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ランボルギーニの車種|一覧/歴史/違い/見分け方

更新日:2024年08月22日

スーパーカーの代名詞といえばランボルギーニカウンタック。新興の自動車メーカーだったランボルギーニも今や老舗スポーツカーメーカーとして、数々の車種を生み出してきました。ここでは、そんなランボルギーニの歴史や最新の車種について解説しています。

ランボルギーニの車種|一覧/歴史/違い/見分け方

スーパーカーブームの火付け役ランボルギーニの車種一覧

カウンタックで一世を風靡、スーパーカーブームの火付け役となり、今なお車好きの心を揺さぶってやまないランボルギーニですが、少年時代、雄牛のエンブレムを戴いた近未来的なフォルムの車体に胸を躍らせた方も多いでしょう。ここでは、そんなランボルギーニの歴史や車種についてご紹介します。

ランボルギーニの歴史

ランボルギーニの歴史は意外に浅く、創業は1962年です。その歴史を語る上で避けて通れないのが、同じイタリアのスポーツカーメーカーであるフェラーリ―との関係です。それでは、その歴史を紐解いてみましょう。

創業者であるフェルッチオ・ランボルギーニは、元々トラクターの製造で財を成した人物です。そのランボルギーニが、あるときフェラーリ―を購入、ところがそのフェラーリ―が故障してしまいます。

さっそく交換パーツを注文したフェルッチオは、送られてきたパーツが自社のトラクターで使われている部品と全く同じものだった上に、10倍以上の値段がついていたことに激怒、フェラーリ―に苦情を言います。

ところが、フェラーリ―にはまともに取り合ってもらえず、怒ったフェルッチオはフェラーリ―を超える車を作ろうと、乗用車製造に乗り出しました。この話の真偽のほどは定かではありませんが、ランボルギーニには新興の自動車メーカーと揶揄されフェラーリ―と比較されてきた、フェルッチオの反骨精神が根底にあったことは事実です。

当初は、トラクターメーカーという出自から、スポーツカーメーカーとしてなかなか認められなかったランボルギーニも、その独創的なスタイルとフェラーリ―にはないラグジュアリー性などで徐々に人気に火が付き、その後のミウラやカウンタックなどスーパーカーブームを席捲した車種の成功で、スポーツカーメーカーとしての地位を不動のものとしました。

ちなみに、創業者のフェルッチオは1971年に経営の第一線から退きます。その後、経営者が数回変わり、途中、倒産なども経験しながら、現在はアウディグループの傘下としてブランドが継続しています。

雄牛のエンブレムと車名の意味

ランボルギーニのエンブレムといえば、黒字に金の雄牛です。これは、創業者フェルッチオの星座がおうし座だからといわれていますが、一説には跳ね馬のエンブレムを持つフェラーリ―に対抗したのでは、とも言われています。ちなみに各車種の意味は、エンブレムの牛に因んだものが多く用いられています。

『ランボルギーニの主な車種の意味』

●ミウラ:スペインの闘牛を飼育していたアントニオ・ミウラの牧場であるミウラ牧場の名が由来と言われています。

●ディアブロ:もともとは「悪魔」の意ですが、そういう名で呼ばれた伝説の闘牛の名をとったと言われています。

●ムルシエラゴ:もともとはスペイン語で「コウモリ」の意味ですが、こちらも伝説の闘牛「ムルシエラゴ」の名前に因んでいます。

●ヴェネーノ:イタリア語で「毒」の意ですが、スペインの闘牛で史上もっとも強く、もっとも速かった闘牛「ヴェネーノ」に因んでいると言われています。

●アヴェンタドール:勇猛さで知られたスペインの闘牛「アヴェンタドール」からとったと言われています。

●ウラカン:勇ましさと強い攻撃力が特徴だったスペインの闘牛「ウラカン」の名が由来と言われています。

ランボルギーニの車種の違い

新興のスポーツカーメーカーだったランボルギーニもその歴史は50年を超え、最早老舗といっても過言ではないほどのブランドに成長しました。これまでに生産された車種もかなりの種類になります。

ここでは、現行車種であるアヴェンタドールとウラカンにスポットをあて、その見分け方や価格について解説します。

見分け方

ランボルギーニからラインナップされている現行車種として現在も入手可能なのが、アヴェンタドールとウラカンの2車種になります。アヴェンタドールは、カウンタック以来の伝統のV型12気筒を搭載する、いわゆるフラッグシップモデルといえます。

一方、ウラカンはV型10気筒エンジンと一回りコンパクトなエンジンのいわゆる「ベビーランボ」の系譜で、ランボルギーニ史上最大のヒット作ガヤルドの後継車種にあたります。それでは、これら2車種の見分け方です。

アヴェンタドールは、名車カウンタックの血統を受け継ぐ、空力を重視したエクステリアデザインで、その特徴的な跳ね上げドアもカウンタック以来の伝統を受け継ぎます。対するウラカンの方はと言いますと、ダイナミックなウェッジ形状のボディがすっきりとしたイメージでまとまっており、ドアもオーソドックスな横開きタイプです。

エアスクープなど立体的な造形でワイルドさを演出し挑発的なアヴェンタドール、アヴェンタドールのスタイリングを継承しつつ、すっきりとスタイリッシュに仕上げられたウラカン、どちらを選ぶかで好みはハッキリと分かれます。

価格

ランボルギーニの価格はいくらなのでしょうか。現行車種であるアヴェンタドールの最新モデル、アヴェンタドールSの価格が4,490万円となっています。ウラカンの場合、4WD版のLP610-4 スパイダーが2,970万円、2WD版のLP580-2 RWDが2,462万円と若干リーズナブルになっています。

いずれにしても庶民にとっては高嶺の花といったところです。しかし、スーパーカーが投機目的に使われたバブル期、車一台に億を超える価格がついたころから比べると、まったく手の届かない金額ではなくなってきていると言えます。

画像で比較するアヴェンタドールとウラカン

現在のフラッグシップモデル、アヴェンタドール

ムルシエラゴの後継機として2011年に発表されたアヴェンタドール、ランボルギーニのフラッグシップモデルにふさわしく、V型12気筒のエンジンは740PSの最高出力を絞り出し、350㎞/hという凄まじいスピードへドライバーをいざないます。

その見た目も、空力を重視し低く身構えるフロントや、大きなサイドエアインテークなどアグレッシブな雰囲気となっています。

日本の折り紙から着想を受けたルーフラインを持つウラカン

大ヒットしたガヤルドの後継にあたるウラカン、そのエクステリアはアヴェンタドールを継承しつつ、日本の折り鶴をイメージしたといわれるルーフや六角形を多用し「宝石を思わせるフォルム」とアピールされるなど、エレガントさも持ち合わせた外観となっています。

人気のランボルギーニの車種

人気別

ここでは、歴代ランボルギーニの車種を人気別形式で紹介します。

ムルシエラゴ

ムルシエラゴは、ランボルギーニがアウディの傘下に入った直後の2001年から2010年まで製造された当時のフラッグシップモデルです。駆動方式は、4WDのみの設定で、当時の価格は3,850万円でした。

ガヤルド

こちらもムルシエラゴと同様、アウディ傘下に入ってからの車種で、ムルシエラゴ以上にアウディの影響を、良い意味でも悪い意味でも強く受けいる車種です。パワートレインは、V型10気筒を搭載し、フラッグシップとは異なるいわゆるベビーランボルギーニのカテゴリーに入ります。

ランボルギーニ史上、最高の売り上げを誇った車種で、未だに中古車市場でも高い人気があります。

ミウラ

因縁の関係であったフェラーリ―に対抗するため、1966年に作られたスーパーカーです。V型12気筒のエンジンを美しい流線形のボディに包み込み、最高速度は278㎞/hを叩き出します。わずか750台という生産台数の少ない車種で、その希少性もありオークション相場は2億円を超えるとも言われています。

ディアブロ

名車カウンタックの後継車種として発売されたディアブロは、1990年から2001年まで製造され、エンジンも初期型の5,700㏄から最終的には6,000㏄まで引き上げられました。当初、リトラクタブル式だったヘッドライトも、終日ライト点灯が義務付けられた国に対応するため、後期型はフェアレディZのライトを流用していたことでも有名な車種です。

カウンタック

いわずとしれたスーパーカーブームを代表する車種です。その車名は、イタリア語で「驚き」を表す言葉で、カウンタックのプロトタイプを見たスタッフが驚嘆の声を上げたことからこの名がついたと言われています。

ちなみに「カウンタック」という発音は、日本人が勝手に使い浸透してしまった誤用で、本場の発音では「クンタッシ」というのが最も近い音だと言われています。

有名人のランボルギーニの車種

やっぱりランボルギーニはいつの時代も憧れの象徴

いかがでしたか。ここまで、ランボルギーニについて紹介してきました。低く身構えたいかついフォルムに、特徴的な跳ね上げ式のドア、フロントグリルには金の猛牛、幼いころ夢のスーパーカーに憧れた記憶は今も色褪せません。皆さんももし機会があったら、ぜひこのエキゾチックカー「ランボルギーニ」のオーナーになってみましょう。

初回公開日:2017年10月11日

記載されている内容は2017年10月11日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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