デイズ車種別の燃費比較・デイズの燃費について・燃費不正問題
更新日:2024年07月11日
日産デイズを車種別に燃費比較しました
日産の軽自動車のデイズシリーズ。軽ハイトワゴンのデイズとスーパーハイトワゴンのデイズルークスの2シリーズで合計54万台の販売を誇る、いまや日産の屋台骨を支えるシリーズです。
デイズ ハイウェイスターX
日産の軽ハイトワゴンのデイズの中の量販グレードのひとつがハイウェイスターXです。660ccの自然吸気(ノンターボ)エンジン搭載のカスタム系グレードです。デイズにはノンターボエンジン搭載のグレードでXがありますが、それに対して、エアロ等の装備を付けたスポーティなグレードという位置づけになっています。
●主要な装備
バイキセノンヘッドランプ、ハイビームアシスト、フォグランプ、14インチアルミホイール、アラウンドビューモニター、プッシュエンジンスターター、アイドリングストップ、オートライトシステム、本革巻ステアリング、インテリジェントキー、オートエアコンなどとなっています。なお、安全装備のエマージェンシーブレーキ、踏み間違い防止アシストは全グレードに標準で装備されています。
JC08モード燃費:25.8km/L
車両重量:850kg
最高出力:49ps/6500rpm
最大トルク:5.7kg・m/5500rpm
デイズ ハイウェイスターGターボ
ノンターボのハイウェイスターXに対してのターボエンジン搭載車です。ターボエンジンということで、俊敏な力強い加速が味わえます。ハイウェイスターXより装備の面で充実したハイウェイスターGがベースとなっており、ハイウェイスターXに対し、6スピーカーと15インチアルミホイールが装備されています。
JC08モード燃費:23.6km/L
車両重量:880kg
最高出力:64ps/6000rpm
最大トルク:10.0kg・m/3000rpm
デイズ ライダー(ハイウェイスターXベース)
日産にはもうひとつカスタム系のグレードがあり、それがライダーシリーズです。ライダーシリーズはハイウェイスターシリーズと一線を画したスポーティなグレードグレードという位置づけで、フロントグリルが主張したちょいワル顔が特徴です。ライダーの中にもハイウェイスターXベース、ハイウェイスターGベース、ハイウェイスターGターボベースの3グレードがあります。
ライダー専用の装備としては 専用LEDバンパーイルミネーション、本革巻ステアリング(ピアノ調加飾付)、専用クロムメッキフィニッシャー、専用シート地、専用ドアトリムクロス、専用フロントグリル、専用フロントバンパー、専用エンブレム、専用15インチアルミホイールです。主要諸元はベース車両に準じています。
デイズルークス ハイウェイスターX
デイズルークスはデイズよりも背の高いスーパーハイトワゴンです。全高を1775mmとって、室内空間を広く取り、後席ドアには左右ともスライドドアを採用して使い勝手の良い車としてです。これもデイズシリーズと同様にノーマル系のグレードとハイウェイスター系のグレードと別れています。
●主要な装備
LEDヘッドランプ、ハイビームアシスト、本革巻ステアリング、アラウンドビューモニター、プッシュエンジンスターター、インテリジェントキー、オートエアコン、リヤシーリングファン、ロールサンシェイド、15インチアルミホイール、リモコンオートスライドドア(助手席側)などです。
JC08モード燃費:22.0km/L
車両重量:950kg
最高出力:49ps/6500rpm
最大トルク:6.0kg・m/5000rpm
デイズルークス ハイウェイスターXターボ
これもデイズと同じくハイウェイスターXのターボエンジン版です。装備は全く同じで、エンジンがノンターボかターボ付かの違いだけとなっています。
JC08モード燃費:22.2km/L
車両重量:960kg
最高出力:64ps/6000rpm
最大トルク:10.0kg・m/3000rpm
デイズルークス ライダー(ハイウェイスターXベース)
デイズルークスのライダーシリーズです。これもデイズに準じて、ベースグレードにライダー専用装備を追加して、カスタムしたグレードとなっています。ライダーシリーズお決まりのあくの強いフロントマスクが個性的でです。
専用装備は 専用LEDバンパーイルミネーション、本革巻ステアリング(ピアノ調加飾付)、専用シフトインジケーターフィニッシャー、専用センタークラスターフィニッシャー、専用ドアトリム、専用シート地、専用フロントグリル、専用フロントバンパー、専用エンブレム、専用15インチアルミホイール、運転席ヒーター付きシート、ヒーター付ドアミラーです。
4WD
デイズ・デイズルークスともに4WDが設定されています。デイズで40~60kg、デイズルークスで50kgの重量アップとなっており、カタログ値でも2WDと比べてデイズで1.4~1.8km/L、デイズルークスで0.2~1.8km/L劣る数値になっています。
ek ワゴン
日産のデイズシリーズは日産自動車と三菱自動車で共同開発され、三菱自動車の工場で生産される車種であり、ekワゴン・ekスペースはメーカーを超えた兄弟車種になり、日産デイズシリーズの三菱版という設定です。なので、グレード体系、装備面でも同様になっています。しかし、ライダーシリーズは日産のオリジナルで三菱にはありません。
日産デイズの燃費は悪い?
日産デイズシリーズは燃費が悪いのでしょうか、他社ライバル車と、比較して検証してみましょう。
デイズのライバル1 ダイハツムーブ
ダイハツ ムーブカスタム X 2WD
JC08モード燃費:31.0km/L
車両重量:830kg
最高出力:52ps/6800rpm
最大トルク:6.1kg・m/4000rpm
平成26年12月12日発売
外観は押し出しの強いルックスとなり、LEDリヤコンビランプを採用するなど内外装の質感がアップしており、軽の枠を超える車格感を出しています。また、マイナーチェンジで安全装備も「スマートアシストⅡ」から「スマートアシストⅢ」に進化しています。
デイズのライバル2 スズキワゴンR
スズキ ワゴンR 2WD ハイブリッドFZ
JC08モード燃費:33.4km/L
車両重量:790kg
最高出力:52ps/6500rpm
最大トルク:6.1kg・m/4000rpm
平成29年2月1日発売
新型ワゴンRは好みで選べる3パターンのルックスと広くなった室内空間が特徴です。スズキ独自のマイルドハイブリッドと、新プラットフォームを採用しており、軽の燃費を誇っています。
また、デュアルセンサーブレーキサポートや、自動でハイビームとロービームを切り替えるハイビームアシスト機能を搭載しました。個性のあるルックスは好みが分かれますが、実は非常に真面目な車づくりとなっています。
デイズルークスのライバル1 ダイハツタント
ダイハツ タントカスタム 2WD X
JC08モード燃費:28.0km/L
車両重量:940kg
最高出力:52ps/6800rpm
最大トルク:6.1kg・m/4000rpm
平成28年11月30日発売
子育てファミリーを中心に幅広くご好評いただいているスーパーハイトワゴン系の元祖といえる車で、助手席側のセンターピラーがないため開口部が大きく取れ、左側からの乗り降りする際に便利です。
ダイハツ独自の衝突回避支援システムである「スマートアシストⅡ」を「スマートアシストⅢ」に進化させて搭載するなど、安全性能を進化させるとともに、使い勝手を向上させています。
デイズルークスのライバル2 ホンダN-BOX
ホンダ N-BOX カスタム
JC08モード燃費:27.0km/L
車両重量: 900kg
最高出力:58ps/6000rpm
最大トルク:6.6kg・m/2600rpm
平成29年9月1日発売
現行モデルは2代目となり、以前から支持されている広い室内空間や、存在感のあるデザインは継承しながら、新型にチェンジしました。プラットフォームやパワートレインを新開発し、また安全装備であるホンダセンシングを搭載して機能を備えた上で軽量化され、優れた走行性能・低燃費・乗り心地を実現しています。
実際の燃費はどうなの?
燃費計測サイト e-燃費による燃費比較です。
日産デイズ:16.47km/L
スズキワゴンR:18.20km/L
ダイハツムーブ:18.03km/L日産デイズルークス:14.94km/L
出典: https://e-nenpi.com/enenpi/?defact=carname_engine_best_ca... |
ダイハツタント:15.76km/L
ホンダN-BOX:15.41km/L
デイズにおいてはライバル車と比較すると、やはり実燃費でも若干のハンディが見られます。デイズルークスに関しては、ライバル車に見劣りしない程度の実燃費を記録しており、実際の運転の仕方で、遜色ない燃費が記録されるのではないでしょうか。
デイズの燃費不正問題って?
平成28年4月20日に三菱自動車の社長が記者会見を開きました。その内容は同社の軽自動車ekワゴン、ekカスタム、ekスペースのカタログ燃費値を、よい数値に故意に改ざんしていたという大変衝撃的な内容でした。
これにより、同車種のOEMである日産デイズ、デイズルークスの2車種も同様に、燃費値を改ざんしていたという不正が発覚したのです。当時、フォルクスワーゲンでのディーゼルエンジンの燃費値改ざんが世界的に問題となっており、また、数々のスキャンダルを起こした三菱自動車での出来事ということもあり、大変世間をにぎわせました。
偽装の内容は?
その燃費偽装の具体的な内容は、該当車種のカタログ燃費値を5%~10%よくして届け出をしていたというものです。当時のカタログで日産デイズの燃費値は、一番数値の良いハイウェイスターXの2WD車で30.4km/Lですので、実際は10%悪いと考えると27km/L前後であったと考えられ、特別飛びぬけてよい数値ではありません。
このことは、メーカーのカタログ値を信用して購入した大切なユーザーを裏切る行為であり、また、燃費値を基準に税金を優遇していたエコカー減税の制度を悪用したことであり、三菱自動車は世間の信頼を失う結果となりました。併せて、同社のOEMである日産自動車のデイズシリーズも販売中止のあおりを受け、日産自動車は販売台数が激減しました。
補償はどうなっているの?
その後、三菱自動車は同4車種を購入したユーザーに対して最高10万円の補償金を支払うことでこの騒動の解決を図っています。
●主な内容
対象ユーザーは平成28年4月21日までに同車種を購入・使用していたユーザー
(クレジット購入やリース契約者も含まれる)
①現在使用中のユーザーは10万円
(残価型のクレジットやリース契約の方はその相当する年数×1万円)
②過去に使用していて現在手放しているユーザーは使用年数×1万円
これは燃費偽装により損失したであろう燃料代と今後の車検時に増額されるであろう諸税の増額分とされています。なお、この補償の受け付けは平成29年3月31日までとなっており、現在は終了しています。また、不正を問われた4車種は国土交通省に改めて測定した燃費値を届け出し、再発売にこぎつけており、現在は不正前の月間販売台数と同程度の水準まで回復しています。
デザインのよさと充実装備でのデイズシリーズにのってみませんか?
燃費偽装の問題で日産自動車、三菱自動車ともに経営に非常に危機的な状況を迎えてしまいました。その後、三菱自動車は日産自動車に支援を求め、現在は日産ルノーグループの一員として、再建を図っています。
デイズシリーズはデザインのかっこよさと、エマージェンシーブレーキの標準化など充実した装備での車種です。一時は販売中止で生産が止まり、販売台数も落ち込んでいたデイズシリーズですが、現在は新車の販売台数も盛り返しており、また中古車市場においても一定の台数が出回っており、さまざまな好みの車が探せます。
実燃費において、ライバルに対して若干不利な面はありますが、これは使う人の乗り方でかなり左右されるものだと考えられます。あなたも日産のデイズシリーズに一度乗ってみませんか。
初回公開日:2017年09月30日
記載されている内容は2017年09月30日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。