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ミニクーパーの燃費は悪い?実燃費・クリーンディーゼル

更新日:2024年07月15日

ミニクーパーの燃費は悪い…と言われますが、実際はどの程度なの?そんな疑問を徹底的に調べてみました。初代のミニクーパーから現行のミニクーパーや各モデル別の燃費比較など、幾度となく販売会社が変わってきたことで見えてくるミニクーパーについて是非ご覧ください。

ミニクーパーの燃費は悪い?実燃費・クリーンディーゼル

ミニクーパーの燃費は悪い?

コンパクトなボディの外国車で必ず名前が挙がるミニクーパーですが、同じようなコンパクトな国産車と比べるとエコカーが主流の国産車に比べて、燃費が悪いと言われています。

同じ1500ccの国産コンパクトカーの平均燃費が27.0km/Lに対してミニクーパーの1500CCモデルのカタログ燃費は18.3km/Lとなり、約10km/L位の差があります。

ホンダのフィットと比べてみると1500ccサイズガソリン車で22.2km/L、4WDでも19.4km/Lと四駆以上の燃費の悪さという事になります。

但し外国車のコンパクトカーで調べてみると、フォルクスワーゲンゴルフ1200ccで19.1km/L、ボルボのT2でも17.1km/Lとミニクーパーとあまり変わらない燃費となっています。

燃費の良い国産コンパクトカーに比べると燃費は悪く感じますが、輸入車のコンパクトカーで比べてみると平均的な燃費だと言えます。

ミニクーパーの燃費はどれくらい?

現在販売されているミニクーパーは、8種類あります。8種類それぞれタイプやグレード、排気量や駆動などの違いがあり個性的な車ですが、それぞれの燃費はどの程度なのでしょう? タイプ別に調べてみましょう。

クロスオーバー

クロスオーバーと呼ばれるこのモデルは、ALL4と呼ばれる四輪駆動車やミニ史上初登場となるプラグインハイブリッド車も含め全部で5種類のグレードが設定されています。

四輪駆動車を設定していることからも、オフロードでも力強い走りが出来るモデルであったり、ミニ初のプラグインハイブリッドという事で注目を浴びていて、街中でも最近良く目にするモデルです。

CROSSOVER Cooper D 2000cc カタログ燃費 21.2km/L
CROSSOVER Cooper D ALL4 2000cc カタログ燃費 21.3km/L
CROSSOVER Cooper SD ALL4 2000cc カタログ燃費 20.8km/L
CROSSOVER Cooper S E ALL4 1500cc カタログ燃費 17.3km/L
Jhon Cooper Works CROSSOVER 2000cc カタログ燃費 14.0km/L

クロスオーバーの平均的なカタログ燃費は、18.92km/L。

ハイブリッドなのに燃費が悪い…と思われる方も多いと思いますが、ミニの開発者いわく「重視したのは燃費でもパフォーマンスでもなく、ユーザーのライフスタイル」とのことで、国産車に在りがちな、燃費をよくするための車体の軽量化やデザインなどを一切していないことが原因のようです。

クラブマン

クラブマンの原点は、1970年代ブリティッシュ・レイランドが所有していたころに開発された、現在のクラブマンとは全くと言っていいほど違うフェイスラインの車でした。

その後1990年代現行のフェイスラインに戻ったミニクーパーの復活から、BMWの傘下になった2006年に新しいミニクラブマンとして登場しました。クラブマンの特徴でもある六角形のグリルと大きなラウンド型のヘッドライトとエステートが特徴的な車です。

CLUB MAN One 1500cc カタログ燃費 17.2km/L
CLUB MAN Cooper 1500cc カタログ燃費 17.1km/L
CLUB MAN Cooper D 2000cc カタログ燃費 22.0km/L
CLUB MAN Cooper S 2000cc カタログ燃費 16.6km/L
CLUB MAN Cooper SD 2000cc カタログ燃費 22.7km/L
CLUB MAN Cooper S 4ALL 2000cc カタログ燃費 14.9km/L
John Cooper Workd CLUB MAN 2000cc カタログ燃費 14.2km/L

クラブマンの平均的なカタログ燃費は、17.8km/L。

2000ccクラスの多いクラブマンの燃費は、やはりあまり良いという感じではありません。

第1世代ミニクーパー(2002~2009年)

2002年~2009年まで発売されたミニクーパーは、1世代ミニクーパーと言われBMW傘下になって誕生したモデルであり、2つのタイプが発売されました。

ミニクーパーハッチバックとミニクーパーコンバーチブルの2種類のみがローバー・ミニからBMWのミニクーパーに変わり『NEWミニ』と呼ばれ、ハッチバックタイプのミニは2003年3月2日の“ミニ”の日に発売が開始されました。

ミニハッチバック 平均カタログ燃費14.3km/L
ミニコンバーチブル 平均カタログ燃費12.0km/L

ローバー時代のミニに比べ、NEWミニは馬力もアップし当初のミニには珍しかったCVTが採用されていました。

現行モデルのミニクーパーは、この当時の第1世代ミニのデザインが引き継がれたモデルとなっています。

第2世代ミニクーパー(2007年~2014年)

BMW傘下になって現行のミニクーパーになるまでに2002年から発売された第1世代、2007年から発売された第2世代、2014年から発売された第3世代と幾度かのフルモデルチェンジを重ねてきました。

旧型の第2世代時代のミニクーパーの燃費はどうだったのでしょう? 1400ccのミニワン~1600ccのジョンクーパーワークスまで7種類のモデルがありました。

(~2010年/10.15モード)
ミニONE AT 1400cc カタログ燃費14.2km/L
ミニCooper AT 1600cc カタログ燃費13.8km/L
ミニCooper S ST 1600cc カタログ燃費12.6km/L
(~2014年/JC08モード)
ミニONE AT 1600cc カタログ燃費15.4km/L
ミニCooper AT 1600cc カタログ燃費15.4km/L
ミニCooper S 1600cc カタログ燃費13.6km/L
ミニ John Cooper Works 1600cc カタログ燃費13.0km/L

旧型ミニクーパーの燃費の平均は、10.15モード時13.5km/L、JC08モード時14.3km/L。

やはり先代のミニクーパーも低燃費を目指していた車でないことが、良くわかる結果となりました。

第3世代ミニクーパー(2014年~現行)

2014年からフルモデルチェンジされ5ドアハッチバックモデルの登場で、ミニとは言えないボディサイズに生まれ変わりました。

ミニクーパーのイメージとして軽自動車並みのボディの小ささが思い浮かびますが、生まれ変わった新型ミニクーパーはクロスオーバーやハイブリッドなども含め、コンパクトというより中型クラスの車として生まれ変わりました。

ミニクーパーの中でも一番全長が長いクロスオーバーは4,315mm全幅1,820mm高さ1,595mmは、国産の日産ジュークやホンダフリードより長く、全幅はトヨタエスティマや日産エクストレイルと同じ大きさになり、決して『ミニ』とは言えない大きさになっています。

モデルは8種類、ミニ3Door、ミニ3Door SEVEN、ミニ5Door、ミニ5Door SEVEN、ミニコンバーチブル、ミニクラブマン、ミニクロスオーバー、ジョンクーパーワークスと色々なタイプが登場しています。平均燃費はそれぞれのタイプや排気量にもよりますが、平均18km/L前後になり、旧型のミニクーパーに比べれば低燃費になっていると言えるでしょう。

5ドアシリーズ

ミニクーパー5ドアシリーズの現行販売車として4タイプあります。
①ミニ5Door ②ミニ5Door SEVEN③ミニクラブマン④ミニクロスオーバー

3ドアタイプに比べ5ドアになった分長さも約480mm大きくなり、重量も約650Kg重くなっていることから燃費も良いとは言えません。各モデルの平均燃費を調べてみましょう。

①ミニ5Door 平均カタログ燃費19.2km/L
②ミニ5Door SEVEN 平均カタログ燃費19.3km/L
③ミニクラブマン 平均カタログ燃費17.8km/L
④ミニクロスオーバー 平均カタログ燃費18.92km/L

車両が大きく、重くなった分、燃費も平均約18km/L前後となりました。

3ドアシリーズ

ミニクーパーの3ドアシリーズの現行販売車は、4タイプあります。
①ミニ 3Door②ミニ 3Door SEVEN③ミニコンバーチブル④ジョンクーパーワークス3Door

原型のミニクーパーの3ドアを引き継いだコンパクトな設計でも、初代の頃に比べれば大分大きくなった3Doorミニクーパーですが、車重が少し軽い分5ドアシリーズに比べれば燃費は良いはずです。

①ミニ3Door 平均カタログ燃費17.6km/L
②ミニ3Door SEVEN 平均カタログ燃費17.7km/L
③ミニコンバーチブル 平均カタログ燃費16.2km/L
④ジョンクーパーワークス3Door 平均カタログ燃費14.8km/L

3ドアシリーズの平均カタログ燃費は約17km/L前後と、車両が小さく、少し軽くても燃費はあまり変わらないという結果です。

ミニクーパークリーンディーゼルで燃費はどう変わる?

現行のミニクーパーには“D”というモデル、クリーンディーゼルが採用されているものがあります。ディーゼルというと『燃費が良い、燃料代金が安い』というイメージが強いと思いますが、現在のクリーンディーゼルはそれだけではありません。

BMWが開発したクリーンディーゼルは、高トルクと低燃費を実現させる新世代の『コモンレール・ダイレクト・インジェクション・システム』と革新技術の『可変ジオメトリー・ターボチャージャー』の採用でレスポンスに優れた、低燃費でクリーンな走りに仕上がりました。

最高燃費22.7km/Lという低燃費の実現で、約1,090kmの走行も可能と言われ、東京から福岡まで無給油で走ることも可能であると言われるほどです。

ミニクーパーの燃料口コミ

カタログ燃費は実燃費の3割増しと言われますが、実際のオーナーさんの口コミや感想はどうなのでしょう? いくつかご紹介させて頂きます。

「燃費は約7km/L前後で、良いのか悪いのか分かりません。距離を走らないので気になりません。」
「通勤片道4kmで走っていますが13km/L位で、デミオ1.5Lと大差ありません。」
「街乗り8km/L、高速11km/L位です。ちょっと悪いかな。」
「ダウンサイジングターボに期待していましたが、先代のノンターボとほぼ変わらず、街乗りは10km/L前後でしょう」

と、オーナー様からの燃費に関する不満は少なく、「こんなもの」という感想が多いように感じました。街乗り平均約10km/L、高速平均約13km/Lといったところです。

ミニクーパーのオーナーは燃費を気にしない

ミニクーパーという、個性あふれる車のオーナーさんはやはり、ミニクーパーのあの雰囲気やエクステリアに惚れて所有される方が多いようです。低燃費を求めているなら、国産の電気自動車やハイブリッドカーを選ぶのでしょう。

ミニクーパーを選んで所有される方は、燃費よりももっと心惹かれる何かがあるのだと感じる結果となりました。ミニクーパーを購入しようとされている方はきっと燃費なんて気にしない、まあソコソコ走れればあとはミニクーパーというだけで満足なのかもしれませんね。

小さくてスピーディーな小回りと、独特な味のあるエクステリアのミニクーパーは乗る人を楽しくしてくれる車です。

初回公開日:2017年09月15日

記載されている内容は2017年09月15日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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