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スズキアルトワークスの燃費は悪い?燃費向上方法・燃費比較

更新日:2024年07月22日

のアルトワークスの燃費は果たして良いのでしょうか、それとも悪いのでしょうか。見事な復活を遂げた新型アルトワークスと、過去のアルトワークスに分けて燃費を探っていきます。燃費向上の方法にも触れてみます。どうぞご覧ください。

スズキアルトワークスの燃費は悪い?燃費向上方法・燃費比較

アルトワークスの燃費は良い?それとも悪い?

スポーツタイプの軽自動車「アルトワークス」の燃費について考えてみましょう。果たして燃費は良いのでしょうか。それとも悪いのでしょうか。タイプ別のアルトワークスの燃費についてそれぞれ見ていきます。どのような燃費数値となっているでしょうか。

まず、燃費について考える前に、アルトワークスとはどのような車なのかについて、振り返っておきましょう。

アルトワークスってどんな車?

アルトワークスは、スズキ自動車工業が生産販売している軽自動車、「アルト」をベースに、ハイパワーエンジンを搭載してスポーツ性をより極めたホットハッチです。

元々、アルトは節税型軽自動車として、維持費が安く誰もが買って乗れる軽自動車のボンネットバンでした。テレビコマーシャルで真っ赤なアルトが映し出され、「アルト47万円」という値段が発表された時、思わず「安い」と叫んだドライバーも多かったでしょう。当時の軽自動車の価格より、20万円以上も安く手に入ったため大ヒットとなり、これに追随するかのように他メーカーも、次々と低価格の軽自動車を生産し、販売するようになったのです。

そんなアルトがモデルチェンジして二代目になった時、アルトワークスが登場します。1987年のことです。韋駄天の異名をもつアルトワークスは、ツインカムエンジンにインタークーラーターボを搭載して、64馬力という軽自動車では最高のパワーをたたき出しました。こうして、64馬力が軽自動車の上限とされたきっかけとなったのです。

安いだけのアルトではなく、若者からお年寄りまで、幅広い年齢層にアルトは親しまれるようになったわけです。

タイプ別に分けてみてみよう!

では、アルトワークスをタイプ別に分けて燃費をみたいと思います。現行モデルの新型アルトワークスと、今でものある過去のモデルである「HA-21S型」と「HS-22型」、それからグレードの「ターボie」と「RS-Z」の燃費をまとめてみましょう。なお、新型アルトワークス以外は、全て生産当時の10・15モードで測定した値となります。

新型アルトワークスに注目!

新型アルトワークスは、2015年から生産販売が開始されています。「開始した」というよりは、「復活した」という表現の方が適切でしょう。なぜなら、約15年間のブランクがあったからです。ファンはずっと待ちわびていましたので、この新型アルトワークスの復活は話題となりました。

新型アルトワークスは、過去のモデルと違い、ターボ車でありながら市街地走行でも扱いやすい特性を備えています。以前のターボ車のような「ターボラグ」が低減され、低速からターボチャージャーが働いて、スムーズな加速を示します。

新設計の吸排気システムと、エキゾーストマニホールド一体型シリンダーヘッド、エンジン制御プログラムなどの採用により、軽くて加速も良い高性能のエンジンに仕上がっています。

外観もアルトと違い、スパルタンなイメージでスポーツ心をくすぐるモデルとなっています。この性能と装備で、新車販売価格が税抜きで139万8千円からというのも、リーズナブルと言えるでしょう。

スペックを見よう!

●スズキアルトワークス(2WD)
車名・車名形式:スズキ・DBA-HA36S
駆動方式:2WD(前2輪駆動)
トランスミッション:5速マニュアル
全長×全幅×全高:3,395mm×1,475mm×1,500mm
車両重量:670kg
JC08モード燃費:23.0km/L
エンジン形式:R06A型
エンジン種類:水冷直列3気筒DOHCインタークーラーターボ
燃料供給装置:EPI(電子制御燃料噴射装置)
最高出力:47kw(64PS)/6,000rpm
最大トルク:100N・m(10.2kgf・m)/3,000rpm
燃料タンク:27L
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン

燃費はどう?

新型アルトワークスの燃費はどうでしょうか。メーカー公表のカタログスペックでは、1リッターあたり23.0kmと計算されています。軽自動車のターボモデルとしては、良い数値を示していると言えます。アルトワークスに施された燃費向上対策が、良好な燃費に結び付いています。

新型アルトワークスには、トランスミッションがAGSとなるモデルも用意されています。こちらのモデルの燃費は、1リッターあたり23.6kmとなっています。軽自動車のスポーツカーとしてみるなら、燃費は良いと言えるでしょう。

HA21S型に注目!

この時代のアルトワークスは、三代目となるモデルです。二代目と同様に、丸目がかわいいヘッドライトを採用し、外観はそれほど変わっていませんが、心臓部が大きく入れ替わりました。当時新開発のオールアルミ製エンジンの搭載です。クラス最強となったこのエンジンによって、競合他車を圧倒し、史上最強のアルトワークスであったと言われています。

ですから、中古車で購入するファンが続出し、程度のいい走行距離が少ない車はなかなか手に入りません。

燃費はどう?

HA21S型の燃費はどうでしょうか。メーカー公表のカタログスペックでは、5速マニュアル車が1リッターあたり20km、4速オートマチック車が1リッターあたり17.2kmとされています。この時代の軽ターボエンジンでは標準的な値でしょう。

4速オートマチックはラインナップされていますが、オールアルミ製の最強エンジンを堪能するには、やはり5速マニュアルのトランスミッションが似合います。

HA22S型に注目!

HA22S型アルトワークスは四代目に当たるモデルです。デビューした1998年というと、軽自動車が現行の軽自動車の規格となった年です。現在の基準では、軽自動車であっても普通乗用車と同じ安全衝突基準が適用されています。

この新基準になった年にデビューしたアルトワークスは、全モデルよりも角が取れたようなエクステリアで、丸い目は変わりませんが、インタークーラーターボ用のインテークが大きくなり、よりスポーティーな印象を受けます。

しかし、新規格になるのに合わせ、軽自動車のニーズが変化し、天井を高くし、広々した空間を持ったトールワゴン系にが集まるようになると、アルトワークスのような軽スポーツ車のニーズが、大きく落ち込むようになったのです。

このHA22S型を最後に、一旦アルトワークスは姿を消してしまいます。

燃費はどう?

HA22S型の燃費については、どんな値となるのでしょうか。メーカー公表のカタログスペックを参照すると、5速マニュアル車は1リッターあたり21km、4速オートマチック車は1リッターあたり17.6kmとなっています。

アルトワークスieに注目!

アルトワークスieは、アルトワークスに搭載されたDOHCエンジンではなく、SOHCインタークーラーターボを搭載したモデルです。DOHCエンジンのアルトワークスは、軽最大の64PSでしたが、SOHCエンジンのアルトワークスieは、60PSと少し控えめな馬力でした。

ただ市街地などでは、ieのエンジンの方がターボラグも少なく、スムーズな加速をしてくれるので使いやすいというドライバーも多く存在していました。アルトワークスの生産販売が一旦中止となる四代目まで存在していました。

燃費はどう?

燃費は、どのようになっているでしょうか。メーカー公表のカタログスペックを参照すると、5速マニュアル車が1リッターあたり22.5km、4速オートマチック車が1リッターあたり18kmという計算となっています。この時代のターボエンジン車ですので、数値としてはこんなものでしょう。

ただターボ車の場合、ドライバーの運転操作によって燃費に差が出やすい傾向がありますので、この燃費数値をうのみにはできません。また、中古車で購入する場合も、燃費を気にするなら、前オーナーのメンテナンスがきちんとされてきた車を選ぶことが大切です。

アルトワークスRS-Zに注目!

アルトワークスの生産が一旦途切れる最後のアルトワークスのグレードが「RS-Z」です。駆動方式はFFとフルタイム4WDとなっており、トランスミッションは、FFが5速マニュアルと4速オートマチック、4WDが5速マニュアルのみの設定でした。

パワートレインは、64馬力を発生するオールアルミエンジンのDOHCターボです。サスペンションにもアルトワークス専用のチューニングが施され、タイヤも左右非対称のものが採用されています。

燃費はどう?

気になる燃費は、5速マニュアルが1リッターあたり21km、4速オートマチックが1リッターあたり17.6kmと計算されています。昔のDOHCターボですので、この数値なら合格点を与えられるでしょう。市街地走行の多いドライバーは、燃費を期待することは難しそうです。

ただ、アルトワークスの魅力は何といっても、軽とは思えない爆発的なパワーをいかした走りにありますので、燃費にこだわるのは本末転倒です。

燃費を少しでも向上させるには?

少しでも燃費を向上させたいドライバーに、できることがあります。例えば、アクセルのオン・オフの頻度が多いと、それだけガソリンを消費してしまいます。なるべく静かにスタートし、アクセルをゆっくりと踏むことを心がけましょう。

前の車との車間距離が近いと、ブレーキを踏む回数が多くなりますので、車間距離に余裕を持ちたいものです。またエアコンの使用も燃費に影響しますので、こまめに温度を調整したり、窓を開けるなどエアコンの使い過ぎにも注意しましょう。そして、余分な荷物も下ろしましょう。

さらに大事なのが、メンテナンスです。アルトワークスは全車ターボエンジンですので、エンジンオイルの定期的な交換がぜひとも必要です。高速走行の多いドライバーや、市街地走行の多いドライバーなどは、早めの交換がです。うっかり交換を忘れて、エンジンが焼き付いてしまったということにならないように、注意したいものです。

アルトワークスでスポーツドライブ!

アルトワークスの燃費について迫ってみましたが、いかがでしたか。アルトワークスは見事に復活を果たし、あのハイパワーを生かしたスポーティーな走りを、誰もが体験できるようになりました。新型は燃費も良好で、価格設定も良心的です。もちろん、過去のモデルを中古で購入するのも良いでしょう。ぜひ一度、アルトワークスの魅力に触れていただきたいです。

初回公開日:2017年09月22日

記載されている内容は2017年09月22日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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