軽自動車のメリット・デメリット|4ナンバー/ハイオク/黒ナンバー
更新日:2024年08月01日
軽自動車のメリット・デメリット
自動車選びを進める時に、軽自動車が良いか、普通車が良いか大型車が良いかなどで家族内で意見が割れることもあるでしょう。個人で好きなように乗り回すというのであれば、他人を説得する必要もありませんが、いざという時に、軽自動車のメリットとデメリットを頭に入れておけば、理路整然と軽自動車について語ることができます。
軽自動車を選択するにしても、選択しないにしても、その特徴やメリット、デメリットを把握しておいて損することはありません。軽自動車の特徴について詳しくご紹介していきますので、必要なことはぜひ、頭に入れておきましょう。
4ナンバー
軽自動車の中でも、4ナンバーは商用車です。5ナンバーに比べて、4ナンバーの軽自動車であれば、自動車税が年間数千円安くなるというメリットがあります。
一方で、2年ごとに車検を受ける必要が出てきます。また、商用車として作られているので、装備が軽装だったり、エアコンの調節が難しかったり、足回りが硬かったりするなど、決して乗り心地が良いとは言えません。普通の乗用車として、人が移動することを目的とするのであれば、4ナンバーの軽自動車は避けるのが得策でしょう。
ハイオク
軽自動車にハイオクを入れると、どういったメリットやデメリットがあるのでしょうか。年式や車種によっても変わってきますが、低燃費車にハイオクを入れることで、発進時のもたつき感が多少緩和されることがあります。また、燃費も多少良くなり長持ちするというメリットもあります。
一方で、ハイオクを入れたところで、エンジン自体のパフォーマンスが良くなることはないので、注意しておきましょう。ハイオクを入れると、エンジンのパワーが上がると勘違いされている方も多いようですが、そういったことはありません。
黒ナンバー・営業ナンバー
軽自動車の黒ナンバー、いわゆる営業ナンバーを取得することで、登録免許税が不要になるというメリットがあります。普通車で営業ナンバーを取得する際には、手続き時に登録免許税を支払う必要がありますが、軽自動車の営業ナンバーの場合にはそれが必要ありません。
また、軽自動車で営業ナンバーを取得した場合には、軽自動車税や自動車重量税が安くなるというメリットもあります。元々軽自動車は上記の2つの税金が普通自動車より安くなっていますが、営業ナンバーを取得することで、さらに安く済ませることができるというメリットがあります。
一方で、軽自動車の営業ナンバーを取得することで、乗用車と比べて保険料が高くなるケースがあるのです。また、法律で荷台の長さの割合が定められているため、場合によっては、後部座席に人が乗れないほど窮屈な軽自動車になることもあります。
4WD
軽自動車で4WDに乗るメリットは、悪路でもスムーズに走行できることでしょう。もともと砂上や雪道などの悪路の走行性を高めるために開発された自動車であり、その特徴は軽自動車になったからといって変わるものではありません。
また、万一泥や雪にハマってしまった場合も、4WDは脱出する力が優れています。特に軽自動車であれば、その機動性を活かして脱出する技術に長けています。
一方で、4WDの軽自動車のデメリットは、普通者に比べて価格が高騰する傾向にあることです。当然、4WDとしての機能を搭載するために、車体に設置するパーツが増え、その分重量も重くなり、燃費性能も落ちやすくなります。そういった意味での購入コストや維持管理コストがかさむことが、デメリットと言えるでしょう。
4気筒
続いて4気筒エンジンのメリットについてですが、こちらは、世界で最も多くの車に搭載されているエンジンのタイプとなります。低価格帯から高級車にいたるまで、幅広く利用されているエンジンの種類であり、その安全性も担保されています。
2気筒や3気筒と比べれば、その燃費性能はやや落ちますが、振動や騒音が少なく、エンジンもスムーズに回ることが最大のメリットと言えるでしょう。
一方で、4気筒には、小排気量でエンジンを動かすという特徴があり、その影響でマルチシリンダーの冷却損失が多いというデメリットもあります。それに伴って、低速トルクが細くなってオイルや冷却水のラインが増えるため、内部損失する機会が増えてしまいます。その結果として、コストが上がりやすいというデメリットがあります。
軽自動車のメリットはなくなるのか
現在の軽自動車は小回りが良く、燃費も良いものも多く、なおかつ税率も普通車に比べて安いというメリットがあります。しかし、そのことが軽自動車を優遇しすぎだという反発につながり、徐々に軽自動車のメリットを減らしていこうとする動きを加速させている実情もあります。
過去にも軽自動車税の値上がりがありましたが、今後も軽自動車にかかる税負担が多くなる可能性は否定できません。今後の法改正によって、軽自動車という枠組み自体がなくなり、普通車の一部にしようとする動きもあります。いずれにしても今後の動きから目が離せないことは確かでしょう。
軽自動車への乗り換えのメリット・デメリット
軽自動車の乗り換えに際して、一番のメリットとなるのは、その維持費の安さと言えるでしょう。税金も普通者に比べて安くなりますし、燃費の良い軽自動車に乗り換えれば、ガソリン代なども安くて済みます。そういった意味での維持管理コストの安さが大きなメリットと言えるでしょう。
一方で、軽自動車はボディが薄くなりがちで、安全性に不安を残すというデメリットがあります。普通車より小さなボディで室内空間を大きくしたり、パワー不足を補うためにボディ部分をコンパクトにしたりするなど、全体的に薄い作りとなっています。それが安全性への不安につながるということは否めません。
普通車との比較
軽自動車と普通車を比較した時に一番の違いが出てくるのは、やはり税金の差と言えるでしょう。快適性や長時間走行における性能については、普通車の方に軍配があがりますが、維持費といった点で見た時には軽自動車に軍配があがります。
平成27年4月以降に新車を購入した場合の自動車税について、軽自動車が10,800円なのに対して、普通車では39,500円かかります。また自動車重量税に関しても、軽自動車は3,300円ですが、普通車は16,400円と割高です。
走行距離などの違いもありますが、同じ距離を走った場合のガソリン代も、普通車の方が高くなる傾向にあるので、維持管理費において大きな差が出てき7ます。
買い替え
普通車から軽自動車への買い替え、あるいは軽自動車から普通車への買い替えは、いろいろな点を考慮した上で慎重に判断する必要があります。軽自動車の走行性能が良くなってきたとは言え、まだまだ普通車に劣る部分もあります。
また安全性についても普通車の方が、安全性が高いと言えるでしょう。費用的なところで見ていけば、圧倒的に軽自動車に分がありますが、用途や走行距離なども考慮した上で、買い替えを慎重に検討するのが良いでしょう。
軽自動車の中古車のメリット
軽自動車の中古車のメリットとしては、新車よりも確実に安く買えることにあります。安く手に入れられることが最大のメリットだと言えるでしょう。
また、中古車は新車と比べて納車までの期間がスピーディーなので、早く乗車したいという方にもメリットがあります。中古車と言っても、比較的期間の浅い新古車であれば新品とそれほど変わらないので、快適な乗り心地を楽しむこともできます。
特徴を把握して軽自動車を楽しもう
軽自動車の特徴やメリット、デメリットを適切に把握しておくことで、軽自動車選びを楽しみましょう。小回りが効くなど、普通車にはない良さも軽自動車にはあるので、一回乗ってみると手放せない存在になっていくでしょう。ご自身のお気に入りの軽自動車を見つけて、快適な自動車ライフを楽しんでください。
初回公開日:2017年10月23日
記載されている内容は2017年10月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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