ヤマハ製のエンジンを搭載している車一覧|トヨタ/レクサス
更新日:2024年07月24日
ヤマハ製のエンジンの搭載自動車
ヤマハと言えば、楽器のピアノを思い浮かべるでしょう。でもスクーターやオートバイを思い浮かべる人もいるでしょう。それもそのはずです。なぜならヤマハには楽器などの音楽事業に関わる「ヤマハ株式会社」と、エンジン製造に関わる「ヤマハ発動機株式会社」の2つのヤマハという名の会社があるからです。
でも、ヤマハ発動機の製造するエンジンは、現在の自動車販売台数でを走るトヨタ自動車とも、実は深く大きく関わってきました。
トヨタとヤマハ製エンジン
1955年に日本楽器製造㈱(現ヤマハ)から独立したヤマハ発動機は、1965年にトヨタと共同開発して、ヤマハエンジンを搭載した自動車が「トヨタ2000GT」です。FRで直列6気筒、ツーシータ(二人乗り)3ドアハッチバッククーペの流線美は、今でも見劣りしないデザインのスポーツカーで、静岡県のヤマハコミュニケーションプラザで、実物が見れます。
他にも、ハチロクの名で知られるレビン、ラリーのセリカ、さらにソアラ、スープラ、マークⅡ、チェイサー・ツアラーVなど、名立たるトヨタのかつてのスポーツカーやスポーツセダンには、いずれもエンジン型式に「G」の文字が刻まれたヤマハ製エンジンが搭載されています。
また、トヨタのハチロクをモチーフにした漫画「頭文字D(イニシャル・ディー)」も、ヤマハ製エンジンが無ければ誕生は無かったでしょう。このように、これらの自動車の魅力と共に、トヨタが手掛けたスポーツ系自動車の歴史には、ヤマハ製エンジンが大きく関わっています。
レクサスとヤマハ製エンジン
トヨタの高級ブランド自動車として、レクサスも例外ではありません。2005年1月の北米国際オートショーでコンセプトカーとして公開されたLFA(Lexus Future Advanceから命名)は、2009年の東京モーターショーで、ヤマハ製の4.8L、V型10気筒エンジンを搭載して、500馬力以上のパワーを持つ市販スーパースポーツカーとして、世界に向けて初公開されました。
またLFAは、スポーツエンジンとしての性能だけでなく、エンジン音への「こだわり」も誇示しました。ヤマハが世界に示した下記の2つのコンセプトは、単なるエンジンという枠を超えて、ヤマハという「音」こだわるメーカーだからこそ創れる「エンジン音」が響いてきそうです。
1)ドライバーの繊細な運転操作に、敏感に反応するエンジン音を創出すること
出典: http://www.yamaha.co.jp/news/2009/09102102.html |
2)その良質なエンジン音を、余すことなく効果的にドライバーに伝えること
ヤマハ発動機エンジンの種類
マリン(船舶)エンジン
1955年の設立から、もともとはオートバイのエンジン製造でスタートして「トヨタ2000GT」が東京モーターショーを飾った年からさかのぼること5年(1960年)、ヤマハ発動機は、ヤマハ製船舶エンジン第1号となる船外機「P-7」の発売を始めました。
そのきっかけは、欧米視察で目にした水上レジャーから、実際に浜名湖でクルージングを行っていた川上源一社長のアメリカ製エンジンの故障を嘆いたことで「無いなら(自分で)造ろう」だったそうです。
ヤマハ製原付バイクのエンジンがかからない時の対処法
ビーノとJOG、チャッピーとGEAR
さて、ヤマハの原点はバイクのエンジンです。イタリアっぽいデザインのビーノと、シンプルでキリッとしたJOG、そしてスクーターよりも自転車っぽい雰囲気のチャッピーとGEAR。これらはいずれもヤマハ製50ccの原動機付バイクです。ガス欠を除いて、もし、いつものようにブレーキを握ってエンジンスタートしても、エンジンがかからない場合、下記を試してみましょう。
エンジン警告灯は?セルは回る?
エンジン警告灯が点灯していない場合は、まずは左右、片方ずつブレーキを握って、ブレーキランプが点灯するのを確認しましょう。ブレーキスイッチが不良で、ランプがつかなくてはセルは起動しません。もしエンジン警告灯が点滅している場合は、イグニッション回りの断線が疑われます。
ランプは点灯するけどセルが回らない、あるいはセルの回りが弱い場合、バッテリーが弱くなっている可能性があります。セルがカチッと音がするのにセルが回らない場合には、セルスイッチの故障も考えられます。いずれにせよ、キックスタートを試みましょう。エンジンが始動すればバッテリーは充電されますが、充電がされないようであればバッテリー交換が必要です。
キックに圧縮感が無い場合は、エンジン内部にカーボンが溜まっている可能性があります。電動セルもダメで、ひたすらキックしてもダメなら、修理が必要でしょう。
ヤマハ製の船のエンジンの種類と特徴
船のヤマハ製エンジンと言っても、ヤマハは船外機型ガソリンエンジンを得意としていて、ヤマハ製の大きなボートやクルージング船は厳しい環境性能をクリアしているVOLVO・ペンタ社のエンジンを採用しています。
とは言え、ヤマハ製エンジンは船外機史上最大出力とされるF350を発売(2007年)しています。船外機史上最のエンジンはV型8気筒の4ストロークエンジンを搭載し、最高出力350馬力を誇ります。
ヤマハ製の除雪機エンジンが止まった時の対処法
ヤマハが手掛けるエンジンには、除雪機もあります。乗り物は違えどもエンジンの基本的な構造は同じです。除雪機という地域から、中古のキャブレータ式ガソリンエンジンは、寒さで「かぶって」しまうことがあります。「エンジンがかぶる」とは、寒さでガソリンが気化しにくい状態を言います。そんなときは、チョーク弁を引っ張ってエンジンをかけてみましょう。
それでも、もしセルが回るのにエンジンがかからない場合、ガス欠にしてしまった覚えがあれば、燃料チューブ内にエアが入ってしまった可能性も考えてみましょう。キャブレータに向かうチューブの口を少し抜いて繋ぎなおしてエアが抜ければ、もう一度再始動を試みましょう。
エコの時代でヤマハも変革?
エンジン音を響かせて排気ガスをまき散らすオートバイへの風当たりが厳しくなっている最近は、環境事情の変化で、周りを見渡せば電動自転車が闊歩している時代です。事業の2本柱の「音楽」と「エンジン」を基軸としているヤマハにも、もう変革が起きています。
すでにヤマハ製の電動自転車が、かつての電動スクーター並みの価格で販売されています。乗り物市場はすでにエンジンからハイブリッドを含めた、電動モーターへと切り替わっています。
運転免許のいらない自転車市場への参入は、ヤマハのようなエンジン技術からの企業だけでなく、もともと家電製品を得意とする企業も加わって、より軽くて高性能な優れた省エネ自転車が、消費者の手に届きやすい価格へと引き下げられてきています。ただ安いだけの自転車は売れません。消費者を魅了する安くて優れた製品を創りだす企業が、の上位を埋め尽くしています。
省エネモーターを好む人もいれば、古きエンジン好きの人もいる
地球上にいる全人類が抱えるエネルギー消費の環境問題から、モータースポーツの基軸であるエンジン開発への負荷は増大して、生き残れないエンジンへの風当たりどころか、モータースポーツ自体そのものも煙たがれる寂しい時代へと変化してしまいました。それでも、かつてのメカエンジンの独特のレスポンスとサウンドを肌で感じたい世代の人も存在しています。
各々好き嫌いの消費者の集合体で構成されたマーケットの中で、技術メーカーは生き残りをかけて、いろんなアイディアを盛り込んで、コアなファンとなる消費者を模索して、鍛え抜かれた魅力的なヒット商品が創造されては、販売されています。ある意味、最高の商品を選ぶことのできる、今の時代の消費者でいることは幸せです。
「(欲しい商品が)無いなら(自分で)創ろう」というかつてのヤマハ初代社長の原動力と、今でも見劣りしない「デザインの魅力」が奏でる「音楽」のような「感性のハーモニー」が、全盛期のヤマハのように、そして、これからのヤマハにも必要なのでしょう。
初回公開日:2017年11月13日
記載されている内容は2017年11月13日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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