ランクルの燃費|プラドの燃費・グレード別燃費比較
更新日:2024年07月17日
ランクルとは?
ランクルは1954年に誕生しました。正式名称はランドクルーザーです。国産車としては、もっとも長い歴史を持つ車です。
この車が誕生したきっかけは、当時の警察予備隊とアメリカ占領軍が小型四輪駆動車を求めたからです。この要求を満たすべく、トヨタは試作車を開発し当時の入札に参加したのですが採用には至りませんでした。しかし、この試作車の開発は続け、1953年に警察のパトロールカーに採用されました。
この時の試作車は「トヨタジープBJ」という名称でしたが、1954年に「ランドクルーザー」に改名されました。ここからランドクルーザーの歴史がスタートしたわけです。
以後60年という長い年月をかけ進化を遂げたランクルは、「SUV車の王者」と言われています。その優れた悪路の走破性は、特に環境が厳しい国々では非常に高い支持を得ています。また、最近ではオフロードでの走破性の加え、オンロードでの快適な運転にも配慮された車種を発売するなど活躍の幅を広げています。
ランクルの燃費はどのくらい?
ランクルはSUV車であるため、燃費はあまり良い印象はないでしょう。重量感のあるボディを感じさせないパワフルな走りとオフロードの走破性は素晴らしいものがありますが、それには多くの燃料を必要とします。
しかし、低燃費時代の現代では、SUV車でも燃費に力を入れている車種もあります。そんな中、ランクルの燃費はどうなのでしょうか?カタログ燃費と実燃費に分けて見ていきましょう。
カタログ燃費
今回の対象モデルは2017年7月発売モデルのランクル200系です。ランクルはグレードによって、ガソリン車とディーゼル車を選べるものもあるのですが、この200系はガソリン車のみです。カタログ燃費はグレードによって多少異なりますが、6.7~6.9km/L(JC08モード燃費)となります。
実燃費
次はランクル200系の実燃費です。実燃費は、市街地の走行で5.1km/L、高速道路の走行で7.2km/L、平均すると約6.2km/Lとなります。カタログ燃費とそれ程差がありませんでした。
ランクルの燃費比較をしてみた!
ランクルの実燃費はわかりましたが、ただ数字がわかっただけでは結局どれほど評価できるものなのかわかりません。そこで、この項では同じSUV車を始め、様々な車種との比較をしていきます。
SUV車との燃費比較
まずはランクルと同じSUV車との比較です。2017年の燃費1であるスズキのイグニスと、10であるスズキのSX4クロスを比較対象に選びました。それぞれの燃費は以下のとおりです。
車種 | カタログ燃費(JC08モード燃費) | 実燃費 |
---|---|---|
イグニス | 28.8km/L | 17.17km/L |
SX4クロス | 16.2km/L | 11.9km/L |
ランクルと比べると、1のイグニスも10のSX4クロスもランクルの燃費を大きく離しています。SUV車の中では、ランクルの燃費は優れているとは言えません。
ディーゼル車との燃費比較
次はディーゼル車です。2017年の燃費2であるトヨタのプロボックスと、10であるマツダのアテンザセダンを比較対象に選びました。2のプロボックスを選んだ理由は、ランクルと同じステーションワゴンであるためです。それぞれの燃費は以下の通りです。
車種 | カタログ燃費(JC08モード燃費) | 実燃費 |
---|---|---|
プロボックス | 23.0km/L | 21.10km/L |
アテンザセダン | 22.4km/L | 17.44km/L |
まずランクルと同じステーションワゴンのプロボックスの燃費ですが、ランクルの燃費とは比べ物にならない程優れています。10のアテンザセダンもプロボックスには及ばないものの、ランクルの燃費よりは遥かに優れています。
ランクルは車種が非常に豊富で、その中にはディーゼル車もあります。しかし、ガソリン車より燃費が数km/L優れているだけで、上の2つの燃費には及びません。
ハイブリッド車との燃費比較
ハイブリッド車はです。2017年の燃費1であるトヨタのプリウスと、10であるトヨタのオーリスを比較対象に選びました。それぞれの燃費は以下のとおりです。
車種 | カタログ燃費(JC08モード燃費) | 実燃費 |
---|---|---|
プリウス | 34.0~40.8km/L | 24.73km/L |
オーリス | 30.4km/L | 20.51km/L |
現代の低燃費時代をリードするハイブリッド車だけあり、両者ともに燃費では非常に優秀です。ランクルの燃費では太刀打ちできません。
ガソリン車との燃費比較
最後はガソリン車です。ここでは2017年燃費1であるトヨタのカローラアクシオと、10である日産のシルフィを比較対象に選びました。それぞれの燃費は以下の通りです。
車種 | カタログ燃費(JC08モード燃費) | 実燃費 |
---|---|---|
カローラアクシオ | 23.4km/L | 15.7km/L |
シルフィ | 15.6km/L | 13.3km/L |
ガソリン車はハイブリッド車ほど燃費に優れませんが、それでもランクルの燃費よりは優れています。
以上、同種のSUV車を始め様々な車種と比較をしてきました。低燃費が特徴であるハイブリッド車はともかく、同じSUV車にも大きく離されているランクルの燃費は優秀であるとは言えません。
ランクルの燃費向上方法は?
ランクルが燃費に優れない車種なのはわかりましたが、それでも日々の維持費に直結する燃費は出来る限り向上させたいところです。この項では、燃費を向上させることができる方法について紹介していきます。
走り方で出来る燃費向上方法は?
ランクルに限らず、車の走り方で燃費はかなり変わります。一番大きいと言われているのがアクセルです。急発進は特に燃費が悪くなる原因になるため、ゆっくり発進することを心掛けるだけで燃費を向上させることができます。
次にエアコンです。エアコンのコンプレッサーはエンジンで駆動しているため、エアコンを使用しているだけでエンジンに負荷をかけ、結果燃費が悪くなります。適切な温度設定をし、不要な場合はこまめにエアコンのスイッチオフを心掛けることで燃費が向上します。
部品交換で出来る燃費向上方法は?
まず基本はエンジンオイルとエレメントの交換です。燃費が悪くなる原因は、一言でいえばエンジンへの過剰な負荷です。定期的にエンジンオイルやエレメントを交換しなければそれだけでエンジンに多大な負荷がかかります。次は空気圧です。空気圧が1/4減った状態のままで走行すると、4%~8%ほど燃費が悪くなります。
今は燃費向上グッズと呼ばれるものが多くありますが、それよりも基本的な点検やメンテナンスが最も燃費に貢献します。
プラドの燃費は良いか?
プラドというのはランクルの車種の1つです。初代プラドは1984年に誕生し、コンパクトなボディが特徴で、市街地を中心に運転するユーザーから高い評価を受けてきました。ランクルならではのオフロード走破性を持ちながらも、オンロードの快適な運転にも配慮したランクルです。2009年に4代目モデルが誕生し、2017年9月に新型モデルが発売されました。
コンパクトなボディが特徴なだけあり、ランクル200よりも燃費が優れています。以下で両者の燃費を比較します。
車種 | カタログ燃費(JC08モード燃費) | 実燃費 |
---|---|---|
プラド(ガソリン) | 9.0km/L | 8.8km/L |
プラド(ディーゼル) | 11.2km/L | 10.8km/L |
ランクル200 | 6.7~6.9km/L | 6.2km/L |
上表の様に、プラドにはガソリン車とディーゼル車がありますが、ガソリン車でもランクル200よりかなり優れています。上述のSUV車と比べると、プラドのディーゼル車は10のSX4クロスに迫る勢いを見せています。プラドの燃費はSUV車としてみれば、そこそこ優秀であると言えるでしょう。
ランクルの1番の魅力は走行性能!
以上、ランクルの燃費について紹介してきました。ランクル200の燃費はいいとは言えませんが、プラドの燃費はSUV車の中でもなかなかの性能を誇ります。
しかし、やはりランクルの一番の魅力は走行性能です。この点はランクル200は勿論、コンパクトサイズのプラドも強く主張しています。平坦な道が続く高速道路等では他の車に一歩譲りますが、峠などの走行性能は他の車のそれを大きく引き離します。悪路走行を前提に作られている車種ですので、車内に伝わる音も振動も非常に少なく、運転が非常に快適です。
そういったランクルの魅力と現代のニーズを取り入れたプラドは日本国内で非常にがあります。SUV車をお探しの方は、ぜひランドクルーザーブランドを選択肢のひとつに加えてみてください。
初回公開日:2017年09月16日
記載されている内容は2017年09月16日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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