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オルタネーターの異音の原因・特徴・寿命・放置するとどうなるか

更新日:2024年08月09日

車のオルタネーターは古くなってくると異音を立てるようになります。オルタネーターの異音はいくつかの種類があり、異音の種類によって故障箇所も変わってきます。オルタネーターの異音にはどんな種類があるか、異音から考えられる不具合についてご紹介してまいります。

オルタネーターの異音の原因・特徴・寿命・放置するとどうなるか

オルタネーターから出る異音の原因は?

車の部品に寿命が来ると、車から異音が発生することがあります。寿命が近くなってきた時に音が出る部品の一つに、オルタネーターという部品があります。

オルタネーターの寿命が近くなるとどんな音が出るのか、オルタネーターの故障を放っておくとどんなトラブルが発生するのか気になる方もいるでしょう。そこで今回は、車のオルタネーターから発生する異音についてご紹介しましょう。

オルタネーターはどんな部品?

オルタネーターと聞いただけでは、それがどんな部品なのか分からない方も多いですが、オルタネーターはエンジンの動力で駆動する発電機のことです。

車にはバッテリーが搭載されていますが、車のバッテリーは充電されなければ使い続けることができません。そこで、エンジンがかかっている時はオルタネーターで発電を行い、発電された電気でバッテリーの充電や車に必要な電気を供給しています。

オルタネーターはどこにある?

オルタネーターはエンジンの回転で駆動します。そのため、オルタネーターはエンジンの横や、エンジンルームの正面に付いています。また、オルタネーターは補機ベルトを使ってエンジンから動力を得ています。そのため、エンジンにあるベルト周辺を探せばオルタネーターを見つけることができます。

車種によっては他の部品を外さなければオルタメーターを見ることができない車種もあるので、オルタネーターが見当たらない場合は、補機ベルト周辺を探してみると良いでしょう。

オルタネーターの異音はどんな特徴がある?

オルタネーターはエンジンによって回転しています。そのため、オルタネーターから異音が出るとエンジンの回転に合わせて音が変化することがあります。

しかし、エンジンで駆動する部品はオルタネーター以外にもあるので、エンジンの回転に合わせた音が全てオルタネーターの異音とは限りません。オルタネーターから異音が出ていると感じた時は、本当にオルタネーターから異音が出ているのか、きちんと確認しましょう。

オルタネーターの異音は故障箇所によって変わる?

オルタネーターは複数の部品で構成されており、オルタネーター内部の部品が壊れてしまうことで異音が発生します。

オルタネーターから出る異音はいくつかの種類があるので、オルタネーターからはどんな音が出るのか、音の種類ごとに見ていきましょう。

ウィーンという音の原因は?

オルタネーターからウィーンという音が聞こえる時は、オルタネーターのベアリングから異音が出ていることが考えられます。ベアリングとはオルタネーターのプーリーをスムーズに回すための部品で、この部品が劣化するとウィーンという音を出すことがあります。

ベアリングはオルタネーター以外の部品にも使われており、エンジンの回転に合わせて音が出ていても、オルタネーター以外の部品から異音が発生していることがあります。そのため、ウィーンという音が出た時は、本当にオルタネーターのベアリングから音が出ているのかどうか確認する必要があります。

カラカラ音の原因は?

オルタネーターからカラカラと音が聞こえる時は、オルタネーターのプーリーに問題がある可能性があります。プーリーとはエンジンから出ているベルトを受けている部品で、ベルトがプーリーの上を移動することでオルタネーターを回転させます。

オルタネーターのプーリーが劣化すると、エンジンの回転とともにカラカラと音を立てることがあります。カラカラ音はオルタネーター以外のプーリーから出ていることもあるので、カラカラ音がプーリーから出ているものなのかきちんと確認しましょう。

キュルキュル音は何が原因?

エンジンルームからキュルキュルと音が出ている時は、ベルトが滑っている可能性があります。エンジンの回転を伝えるベルトは一定の力で張っておく必要があり、張る力が弱くなるとキュルキュルと大きな音を立てることがあります。

ベルトは時間の経過と共に張りが弱くなっていくので、キュルキュル音が出ている時はベルトの張りを調整してみましょう。また、ベルトが劣化している場合もキュルキュル音が発生する原因となるので、ベルトの表面や溝にひび割れなどが発生している時はベルトの交換を行いましょう。

ヒューンなどの音は?

アクセルを踏んだ時にヒューンという音が発生している時は、ベアリングの劣化などが考えられます。しかし、ターボ車などは構造上の理由からヒューンという音が発生することがあるので、オルタネーターから出ているものなのか確認してみましょう。

オルタネーターの異音はいくつかの特徴がある

オルタネーターは壊れている部品ごとに異音の音質が変わります。また、オルタネーターから出る異音には特徴があり、その特徴からオルタネーターの不具合なのか他の部品から出ているものなのか判断することができます。オルタネーターから異音が出ている時はどんな特徴があるか、次の項目から詳しく見ていきましょう。

アクセルと連動した音か?

オルタネーターはエンジンの回転が速くなれば、オルタネーターの回転数も早くなります。そのため、アクセルを踏んだ時に異音が出るときや、エンジンの回転数が早くなると同時に異音に変化がある音がオルタネーターから異音が出ている可能性があります。

エンジンの回転とは関係なく音が出ているときや、エンジンの回転が上がっても異音が一定のままであれば、オルタネーター以外から異音が出ていることが考えられるので、オルタネーターからの音がどうか判断するには、アクセルの踏み具合に連動した音かどうか確認してみましょう。

走行距離はオルタネーターの寿命判断になる

オルタネーターのベアリングやプーリなどの故障は走行距離が多い車に発生することが多いです。そのため、車の走行距離からオルタネーターが故障しているかどうか判断することができます。

オルタネーターの寿命は車の年式や車種によって異なりますが、10〜20万キロとなっているので、走行距離が10万キロを超えた車などはオルタネーターに不具合が出ることがあります。走行距離が多い車の場合は、オルタネーターの不具合に注意しましょう。

ベアリングの故障はどんな不具合になるか

オルタネーターのベアリングはプーリーを回すための部品で、ベアリングが故障すると異音を発生させることがあります。

ベアリングから異音が出ている場合でも、オルタネーターは十分発電していることがありますが、ベアリングから異音が出ている時はベアリングが破損している可能性があり、ベアリングの破損がひどくなるとプーリーのがたつきなどの原因になり、ベルトの破損やプーリーからベルトが外れてしまう原因になってしまいます。

ベアリングから異音が出てい状態はベアリングの故障を意味しているので、ベアリングから異音が出ている時は早めに修理を行うようにしましょう。

ウォーターポンプの故障もオルタネーターの故障に似ている。

オルタネーターからの異音はエンジンがかかっている時に発生しますが、ウォーターポンプという部品が破損した時もオルタネーターが故障した時の症状に似ています。

ウォーターポンプという部品はエンジンの冷却水を循環させるための部品で、ウォーターポンプにもベアリングなどが使われています。また、ウォーターポンプもオルタネーターと同じくエンジンの回転で駆動しているので、ウォーターポンプの異音もエンジンの回転に合わせて変化します。

キーンという音やカラカラという音などはウォーターポンプなどのエンジンで駆動している部品から出ていることもあるので、これらの音が出ている時は他の部品に問題がないかどうか確認してみましょう。

オルタネーターの異音は放っておいていいもの?

オルタネーターは車のバッテリーを充電するための発電機で、オルタネーターが壊れてしまうと車はバッテリーの電気を全て使ってしまいます。バッテリーの電気を全て使ってしまうと、エンジンが急に止まってしまう可能性があり、大きなトラブルになってしまいます。

正常な状態であればオルタネーターからは音が発生しないので、オルタネーターから異音が発生している時は早めに修理を行うようにしましょう。

異音がなくてもオルタネーターが壊れることがある?

オルタネーターは壊れた時に必ず異音が出るわけではありません。オルタネーター内部にある電子部品が壊れてしまった場合は、車のメーター内にある充電警告灯が点灯します。

充電警告灯とはバッテリーのマークをした警告灯で、この警告灯はバッテリーが充電されていないことを表しています。そのため、異音がなくても充電警告灯が点灯している時は、オルタネーターに問題が発生している可能性があります。

逆に、オルタネーターから異音が発生していても充電警告灯が点灯していない場合があります。この場合はバッテリーが正常に充電されてる可能性があるので、異音が出ていてもバッテリーが充電されることはあります。しかし、異音を放置したことによって警告灯が点灯してしまうことも考えられるので、異音が出ている時は早めに修理を行いましょう。

オルタネーターの異音は車の寿命?

オルタネーターは非常に長寿命な部品で、オルタネーターの交換に費用がかかる場合もあります。そのため、「オルタネーターの修理に費用がかかるなら車の寿命と考えたほうが良いのか」と考える方もいるでしょう。

オルタネーターは10万キロや20万キロで寿命を迎えることが多い部品で、走行距離が10万キロを超えた車はオルタネーター以外の部品も寿命を迎えます。そのため、交換する部品が多くなって修理代がかかるのを避けたい場合は、10万キロを目安に車の乗り換えを検討しても良いでしょう。

オルタネーターは自分で交換できるもの?

オルタネーターの交換には費用がかかるため、自分で修理することができないかどうか考える方もいるでしょう。

オルタネーターのベアリングから異音が出ている場合、ベアリングのみを交換することができれば異音を修理することができますが、オルタネーター内部のベアリングだけをディーラーで購入することができません。そのため、オルタネーターの異音を修理するには、オルタネーター本体の交換が必要になります。

オルタネーターを交換するには、エンジンの補機ベルトを外してからオルタネーターを交換します。オルタネーターを外す妨げになってしまう部品がある場合は、それらの部品を移動させて外す必要があります。

オルタネーターの交換は自分で交換することも可能なので、車いじりが好きな方やDIYが得意な方であればオルタネーターを交換してみても良いでしょう。

オルタネーターの異音は早めの対策を

ここまでオルタネーターの異音についてご紹介しましたが、オルタネーターからの異音にはいくつかの種類があります。また、オルタネーターの異音と考えていても実際は他の部品から異音が出ていることも考えられます。

オルタネーターからの異音は内部の部品が劣化していることを示すものなので、大きなトラブルが発生する前に修理を行うようにしましょう。

初回公開日:2018年02月11日

記載されている内容は2018年02月11日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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