慣らし運転の方法|コース/日産/ホンダ/マツダ
更新日:2024年07月15日
慣らし運転
新車で購入した車やバイクが納車された瞬間、そのピカピカの車体にウットリし最高に嬉しい瞬間でしょう。憧れて購入した車両が届いたのですから、そのまま直ぐにでも乗って走らせてみたい気持ちで一杯でしょう。
はやる気持ちも解りますが、ちょっと待って下さい。いつまでも調子の良い状態をい維持するためにも、新車購入のオーナーの特権である「慣らし運転」を考えましょう。
車やバイクの使用開始直後は、初期故障による故障の可能性が高い状態にあります。そして使用する時間の経過と共に安定して行きます。
厳しい出荷検査を経て納車されていますが、実際に使用して行くことににより、各部品の相互間の干渉、組み立て時に締めたねじが緩む場合も多いです。それだけに慣らし運転を行って各部を馴染ませるのは、大切なことです。
慣らし運転の定義
各自動車メーカーは新車販売1ヶ月後、もしくは走行距離が1,000kmの時点で、新車点検整備を無料サービスとして実施し、故障の発生を防止しています。また、ユーザ側としても新車購入直後に、全負荷をかけるような無理な運転を避けることを心がけ、新品の間はエンジン回転数を抑えた運転を行ないましょう。これを慣らし運転と言います。
また、慣らし運転と聞くと直ぐに「エンジン」を想像するでしょう。もちろんエンジンもそうですが、決してエンジンだけではありません。車体その全てが新品時はガチガチの状態ですから、慣らし運転をしてほぐしていく必要があります。
例えば新品のタイヤ表面には成型時の離型剤が浸透しており、本来のグリップ力が発揮できませんが、走行することでタイヤ表面を磨耗させ、本来のグリップ力を引き出すことができます。
慣らし運転不要説
最近は「慣らし運転」の不要説も耳にするようになりました。昔と違って、車の製造工程でのパーツの精度が向上したのが理由です。確かにメーカー側も、過去に比べて慣らし運転をあまり言わなくなっています。でも、それはエンジンの話であって、先にも述べたように新車での慣らし運転はエンジンだけではありません。タイヤ、ボディーなどその全てが馴染むまでの過程を慣らし運転と定義できます。
海外メーカーでは現代のように精度向上した技術で製造されていても、慣らし運転に関しては必要としているメーカーが多いのも特徴的です。
慣らし運転コース
慣らし運転を行うために走行する最適なコースですが、一般道と高速を合わせたようなコースが理想的と言われています。一般道での走行は、信号待ちや一旦停止などの他に歩行者の存在があり、停止をする機会が多いです。一時停止後はゆっくりと発進することを心掛け、ゆっくり停止を行い急の付く動作は控えましょう。また高速ではエンジンの回転数が上がり過ぎないよう、スピードを控えて運転しましょう。制限速度で走行すれば基本的に問題ないでしょう。
一番まずいのは、短距離走行です。例えば近くのコンビニやスーパーに行くような感じです。慣らし運転の場合はある程度の距離を走行するのが望ましく、短距離の走行は控えるのが望ましいです。やむを得ずに短距離走行をする場合は、少し遠回りをするなどしてある程度の距離を稼ぐのも方法です。
高速道路での慣らし運転
慣らし運転を考えた場合、高速道路を使用するプランを考えてみましょう。都心部などの都会ではその交通量も多く、慢性の渋滞が起こっています。渋滞になるとストップ&ゴーが多く新車の慣らし運転を考えると決して良い状況ではありません。慣らし運転は一定の負荷で走行するのが望ましいと言われています。
そこで高速道路は信号も無く、渋滞が少ない時間を狙えば「一定速度」で走行するには最適のステージと言えるでしょう。ですから本気で慣らし運転を考えた場合、多少のお金は掛かりますが、高速道路は最良のコースです。
高速道路で慣らし運転を行う場合は、制限速度を守って走行し、本線に合流する際にも急激な加速は避け、ゆっくりと加速してエンジン回転数を抑えるように走ります。また、運転がどうしても単調になるので、疲れたら早めにサービスエリアなどで休憩をしましょう。
一般道での慣らし運転
慣らし運転を一般道で行う場合、やはり車にストレスを与えない運転が慣らし運転では重要です。となると渋滞をしていない道路が良いです。郊外の空いてる道路や、早朝などの空いてる時間帯を使って慣らし運転をするのも良いでしょう。高速道路と違って歩行者や自転車なども通行するので、十分に注意して慣らし運転を行う必要があります。
渋滞回避の方法として例えば、早起きして暖機運転を行い、空いてる時間帯に車を走らせ、モーニングコーヒーを飲んで帰宅する、もしくは出社すると言うのも慣らし運転での楽しみ方です。
1000km点検の重要性
新車が納車されて1000km(メーカー推奨距離数)を走行し終えると、無事に慣らし運転を終えることになります。これで愛車のコンデションも長持ちして安心です。でも、ここで終わりにしないで下さい。慣らし運転の締めとして必ず「初回点検」を受けて下さい。この点検を受けて晴れて慣らし運転が終了です。
初回点検は別名で1000km点検とも呼ばれ、メーカーが無料で行う点検です。ここで車体周りでのネジの緩みや何らかの不具合の有無を確認し、オイル交換などを行います。特にエンジンにとってこのオイル交換は大切で、エンジンが馴染むにあたり発生する金属粉をオイルが吸収していますので、綺麗なオイルに交換する必要があります。同時にフィルターも交換しましょう。
メーカー別新車の慣らし運転の方法
慣らし運転は不要説と必要説とそれぞれに言われていますが、慣らし運転の定義を考えると、エンジンだけに留まらず、車体、タイヤなども含まれて来ます。では、実際のところ自動車メーカーは慣らし運転に付いて、どのように捉えているのでしょうか。国産メーカー5社の慣らし運転に付いての考えを調べてみました。また、参考に海外大手メーカーの慣らし運転の考えも調べました。
日産
日産自動車の発表する慣らし運転の見解は、不要ではなく必要と公表されており、取扱説明書にも慣らし運転の記載があります。しかし車種によっては不要と判断している車両もありますので、その場合は取扱説明書に慣らし運転の項目がありません。
日産が推奨する慣らし運転に付いては、慣らし運転に掛かる走行距離を1600kmと定めており、その距離に達するまではエンジンの回転数を4000回転以下で使用し、アクセルをベタ踏みしない、急発進、急ブレーキを避けて運転する旨が記載されています。
ホンダ
ホンダが発表している慣らし運転の見解は、基本的に不要との見解です。車種にもよりますが、慣らし運転の項目が取扱説明書に記載がない場合は不要。記載がある場合はそれに従って慣らし運転を行います。
ホンダでは現代の車はエンジンや車体部品などの部品精度が向上し、以前のような慣らし運転を意識する必要はありません。しかし、エンジンや車体部品などの性能維持を延ばすために1000kmまでは、速度を控えて車に負担の掛かる走行はしない方が良いと言われています。
マツダ
マツダが公表してる慣らし運転の見解は、基本的に不要です。やはりメーカーとしては現在の製造におけるエンジンや車体部品の精度が向上したことの他に、エンジンオイル類の品質が向上し特別に慣らし運転を考えなくても良いと判断しています。普通に運転することで十分、慣らし運転となりますので、急発進・急加速・エンジンの回転を必要以上に高回転にするような運転を避けて運転すれば良いとの判断をしています。
ただし、ロータリーエンジンに関しては慣らし運転の必要性を発しています。理由としてロータリーエンジンはレシプロエンジンと比較して高回転指向になります。ですので慣らし運転を行い、エンジンに使用されているメタル類やシール類の部品を馴染ませる必要があります。詳しくは取扱説明書に記載されていますが、最初の1000kmまでは7000回転以下で走行し、空ぶかしや急発進などを避けることが記載されています。
スバル
スバルが公表する慣らし運転に付いての見解は必要となっています。車両の取扱説明書に1000kmまでは4000回転以下で走行をする旨が記載されています。その方法は他のメーカーと同じように急発進や急ブレーキなどを避ける運転を行い、車体やエンジンに負荷を掛けないようにする内容です。普通に乗って走行すればそれが慣らし運転となり車体やエンジンに馴染みが自然と出ることを意味しています。
トヨタ
トヨタが公表している慣らし運転の見解は「不要」でした。トヨタも他のメーカーと同じで現在は車両製造工程において、エンジンや車体構成部品の精度が向上していますので、以前のような慣らし運転を行う必要性は無いと判断しています。
一般的な普通の運転をすることで自然と各部品の馴染みが出てくるので慣らし運転を考えなくても良い見解です。トヨタで他には無い考え方としては、購入したオーナーさんが車の運転に慣れるまでが慣らし運転と見なしています。
輸入車の慣らし運転は
輸入車を新車購入した場合、その慣らし運転の方法はどのような内容なのでしょうか。海外の大手主要メーカーで新車購入した場合の慣らし運転の見解を調べてみました。
BMW
BMWの慣らし運転の見解を調べてみましたが、公式サイトには掲載がないので、ネットで調べてみました。BMWは基本的に慣らし運転を必要と考えており取扱説明書に慣らし運転の方法が記載されています。
その記載内容が国産メーカーのものと違って、エンジンや車体はもちろんですがタイヤやブレーキまで慣らし運転をする必要性が記載されており、かなり細かな内容です。具体的な内容としては、2000kmまでエンジン回転数は4500回転以下で走行し、それ以降は徐々に回転を上げて行く内容やタイヤは300kmを走るまでは慣らし運転を行うなどです。
国産メーカーとは違ってかなり詳しく記載されているので、初心者でも解りやすい内容となっているのが特徴です。
フォルクス・ワーゲン
フォルクスワーゲンの見解として慣らし運転は必要としています。車両の取扱説明書にも慣らし運転の記載があります。その記載内容として0~1500kmまでが一番重要でエンジンの質が決まるので、過度の負荷が車に掛からないように注意する点や、ゆっくりと発進、停止をすることの大切さなどが説明文として記載されています。
また、1500kmを走行した後は、適切な速度で運転を行い慣らしの完結と、出発前の暖機運転の必要性も詳しく記載されています。特に初心者にとっては意味が深まるので良いのではないでしょうか。
フェラーリ
スーパーカーの代表であるフェラーリーの慣らし運転はどうでしょうか。
フェラーリーを購入すると、分厚いマニュアルが付属しており、エンジンの掛け方、暖機運転の仕方、慣らし運転の仕方とかなり細かな内容で記載されています。超高性能エンジンだけにその取扱いには十分な注意が必要です。
しかいフェラーリの慣らし運転も特別ではありません。内容としては1000kmまでは5000回転以下で走行する旨やトランスミッションの馴染みを取るために、走出しはゆっくり走行する内容です。やはりスーパーカーらしく暖機運転の方法も記載されています。
メーカーによる考え方
各メーカーによって慣らし運転の見解は違うことがはっきりしました。しかし言えるのは、過去のように慣らし運転をきちんとしないと車が壊れます的な内容ではなく、しなくても問題はありませんが、した方が良いですよ。と言うものでした。
しかしながら、同じメーカー製の車でも、その車種によっては慣らし運転を推奨、もしくは必要性を説いてる車種もあります。概ねスポーツカー要素の濃い車種が多いのが特徴です。
慣らし運転の距離はメーカーによって1000kmや1600km、なかには2000kmと長く取ってるメーカーもあります。
ターボ車の慣らし運転
ターボが装着された車の慣らし運転は、どのような方法があるのでしょうか。メーカーによると、最近のターボ車はやはり部品精度が向上し、過去のような「慣らし運転」は不要との見解です。
ただ、初期段階で1000kmくらい(メーカーによっては1400km)までは、回転数を抑えての走行を推奨しています。つまりターボ車でもあっても慣らし運転に関しては、ターボ非装着車と同じ方法で、慣らし運転を行えば良いという認識です。
今の時代におけるターボは、かつてもパワー戦争時代にあったターボと考え方が違います。そのため普段の走行が慣らし運転と同じ範疇と考えるメーカーが多いです。
むしろ、大切なことは慣らし運転が完了した場合、必ずオイル交換を行うことが重要で、その後も定期的にオイル交換を行う必要があります。
ターボとは?
ターボと聞いて直ぐわかる人は車通です。多くの人は聞いたことはあるけど詳しく解からないという人も多いのではないでしょうか。ターボとは排気ガスの流れを使ってエンジンに空気を過給する装置で、外観はカタツムリのような形をしています。同じ排気量なら過給することでたくさんの空気がエンジンに吸入されるのでよりパワーが得られる仕組みです。小排気量エンジンでもで大排気量並のパワーを得ることができます。
構造を簡単に説明しますとターボには排気側、吸気側に通した羽車が付いており、排気ガスが出ることで排気側の羽車が回ると吸気側の羽車も回り過給が行われ、ベースの自然吸気エンジンより大きなパワーを得られます。
この羽車の軸受け部分を円滑に回転させるため、エンジンオイルが使われます。デメリットとしては燃費の悪化やメンテナンス面での管理が大変などがあります。
増加傾向にあるターボ車
最近は燃費や排ガス規制が厳しくなっていくので、ダウンサイジングと言う言葉が流行っています。エンジンを小排気量にして排ガスを少なく、燃費を良くする考え方です。しかしボディーサイズ的にパワーが不足する場合は、小さなターボを付けてパワーを得るエンジンが出始めました。
過去のように大きなターボを装着して大きなパワーを得るのではなく、小さなターボを装着して低回転域から稼働させ、小排気量エンジンで発進時に不足している必要なパワーを得る仕組みです。
巡行になればパワーを必要としないので小排気量のエンジンだけの力で走行します。なので燃費も向上し、排ガス規制もクリアするように作られています。
ターボ車の維持管理
ターボはその構造から、排気ガスを受けて羽車をまわして空気をエンジンに押し込みます(過給)します。そのため、とても高温になります。また羽車の軸はエンジンオイルによって円滑に回るよう潤滑されています。そのためにエンジンオイルはシビアです。最近のターボ車は以前ほどシビアではありませんが、定期的にエンジンオイルの交換は必須です。
過去にはアフターアイドリングと称して、走行後、すぐにエンジンを停めずしばらくアイドリングをさせていました。これは走行で高温になったターボを冷やすために行っていた方法です。しかし、今はこのアフターアイドリングは不要となっています。
ハイブリッド車の慣らし運転
近年、エコカーの代表としてのハイブリッド車の慣らし運転は、どのようにすれば良いのでしょうか。ハイブリッド車の特徴はエンジンと電気モーターが搭載され、走行状況に応じてエンジンとモーターを使い分けて走る自動車です。その切り替えは全てオートで行われますから人の手による切り替えはありません。取扱説明書にもハイブリッド車の場合は慣らし運転の項目は無いものが多く、基本的に不要です。
ただし、それはエンジンの話しでハイブリッド車もタイヤやブレーキなどガソリン車と同じですから、馴染むまでは慣らし運転が必要です。つまり、普通に走ればそれが慣らし運転となり特別何かをする必要はありませんし、逆にできないのがハイブリッド車です。
ディーゼルエンジンの慣らし運転
日本では排ガスに含まれる成分から、都市部などの乗り入れ規制や新規登録不可など、悪の代表格のようなイメージを持たれているディーゼルエンジンですが、ヨーロッパなどではガソリン車よりもがあります。最近は日本でもクリーンディーゼルと銘打って復活しています。
理由は燃費が良いことでしょう。そしてディーゼルエンジンに付き物だった黒煙が最近の技術で限りなく減り排ガスが綺麗になったのも理由です。おまけにガソリンよりも燃料となる軽油は価格が安いのも魅力です。
慣らし運転方法
ディーゼルエンジンもガソリンエンジンと同じで、最近は慣らし運転が不要となっているケースが目立ちます。もともとガソリンエンジンよりも、常用回転数は低い傾向にありますので普段の走行が慣らし運転と同じ状況にあります。
しかし、エンジン以外で見るとミッションやブレーキ、タイヤはガソリンもディーゼルも同じですから、やはり1000kmくらいまでは、慣らし運転を行った方が良いと言う説が有力です。その方法はガソリンと同じで、1000kmまで2500回転くらいまでに抑えてストレスを与えないように走行すれば良いです。
初回点検の重要性
ディーゼルエンジンにおいても初回点検は、とても重要です。車体回りの点検などはガソリン車と同じですが、エンジンはその構造上、プラグなどの電気点火を使用せず、圧縮して自然着火でピストンを動かしています。そのためエンジンに熱が発生しやすく、エンジンオイルが劣化しやすい構造です。
また徐々にエンジンオイルは減っていく特徴を持っています。ですので慣らし運転後は必ず初回点検を受けて、エンジンオイルなどの消耗品は交換しましょう。その後も定期的にオイル交換を行うことで、ディーゼルエンジンの持つパフォーマンスは長く維持されます。
また通常走行時でもオイル量は減っていくことを理解して、日常点検でオイル量の確認をする癖を付けておくと良いでしょう。
ドライバーの慣らし運転
ここまでは車の慣らし運転に付いて考えて来ました。ですが一番、大切なのはドライバーであるオーナーの「慣らし運転」です。新しく購入した愛車には、今までに無い機能などもあるでしょう。その使い方も覚える必要があります。何よりも愛車に慣れ親しむことが大切です。
新しい車の場合、そのドライバーシートや窓から見える視覚風景が必ず変わります。ハンドル位置やミラー類の見え方も変わりますので、きちんと見えるように調整するのは当然ですが、見え方にも慣れが必要になります。これは何も新車に限った話ではありません。新しく中古車を購入して乗り換えた場合も同様です。
中古車は基本的に慣らし運転は不要ですが、ドライバーは別です。また、運転する際には、運転しやすい服装で運転するのが望ましいです。特に足元はサンダルなどを使用せずにシューズ類で運転しましょう。
新車以外の慣らし運転
慣らし運転は新車購入したオーナーの特権でもありますが、中古車、もしくは長年乗った愛車でも必要となる場合があります。最近はあまり聞かなくなりましたが、例えばエンジンをオーバーホールした場合や、ミッションを新品交換した場合です。他にもタイヤを新品に交換した場合は少なくとも慣らし運転をした方が良いです。
中古車なども同じで、購入の際にブレーキやエンジンなどに不具合があり、納車までに整備を行う契約で購入をすることは多々あります。その場合も交換箇所によっては同じで慣らし運転をした方が良い場合があります。
つまり、大きな整備を施した場合、新品パーツが馴染むまで慣らし運転をした方が良い訳です。また慣らし終了後のオイル交換なども同じで、金属粉が出るのでオイル交換は行いましょう。このように大きな整備を施した場合、慣らし運転が必要な場合もあることを覚えておきましょう。
慣らし運転で旅行
慣らし運転を考えた時、納車のタイミングをうまく調整して2泊3日程度の旅行に出かける人が居ます。せっかく慣らし運転で走るなら、ただ単に走るのではなくドライブ旅行を楽しんでしまう訳です。これはなかなか面白い発想です。
ネットで調べてみると、想像以上に楽しまれている方々が居ることがわかりました。行先はいろいろで、遠方に宿泊を伴っていく場合と、近場での日帰りなどさまざまです。目的は慣らし運転ですから、ある程度の距離を走行する内容です。なかでも温泉やグルメツアーがです。
1人で行く人、夫婦で行く人、家族で行く人などそれぞれのスタイルで楽しまれています。どうしても回転数の制限を守りながらの走行ですから単調になってしまいます。ですがこの方法なら、運転に疲れた頃に観光地に到着し、買い物をしたり、景色を堪能するなど、とても良い気分転換になりその後の運転が楽しくできます。
ドライブ旅行プラン
せっかく新しい車を購入したので、この機会に家族や夫婦で出掛けて、慣らし運転を旅行しながら行うことを考えた場合、それぞれお得なプランがあること知っていますか。決して慣らし運転専用と言う訳でありませんが、ドライブ旅行をするにあたってETC割引などが付いた宿泊プランなど旅行会社から発売されています。
日本旅行が展開する「ドライブパック」などが良い例です。宿泊するホテルがまだ少なく、順次拡大してるようですが、方面が合致するならお得に使えます。事前人予約などの手続きが必要ですが、そのようなプランが旅行会社各社から発売されていますので、上手く活用すれば思いのほか楽しめます。
他にもETCを利用するだけでも割引が見込めますが、NEXCOが展開する「みち旅」など高速料金の割引ができるパックもあります。こちらは宿泊までは考えないが日帰りで、お得に楽しむことを考えた場合に活躍するでしょう。
慣らし運転とは
慣らし運転が必要なのか不要なのか、あらゆる多方向から考察して来ました。確かに現代の車は製造工程での精度が向上し、以前のような慣らし運転の必要性が薄くなっているのは事実です。しかし全くしなくて良いと言う訳ではありません。メーカーが公表する内容からも、改めて慣らし運転を考えなくても、普通に走行するだけで慣らし運転が完了する意味合いです。
1000kmほどの距離をゆっくり走行して車も馴染ませ、ドライバーも新しい車に慣れ親しむことが慣らし運転ではないでしょうか。せっかく購入した愛車との一番最初めの触れ合いですから、その思い出を刻むべくカーライフを楽しみたいところです。
慣らし運転を考えるオーナーさんは、車への愛情が深いオーナーでしょう。それだけに慣らし運転が終了しても定期的にメンテナンスを施し、いつまでも調子の良く楽しいカーライフを満喫して頂きたいです。
初回公開日:2018年01月31日
記載されている内容は2018年01月31日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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