【ナンバー別維持費比較】ランクル70の維持費は?|復刻ランクル70
更新日:2024年08月04日
ランクル70の維持費とその内訳?
『ランクル70』はSUV、正確にはクロカン(クロスカントリー車)と分類されるトヨタ自動車が販売していた自動車です。正式な名称は『ランドクルーザー70系』となっています。
この『ランクル70』シリーズはオフロード特化した本格4WDとして1984年に登場して以来歴代の『ランクル』の中でものを誇るシリーズで、現在でも根強いで愛用者が多く、レストアやさまざまなカスタムが施された個体が出回っており中古車市場では未だに高値で取引されている自動車です。
そんなの4WD『ランクル70』を中古でも手に入れたいと思っている方は、今回ご説明する掛かる維持費を参考にしてください。
ランクル70は貨物登録のみとなる!
ランクル70と言えば、力強いディーゼル仕様のヘビーオフロード4WDとしてのある自動車で、さまざまなタイプのモノが販売されていましたが実は普通車での登録、つまり3ナンバーや5ナンバーの車両はありません。
ランクル70は車両登録分類上ではバン、つまりは貨物車両という扱いとなっており、貨物車両ナンバーである1もしくは4のナンバー車両しかありません。中古車などで普通車ナンバーの車がある場合は、仕様車変更されている車両となります。
またそのため、車検は2年車検でなく、1年車検となり、自動車税や保険料といった維持費が異なります。
※新車登録では初めが2年、以降が1年車検となっています。
普通車両と貨物車両の維持費の違い
ランクル70は貨物車両という扱いとなるので、普通車両とでは維持費は大きく異なります。まず、自動車の維持費には、
自動車税
重量税
自賠責保険料
検査印紙代
車検時の整備点検費用
燃料代
その他 (任意保険料など)
このうち車検に掛かる検査費用が重量税と自賠責保険料、検査印紙代と車検代行業者に払う整備費用や修理費用などです。
そして、ランクル70のを後押ししている要因として普通車両よりも自動車税、重量税が安く済むということが上げられます。
ランクル70が仮に普通車だった場合に掛かる自動車税は、4.1のディーゼル車両なので年間¥76,500円となり、また、ディーゼル車では11年経過した車両では15%の上乗せになることから適応車両では¥87,975円となっていまします。
ですが、貨物車両となるランクル70では年間¥16,000円、11年経過でも¥18,400円で済んでしまいます。また、車検ごとにかかる重量税も普通車両では、¥41,000円(1年あたり¥20,500円)掛かるのに対して、貨物車両では¥9,900円、11年経過後でも¥12,300円とかかる維持費はかなり安くなります。
しかし、保険料は言うと、自賠責保険、任意保険ともに割高となってしまいます。詳細については、次の項目により説明いたします。
また、高速道路を利用される場合に4ナンバー車両は変わりませんが1ナンバー車両では、1.2倍ほどの料金となってしまいますので、高速道路をよく使われる方には気になるところではないでしょうか?
ランクル70のナンバーによる維持費比較
ランクル70の1ナンバーと4ナンバーの違いはサイズと排気量です。
4ナンバー適用となる排気量は2,000cc以下のとなっていますが、ディーゼルでは排気量による制限はなくサイズのみの適用となりますのでランクル70では、サイズのみの違いとなります。
4ナンバー適用となるサイズは全長4.7m以下、全幅1.7m以下、全高2.0m以下で、それより大きいものが1ナンバー扱いとなります。
ランクル70ではフェンダーカバーのついていいないモデル、通称ナローモデルが4ナンバー登録、ワイドフェンダーとウインチがついている車両が1ナンバー登録車両となります。
ですが、ランクル70では排気量も重量区分も同じとなるので、自動車税と重量税に変わりはありません。しかし、自賠責保険料は4ナンバーの方が安くなるので維持費は4ナンバーの方がちょっとだけ安くなります。
自賠責保険の保険料は、普通車より貨物の方が高く、3ナンバー車両では1年間の保険料が¥16,350円に対して貨物車両1ナンバーでは年間¥35,730円と倍となり、4ナンバーでは¥24,040円と維持費が1.5倍高くなってしまいます。
4ナンバー登録によるランクル70の維持費
まずは、維持費の1番安くすむ4ナンバー登録となる車両です。ランクル70の4ナンバー登録で1年間にかかる維持費用は、
自動車税 16,000円
自賠責保険 17,350円(12か月分)
重量税 12,300円
車検印紙代 1,700円(小型貨物)で
合計 45,650円
になります。
1ナンバー登録によるランクル70の維持費
ランクル70の1ナンバー登録で1年間にかかる維持費用は下記になります。
自動車税 16,000円
自賠責保険 23,970円(12か月)
重量税 12,300円
合計 52,270円
普通車両との維持費比較
比較表は普通車両3ナンバーが2年車検なので、2年分の維持費で算出しています。
3ナンバー
自動車税 153,000円
重量税 41,000円
自賠責保険 27,840円
検査印紙代 1,800円
合計 223,640円
1ナンバー
自動車税 32,000円
重量税 19,800円
自賠責保険 47,940円
検査印紙代 3,600円
合計 103,340円
4ナンバー
自動車税 32,000円
重量税 19,800円
自賠責保険 34,700円
検査印紙代 3,400円
合計 89,990円
※登録11年未満の車両。
また、この他に車検整備料金が入るのですがこちらは各ディーラーや整備工場、スタンドなどで異なるのですが、ランクル70の相場平均は40,000円前後となっているみたいです。他にも、3ナンバー車両とは、高速道路などの料金が異なります。3ナンバー車両と比較して4ナンバー車両の方は変わりがないのですが、1ナンバー車両では、中型車扱いとなるために、ここでの維持費が若干高くなってしまいます。
任意保険は、新規申込時の6等級の場合には、貨物の方が料金が高くなってしまうのですが、等級が20等級で免許がゴールドだったりすると保険業者によってはあまり変わりがありません。
また、保険業者によっては普通車両で入っていた保険を引き継ぐことができず、新規扱いとなる場合もあるみたいです。
ランクル70ショートとロングの維持費比較
ランクル70には、2ドアモデルと4ドアモデルがあります。それぞれ、一般的には2ドアモデルをショート、4ドアモデルはロングと言われています。
国内では3種類2ドアショート・2ドアミドル・4ドアセミロングと発売されているそうですが排気量はどれも4.1Lと一緒で2ドアショートモデルと4ドアセミロングでの重さの60kgぐらいしかないので、自動車税も重量税も一緒となるので、違いとなるのはナンバーによる保険料だけです。
2ドアでもオーバーフェンダーだと1ナンバーとなり、4ドアのセミロング車両でもフェンダーやサイドステップのないナローモデルでは、4ナンバー車両となります。
復刻ランクル70はガソリン仕様車のみの限定販売!?
『ランクル70』は日本での販売は2004年に終了してしまいましたが海外での販売は以前続けられており、2015年にはこの海外版の『ランクル70』が復刻版として1年間の限定で再販されています。また、復刻版ではこれまであったバンの他に、ピックアップトラックが追加されています。
しかし、ランクル70のウリであったディーゼル車の設定はなくなっており、2つのタイプともに4.0Lのガソリン仕様車となり、またミッションもマニュアル仕様のみとなっております。復刻版のランクル70はガソリン仕様車となってしまったので1ナンバーのみの扱いとなっています。
貨物車両では、ディーゼル車には排気量による制限はなく、車体のサイズで1ナンバーが4ナンバーが決まるのですがガソリン車両では排気量が2,000cc以上で普通貨物となるため、復刻版ではガソリン仕様の4.0Lとなるので1ナンバーの登録しかありません。その為に掛かる維持費は、以前のディーゼル仕様の4ナンバー車よりも若干高くなってしまいます。また、バンとピックアップの維持費の違いは重量税のみとなっています。
1年間の維持費比較
バン
自動車税 16,000円
重量税 12,300円
自賠責保険 24,040円
検査印紙代 1,800円
合計 54,140円
ピックアップ
自動車税 16,000円
重量税 16,400円
自賠責保険 24,040円
検査印紙代 1,800円
合計 58,240円
一見するとピックアップトラックの方が安くなりそうですが貨物車両となるためにバンタイプの方が安いです。
貨物車両では、車両重量ではなく積載量も含む車両総重量が対象となります。その為、車両重量はバンタイプの方が2,220kgでピックアップの方が2,120kgとなりますが、車両総重量ではバンタイプが2,745Kgでピックアップタイプは3,095Kgなので重量税はピックアップの方が維持費が高くなっています。
ランクル70は維持費が意外とかからない大型車両!
ランクル70の維持費の比較はどうでしたか?ランクル70は、大きいボディーとヘビーオフロード4WDとしてのある自動車です。そして、貨物車両となるために普通車ナンバー大型の四駆と比べると遥かに安い維持費で所得することが可能な自動車となっています。アウトドアやレジャーが趣味で、また四駆が好きな方なら、維持費を抑えつつ遊べる車と言えるのではないでしょうか?
初回公開日:2017年08月08日
記載されている内容は2017年08月08日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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