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三菱パジェロミニの燃費は悪いの?燃費改善方法・燃費比較

更新日:2024年07月12日

パジェロミニの燃費について考えてみましょう。パジェロの弟分として、様々なDNAを受け継いでいます。軽自動車なので燃費が良いと期待しますが、果たして実際はどうなのでしょうか。パジェロミニの過去のモデルを、タイプ別、年代別に分けて、その燃費を追いかけてみましょう。

三菱パジェロミニの燃費は悪いの?燃費改善方法・燃費比較

三菱パジェロミニの燃費は良い?それとも悪い?

本記事では、三菱パジェロミニの燃費について探っていきます。今でも中古車市場で根強いのあるパジェロミニですが、果たしてその燃費は良いのでしょうか、それとも悪いのでしょうか。

これからパジェロミニを、タイプ別、年代別に分けて、その燃費を見ていきます。どんな燃費数値が出てくるでしょうか。なお、本記事で扱う燃費数値は、パジェロミニの時代に測定方法となっていた10・15モードでの燃費数値となっています。

燃費を考える前に、パジェロミニとはいったいどのような車なのかを、おさらいしておきましょう。

パジェロミニについておさらい

パジェロミニは、三菱自動車が1994年から生産販売した軽自動車のSUVです。三菱には、「パジェロ」という大型のSUVが存在しており、道を選ばぬ圧倒的な走破性が多くのファンを獲得していました。その弟分として登場したのが、パジェロミニでした。

軽自動車とはいえ、パジェロ譲りの様々な技術が活かされており、車体は高剛性のモノコックボディーを採用し、当時ではまだ搭載車が少なかった、4輪ABSとSRSエアバッグを装備するなど、安全性にも配慮が払われていました。

エンジンは、1気筒5バルブを採用した直列4気筒DOHC20バルブで、高効率の過給機「ツインスクロールターボ」を搭載しました。パジェロの弟分らしく、走行モードを3つ選べるイージーセレクト4WDまで装備し、ミニであっても本格的なSUVとしての能力を備えていました。

パジェロミニの燃費は?

では早速、パジェロミニの燃費に迫りましょう。パジェロミニがデビューした当初は、全てのモデルがパートタイム4WD搭載となっています。「XR-2」と「VR-2」の2つのグレードに分けてみたいと思います。

パジェロミニXR-IIの燃費は?

パジェロミニXR-IIはターボなしのノーマルエンジンモデルでした。ターボ車は、150万円近い価格設定であったため、15万円ほど安い、こちらのノンターボモデルを選択するドライバーも多く存在しました。トランスミッションは、5速マニュアルと3速オートマチックの2種類が用意されていました。

では、パジェロミニの燃費はどうでしょうか。三菱公表のカタログスペックを参照すると、5速マニュアル車の方が、1リッターあたり15.4kmと測定されています。3速オートマチックの方は、1リッターあたり14.0kmと測定されています。

当時は、エンジンが小さい軽自動車で、オートマチックも3速でしたので、車両重量の重い4WD搭載車のパジェロミニでは、これが精一杯でありました。

パジェロミニVR-IIの燃費は?

こちらのパジェロミニVR-IIは、ターボ付きモデルとなっています。気になる燃費はどうでしょうか。三菱公表のカタログスペックによると、5速マニュアル車が、1リッターあたり14.4kmと計算されています。一方の3速オートマチックは、1リッターあたり13.6kmと計算されています。

ノーマルエンジンより若干燃費が悪化していますが、小さな軽自動車のエンジンをしっかりとサポートしてくれるターボのおかげで、市街地走行は今一つでしたが、郊外や高速走行などでは有利に働きました。

中古車の燃費は?

中古車でパジェロミニを購入したいというドライバーもいらっしゃるでしょう。ただ、古いモデルは傷みが来ている車も多く、走行距離も多めなものがほとんどですので、できるだけ後期のモデルを選択して、程度の良いものを探しましょう。

燃費についてですが、パジェロミニユーザーの声をまとめると、平均で1リッターあたり12km前後といった燃費数値です。軽自動車とはいえ、本格的な装備を整えたSUVですから、時代も考えて合格点を与えられるでしょう。

三菱パジェロミニの燃費を年代別に比較!

今度は、パジェロミニを年式別に分けて燃費を比較してみましょう。1997年式、1999年式、2005年式、2008年式を扱ってみます。どのような燃費数値が出てくるでしょうか。

1997年式パジェロミニの燃費やいかに?

この年、パジェロミニの特別仕様車が発表されています。その名は「アニバーサリーリミテッド-X」と「アニバーサリーリミテッド-V」です。

アニバーサリーリミテッド-Xは、上級モデルだったXR-IIをベースに、AM/FM電子同調ラジオ付きカセットステレオやUVカットガラス、キーレスエントリーなどを装備し、15インチアルミホイール、専用のエクシードタイヤケース、フォグランプ、メッキドアミラー、メッキバンパーセンター、ルーフスポイラー、ルーフレールなども装備され、充実のモデルとなっていました。

アニバーサリーリミテッド-Vの方は、ターボ車のVR-IIをベースとして、同様の装備がされています。

気になる燃費は?

燃費についてはどうでしょうか。まず、アニバーサリーリミテッド-Xについてですが、三菱公表のカタログスペックによれば、5速マニュアル車で1リッターあたり15.4km、3速オートマチック車で1リッターあたり14.0kmと計算されています。

一方のアニバーサリーリミテッド-Vの方は、5速マニュアル車が1リッターあたり14.8km、3速オートマチック車が1リッターあたり14kmとなっています。デビュー当時のパジェロミニと比較して、同じ燃費数値となっています。

1999年式パジェロミニの燃費やいかに?

前年の1998年10月に、パジェロミニはモデルチェンジを施されています。軽自動車の規格が変更されたためです。

パジェロミニは、パジェロの弟分ということで、オフロード車というイメージが強かったのですが、この時代から、充実した装備で、よりオンロード志向の強いモデルが登場しました。「デューク」や「リンクス」がそれです。若者にも広く受け入れられました。

駆動系にもテコ入れがなされ、エンジンの改良でトルクがアップされ、オートマチックも3速から4速へと変更されています。また、この頃にはFRの2WDモデルも登場しています。

燃費はどうなの?

では、燃費についてみてみましょう。まずは4WDのターボ車ですが、5速マニュアル車が1リッターあたり15.8km、4速オートマチック車が1リッターあたり14.8kmとなっています。次に4WDのノーマル車ですが、5速マニュアル車が1リッターあたり16.4km、4速オートマチック車が1リッターあたり14.8kmと測定されています。

続いて、2WD車をみておきましょう。ターボ車が1リッターあたり15km、ノーマル車が1リッターあたり18.2kmとなっています。2WDモデルは燃費が比較的良好ですから、パジェロミニの雰囲気だけでも味わいたいというドライバーであれば、こちらを中古で探すのも良いでしょう。

2005年式パジェロミニの燃費やいかに?

2005年には、前年からの車も含めて、多くの特別仕様車が存在していました。「スペシャルカラーエディション」、「ブルームエディション」、「リミテッドエディション」、「アクティブフィールドエディション」などです。それぞれにオリジナリティー溢れた車でした。それだけ、パジェロミニが熟成されてきていたとも言えるでしょう。

気になる燃費は?

燃費に注目してみましょう。まず、4WDのターボ車ですが、三菱公表のカタログスペックでは、5速マニュアル車が1リッターあたり15.4km、4速オートマチック車が1リッターあたり14.4kmと測定されています。

続いて2WDのノーマル車ですが、5速マニュアル車が1リッターあたり16.2km、4速オートマチックが1リッターあたり15.4kmと測定されています。4速オートマチック車の燃費も、時代とともに少しづつですが向上してきています。

2WD車は、やはり車両重量が軽いため、燃費の面では有利です。したがって、燃費を気にするドライバーは、2WD車の中古を選択するのがベストです。

2008年式パジェロミニの燃費やいかに?

この年、三菱はパジェロミニを、日産自動車にOEM供給することを発表しています。日産の車名は「キックス」でした。

同時に、エクステリア・インテリアともに大きな変更を加えています。フロント周りを、当時のパジェロとそっくりのデザインにしています。また、スペアタイヤの位置やナンバープレートの位置などを移動させるといった、細かな変更も加えています。さらに、メーターパネルも高級感を演出し、シートも落ち着いたブラウン系に変更されています。

エンジンにも改良がなされ、オルタネーターの発電量を可変式に変更し、オートマチックをロックアップ機能付きにするなどして、燃費が向上しています。

燃費はどうなの?

では、燃費はどうでしょうか。まずは4WDのターボ車ですが、5速マニュアル車が1リッターあたり15.6km、4速オートマチック車が1リッターあたり15.0kmとなっています。次に、2WDのノーマル車ですが、1リッターあたり15.6kmと計算されています。

日産のキックスも購入の選択肢に入りますので、メーカーを気にしないならこちらでも良いでしょう。

ジムニーの燃費と比較!

パジェロミニの競合車と言えば、何と言ってもスズキのジムニーでしょう。三菱も、ジムニーを強く意識したラインナップや、様々な変更を行っていることがうかがえます。それは、軽自動車の4WDの本格SUVが、他になかったためです。パジェロミニは生産が終了してしまいましたが、ジムニーは今でも売れ続けています。

では、スズキジムニーとはどんな車でしょうか。1970年からスズキ自動車が生産販売している軽自動車のSUVです。小型で軽量なボディーとラダーフレーム、リジットアクスルサスペンションなど、悪路走行を重視した造りと丈夫な車両が、世界中のオフロードファンに愛され続けています。インテリアも、オフロード走行での実用性が重視されたものになっており、上品さや優雅さなどは無縁なものとなっています。

しかしながら、ジムニーを愛するユーザーの中には、オフロードでの使用ではなく、普段の足としての使い方をする人も多く、新型のジムニーは、それなりにドライバーが快適さを感じられるような改善もなされています。

燃費を比較すると?

ジムニーの燃費はどのようなものでしょうか。現行のジムニーの燃費を見てみましょう。ジムニーは、全てパートタイム4WDとなっています。まず5速マニュアルですが、スズキ公表のカタログスペックを参照すると、1リッターあたり14.8kmと計算されています。続いて4速オートマチックは、1リッターあたり13.6kmという燃費数値となっています。

この数値をパジェロミニの4WD車の最終モデルと比較してみましょう。まず、5速マニュアル車ですが、三菱公表のカタログスペックを参照すると、1リッターあたり14.6kmとなっています。続いて4速オートマチックの方は、1リッターあたり13.8kmと測定されています。比較してみると、ほぼ同じ燃費数値であることがわかります。

こうしたタイプの車は、タイヤも大きく、悪路走行で低速でのトルクを上げるため、ギアー比も低めに設定されていることもあり、このあたりの燃費数値が限界なのでしょう。ただ、パジェロミニが復活するかもしれないという情報もありますので、もし実現するなら、どんな車になるのか楽しみなところです。

燃費についての総括

パジェロミニの燃費は良いのでしょうか。それとも悪いのでしょうか。結論として、燃費は悪いと言わなければなりません。小さいエンジンにも関わらず、4WDシステムを含め、オフロード走行のための様々な機能や装備を身に着けていますので、この燃費の悪さは致し方ないでしょう。元々、燃費重視の車ではないのです。燃費を犠牲にしても、楽しくて丈夫な車ですから、きっと満足できるはずです。

パジェロミニの燃費を向上させるには?

パジェロミニの燃費を少しでも向上させたいドライバーのために、普段から気を付けるべきいくつかの点を挙げてみたいと思います。

まずは、スタート時や加速時のアクセル操作です。アクセルを踏むと、それだけガソリンを消費します。ですから、アクセルをゆっくりと踏んで、ふんわりとスタートしたり、急加速のためにアクセルを強く踏み込むようなことを避けたりするだけでも、燃費向上につなげることができます。また、できるだけ車両総重量を軽くするため、使わない荷物は降ろしておくのも大切なことです。

次に、メンテナンスの重要性です。タイヤの空気はチェックしていますか。最近はセルフスタンドが増えているため、つい空気圧の点検を忘れてしまうドライバーも増えています。適正値にしておくようにしましょう。

そして、エンジンオイルの点検や、エアーエレメントの清掃などもエンジンの性能を正常な状態に保つためにぜひとも必要です。特に、ターボ車を購入する場合は、オイル交換を説明書通りにきちんと行うことを忘れてはなりません。

パジェロミニをあなたの愛車に!

ここまで、パジェロミニの燃費について考えてくることができましたが、いかがでしたか。今では中古車でしか購入できませんが、パジェロ譲りの悪路走破性と、街乗りでも使いやすい大きさの魅力ある車です。確かに燃費は気になりますが、乗ってみればすぐにそんなことは忘れてしまうでしょう。皆さんもぜひ一度、パジェロミニの魅力を味わってみませんか。

初回公開日:2017年09月23日

記載されている内容は2017年09月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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