ウィッシュの燃費は良い?悪い?燃費比較・燃費向上方法
更新日:2024年07月22日
ウィッシュはどんな車?
ウィッシュはトヨタ自動車が製造し販売しているミニバンタイプの乗用車になります。ウィッシュは、初代イプサムがフルモデルチェンジし大型化したのに伴って、その後継車のようになっており、初代イプサムが「ファミリーカー」といったコンセプトであったのに対し、ウィッシュは「スポーティ」な仕様となっています。
初代のウィッシュは2003年に発売されました。ウィッシュの二代目にあたるモデルは2009年にフルモデルチェンジし販売を開始され、2017年の今まで製造し販売を続けられています。こちらは「バルブマチック」という、トヨタ自動車開発のエンジンを全車に搭載しています。これにより、初代モデルよりも最大約15%燃費向上に成功しています。
ちなみに車名の由来は「願い」を示す「WISH」から来ています。
ウィッシュの燃費は良い?悪い?
トヨタ自動車が製造し販売しているウィッシュは、駆動方式が4WDとFF方式を用意していますが、トランスミッションは全てATかCVTとなっています。
ウィッシュに乗っている方の多くはウィッシュに燃費に関して高い評価をしている方が多いです。レギュラーガソリンモデルの燃費平均値は12.04㎞/リッターとなっており、ハイオクガソリンモデルが11.72㎞/リッターとなっています。
液化石油ガスモデルは13.63㎞/リッターとなっていますが、液化石油ガスとはプロパン・ブタンなそを主成分としており、圧縮することによって常温で簡単に液化することが出来るガス燃料になります。こちらはウィッシュのモデルとしては、一般に普及していないモデルになります。
燃費数値に関してはやはり「想像以上にいい」といった声が多く、ミニバンとしてはかなり燃費効率が優秀な車と言えます。
4WDの燃費は?
ウィッシュの4WDの燃費は、現在販売されている2009年4月のモデルのカタログ燃費は14.4㎞/リッターとなっています。実燃費平均値は12.05㎞/リッター~12.60㎞/リッターとなっていました。FF方式のカタログ燃費が15.2㎞/リッター~16.0㎞/リッターとなっており、3㎞/リッター前後の違いがあります。
ただし、FF方式の実燃費平均値は11.60㎞/リッター~12.64㎞/リッターとなっているため、4WDと比較するとそれほど大きな違いがありませんでした。ミニバンは普通の乗用車に比べて大きいサイズの車となっているため、走行の安定性を考えて4WDを選んでも燃費効率には影響はあまりないことが分かりました。
ハイブリッドの燃費は?
トヨタ自動車のウィッシュにハイブリッドのモデルが追加されるとの情報が入っています。現在開発が進められていますが、2017年には発売されるとのことです。そして、トヨタウィッシュハイブリッドの燃費は、現在時点で23.8㎞/リッターとなっています。
ガソリン車のカタログ燃費が最大で16.0㎞/リッターとなっていることを考えると、ハイブリッド車はかなり燃費効率の増加に成功していることが分かります。ウィッシュハイブリッドはそうした燃費向上だけでなく、フルモデルチェンジに伴ってエクステリア・インテリアデザインを大きく変更します。
全体的により上質なデザインへと変更されますが、それに伴って車体価格も50万円前後上昇してしまいます。それでも現在販売されているミニバンではクラスの安さであることは変わりません。
グレード別ウィッシュの燃費比較
ここからはグレード別のウィッシュの燃費を比較していきます。2012年に発売され、2014年3月まで生産された2.0Zと1.8Sの燃費を比較対象とします。
2.0Z
ウィッシュの2.0Zはウィッシュのグレードの中でも最もエンジンパワーがあるグレードです。3ナンバーのボディサイズ規格で、6人乗りとなっています。
JC08モードでの計測で、カタログ燃費は14.4㎞/リッターとなっており、10・15モードで、カタログ燃費は15.6㎞/リッターとなっています。実燃費平均値は12.77㎞/リッターとなっており、カタログ燃費の78%程度の燃費効率を実現しています。
総排気量は1986㏄とグレードの中で一番大きく、最高出力や最大トルクも他のグレードを上回っています。その分燃費効率も下がってしまいますが、パワーで選ぶのであればこの2.0Zのウィッシュがいいと考えられます。
1.8S/1.8Aの燃費は?
1.8Sと1.8Aのボディサイズは3ナンバーとなっており、乗車定員は7人です。2WDと4WDの二種類があり、それぞれのカタログ燃費は14.4㎞/リッターと16.0㎞/リッターとなっていました。こちらの1.8Sと1.8Aの燃費数値は先ほど紹介した2.0Zに比べると、パワー性能が落ちた分だけ燃費効率は高くなっています。
1.8X/1.8Gの燃費は?
ウィッシュ1.8Xと1.8Gは5ナンバーのボディサイズとなっており、他のグレードに比べると若干サイズが小さくなっています。乗車定員は7人となります。こちらのグレードもカタログ燃費は2WDが16.0㎞/リッターとなっており、4WDが14.4㎞/リッターとなっています。
ウィッシュの燃費向上方法とは?
トヨタのウィッシュにはエコモードというモードが搭載されています。こちらのエコモードを使うと、エンジンパワーは節約され馬力は落ちてしまいますが、その分だけ燃費効率を上げることができます。様々な場面でこのエコモードを使うことを心がければ、より燃費向上を図れると考えます。
また、走行の際はアクセルはなるべくふんわりと時間をかけて行い、AT車のクリープ現象を利用して発進しましょう。そして、減速の際には燃料を消費しないエンジンブレーキを使用して燃料の消費を抑えることが出来ます。
年式別ウィッシュの燃費を比較してみた
ここからは年式別にウィッシュの燃費を比較していきます。16年式から19年式までのウィッシュで比較します。
16年式の燃費は?
こちらの16年式は2004年に販売されたウィッシュのモデルになります。2WDの1.8Xのカタログ燃費は14.4㎞/リッターとなります。同じく4WDモデルは12.8㎞/リッターとなっていました。2.0Zの2WDは13.2㎞/リッターとなっており、20Gの2WDは14.4㎞/リッターとなります。
17年式の燃費は?
2005年に発売されたモデルとしては、エアロスポーツパッケージなど、新たに追加されたパッケージがありますが、燃費数値については13.2㎞/リッター~14.4㎞/リッターとなっていました。
18年式の燃費は?
18年式となってもカタログ燃費数値はウィッシュは変わっていません。ちなみに2WDの1.8Xの4ATモデルのカタログ燃費は14.4㎞/リッターとなっていました。また、4WDの1.8Xの4ATのモデルについては、カタログ燃費は12.8㎞/リッターとなっています。
19年式の燃費は?
19年式のカタログ燃費は他の年式とそう大きく変わりません。実燃費は混雑気味の関越道を走行した方の場合で、15.0㎞/リッターを実現しているという例がありました。
ウィッシュは総合的に優れたミニバン
ここまでウィッシュについてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。トヨタ自動車が生産し販売しているウィッシュは、ミニバンタイプとなっていますが、その中でもクラスのバランス力を持つ車です。
実際に購入したドライバーの方の多くは、思ったより燃費数値が良いといった声や、足回りの良さが高く評価されていることが分かります。また、そうした性能面でも優れていながら、価格も300万円以下で購入できる日本最安値のミニバンとなります。
また、さらに今後はフルモデルチェンジを行いハイブリッド仕様車も販売されますので、より安く高性能なミニバンが手に入ることになるでしょう。
初回公開日:2017年09月23日
記載されている内容は2017年09月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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