますが、3Ⅼエンジンで11.4㎞/hで2.5Ⅼターボが9.2㎞/hと次世代型のプリウス登場前ということもあり、このくらいが平均的な燃費となっています。
200系
3.5Ⅼエンジンを搭載したクラウンアスリート。ZEROクラウンとしてモデルチェンジを図り、見た目にも若返りを図ったのがこの200系クラウンアスリートとなります。
直線的で武骨な大人の象徴だった歴代クラウンから、風の流れを意識した流麗なデザインとなり、若々しくスポーティーなデザインとなったクラウンアスリート。カタログ値ではあるものの前世代より、多少燃費が向上して10~12.4㎞/hと1㎞程向上が見られてきています。
この世代は、実走次第では10㎞/h以下にもなるため、その燃費の悪さから燃費の良さを重視する人には怪訝する人もいます。
200系後期
200系後期といわれても、見た目的には微妙な違いしかありません。違いといえば、フロントバンパーの形状が若干異なる程度で、それもじっくりと見ないと見分けがつきません。
販売時期で分けるとすれば、2008年2月~2010年2月までが前期。2010年2月以降、2012年12月までが後期に位置付けられています。2010年2月以降のクラウンアスリートの燃費ですが、12.4㎞/hと前期とさほど変わらない仕様となっています。
180系
現状のZEROクラウンの冠を背負っている180系クラウンアスリートは、豪華な室内空間はもちろんの事、アクセルワークの反応も落ち着きのあるフィーリングになっています。
すでに、販売終了の系統でもありますが、今でものある180系クラウンアスリートでもあります。2003年段階からの販売開始でカタログ燃費で、2500ccの6ATで12㎞/Ⅼとさほど変わらずの燃費ですが、2003年段階でのこの燃費は意外に高い数字とも言えます。
ここで、各系統のクラウンアスリートの画像を並べてみましょう
ここで取り上げる画像は、トヨタ公式サイトから中古車タブからのT-Valueの画像となります。ただ、17系クラウンアスリートに関しては、公式中古車にも画像がなかったために、ここで並べるクラウンアスリートは、17系統よりも後継のクラウンアスリートとなります。
200系クラウンアスリート
200系後期クラウンアスリート
180系クラウンアスリート
上記の画像は、年代ごとで検索しているので、『これ違うよ~』という人もいるかもしれません。検索段階で各系統ごとの販売時期をピックアップしているので、その辺はご容赦ください。
こうして年代ごとに分けると同じクラウンアスリートでも、微妙に外見が異なっていて面白いですね。
クラウンアスリートの燃費向上方法のポイント
クラウンアスリートの燃費向上には3つのタイプがあります。
・アーシングなどのメカニック部分での燃費向上
・運転スタイルやアクセルワークでの燃費向上
・添加剤による、燃料掃除系での燃費向上
この3つに分かれます。この3つを全部やってしまえば、確実に燃費は向上しますが3つ目に関しては、一時的な物にしかすぎません。ひとつひとつ見ていきましょう。
アーシングなどのメカニック部分での燃費向上
これは、車の電気系統を安定した電流を確保することで、燃費向上はもちろん、トルクアップやアイドリングの安定化などなど、色々な効果が期待できるアーシングです。
極アーシング アースモンスター クラウンエステートアスリート専用キット ブルー
強力な磁石で、燃料内の不純物を除去
これは、燃料が流れるパイプにかませるだけで、内蔵されているネオジム磁石により燃料内にある微細な粒子を吸着させて、エンジンにクリーンなガソリンを送り込むという方式で燃費向上を図ったものです。
コムテック(COMTEC) マグチューンエボリューション MG-600
運転スタイルやアクセルワークでの燃費向上
これにかんして、クラウンアスリート以外でも有用で、自動車を運転するうえで重要なものです。
特に、クラウンアスリートは、この運転をするうえで運転しやすいギア比率になっているので、より実行しやすいようになっています。
それでは、いくつかのポイントをあげてみましょう。
・アクセルはゆっくり踏む。
アクセルをたくさん踏むと、運転手が加速を必要としているという認識をハイブリット のコンピューターが認識し、エンジンをかけて走行しようとするので、より燃料を消費 してしまいます。
・車の速度は控えめに
クラウンアスリートは、警察関係でもよく採用される車種でもあります。そのため、テ レビで見ているように、思わず出したくなってしまうものですが、車速が上がると空気抵抗も増えてくるので、モーターだけでの速度維持には限界が出てきます。そのためエンジンを使い速度を維持するのです。
・ブレーキはゆっくりと踏む
ブレーキを強く踏むと、『回生ブレーキ』が働きます。回生ブレーキと聞くとブレーキの制動力を利用してバッテリーを充電するため、いいように見えますが燃費向上の面では逆効果となります。ただ、『危ない』と思った時は、遠慮なく踏みましょう。
・回生ブレーキで減速できるときは、エンジンブレーキを使わない
エンジンブレーキを使うことになれている人は、思わずこれをしてしまいますが、回生ブレーキで事足りるのに、エンジンブレーキはハイブリットには意味をなさないのです。なぜなら回生ブレーキがエンジンブレーキの役割を果たしているのです。
・エアコンは必要以外にはOFFが基本
エアコンのコンプレッサー駆動の場合は、結構な電気を消費するために連続使用することで、必然的にエンジンを使って発電します。したがって長時間使用した場合には当然のように燃料を消費して室内を冷やすことになります。
・不要な荷物は積まない
最後は、やはりこれに限ります。積んでおいた方が楽ということで、安易に考えてしまい不必要なものまで、トランクルームに置いてしまっていることがよくあります。車が動くうえで使わないものは基本的には、重りになってしまうので燃費が下がってしまいます。
ただし、保安品(停止表示板『三角のもの』など)は高速道路走行時には携行義務が発生するので注意が必要です。
添加剤による燃費向上
車は、長時間・長距離を走ることでどうしても、劣化やゴミなどが発生してしまいます。そこで、燃料に転嫁するもので燃料の流れるルートをきれいにしてあげることで、よりクリーンは燃料をエンジンに送り込むことができます。
そういった添加剤にも種類があり、洗浄系添加剤が主ですが、燃料の通るところをまんべんなく洗浄するものや、エンジンをクリアにするもの・燃料タンクを洗浄するものなど色々とあります。
少し取り上げてみましょう。
ワコーズ F-1 フューエルワン 洗浄系燃料添加剤 F112 300ml F112 [HTRC3]
KURE(呉工業) フュエルシステム インジェクタークリーナー (236ml) E-2305-12L
カー用品店で、一度は見たことはある人もいるのではないでしょうか。カー用品店には必ずといってもある商品のひとつです。ただ、ここで注意してもらいたいのが、添加剤による燃費向上はあくまでも『一時的』なものであることを念頭に置いておきましょう。
もともと、クラウンアスリートはウエイトもある重い車両です。その車重を支えるために太めのタイヤを履いていることから、より燃料を消費します。
そのため、クラウンアスリートは『勝ち組の象徴』とも言われています。つまり、『燃費は気にしない』といった会社の上司や部長クラスが乗るといったイメージになっています。
燃費向上には、やはり乗り手のゆとりが大事
ここまで、クラウンアスリートの燃費向上について述べてきました。『成功者の象徴』とも言われているクラウンアスリートですが、最近では、若者でも乗る人は増えてきています。
メーカーとしても若者向けのカラーや燃費向上にも取り組んでいて、登場初期からはかなりの燃費向上につながってきています。そのような事から、周辺パーツも開発されてメカニック部分での燃費向上も進んできています。それでも、やっぱり乱暴に乗ってしまっては、当然のように燃費向上はどこえやらになってしまいます。
色々な燃費向上の方法はいろいろとありますが、あくまでも方法のひとつにしかすぎません。予定を立てるうえでも『余裕をもって予定を立てる』ことで自然と運転にも余裕が出るので、付加価値として燃費も向上していきます。折角のクラウンアスリートなのですから、ゆとりのある走行をしましょう。
初回公開日:2017年08月17日
記載されている内容は2017年08月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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