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軽自動車の馬力比較|規制/ターボ/チューニング

更新日:2024年08月03日

これまで登場した軽自動車の馬力比較をまとめてみました。また、メーカー間による自主規制にに基づいた馬力表示についてやチューニングにおける軽自動車エンジンの可能性、メリットデメリットなど軽自動車についていろいろな事を紹介していきます。

軽自動車の馬力比較|規制/ターボ/チューニング

軽自動車の馬力比較!

日本中どこに行っても目にする軽自動車。ここ数年は、軽自動車の新車販売台数は減少気味ではありますが、軽自動車の保有台数は約3000万台で、2世帯に1台は軽自動車を保有している計算になります。

今の軽自動車は、小型車に負けず劣らすの走りを披露してくれます。そこで、これまで国内に登場した軽自動車の馬力比較を紹介します。

NA(自然吸気)エンジン部門

まずは、NA(自然吸気)エンジン搭載車の馬力比較です。第3位から紹介します。

第3位:ダイハツムーブ

最高出力最大トルク
ダイハツムーブLA100S型52PS/6800rpm6.1kgm/5200rpm

NA部門第3位は、ダイハツムーブです。

軽自動車の中でも、車種の一つに挙げられる車です。ダイハツムーブには、ターボモデルもありますが、NAエンジンもなかなか元気です。ライバル車種は、スズキワゴンRや日産デイズ、三菱EKワゴンなどのトールワゴンと呼ばれるカテゴリーの車種になります。

第2位ダイハツミラ

最高出力最大トルク
ダイハツミラL275S型58PS/7200rpm6.6kgm/4000rpm

NA部門第2位は、ダイハツミラです。

ミラはダイハツを代表する車種で、1980年から登場し現行は7代目になります。これまで、派生車種もたくさんありましたが、現行ミラは5速マニュアルミッション車のみの設定となっています。ライバル車種は、スズキアルトです。

第1位:ホンダビート

最高出力最大トルク
ホンダビートPP1型64PS/8100rpm6.1kgm/7000rpm

NA部門の堂々の第1位は、ホンダビートです。

ビートは、1991年から1998年まで生産され、総生産台数は、約33000台でした。ミッドシップレイアウトの後輪駆動を採用し、エンジンはSOHC(シングルオーバーヘッドカムシャフト)でありながら、MTREC(マルチ・スロットル・レスポンシブ・エンジン・コントロール)を搭載し、NAエンジンで64PSを達成しました。

ブレーキは4輪ディスクブレーキ、ホイールはフロント13インチ、リヤ14インチの異径ホイール、サスペンションは4輪独立ストラットサスペンションを採用し、まさにスモールスポーツカーでした。

ターボエンジン部門

続いては、ターボエンジン搭載車の馬力比較です。第3位から発表します。

第3位:ホンダNBOX

最高出力最大トルク
ホンダNBOX・JF3型64PS/6000rpm10.6kgm/2600rpm

ターボエンジン部門第3位は、ホンダNBOXです。

ホンダの軽乗用車の中でも、を誇る車種の一つです。NAエンジンとターボエンジンの二本立てですが、ターボエンジンに関しては、最大トルクの出る回転数が2600rpmと、常用回転数域で一番トルクが出るようになっています。つまり、ストレスなく走るフィーリングに仕上がっているという事です。

第2位:スズキアルトワークスHA36S

最高出力最大トルク
スズキアルトワークスHA36S64PS/6000rpm10.2kgm/3000rpm

ターボエンジン部門第2位は、スズキアルトワークスHA36Sです。

アルトワークスHA36Sは、2015年12月に復活を果たしたグレードです。軽自動車を感じさせないパワフルな走りは健在で、5速マニュアルトランスミッションは、ワークス専用にチューニングされており、キビキビとした軽快なシフトフィーリングが持ち味です。

第1位スズキアルトワークスHA21S

最高出力最大トルク
スズキアルトワークスHA21S64PS/6500rpm10.5kgm/3500rpm

ターボエンジン部門の第1位は、スズキアルトワークスHA21Sです。

アルトワークスHA21Sは、1994年から1998年まで生産されていました。軽自動車規格変更前の車体のため、車両重量が650kg軽く、パワーウエイトレシオは10.1kg/PSで運動性能はスポーツカーに匹敵するものでした。

搭載エンジンは、3気筒DOHC12バルブインタークーラー付ターボチャージャーと高性能でした。

チューニングカー部門

続いては、チューニングカー部門のです。では、第3位から発表します。

第3位:スズキカプチーノ

チューニングカー部門の第3位はスズキカプチーノです。カプチーノは、1991年11月から1998年10月まで7年間生産されていた、オープン2シーターです。

FR(フロントエンジン・リヤドライブ)レイアウトのオープンスポーツカーで、チューニングベースに向いている車両で、さまざまなカーショップがチューニングを手掛けています。

ライトチューンと呼ばれる、マフラー交換・ブーストアップ・ECUロムチューンなどのチューニングで約80馬力前後出るでしょう。フルチューンともなれば200馬力近いパワーで、ミドルクラスの乗用車レベル以上のパフォーマンスを発揮するでしょう。

第2位:ダイハツコペンLA400K

第2位は、ダイハツコペンLA400K型です。根強いのコペンですが、軽自動車オープン2シーターというカテゴリーを、唯一ダイハツが生産・販売しています。

FF(フロントエンジン・フロントドライブ)レイアウトで、搭載エンジンは、3気筒DOHC12バルブインタークーラー付ターボエンジンです。

コペンもさまざまなショップがチューニングしています。ライトチューンからフルチューンまでさまざまです。ターボチャージャーをハイフロータービンに変更するだけのチューニングで約100馬力を達成しました。

第1位ダイハツコペンL880K

チューニングカー部門の第1位は、ダイハツコペンL880K型です。コペンL880Kは、先程紹介したコペンLA400Kの一つ前の型になります。コペンL880Kも根強いがあり、中古車相場もまだ高値で取引されている例もあります。

コペンL880K型のエンジンはLA400K型と違い、4気筒DOHC16バルブインタークーラー付ターボエンジンのJB型が搭載されています。このJB型エンジンが搭載されているコペンL880K型の方が、チューニングパーツは豊富にあります。エンジンコンピューターの交換だけで、80馬力に達したり、ボアアップ・ビックタービン換装などのフルチューンでは、200馬力を超えるパワーを叩きだしています。

軽自動車の馬力の最高出力と最大トルク

そもそも、最高出力と最大トルクって何を表しているのでしょうか。

最高出力は、俗に言う「馬力」のことです。馬力は仕事率・工率の単位で、決められた時間にどれだけの仕事ができるかを表した単位です。数値が高い程、より高性能なエンジンと言えます。

最大トルクは、エンジンが出せる力そのものの数値で、数値が高い程、力強いエンジンと言えます。

軽自動車の馬力の平均

各自動車メーカーが生産している軽自動車は、そのスタイリングや搭載エンジンや搭載トランスミッションなどで、車種・グレードが多岐にわたりますが、エンジンだけをチョイスすると、NA(自然吸気)エンジンと、ターボチャージャー付エンジンの2種類となります。

軽自動車のNAエンジン搭載車の馬力は49~58PS、ターボチャージャー付エンジン搭載車の馬力は64PSとなります。

軽自動車の馬力の上限

以前は、日本国内の自動車メーカーが国内向けに生産する自動車やバイクに、最高出力の自主規制をかけていました。これは、旧運輸省による「過度の馬力は、スピード違反や交通死亡事故の増加を招く」という指摘から、関係団体の申し合わせにより、行政指導による公的規制がかけられたのが始まりでした。

オートバイは、2007年7月に馬力規制の廃止を決定し、普通自動車も2004年6月に馬力規制の廃止を申し出ました。ただ、軽自動車の馬力規制は現在も実施されています。

軽自動車の最高出力の自主規制としての数値は、64PSとなります。

軽自動車の馬力の規制解除はある?

普通自動車やオートバイの馬力規制は撤廃されていますが、軽自動車に関しては、いまだに規制がかけられています。この軽自動車の馬力規制は解除されるのでしょうか。

規制撤廃はあるのか?

軽自動車の馬力規制の撤廃の話は、数年前のTPP参加交渉の場で、アメリカ側から話が出ました。現在の軽自動車への優遇税制や、各自動車メーカーの小型車への影響も考慮すると、馬力規制の解除を含めた、軽自動車の規制緩和は難しいと言えるでしょう。

馬力が規制枠を超えると車検はNG?

先程も紹介したように、軽自動車の馬力規制の上限は64馬力です。この64馬力を超えるようなチューニングを施した状態で車検は問題ないのでしょうか。

この馬力規制に関しては、改造車に関しては規制の適応外となっているため、日本自動車工業会に加盟していないメーカーが改造した軽自動車を販売するのは問題ありません。また、軽自動車を購入した後にチューニングを施し64馬力を超えたとしても、車検は問題ありません。

ただし、保安基準に適合しないようなチューニングや、ボアアップやエンジン換装などエンジンの排気量が軽自動車の規格を超えた場合はNGです。

軽自動車の馬力をアップさせる方法は?

軽自動車のエンジンの馬力をアップする方法は、ずばりチューニングです。一言でチューニングと言っても、方法はさまざまです。

吸気系部品交換

吸気系の部品である、エアークリーナーやインテークパイプ、ターボチャージャー付きエンジンであれば、インタークーラーなどを社外のアフターパーツへ交換します。吸入空気量の増加や効率アップが見込めます。

排気系部品交換

排気系の部品である、エキゾーストマニーホールドやエキゾーストパイプやマフラーを社外のアフターパーツへ交換します。排気効率がアップすることによるパワーアップが見込めます。またターボチャージャー付きエンジンであれば、ターボチャージャー自体を高効率のタービンへ交換する事により、パワーアップが期待できます。

排気系部品の交換に関するポイントとして、保安基準適合品のパーツを使用しないと、排気騒音の増加や排出ガス濃度の基準以上になってしまい、車検に通らないので注意が必要です。

エンジンコンピューター交換

エンジンをコントロールしているエンジンコンピューターを、燃焼噴射量や点火タイミングなど最適にプログラミングしチューニングされた社外のアフターパーツへ交換します。

エンジン本体チューニング

エンジンを分解して、圧縮比を上げたり、高効率のカムシャフトへ交換したり、コンロッドやクランクシャフトの軽量化・耐久性の向上などのチューニングメニューがあります。

軽自動車は見た目以上に高性能なんです!

軽自動車は、日本唯一の規格です。軽自動車のメーカーは、自主規制枠の中で十分なパフォーマンスが発揮できるように、日夜努力をし続けています。コンパクトな車に高性能がぎっしり詰まっています。

その軽自動車に更なるポテンシャルアップを追求するべく、チューニングメーカーもさまざまなアフターパーツを開発しています。さすがにタウンユースでは、保安基準や道路交通法がありますので、過度のチューニングはお勧めしませんが、自分なりのオリジナルマシンを作り上げるのは楽しいです。さまざまな方法を駆使して、軽自動車ライフを楽しみましょう。

初回公開日:2017年12月20日

記載されている内容は2017年12月20日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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