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自動車/軽自動車の燃費比較・燃費向上方法など

更新日:2024年07月19日

国土交通省は毎年、自動車の燃費一覧を発表しています。今回、その燃費一覧から低燃費な車を形式で紹介します。また、すぐに自動車を買い替える予定がない方に向けて、自分の愛車の燃費を向上させる方法についてもあわせて紹介します。

自動車/軽自動車の燃費比較・燃費向上方法など

自動車の燃費一覧

国土交通省は毎年3月に、新車販売されている自動車の燃費性能を一覧にまとめて公表していることをご存知でしょうか?ここでは現在最新となる、平成29年3月発表の燃費一覧を元に、カウントダウン形式で低燃費車をご紹介します。

なお、同じ車名であってもグレードや搭載エンジンなどでも燃費値は変わってきますので、最も低燃費のものを採用して紹介します。

ガソリン乗用車のJC08モード燃費平均値の推移

国土交通省まとめによると、平成23年度時点ではガソリン乗用車のJC08モード燃費の平均値は17.8km/リットルでした。その後平成24年度に19.4km/リットル、平成25年度に21.0km/リットル、平成26年度には21.7km/リットルとなり、公表されている最新データである平成27年度では21.6km/リットルと25%近く向上しています。

軽自動車の燃費

第3位 ダイハツ ミライース

第3位はダイハツのミライースです。トヨタからはピクシスエポックの名でOEM販売されています。JC08モード燃費で35.2km/リットルを記録しています。

初代モデルから低燃費に特化した車ですが、車重が増えるハイブリッドシステムを使わず、軽量化やエンジンの効率化などで低燃費を記録しています。

第2位 スズキ アルトラパン

第2位はスズキのアルトラパンです。JC08モード燃費で35.6km/リットルを記録しています。

初代モデルが発表されたときには、特に女性からそのスタイリングの可愛さに絶大なを集めたラパンですが、実は燃費も非常に優秀な車です。

第1位 スズキ アルト

第1位はスズキのアルトです。マツダからはキャロルの名でOEM販売されています。JC08モード燃費で37.0km/リットルを記録しています。

2位のラパンの他、アルトワークスなど様々な派生モデルをもつアルトですが、現在は軽の燃費を誇る車となっています。

以上が軽自動車の燃費になります。3からわかりますが、軽自動車ではハイブリッドよりも軽さや高さが低いことによる空気抵抗の小ささが燃費にプラスに働いています。

普通・小型自動車の燃費

第3位 トヨタ アクア

第3位はトヨタのアクアです。JC08モード燃費で37.0km/リットルを記録しています。

プリウスのハイブリッドシステムを、コンパクトなボディに搭載し、販売当初はプリウスを超える低燃費を記録したことで大ヒットした車です。今でも高いを誇っています。

第2位 ニッサン ノート

第2位はニッサンのノートです。JC08モードで37.2km/リットルを記録しています。

eーPOWERという、全く新しい発想のハイブリッドシステムを採用しています。1.2リッターのエンジンを搭載しているのですが、このエンジンが車を駆動するのではなく、エンジンでモーターを発電し、モーターが車を駆動するという仕組みになっていて、驚異的な低燃費を実現しています。

第1位 トヨタ プリウス

第1位はトヨタのプリウスです。JC08モード燃費で40.8km/リットルという驚異的な低燃費を記録しています。

世界で初めてハイブリッドシステムを採用した市販車として知られているプリウスですが、モデルチェンジを繰り返すごとに燃費性能を高め続け、現在の超低燃費を実現しています。

自動車の燃費計算方法

日本におけるカタログ燃費は現在、JC08モードと呼ばれる測定方法で算出されています。ただ、実際に皆さんが自動車を運転する上での燃費(実燃費)はどのように計算すればよいでしょうか?計算式は以下になります。

(実燃費)=(走行距離)÷(使用した燃料量)

実際に算出する手順は、まず燃料を満タン給油し、走行します。再び給油する時点で、給油してから何km走行したかを確認し、燃料を満タン給油します。入った燃料の量が、走行するのに使用した燃料量になります。あとは上記の計算式で計算すれば実燃費がわかります。

自分が乗っている自動車の燃費を知っておくことは、メンテナンス時期の把握や燃費向上を図る指針にもつながります。ぜひ、計算してみてください。

自動車の燃費向上

ここまでは現在新車販売されている自動車の燃費を紹介してきましたが、現実問題として今、自分が乗っている車を、燃費向上のためだけに買い替えるというのはちょっと現実的ではないでしょう。買い替え時というのなら参考になるデータですが、すぐには自動車を買い替える予定ではないなら、今自分が乗っている自動車を少しでも燃費を向上させる方が現実的です。

ここからは今乗っている自動車の燃費を向上させる方法などを紹介していきます。ちょっとしたことで自動車の燃費は少しずつ良くなります。ぜひ参考にしてみてください。

燃費向上の基本的な方法

燃費向上の基本的な方法ですが、実は軽自動車の燃費がヒントになってます。アルトやラパン、ミライースはハイブリッドシステムを利用することなく、ハイブリッド車であるワゴンRやスペーシア、ハスラー以上の低燃費を実現していますが、その大きな理由は車重の軽さです。

ハイブリッドシステムは駆動するためのモーターや、モーター用のバッテリーなどを搭載する必要があるため、どうしても車重が重くなります。普通自動車ほどの大きさならハイブリッドシステムで稼ぐ燃費の方が優れてくるのですが、軽自動車ほどの大きさの場合だと必ずしも有利とは限らないのです。

つまり、軽いほど燃費は良くなるということになります。手軽に自動車を軽くする方法として、「使わない荷物は降ろしてしまう」のが効果的でしょう。使わないものを載せたままにしている方は、一度検討してみましょう。

ちなみに運転手の体重に余裕があるなら、ダイエットするのも効果的です。

燃費向上基本運転テクニック

運転テクニックで燃費を向上することも可能です。

基本テクニックその1として「減速時はエンジンブレーキを活用し、急減速を極力しない」です。自動車はアクセルを踏むと燃料を噴射し、エンジンを回転させて加速します。アクセルを戻すと燃料の噴射が止まり、減速します。つまり、アクセルを戻している間は、燃料消費が抑えられるので燃費が向上します。

基本テクニックその2は「急ハンドルを極力しない」です。急にハンドルを切ると、エンジンからタイヤに伝わったパワーがうまく路面に伝わらなくなるため、ロスした分が燃料ロスとなります。そもそも急にハンドルを切った分、素早く自動車が曲がるわけではありません。曲がるときもロスなくタイヤから路面にパワーを伝える方が、スムーズに曲がれます。

この2つは、実は教習場で習う基本的なことです。これらを実際に使うには、自動車の運転の基本である、「認知」、「判断」、「操作」の「認知」が重要になります。

エンジンブレーキを活用するには減速が必要であるという状況を素早く察知しないといけません。ゆっくりハンドルを切ってスムーズに曲がるには、カーブがどれくらい曲がっているのか、どういう走行ラインで走行するのかを目で確認する必要があります。運転の基礎が、燃費向上につながるのです。

パーツ交換など、メンテナンスで燃費向上

日々のメンテナンスやパーツ交換などで燃費を向上させることも可能です。

自動車はタイヤと路面の摩擦で走行します。タイヤを転がり抵抗の小さいエコタイヤに替えることで燃費向上が期待できます。また、タイヤの空気圧を適正にしておくことでも燃費は向上します。空気の抜けた自転車をこぐと、ペダルが重くなり体力が消耗するのと同じで、タイヤの空気圧が低いと、それだけ多くのガソリンを消費することになります。

エンジンオイルの管理も燃費向上につながります。オイル交換を怠るとエンジン内部の潤滑がうまくいかなくなり、摩擦による燃料ロスが生じますので、エンジンオイルはこまめに替えるようにしましょう。

天然ガス自動車の燃費はどれくらい?

天然ガス自動車とは、圧縮した天然ガスを燃料として走る自動車です。一般の自動車ではあまり普及はしていませんが、トラックなどの貨物車やバスなどではすでに石油代替エネルギー車として普及が進んでいます。

ガスを燃料としていますので、ガソリンのようにリッターあたり何km走行できる、という概念では燃費を語ることができません。ただし、天然ガスは石油に比べて埋蔵量に余裕があり、燃料価格が安価であるという特徴があり、同レベルの自動車に比べて燃料費は半額程度となります。

燃料電池自動車の燃費はどれくらい?

燃料電池自動車(FCV)とは、水素と酸素の化学反応で発電した電気エネルギーを利用してモーターを駆動し走行する自動車です。水素と酸素が化学反応して生成するものは水なので、走行中の二酸化炭素の排出が全くないのが特徴です。

天然ガス自動車と同様にガスである水素を燃料としていますので、ガソリンのようにリッターあたり何km走行できる、という概念で燃費を語ることができませんが、トヨタが開発したFCV、Miraiはフル充填で650km走行可能と、ガソリン自動車同等の利便性があります。水素1kgが約1000円程度となっており、フル充填で約4000円程度となります。

自動車の燃費をもっと考えよう

自動車は燃料を消費して走行するものです。燃料はもちろん有料ですし、燃料を消費することで環境にも影響を与えます。燃費を向上させる方法を考えながら運転する、というのも自動車との付き合い方の一つとして面白いものです。普段、燃費なんてそこまで考えないという方も、一度自分が運転する車の燃費について考えてみてはいかがでしょうか。

初回公開日:2017年09月21日

記載されている内容は2017年09月21日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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