ハイゼットカーゴの燃費は良い?悪い?ハイゼットターボの燃費/燃費向上方法
更新日:2024年07月28日
ハイゼットカーゴの燃費は良い?悪い?
ハイゼットカーゴはダイハツ工業株式会社から発売された商用車です。ハイゼットカーゴにはクルーズターボ、クルーズ、デラックス、スペシャルクリーン、スペシャルの5つのグレードがありますが、ハイゼットカーゴのマニュアル車希望のドライバーは、スペシャルクリーンのみ5MTがないため注意してください。
ダイハツはハイゼットカーゴのほかに、ミライース、ミラバン、ハイゼットトラック、ハイゼットキャディーを商用車として売り出しています。
ハイゼットカーゴのカタログ燃費は14.8km/L~17.2km/Lとなっていますが、この燃費はよい方なのでしょうか。ここでは、タイプごとにハイゼットカーゴの燃費を比較し、また燃費向上の方法も紹介します。
タイプ別にハイゼットカーゴの燃費をみてみよう
それでは、ハイゼットカーゴの燃費をみていきましょう。
ハイゼットカーゴは大きくわけて、1999年に発売されたものと、2002年から現在まで開発・発売されたものにわかれます。それにより、燃費の算出方法に違いが出てしまいます。
日本での燃費の算出方法は10モード、10・15モード、JC08モードの3つありますが、現在はJC08モードでの表記になっています。
かつては、日本でのモード走行燃費は東京都の甲州街道での市街地走行を想定した「10モード燃費」が用いられていたが、その後に首都高速道路など都市高速道路の走行も加えた「10・15モード燃費」が策定された。2011年(平成23年)4月以降の型式認定車については、JC08モードによる燃費の表示が義務付けられ、2013年3月以降はすべての車についてJC08モードでの表記となった。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%87%83%E8%B2%BB |
また、カタログ燃費と実燃費では大きく差がでてきます。具体的には10・15モードではカタログの3割、JC08モードでは2割程度が実燃費と言われています。これは雨天や雪道などの走行環境や急ブレーキ、急発進などの運転方法により違いが出るためです。そのため、ここで掲載するハイゼットカーゴの実燃費は、あくまで目安です。
クルーズターボの燃費は?
ハイゼットカーゴ「クルーズターボ」のカタログ燃費(JC08モード)は、2WDの5MTで17.2km/L、2WDの4ATで15.5km/L、4WDの5MTで16.6km/L、4WDの4ATで14.8km/Lと、駆動方式などによって燃費に差が出ています。
実燃費は、2WDの5MTで21.24km/L、2WDの4ATで11.39km/L、4WDの5MTで13.12km/L、4WDの4ATで11.19km/Lです。
クルーズの燃費は?
ハイゼットカーゴ「クルーズ」のカタログ燃費(JC08モード)は、2WDの5MTで17.2km/L、2WDの4ATで16.2km/L、4WDの5MTで17.2km/L、4WDの4ATで15.6km/Lと、マニュアルの場合燃費に差が出ていません。
実燃費は、2WDの5MTで13.39km/L、2WDの4ATで14.33km/L、4WDの5MTで13.39km/L、4WDの4ATで12.43km/Lです。
デラックスの燃費は?
ハイゼットカーゴ「デラックス」のカタログ燃費(JC08モード)は、2WDの5MTで17.2km/L、2WDの4ATで16.2km/L、4WDの5MTで17.2km/L、4WDの4ATで16.0km/Lと、こちらもマニュアルの場合燃費に差が出ておらず、オートマでも燃費の差は小さいです。
実燃費は、2WDの5MTで14.33km/L、2WDの4ATで11.42km/L、4WDの5MTで13.19km/L、4WDの4ATで12.43km/Lです。
スペシャルクリーンの燃費は?
ハイゼットカーゴ「クルーズターボ」のカタログ燃費(JC08モード)は、2WDの4ATで16.2km/L、4WDの4ATで16.0km/Lと、燃費に差があまり出ていません。
実燃費は2WDの4ATで11.42km/L、4WDの4ATで12.43km/Lです。
スペシャルの燃費は?
ハイゼットカーゴ「スペシャル」のカタログ燃費はクルーズと同様で、2WDの5MTで17.2km/L、2WDの4ATで16.2km/L、4WDの5MTで17.2km/L、4WDの4ATで15.6km/Lと、マニュアルの場合燃費に差が出ていません。
実燃費は、2WDの5MTで14.33km/L、2WDの4ATで11.42km/L、4WDの5MTハイルーフで12.43km/L、4WDの5MTで13.19km/L、4WDの4ATで12.43km/Lです。
2WDのハイゼットカーゴでは?
カタログ燃費では、5MTは存在しないスペシャルクリーンを除いて、どのグレードも燃費は17.2km/Lです。4ATではクルーズ、デラックス、スペシャルクリーン、スペシャルは16.2km/L、クルーズターボは15.6km/Lです。
実燃費は5MTの場合、クルーズターボで21.24km/L、クルーズ、デラックス、スペシャルで12.43km/Lです。4ATはクルーズ、デラックス、スペシャルクリーン、スペシャルで11.42km/L、クルーズターボで11.39km/Lです。
4WDのハイゼットカーゴでは?
カタログ燃費は、5MTではクルーズ、デラックス、スペシャルが17.2km/L、クルーズターボが16.6km/Lで、4ATではデラックス、スペシャルクリーン、スペシャルが16.0km/L、クルーズが15.6km/L、クルーズターボが14.8km/Lです。
実燃費では、5MTはクルーズ、デラックス、スペシャルで13.19km/L、クルーズターボで13.12km/Lです。4ATではクルーズ、デラックス、スペシャル、スペシャルクリーンで12.43km/L、クルーズターボで11.19km/Lです。
ハイブリッドもあったの?
2005年8月にダイハツは、ハイブリッドのハイゼットカーゴを発売しました。現在では存在していません。
ニッケル水素バッテリーを用いて、エンジンとトランスミッションの間に薄型のモーターを配置し、アクセルを踏むとモーターがエンジンをアシストし、アクセルを緩めると発電機として電力を回収するシステムでした。アイドリングストップ機構も備わって、燃費は20km/Lという素晴らしいものでした。
ただ、222万円という価格がネックとなり、400台余りを販売して2010年5月に生産終了となってしまいました。
エブリィと比較するとどうなの?
ハイゼットカーゴの競合車といえば、スズキの「エブリィ」でしょう。ハイゼットカーゴと同じような車をラインナップしています。では、エブリィの燃費はどのようなものでしょうか。売れ筋となっているターボ搭載車「JOINターボ」と、ターボ非搭載車「JOIN」で見てみましょう。
まず、JOINターボですが、2WDの5MTが19.6km/L、4ATが16.2km/L、4WDの5MTが18.8km/L、4ATが15.4km/Lです。前述のクルーズターボの燃費数値と比較すると、すべてのモデルでエブリィが大きくリードしています。
では、JOINはどうでしょうか。2WDの5MTが18.4km/L、4ATが17.0km/L、4WDの5MTが17.4km/L、4ATが16.6km/Lです。前述のクルーズの燃費数値と比較すると、やはりエブリィに軍配が上がっています。
ですから、燃費という観点で選ぶなら、エブリィということになります。ただ、エンジンの滑らかさや静寂性という観点で選ぶなら、ハイゼットカーゴの方が一歩リードです。
ハイゼットカーゴの燃費基準は?
ハイゼットカーゴの環境仕様について見てみましょう。ダイハツ公表の環境仕様表を参照すると、燃料消費率においては、平成27年度燃費基準を達成、もしくは+5を達成しています。
また、排出ガス適合規制・認定レベルは、平成17年基準排出ガス75%低減レベル、もしくは平成19年規制適合となっています。環境にも配慮するダイハツの姿勢が表れています。
ハイゼットカーゴの燃費をあげるには?
ハイゼットカーゴのユーザーなら、もう少し燃費を改善したいと考えるでしょう。日頃のちょっとした心掛けで、燃費を向上することができます。燃費ばかりを気にしすぎて、安全運転に支障が出ない程度に試してみてください。
走る前の心掛け
一つ目は、不必要な荷物は降ろすことです。車によっても差がありますが、10kgの荷物を載せて50km走行すると、約15ccの燃料を無駄にしてしまうというデーターもあります。小さな積み重ねが燃費節約のカギです。
二つ目は、地図や、カーナビゲーションを利用して、無駄のないドライブルートを計画的に走行することです。道に迷って無駄に走行すれば、それだけガソリンを浪費してしまいます。最短ルートで、混まない道を選べば燃費を無駄にしないで済むでしょう。
走る時の心掛け
一つ目は、車を発進させる時には、静かにアクセルを踏むことです。アクセルを強く踏むと、多くの燃料を消費します。交通の流れや安全にも配慮しながら、穏やかなアクセルワークを心掛けましょう。
二つ目は、一定の速度で走行することです。車は加速時に燃料を多く消費しますから、アクセルを一定にして走行することで、燃費節約につながります。車間距離を十分にとることや、なるべく渋滞しない道を利用するなどの工夫ができるでしょう。
三つ目は、エアコンの使用を控えめにすることです。エアコンのコンプレッサーはエンジンで駆動していますので、エアコンの過剰な使用は燃費悪化の原因となります。適切な温度設定と、窓を開けるなどの工夫ができるでしょう。もちろん無理にすることではありません。
たくさん載せられて限定車もある!
ハイゼットカーゴの燃費について考えてきました。ハイゼットカーゴは、たくさんの荷物を積めてとても実用的な車です。質感を高めた特別仕様車なども発売されて、仕事にもお出かけにもぴったりです。燃費向上対策などで燃費も良好です。ぜひ一度、ハイゼットカーゴに乗って、その良さを体験してみませんか。
初回公開日:2017年10月20日
記載されている内容は2017年10月20日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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