三菱コルトの燃費は良い?悪い?|タイプ別燃費比較/燃費不正問題について
更新日:2024年07月28日
三菱 コルトのそもそもの燃費は?良い?悪い?
色々と話題になった三菱ですが、三菱コルトもじつのところ燃費は悪いのでしょうか?それともいいのでしょうか?燃費不正問題や火災問題など色々とありましたが、良い車なのは確かなところです。最近では、電気自動車のi-MiEVやミニキャブミーブなど、電気自動車の開発にも乗り出している三菱ですが、ガソリン車もまだまだ根強いがあります。
ラリーにも出場していた
今は、トヨタが有名になっていますが、WRC世界ラリー選手権では三菱のランサーエボリューションほど強い車はいなかったほどのがありました。最も過酷なラリーでもあるダカールラリーでは、2006年に初優勝を飾ったりと華々しい成果を上げています。そのほか、アメリカにも輸出されているのですが、やはりその吹き上がりの良さや、ダートの走行感の良さから、結構なユーザー数を持ち日本のみならず海外の人も楽しませています。
余談になりましたが、三菱製の車は走りを楽しむことをコンセプトに作られた車種が多く、他のメーカーとは異なり燃費向上に関しては、後発的なメーカーとなっています。そのため、他のメーカー(トヨタや日産)よりは燃費が高くはありませんが、技術に裏付けされた燃費改良技術なので、この記事では、三菱コルトの燃費について取り上げてみましょう。
グレート別三菱 コルト燃費比較
ここでの、燃費・実燃費はe燃費を参考にしています。各グレードごとに参考リンクを取り上げますので、よろしくお願いします。卵型のボディで有名な三菱のコルトですが、そのフォルムから女性にも好まれている車両で、根強いがあります。昨今の燃費不正問題など色々ありましたが、やはり、はそうそうなくなりません。そのため、問題が発覚したとしても、そのまま乗り続けている人も多いと聞きます。
ここでは、三菱コルトの販売グレードをピックアップして、それぞれのグレードがどのくらいの燃費をはじき出しているのかを見てみましょう。
プラス
COLT PLUS という綴りで「コルト(仔馬)」により「走り」「荷室の広さ」「使い勝手の良さ」などの+αの要素を加わり、コルトプラスという命名になっています。由来の通りに、デフォルトのコルトよりも荷室が広くなっていたり、居住空間が広くなっていたりします。型式ごとにカタログ燃費は異なりますが、平均的なコルトプラスのカタログ燃費が17.6㎞/Lで実燃費の平均実燃費は13.27㎞/Lとなりました。
やはり、荷室の大きさや居住空間の大きさなどが、燃費の悪化を招いているのでしょう。乗る方としては、より多くのものを積めたり、家族団らんができたりするのでいいです。
ラリーアート バージョンR
WRCに参戦していたランサーエボリューションの次期モデルの発売中止の代わりとして登場した三菱コルトラリーアートバージョンRは、かねてからあったラリーアートに、専用の外装を装着したこの仕様は、ランサーエボリューションを意識した外装となっています。デフォルトのコルトよりもスポーツ仕様に組まれているこの種類は、より走りを楽しむために作られていて、エンジンもデフォルトと異なるエンジンを搭載しています。
そのほかにもフレームやタワーバーなどで強度を持たせたエンジンルームが特徴です。そのような、ラリー仕様に組まれたこの車種は、カタログ平均燃費は15.5㎞/Lで平均実燃費は12.5㎞/Lと3キロ前後の差が生まれました。やはり、専用エンジンや走りに特化した仕様なので、どうしても飛ばしたくなるのでしょう。
三菱コルト ラリーアートに関して
コルトラリーアートに関しては、ニュージーランド・オーストラリアにてColt RALLIARTとして海外向けに販売されているために、日本販売は行われていませんでした。また、このラリーアートに関してですが、日本名としてはラリーアートバージョンRタイプのタイプを海外向けの名前として「ラリーアート」となっているために、現状での日本販売車種としてのラリーアートは存在しません。
そのため、海外からの逆輸入タイプのラリーアートは、日本で登録した場合にはラリーアートではなくラリーアートバージョンRとして登録されます。画像は、ギリシャ仕様の画像となっています。ライトの感じが、日本のものとは全く異なります。
三菱 コルトの燃費不正問題について
この項目に関しては、オフィシャルにてこのような概要があります。
車両の燃費値測定試験において、当社は長年にわたり以下のような不正な取扱いを行っていました。当社は、これらの事実を真摯に受け止めるとともに、会社全体に関わる重大な問題として認識しております。
出典: http://www.mitsubishi-motors.com/important/detailg420_jp/... | http://www.mitsubishi-motors.com/important/detailg420_jp/...
この燃費不正の概要については、おもにekワゴンに関しての概要でしたが、実際。コルトのほうにも燃費不正が行われた対象車種が存在しました。ただ、全ての車種が対象ではなく、一部の形式のエンジンを搭載した車種での燃費不正のようでした。次の項目で見てみましょう。
ekシリーズ以外にも燃費不正の該当がある
コルト・コルトプラスでも燃費不正の可能性のある年式・型式が対象になっていますが、4WDは対象外となっていました。取り上げてみましょう。ここでは、年式・自工年式・発表日・発売日・型式の順でピックアップしていきます。
三菱 コルト
・05型 40 2004年10月25日 2004年10月25日 CBA-Z27A
・06型 50 2005年11月4日 2005年11月4日 CBA-Z27A
・06.5型 50 2006年5月30日 2006年5月30日 CBA-Z27AG
・07型 60 2006年11月21日 2006年11月21日 CBA-Z27AG
・08型 70 2007年11月14日 2007年11月14日 CBA-Z27AG
・09型 80 2008年10月23日 2008年10月23日 CBA-Z27AG
・11型 90 2010年6月3日 2010年6月3日 CBA-Z27AG
・12型 10 2011年7月27日 2011年7月27日 CBA-Z27AG
・11型 90 2010年6月3日 2010年6月3日 DBA-Z21A
・12型 10 2011年7月27日 2011年7月27日 DBA-Z21A
三菱 コルト プラス
・05型 10 2004年10月25日 2004年10月25日 CBA-Z27W
・06型 20 2005年11月4日 2005年11月4日 CBA-Z27W
・06.5型 20 2006年5月30日 2006年5月30日 CBA-Z27WG
・07型 30 2006年11月21日 2006年11月21日 CBA-Z27WG
・08型 40 2007年11月14日 2007年11月14日 CBA-Z27WG
・09型 50 2008年10月23日 2008年10月23日 CBA-Z27WG
・11型 60 2010年6月3日 2010年6月3日 DBA-Z21W
・12型 70 2011年7月27日 2011年7月27日 DBA-Z21W
と、結構細かく分かれていますが、上記に書かれているのが対応車種となっていますので、お近くの三菱までお問合せください。
当然のように、再発防止に取り組んでいます
三菱公式サイトには、再発防止の概要としてしっかりとした概要が載せられていました。
再発防止策の概要
当社は過去の品質問題に続いて、今回再びこのような不正が起きたことを大変深刻に受け止めております。遵法意識の不足や恣意的なデータ改ざんは、技術者としてあるまじき行為であり、徹底した意識改革が必要であるとともに、不正を起こさせない体制整備をはじめとする予防策を講じていきます。
経営と開発部門現場の情報共有が出来なかったことに加えて、遵法意識の不足、ものが言えない組織風土、人材の特定部署への長期固定化などの複合要因によって不正が起こったという事実を踏まえ、具体的な再発防止策として31項目の対策を策定し、国土交通省に提出しました。
また、各種施策の着実な実行とフォローアップを行うべく、7月1日付で「事業構造改革室」を設置しました。「事業構造改革室」は、再発防止策31項目の着実な実行を主導する「再発防止タスクチーム活動」と、開発本部を中心に社内の組織・仕組み・文化・技術の改革を柱に据えた抜本的な構造改革「Performance Revolution (PRev)活動」を推進しています。
開発部門の改革のために6月に取締役に就任した開発・品質担当の山下副社長の直属組織として、開発統括部門の他、品質統括本部、監査本部、経営企画本部、事業管理本部、CSR推進本部、管理本部、三菱自動車エンジニアリング(MAE)の幹部と、各本部より選任された事務局員により構成されています。
二度とこのような不正事案が発生せぬよう、事業構造改革室の主導の下、全社をあげて再発防止策に取り組んでいきます。
出典: http://www.mitsubishi-motors.com/important/detailg420_jp/... | http://www.mitsubishi-motors.com/important/detailg420_jp/...
色々と問題はあったけど、基本はいいメーカー
三菱コルトに限らず、ランサーエボリューションやアウトランダーなど、走りを楽しむことに特化したメーカーの三菱は、コルトもバージョンRなどラリー仕様があったり、ニュージーランドやオーストラリア向けにコルトを出荷していたりと、海外でものあるコルトです。
海外では、燃費は二の次で主に『壊れない』ことや『値段の割に信頼性が高い』ことに重きが置かれているために、燃費はさほど重要視されません。そもそも、アメリカでは車検制度がなく、自己責任のウェイトが大きくなっていますが、日本ほどの車検制度はないものの、それなりに先進国では導入が進んでいる地域もあります。
この記事では、コルトについて述べてきましたが、コルト・コルトバージョンR共に走りの楽しさを追求した車種とはいえ、結構な燃費をはじき出してくれます。そのため、乗り換えや新規で購入するには車種になっています。
初回公開日:2017年08月16日
記載されている内容は2017年08月16日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。