ウェイクの燃費は良い?悪い?・他車種との燃費比較
更新日:2024年07月22日
ウェイクとはどんな車?
ウェイクはダイハツ工業が製造し販売している軽トールワゴンタイプの一般乗用車になります。軽トールワゴンとは和製英語で、軽のミニバンを表す言葉で全高の高いキャビンの前にボンネットを持つ2BOXおよびセミ1.5BOXの軽自動車です。
キャビンの高さを通常より高くすることで、室内スペースと荷室スペースを広く確保することができ、運転席の視界が良いなどのメリットがあるのが、このウェイクのような軽トールワゴンタイプです。
ウェイクは同じくダイハツのタントをベースとして開発されました。このウェイクは、軽自動車の中で室内の高さで一番高い全高1455㎜を実現しているのが特徴です。初代は2014年に販売され、キャッチフレーズは「ドデカク使おう。」であり、CMキャラクターとして玉山鉄二と中島広希を起用しています。
ウェイクの燃費は良い?悪い?
ウェイクはもともとタントをベースとして、タントの改良版、つまりタントの上を行く車として「上行く→うえいく→ウェイク」というような理由で名前を付けられました。他には「目覚める」「呼び起こす」といった意味にもかけられているのですが、実際ウェイクの燃費はタントを上回る改良がなされているかどうか紹介します。
まず、ウェイクは現在2014年11月に発売された初代が最新モデルとなっていますが、すべてのモデルのカタログ燃費を総合すると23.2㎞/リッター~25.4㎞/リッターとなっていました。平均カタログ燃費は24.1㎞/リッターです。実燃費平均値は総合すると14.22㎞/リッター~17.32㎞/リッターとなっています。実燃費平均は15.3㎞/リッターです。
軽自動車としてはまずまずの燃費性能と言えます。後ほどタントとの燃費を比較していきたいと思います。
ウェイクの燃費はどれくらい?
ウェイクの総合燃費は先ほど大まかに紹介しましたが、実燃費の平均値はレギュラーガソリンモデルで15.43㎞/リッターとなっています。ハイオクガソリン仕様は13.25㎞/リッターとなっており、16㎞/リッター前後の数値が一番頻出していて全体としてはレギュラーガソリンモデルの方が燃費効率が高い傾向にあります。
ターボの燃費は?
ウェイクは駆動方式はFF方式と4WD方式の二種類がありますが、ターボ搭載モデルも用意されています。ウェイクのFF方式のターボ搭載モデルのカタログ燃費は23.8㎞/リッターとなっていました。実燃費平均値は14.22㎞/リッターとなります。
4WD方式のターボのカタログ燃費は23.2㎞/リッターとなっていました。こちらの実燃費平均は14.34㎞/リッターとなります。燃費としてやはりターボ搭載モデルの方が若干落ち込みますが、まずまずの燃費性能と言えます。
ウェイクは様々な場面でドライビング出来るよう、オールラウンダーな形で開発を進められているため、ターボ搭載モデルのようなパワーのある走りに重点を置いたモデルも選択することが出来ます。
4WDの燃費は?
軽トールワゴンの軽自動車は基本的に駆動方式は前にエンジンがあるFF方式か4WDになることが決まっています。ウェイクもそのように二つの駆動方式がありますが、4WDはSUVのようなアウトドアに使う場面では4WDの方が走行安定性に優れているという点で好まれます。
そうしたアウトドアでスポーティな場面においても活躍できるよう4WDモデルが用意されているわけですが、そのカタログ燃費はターボを除くと24.6㎞/リッターとなっていました。実燃費は17.32㎞/リッターとなります。
4WDの場合はFF方式に比べ一般的に100㎏ほど部品の有無によってあると言われているため、FFに比べれば多少燃費性能が落ちてしまいます。
ウェイクの高速道路での燃費は?
ウェイクのNAエンジンのFF方式モデルはカタログ燃費は25.4㎞/リッターですが、高速道路での走行時の燃費を見ると、おおよそ18㎞/リッター以上の数値が出ていて、上手く走行できた方の中には20.2㎞/リッターを記録している方もいました。
また、ターボエンジンのFF方式モデルのカタログ燃費は23.8㎞/リッターですが、高速道路を走行した方の最高として、17.8㎞/リッターを記録している例もありました。
ウェイクの一般道走行時の燃費は?
一般道を約30㎞、約60㎞、約30㎞の3回に分けて計測した場合、13.1㎞/リッター、16.2㎞/リッター、17.2㎞/リッターとなっていました。260㎞の走行で満タン法での計測でトータル約14㎞/リッターとなっています。こちらの走行モデルはFFターボモデルになります。ちなみにこのモデルのカタログ燃費は23.8㎞/リッターです。
ウェイクのスマートアシストとは?
ウェイクに搭載されているスマートアシストはダイハツ工業が開発したシステムで、車と衝突しそうになった場合、衝突を回避するために自動的にブレーキをしてくれるシステムです。こちらのスマートアシスト機能は現在はスマートアシストⅡとしてさらに精度の高いシステムとして改良されています。
また、それ以外にも60㎞走行時にウィンカーを出さずに車線を越えそうになると音とメーターで警報を示してくれるシステムもあります。また、前方4m以内に障害物がある時には、アクセルを強く踏み込んだ場合だけ警告灯で知らせてくれます。
他車種との燃費比較を紹介!
ウェイクはターボエンジンに力を入れており、NAとターボの二種類を用意し、また4WDなどの方式からアウトドアなどの様々な場面で役に立つ車へと開発されました。今回はそのベースモデルであるタントと、ライバル車であるホンダN-BOXとの比較を以下で紹介します。
タントとの燃費は?
タントははじめに紹介した通り、ウェイクのモデルのベースとなった車です。基本的にはウェイクはタントを改良した車のため、ウェイクの方が優れている点も多いですが、燃費に関してはどう違いがあるのか紹介していきます。
タントの最新型のFF方式のカタログ燃費は26.0㎞/リッター~28.0㎞/リッターとなっており、実燃費平均値は16.05㎞/リッターとなります。ウェイクはカタログ燃費が23.8㎞/リッターとなっているため、若干ウェイクの方が燃費効率が下がっています。
ウェイクはタントに比べてパワーの面でターボやユニットに改良が加えられているため、燃費効率においてはウェイクはタントに劣ってしまうと考えられます。
ホンダN-BOXの燃費は?
ウェイクのライバル車としてホンダの「Nシリーズ」の代表格であるホンダN-BOXがあります。こちらもウェイクと同じく、広くゆったりと乗れる室内が特徴的ですが、最大トルクや最大出力を見ると、わずかにウェイクを上回っていることが分かります。
JC08モードで計測したカタログ燃費は25.6㎞/リッターとなっており、この点もウェイクよりも上回っています。また、ターボエンジンについてはウェイクと変わりませんが、最大トルクの面ではN-BOXに軍配が上がります。こちらの燃費数値は23.8㎞/リッターと、ウェイクと同等です。
ホンダN-BOXのレギュラーガソリンモデルの実燃費平均値は15.52㎞/リッターとなっており、ウェイクの15.43㎞/リッターと比べるとそれほど変わらないことが分かります。
ウェイクは荷室の広さが圧倒的な軽自動車!
ここまでダイハツ工業が製造し販売するウェイクについて紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。ウェイクは全体的な性能も特に突出したものはないかもしれませんが、安定した走行性と、アウトドアなどには最適な圧倒的に広い荷室が高く評価されています。
もちろん、そのような点に魅力を感じない方には気軽ではない軽自動車と言えるかもしれませんが、車内の広さを考えると、大人数を載せる方、荷物を多く載せる方には特にお勧めできる車と言えるのではないでしょうか。
初回公開日:2017年09月23日
記載されている内容は2017年09月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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