納車前にしておくべきこと・納車式の内容・納車にかかる平均期間
更新日：2024年08月05日
納車の前にしておくべきこと
新車や中古車を買うときは、数日で決めるものではなく大抵の方は、何カ月も悩んだ挙句にやっと決断して納車に至る場合が多いです。車種を決め、販売店を決め、値引き交渉や試乗、ローン審査、納車待ちと長い月日を経てようやく納車にたどり着きます。
ディーラーや中古車の販売店と契約を結んだ後は、早く納車にならないか多くの方は、ワクワクして眠れぬ夜を過ごしています。契約から納車までにやっておきたい事を、まとめてみましょう。
下取り車の掃除
ほとんどの方は、自動車販売店などで新しい車を乗り換える際に、今まで乗っていた車を下取りで引き取ってもらう場合が多いです。今まで乗っていた車なので、私物が色々のせてあったり、シート下に小銭がいっぱい落ちている場合なども多くあります。
下取り車を引き取ってもうらまでには、シート下やトランクルームの隅までよく確認しましょう。いつの間にか無くなっていたピアスや指輪なども、落ちている場合があります。下取りに出す前までに私物やゴミなど片づけておきましょう。
また、自分で後付けしたナビやオーディオなど下取り価格として含まれていないものなどで、まだ使用できるものは外しておくことも必要です。ヤフオクやメルカリなど、個人間取引のオークションサイトなどで売れる場合もあります。下取り価格に含まれているのかいないのか分からない場合は、販売店の担当者に聞いてから外しましょう。
ガレージの片付け
借りている駐車場の場合は、駐車場に私物を置くことが少ないので必要ありませんが、自分の家のガレージに駐車する場合は、ガレージを綺麗にしておくことをします。
もう手放した車のバッテリーや部品など、これを機会にすっきり処分して新しい気持ちで新しい車を迎えましょう。
また、前車は小型車だったけど新しい車は大型車で大きさが変わる場合は、サイズが変わったことにより、前車では入ることができたガレージなのに新しい車だと入ることができないという事が無いように、ガレージを掃除しておきましょう。
保険会社の任意保険の入れ替え
今まで乗っていた車にかけていた任意保険の車両入替の連絡を、保険会社に事前にしておきましょう。新しい車の納車日が分かっているのなら、納車日に前車から新しい車への保険の入れ替えをしておきましょう。安心して納車後すぐに新しい車に乗ることができます。
この任意保険の入れ替えには、新しい車の登録番号や車体番号などが必要になり、保険入れ替え連絡の際に保険会社に連絡しなくてはなりません。新しい車の名義登録が完了したら、販売店の担当者にFAXで事前に車検証のコピーをもらい、その後保険会社に連絡すると、入れ替え作業がスムーズに運びます。
納車式の内容
皆さんは「納車式」をご存知ですか?納車式とは、納車を記念してディーラーや中古車販売店などでイベントとして開催される催しです。
一般的な納車式は、花束や新しい車との記念写真や販売員などの見送りなどの簡単なイベントになりますが、ディーラーや販売店などでもっと盛大な納車式が行われる場合もあります。
ただしこの納車式を恥ずかしいと思う方も多く、納車式をしてほしくない場合は事前に担当者に聞いておくことも必要です。ここでは、有名な販売店やディーラー別に納車式をご紹介します。
アウディ
納車式の始まりと言われている、アウディの納車専用の「納車ルーム」が用意されその納車ルームの看板には「Handover」引き渡す、手放す、譲り渡すの意味があります。
アウディの納車ルームで行われる納車式は、赤いカーペットが敷き詰められ納車される新しい車が収まっています。その納車ルームでお菓子や飲み物を出していただき、アウディオリジナルのキーホルダーや写真立て、手帳やメモパットや記念の花束を贈呈され、納車される車の説明を1時間程度担当者から説明されます。
本国ドイツバイエルン州にあるアウディ本社での納車式は納車専用の大きな建物を入ると、空港ロビーのようなチェックインカウンターがあり、搭乗時間案内のような電光掲示板には自分の車の納車時間が表示され、広々とした空間で車の説明を受け新しくアウディと出発するような、立派な納車式があります。
レクサス
トヨタ自動車が日本で2005年から展開した高級車ブランドで、トヨタから展開した形だか、レクサスを1つのブランドとして取り扱われることが多く、トヨタ販売店ではレクサス車の整備点検を一切引き受けない独立した形になっています。
レクサスの納車式はネットなどでも話題になるほど、豪華な1つのイベントとして扱われています。レクサスショールームにある納車ルームでノンアルコールのシャンパンや豪華な記念品、花束やウエルカムボードなど豪華な1つのイベントとなっています。
納車日の刻印が印刷されたラベルが貼ってある高価なワインや、レクサスマークの入ったケーキなどプレミアム感たっぷりで、納車の最後には営業所スタッフ全員でお見送りなど、少し恥ずかしくなるほどの豪華な納車式が有名です。
マツダ
近年マツダでは匠の塗装技術や、デザインでが出ています。マツダのショールームでは「Be a driver」というコンセプトのもと、マツダブランドのコンセプトが凝縮した空間づくりを目指し、車との空間を楽しめる場所として新しく生まれ変わったショールーム展開をしています。
甲信マツダでは、納車ルームを設けている店舗があります。納車ルームの名前は「KIZUNA」であり、今までお世話になった思い出の車とこれから新しく未来を共にする車との、出会いと別れを絆でつなぐ意味を持った納車ルームがあります。
マツダの納車式は、ショールームとは別に作られた納車ルームで納車を待つ新しい車が納められ、記念品贈呈や花束贈呈、記念写真のあとには店舗スタッフ総出でのお見送りがあります。
ホンダ
ホンダでは世界初の納車専用施設が、大阪のユニバーサルジャパンにあります。ユニバーサルジャパンの中にあるこの施設での納車式は、通常のホンダ店舗と違って特別な納車特典が多くありとなっています。
ホンダカーズユニバーサルジャパン納車センターでの納車式は、女性スタッフにより納車専用ブースにて車の受け渡しや説明を聞き、プロのカメラマンにより、ユニバーサルジャパンのキャラクターグッズで新しい車と記念撮影を行い、ユニバーサルジャパンの無料駐車券とパークチケットのプレゼントや、当日までシークレットなプレゼントが用意された納車センター限定の納車式です。
納車されるまでにかかる平均期間
納車までにかかる期間は新車、中古車、国産車、輸入車によっても違ってきます。新しい車に好みのオプション品を装着して注文するとそれだけで数週間納車が遅くなることもあります。
ここでは、国産新車、輸入車新車、中古車のカテゴリーに分けてそれぞれの納車期間の平均を解説してみましょう。
国産新車の納期
国産車メーカーの新車受注システムは、新車を生産する段階で最低何台位生産できるだろうとする見こし在庫のある車種もあります。見こし在庫する車種は、が出るだろうと思われる車種に多く、多く売れるだろうと予想されたグレードやボディカラーの車を販売台数を予想して初めから生産している場合です。
一定のだろうと予想された車なら注文後の納車期間は、書類手続きやメーカーからの輸送で約1カ月程度と最短の場合もあります。ただし、あまりのない車種や、がある車種でも受注が少ないボディカラーやグレードでは、受注後生産となるので3が月～6ヵ月以上かかる場合があります。
その他にもオプション品を付属する場合などは、メーカーでの特別ラインでのオプション装着や輸送されディーラーに来てからのディーラーオプション装着などもあり、オプションを装着するだけでも数週間から数か月かかってしまう事があります。
| 国産車 | 期間 |
|---|---|
| 見こみ生産 | 1ヵ月程度 |
| 注文生産 | 3ヵ月～1年程度 |
輸入車新車の納期
国内で生産されることがない輸入車は、多くのメーカーが日本で売れるだろうと思われるグレードやボディカラーを事前に日本に向けて輸出していることが多く、日本に輸入されている車の納期は早ければ1カ月ほどで納車になります。
ただし、最初から日本に見なし輸入されない車を注文した場合は、メーカー本国で生産し日本に向けで船で輸入され、港で税関を通す作業、港からメーカー置き場へ置き場から各地の営業所やサービス向上へ配送され、それから名義変更やオプション装着などもあり納期は早くて3か月～1年以上もかかる場合もあります。
ディーラーなどで「このグレードのこのカラーなら納期は早いです」と言われることがあります。それは、見なし輸入されていて、すでに日本に在庫があるからです。
| 輸入車 | 期間 |
|---|---|
| 国内在庫あり | 1ヵ月程度 |
| 国内在庫なし | 6ヵ月～1年程度 |
中古車の納期
中古車の場合は、販売店に展示してある車を購入する場合が多く、平均の納車期間は2週間～1カ月程度と早く納車される場合が多いです。
それは、車そのものは販売店に在庫しているので、納車期間中にすることといえば名義変更したり、車検を受けたり車を磨いたりするくらいの日数しか掛からないからです。
ただし、中古車を買う場合でも現在車に付属されていないオプションを装着したり、ボディの傷を治したりする場合は、その作業に1週間から2週間程度かかってしまうため、納期もその分伸びてしまう事があります。
| 中古車 | 期間 |
|---|---|
| 現状販売 | 2週間～3週間 |
| オプション装着や修理あり | 1ヵ月～3ヵ月 |
車の納車日の選び方
待ちに待った納車日ですが、1日も早く納車してほしいという方がほとんどです。販売店の担当者からは「最短で○日ころですが、いつ頃後納車が良いですか?」などと言われることも多くあります。
もちろん、最短での納車日に越したことは無いのですが、せっかく新しく家族の一員として向かい入れる車なので縁起の良い日に納車されたいと思う方が多く居ます。とくに、年配の方や縁起を大事に思う方は、納車日を暦上縁起の良いとされる日に納車を望む場合があります。
ここでは、暦上での最適な納車日の選び方や納車に向かない暦のご紹介をします。
友引
暦注の中で一番有名な六曜の友引とは「凶事を共に引く」という意味や「この日の勝負事は全てが引き分けで終わる」という意味を持つ日になり、字のごとく、お葬式や縁起の悪い事は友人も引き連れてしまうという事で葬式などには不向きな日と言われ、逆にこの日に祝い事をすれば友も招くといわれ「大安」の次に縁起が良いといわれています。
1日単位でみた場合の他に、その日の縁起の良い時間帯もあります。友引の日で縁起が良いとされる時間帯は、夕方が大吉、朝が吉、昼は凶といわれ、縁起が良いとされる友引の日でも時間帯によっては縁起が悪い場合もあります。
時間帯に気を付ける点はあるものの、全体的には「友引」は納車に向いている日という事になります。
仏滅
六曜の暦注に「仏滅」は、縁起悪い日と思われる方が一般的です。実際、仏滅とは「全てがむなしい空っぽの日」といわれ、仏も滅ぶ日であり仏滅と言われるようになったのが始まりだといわれます。とくに、結婚式や記念日などお祝い事をするには、縁起が悪い日と言われ避けられる日でもあります。
ただし、仏滅は「物滅」ともいわれ、物が滅びて新しく生まれ変わるという解釈や、空っぽの日である仏滅が、スタートとなりこれから生まれ変わっていく意味にもとらえることができ、あえて仏滅の日を再スタートの日にする方も少なくありません。
昔は暦注を大切にし、六曜によって催しごとを左右してましたが、現代の若い人は暦注自体にこだわることも少なく、仏滅の日だからという理由もなくなりました。
大安
歴注で有名な六曜の中で、縁起の良い日とされる大安は、結婚式や納車に日とされ、販売店の営業マンなどは「大安のこの日に納車はいかがでしょうか?」と、大安にこだわった納車をすすめてきます。
大安とは、何事にも始めるに良い日や新しいことを始めるのによい日と言われ、結婚式や引っ越し、開店日などに指定されることが多い日です。大安が納車にな理由もここにあり、古い車と分かれ新しい車とスタートする最適な日なので、大安に納車する場合が多いです。
1日中縁起の良いとされる大安の他に、先負けや先勝は、時間帯により吉とされ、大安に納車できない場合でも、先負けや先勝の縁起の良い時間帯に納車を希望する方も少なくありません。
納
暦注で一番有名な六曜の他に、十二直と呼ばれる北斗七星を動きを吉凶判断にした方法があります。その十二直でもっとも納車にふさわしい日が「納」です。納（おさん）の日は、物事を納め入れる日とされ、収穫や商品購入には吉日とされています。
自動車を納める「納車日」には、車を購入する日でもあり車を納める日でもあるので、新しい車の納車には、最適な日と言われます。
納の日は、十二日に一度巡ってきます。十二直は六曜より歴史が古く、十二直の「直」とはまさに「当たる」という意味もあり、昔から良く当たるといわれています。
一粒万倍日
宝くじ売り場などでよく見かける「一粒万倍日」は、一粒の稲穂が万倍にも増えるという意味があり、何事も始めるのに良い日と言われています。納車日のように、新しい車に乗り替える日にはふさわしく最良の日であるといえます。
ただし、この一粒万倍日は、借金や人からものを借りたりすることは、苦労の種が万倍になるといわれるので、自動車ローンの契約などにはできない日となります。一粒万倍日が他の最良日と重なると効果が倍増するといわれるので、大安や納と重なる日を選んで納車日にすると最良でしょう。
納車直前にディーラーが事故を起こした場合にしてもらえる対処法
毎日楽しみ過ぎて眠れない日々を過ごす方も居るほど、待ちに待った納車の日ですが、注文から納車まで、どのような流れになっているかご存知ですか。新車の場合、販売店にて注文されると、メーカーに在庫があればメーカーから販売店に大きなトレーラーで陸送されてきます。メーカーオプションなどがある場合は、オプション品装着後、陸送される形になります。
販売店に届いた車にディーラーオプションがある場合は、販売店で装着し、販売店にて新規車検を受け、無事に陸運支社の新規登録を済ませた車に登録番号を装着し、洗車や室内清掃をして準備されたあとに納車となります。
この一連の作業中の事故は、人的作業もあることなので、絶対無いとは言えません。メーカーからの陸送中や、販売店にてオプション装着中などに、事故や極僅かな傷がついてしまう事もあります。そういった場合は、大抵は販売店に保証してもらうことになります。
納車の際にどう見ても目立つ傷が付いていた場合
ある方は、長い間待たされた納期のあと、ようやくディーラーで行う納車に訪れ、新車の確認をしていると助手席ドアに汚れではない「傷」を発見し担当者に話をすると、担当者は、「ドア一枚、塗装しなおします」だったそうです。塗装したら新車じゃなくなってしまうのでは?と思った注文者は、断固としてその車を拒否、最終的にはキャンセルとなりました。
納車前のどの段階でこの傷が付いてしまったのかはわかりませんが、新車を買う以上、キズ1つ無い物を望むのは当たり前ですし、ディーラーの塗装し治すなどという対応には、当人じゃなくても腹が立ちます。
新車が事故で注文しなおし
明日納車と楽しみにしていると、販売店担当者から連絡があり「車にぶつけられて凹んでしまったので、とりあえず確認してください」と連絡があり、次の日現車を確認すると、バンパーは外されボディにも凹みがあり、担当者から「改めて新車を注文させて頂きます」と報告があり、次の納車まで代車を用意してもらい、改めて注文しなおした車を後日納車されました。
例え、ぶつけられた被害者だったとしても、納車するまでは販売店の責任です。登録が済み、購入者の名義になっていたとしても、無事に納車するまでは販売店の管轄なので、事故や傷が納車時までにあった場合は、同じ車を再注文しなおすことになります。
ただし、再注文するためには、車庫証明や登録のしなおしや、保険会社への連絡など面倒なことも多くなるだけでなく、再度注文しなおしで納期が数か月先ということになります。
納車で気を付ける事
やっと来た納車の日、ディーラーに取りに行く場合や自宅に担当者に乗ってきてもらう場合があります。どちらの場合も嬉しいあまりテンションが上がってしまいます。テンションが上がっているからと、説明もちゃんと聞かないまま納車が終わって後から「あれ」とならないためにも、納車の際は冷静に気を付け無くてはいけません。
楽しい嬉しい納車にするために、今後の販売店との長い良い付き合いを続けるためにも注意することをします。
納車後にナビや安全装置、自動運転の操作が分からずに慌てないためにも現車を触りながら操作方法を教えてもらいましょう。納車時はガソリンがわずかしか入っていないことが多く、納車後にスタンドで満タンにする方が多いので給油口がどちら側なのか覚えておくことなどちょっとしたをご紹介します。
| 納車時のおすすめチャック箇所 | ポイント |
|---|---|
| 新車のチェック | ボディや内装、タイヤやホイルなどに傷がないかチェック |
| 書類のチェック | 車検証や自賠責、保証書などの名前や住所の字が合っているか確認しましょう |
| 操作説明 | ナビやオート運転機能、安全装置など操作方法を教わっておきましょう |
| 下取り車のチェック | 下取りに出す車に忘れ物が無いか再度チェックETCカードなど。 |
| ガソリンの給油口チェック | 納車の際は10L程度しか入っていないので、給油口の向きを覚えておきましょう |
初回公開日：2018年02月10日
記載されている内容は2018年02月10日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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