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原付の燃費比較・燃費向上方法・燃費計算方法

更新日:2024年07月19日

原付にはどれくらいのガソリンを使うのでしょうか。その燃費が分かれば、原付の扱い方も変わります。ガソリンの使用量も1年間に換算すれば大きな経費が掛かります。お財布にも優しく原付に乗りたいですよね。燃費を考えた走り方をご説明いたしますので、ご覧ください。

原付の燃費比較・燃費向上方法・燃費計算方法

原付のメーカー別燃費比較

原付バイクは、各メーカーより沢山のデザインやモデルが販売されています。デザインもさることながら、実際に走行する際のガソリン費用は経済的に気になります。今回は、その原付に乗る際に掛かるガソリン燃費を、各メーカーの車種毎の形式で分かりやすく見ながら、その解説も加えていきます。

原付二種とは?

そもそも「原付」という区分には、排気量の範囲があります。主に、原動機付自転車とは50ccのバイクを差します。しかし、51cc~125ccまでの排気量も「原付」と呼称が付く「第二種原動機付自転車」、通称「原付二種」という区分です。

原付二種は、排気量が大きい分ガソリンの使用量も増えますが、最新の原付二種は「インジェクション」という無駄なガソリンを使わない機構になっています。50ccと比較する場合はどうでしょうか。実走行上では一長一短ありますが、比較して見ていきましょう。

スズキ製バイクの

スズキ社製・原付のとその解説を見ていきましょう。各メーカーがホームページ上に表示するガソリン1L当たりの燃費量とは、風や気温などの余計な抵抗が一切ない状況下での数値ですので、一般的な公道上での走行では同じ燃費とはなりません。では、実際の公道を走行した際の燃費を第3位から挙げていきます。

<第3位・アドレス125>
原付二種の大きな排気量のバイクですが「インジェクション」のバイクですので、ガソリン消費量が必要最低限に抑えられています。燃費も良く、走行時も軽やかにふけ上がり、ガソリン1L当たり、20㎞~30㎞走る事が出来ます。

<第2位・アドレス50>
同じモデルの排気量が小さな50ccのバイクです。こちらも空冷の4サイクルエンジンですので、とても燃費が良いです。車重も軽い為、50ccの原付の中でも、特にガソリンを消費しません。ガソリン1L当たりでは、30㎞~40㎞の走行が可能です。

<第1位・レッツ50>
こちらも50ccの原付です。第2位のアドレスとは外装のデザインが大きく異なりますが、同じエンジンを積んでいますので、燃費も変わらず良好です。車両の販売価格が安い為、堂々の第1位となりました。

ホンダ製バイクの

ホンダ社製のバイクの燃費はどうでしょうか。同じく、125ccのバイクを交えながら、を見ていきましょう。

<第3位・PCX125>
原付二種の125ccバイクですが、ガソリン1L当たり25㎞~35㎞走る事が出来ます。新型の原付二種ですので、燃費消費量が改善されたバイクです。外観も先進的で素敵です。

<第2位・タクト50>
50ccのバイクです。ガソリン1L当たりでは、35㎞~45㎞の走行が可能です。小さな排気量のバイクは車重も軽く、駆動力に必要とするガソリンの絶対数も少ない為、自ずと燃費は良いでしょう。

<第1位・スーパーカブ50>
こちらも50ccの原付です。昔から大きくデザインの変わらないバイクです。空冷の4ストロークエンジンですので、第1位になるだけの事はあり、エンジンも丈夫で燃費も良いです。
スクーターのように完全なオートマティックではなく、ギアチェンジをしながら乗るバイクですので、スクーターよりも状況に見合った走行が可能な為、ガソリンの燃費は大変良く、1L当たりの燃費では40㎞~50㎞走る事が可能です。

ヤマハ製バイクの

ヤマハ社製のバイクでは、どのようなになるでしょうか。

<第3位・アクシスZ125>
原付二種の125ccバイクです。公道上では、ガソリン1L当たり25㎞~35㎞走る事が出来ます。125ccの原付は、制限速度も普通自動二輪と変わりませんので、燃費量も良く、快適な走りが可能です。

<第2位・ジョグ50>
50ccのバイクです。ガソリン1L当たりでは、35㎞~45㎞の走行が可能です。ジョグのモデルには、車高や車重の違いで販売されるモデルが異なりますので、実際に跨って、重さと大きさを確認する事が良いでしょう。

<第1位・ビーノデラックス50>
こちらも50ccの原付です。やはり第1位の燃費は違います。ガソリン1L当たり40㎞~50㎞近くの走行が可能です。エンジンが水冷の4ストローク式ですので、熱を持ち難く、エンジンも長寿命な為、各種に掛かる維持費も抑えられます。

原付のガソリン消費量ってどのくらい?

各メーカーのバイクからも分かる通り、現在の原付バイクの燃費はとても良いです。から外れた車種も沢山ありますが、ガソリン1L当たりで走行できる距離は、総じて10㎞変わる事はありません。ただ、それには先に述べたように気候や走り方、エンジンのメンテンナンス状態によっても変わります。

125ccってどれくらいガソリンを使う?

125ccのバイクの場合、排気量が大きいという事や車重が嵩む事があり、小さな排気量のバイクよりパワーが必要になります。その為、ガソリンタンクの容量も50ccのバイクよりも大きく作られています。

125ccの原付二種の場合では、年間を通して、平均してガソリン1L当たり約25㎞の走行が可能です。しかし、これには条件が付きます。バイクは走る事を大きな目的とした乗り物ですが、ブレーキングという止まる動作も必要です。公道上では不可能ですが、ブレーキを使う事無く走り続ける事が可能な状況下では、それ以上の燃費となります。

最新のバイクは、一般道路では信号や渋滞、そして、天候や気温という日々安定しない環境の中でも平均的に安定した走行ができるように設計されています。

50ccってどれくらいガソリンを使う?

50ccの原付の場合での燃費はどうでしょうか。こちらは、平均してガソリン1L当たり約30㎞の走行が可能です。やはり、車重が軽いという大きなメリットがあります。エンジンは負荷が軽ければ、大きなパワーを発揮します。例えるなら人間と同じです。重い荷物を背負って走るより、軽装で走る事の方が体力を使わずに済みます。

このように排気量が大きくなれば、消費するガソリンの量も必然的に変わります。ですが、50ccの原付バイクの場合、公道上では最高速度が30㎞と定められています。交差点の右折も「二段階右折」という2回に分けた曲がり方をしなければ違反ですし、キープレフトという常に左側を走らなければいけないという規則があります。燃費の経費と日常的な利便性は、状況の中では異なるでしょう。

走り方で燃費は変えられる

エンジンを積んだ二輪車は、排気量に関わらず、ガソリン消費を抑えられる乗り方や方法がありますので、ご紹介いたします。

①無理な高回転域を使わない
②急発進や急停止はしない
③バッテリーの充電を定期的に行う
④登りの坂道では、無理にスロットルを開けてスピードを出さない
⑤交差点手前で赤信号が見えたら、加速せずにブレーキングの準備をする
⑥ブレーキフルードの交換をする
⑦摩耗したスパークプラグを定期的に交換する
⑧伸びきったチェーンやベルトを交換する
⑨空気の減ったタイヤや、擦り減ったタイヤを使用して走らない
⑩エンジン・ミッション・フォークの各箇所のオイルを定期的に変える

以上を意識しながら、運転やメンテナンスをする事で燃費は変わります。機械は「因果応報」です。手入れした事がはっきりと良い結果となって返ってきます。小さな排気量の原付バイクだからといってメンテンナンスを怠れば、バイクは劣化してガソリンの節約以上にエンジン自体を壊し、その修理に大きな経費が掛かります。

速度による影響とは?

バイクはスロットルの開け方で速度を調整します。大きく捻れば大きな速度が出ます。そして、大きな速度を出すには、沢山のガソリンを使います。それだけエンジン内での爆発回数が増えるからです。

その為、燃費を抑えるには速度を抑えるという乗り方が大事です。ですが、公道上で他者に迷惑が掛からない範囲での経済的な走行法が良いでしょう。バイクは、少しの動作で容易に速度調整が可能です。状況に応じた速度を保ち、尚且つ、ガソリンの消費量を考慮した走り方が望ましいでしょう。

2ストロークと4ストロークでは燃費が違う?

バイクのエンジン内の駆動型式には「2ストローク」と「4ストローク」という2種類があります。2ストロークとは、エンジン内での1度の爆発を2回の大きな回転で行います。4ストロークとは、4回の動作で1度の爆発を生み出すエンジンです。エンジンとは、ガソリンを点火プラグの火によって爆発を起こして前へ進むパワーを得る機械です。

その為、2ストロークエンジンは、4ストロークエンジンの2倍の回転数で1度の爆発をしなければ前へ進めません。その結果、出るスピードの範囲は速い傾向がありますが、2ストロークエンジンの方がガソリンの使用量が増えますので、燃費は悪いです。

原付の燃費の計算法とは?

原付バイクには燃費計が付いていない車種がほとんどです。その為、正確なガソリンの消費量からの経費計算ができません。ガソリン1Lでどのくらいの距離が走行できるかが分かっていれば、長距離を走る場合でも安心です。では、その計算の方法をご説明いたします。

例えば、ガソリンタンクが満タンの状態で30㎞走った後、再度ガソリンタンクを満タンにしましょう。この際、目印を付けて最初の位置と同じ目印まで入れましょう。仮に、1.2Lのガソリンが入った場合、1L当たりの燃費は25㎞となります。

一番大切な事は安全意識

原付に必要なガソリンの目安量がご理解頂けた事でしょう。年々とガソリンの価格も高騰しています。これからもガソリンの費用は嵩むでしょう。工夫と意識をして、ガソリンを無駄に消費しない走り方をすれば、年間の維持費にも大きく貢献してくれます。「走り方の改善」「メンテナンス」が大事です。

放っておいてもエンジンは成長する生物ではありませんので、人間の目と手と心で手入れをしてあげましょう。そうすれば、エンジンも常に快調で燃費も抑えられます。そして、何よりも公道では安全運転が第一です。ガソリンの消費を抑えたいが為に、身勝手な走行をしてはいけません。周囲の状況をしっかりと判断しながら安全運転をする事が一番の大切な心掛けです。

初回公開日:2017年10月31日

記載されている内容は2017年10月31日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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