車のシガーソケットの使い方・故障した場合の対処法
更新日:2024年11月24日
車のシガーソケットの使い方
音楽を聞く
最近はインターネットからポータブルプレーヤーへと、ダウンロードした音楽を楽しんでいる方も多いのではないでしょうか。こうしたポータブル音楽プレーヤーとの接続にも、車のシガーソケットを活用することができます。
ポータブル音楽プレイヤーの音楽をカーステレオで聴く方法は、「FMトランスミッター」という機器をシガーソケットへと装着し、FMトランスミッターとお手持ちのiPodなどのイヤホン端子とを接続します。次に、FMトランスミッターのチャンネルと、カーステレオのFMラジオのチャンネルを合わせると、カーステレオからポータブル音楽プレーヤーで再生している音楽を聞くことができます。
車の中が配線でゴチャゴチャせず、イヤホン端子とを接続するだけで音楽を聞くことができるためとても便利な方法です。
コンセント
「DC/ACインバーター」という装置を使うと、車のシガーソケットが家庭用電源へと早変わりします。
インバーター装置はホームセンターなどで実売3000円程度の価格で販売されています。安価な製品はノートパソコンや携帯電話の充電などに使う事ができます。小型冷蔵庫やテレビなど消費電力を多く消費してしまう家電製品は、価格が高いインバーターを購入しましょう。大容量の家電製品を安定して使用する事ができます。
しかし、小型冷蔵庫やテレビを使う場合はシガーソケットから直接電気を取り出す事ができるタイプの製品も、カー用品店で販売されています。インバーターを使うと、どうしてもインバーター装置分の電力を消耗してしまう他、電気を変換するときにロスが生じてしまうため、シガーライターソケットから電気を取り出す事ができる場合にはできるだけシガーライターから取り出して活用しましょう。
USB接続にするなど
FMトランスミッターのような形状をしているUSBコンセントもあります。最近ではUSBを使ってバッテリーを充電する事が出来る機器も増えてきましたが、こうした機器を充電したり、車内で使う事ができます。
携帯電話やタブレットPCの充電をしたり、車内の電力を使って携帯機器を活用する用途としてはもちろん十分に対応できます。お気に入りのUSBペンダントライトを使って車内の小物を見つけるのに使ったり、USB扇風機を使ったり・・・USBを使えば様々な用途の家電製品を活用することができて便利です。
現在市販されている一般的なUSBコンセント製品には、安全のためにヒューズ回路も内蔵されており、安心して活用できるのもポイントです。
シガーソケットが故障した場合の対処法
故障した時の症状
シガーソケットが仮に故障してしまった場合の症状は、基本的にプラグソケットへと接続しても何も起こりません。回路には安全ヒューズが備わっているため万が一の時にはスイッチが自動的に切れる仕組みになっています。シガーソケットは熱を使う機器であるため、火事になったりするといった心配はないので安心して使う事ができます。
ただし、回路を改造していたり、シガーライターにたこ足配線をしていた場合には発火などの危険性があります。シガーライターソケットには高い電流が流れる仕組みになっていることから、たこ足配線などはおこなわないように注意しましょう。
万が一故障しても安全なの?
車のシガーソケットには、バッテリーとの間にヒューズが付けられています。実は故障した時には、何らかの原因でこのヒューズが破損してしまっている可能性もあるのです。しかしそもそも車のヒューズは何かの原因が無ければ勝手に切れてしまうという事はありませんので、もしヒューズが切れてしまっていたとしたらヒューズが切れてしまう原因を考えてみる事が大切です。
車のヒューズは一般的に運転席下やダッシュボード下、あるいはエンジンルーム内に配置されているクルマがほとんどですが、メーカーによってヒューズ格納場所がそれぞれ微妙に異なっています。
ヒューズの格納場所はインターネットでも調べる事ができますが、カー用品コーナーの電装パーツカタログで参照する事ができる場合もあります。車のヒューズ交換はとても簡単にできて、パーツ単価も安いのですが、切れてしまったヒューズの色と番号とを覚えて、同じ色と番号のヒューズを交換しましょう。違う色のヒューズを装着してしまうと、電装回路の故障原因になってしまったり、あるいはヒューズ回路が正常に動作しなくなってしまうことがあるので注意しましょう。
故障した時の点検箇所
車のシガーソケットが故障の際には、まずヒューズを確認します。ヒューズは過電流が原因となって切れてしまう事があります。例えばシガーソケットの回路に雨水が浸入してしまっていないか、断線しそうになっている箇所はないか、接触不良の箇所はないか、などの点検が必要になります。
バッテリーとヒューズの端子部分とを電気テスターを使い、電気の流れがスムーズであるかどうかを確認して故障箇所を調べる事ができます。ディーラーや整備工場に相談してみましょう。
もうひとつはパーツの接触不良です。例えばシガーソケットに差し込む電熱器の端子部分が極端に錆びていたりすると、上手く電流が流れなかったり、電気抵抗値が高くなってしまうことから過電流の原因になり、ヒューズ破損の原因にもなります。
ヒューズが破損しないほど錆がひどい場合、そもそも電流が全く流れないためにシガーソケットの機能を使用することができません。この場合はシガーソケットの電熱器を交換してしまいましょう。電熱器パーツは汎用品として販売されており、カー用品販売店やインターネットで購入可能です。
シガーソケットがない車もある?
シガーソケット非搭載車
新車納車時にはシガーソケット非搭載車もあります。最近では車内での喫煙を嫌う人も増えてきていますので、シガーソケット比搭載車を見かける機会も増えました。シガーソケット非搭載車には、シガーソケット部分にシリコンゴム製のカバーがされています。
車の中には、シガーソケットの配線が既に装備されている
例えば上記のような写真の車種の場合には、一見するとシガーソケットを使う事ができない車種のように見えますが、多くのクルマでは、配線自体はすでにいつでも活用できるよう配慮されています。そのためシガーソケットの部品だけ装着してしまえば、いつでもシガーソケットを使う事ができるようになっています。非搭載車へ装着の際は、一旦ダッシュボードを分解する必要があります。そのためディーラーや整備工場へ相談してみましょう。
シガーソケットはオプションパーツとして純正カタログに掲載されているため、もしシガーソケット非搭載車だった場合にはディーラーからカタログをもらって、自分の車種に適合しているオプションパーツは販売されているかを確認してみましょう。
搭載する時の費用
当然ショップによって、あるいは搭載したい車によっても異なってきますが、作業内容から考えてみても多くは5000円以内で収まると考えられます。ただし部品代(実売600円程度)も上乗せされると5600円ほどが妥当だと考えられます。
DIY作業により、自分でシガーソケットを装着する事もできますが、この場合は部品代のみで作業することができます。インパネ周りを取り外す時にキズが付いてしまいやすいので十分気をつけて作業しましょう。作業終了後にはテスターを使って回路の導通チェックも必ずおこないましょう。
DIYで作業する場合には、シガーソケットの配線には向きがあるため装着を間違いにくい構造になっていますが、端子部分の接触不良があると不具合の原因になってしまうために、接触不良がないかどうかしっかり確認をしてから設置する事が大切です。
シガーソケットは電気食い?
バッテリーあがりに注意!
シガーソケットは車内で使う事ができる小型の電熱器です。電熱器は電力を多く消費しがちであるため、バッテリーあがりには十分気をつけましょう。シガーソケットに流れる電流値は最大で15Aにもなる車種もあります。この大きな電流で電熱器の熱を作っていますが、それだけ短期間に多くの電池容量を消費します。必ずシガーソケットはエンジンがかかっている時のみ限定で使用するようにしましょう。電熱器にはシガーソケットのプラグを温めているごく短時間の間に、数アンペアもの大電流が流れている事になります。電熱器は時間と回数を決めるなど、計画的に活用することがポイントです。
一方、シガーソケットに接続できる伝送パーツであるFMトランスミッターやUSB、LEDライトといった部品は、電熱器とは違ってほとんど消費しません。ただ、やはり使いすぎには気をつけてなるべくエンジンがかかっている時だけで使うようにするのがです。
バッテリー寿命を延ばすなら
バッテリーの寿命を伸ばすポイントは、なるべくたくさんの電装パーツを使わないように配慮しつつ、併せてエンジンをかけている時にバッテリーの電気を使いすぎない事です。
基本的に停車時にはシガーソケットの電熱器を連続使用してはいけませんが、エンジンをかけていない時には発電機が動いていないため、なおさら気をつけるようにしましょう。車はエンジンをかけている時には、エンジンの動力で発電機が動いているためバッテリーに負担がかかりにくくなります。
この時に電気を使うならバッテリーにやさしく、バッテリーの寿命を延ばすことができます。シガーソケットの電熱器多用はなるべく避け、バッテリー寿命を伸ばしたい時は必要最小限の活用に留めておきましょう。また、消費電力を多く活用する機器(カーステレオ、エアコン、デフロスター(電熱線)、シガーソケット、パワーウインドウなど)は、なるべくエンジンをかけた時に使いましょう。
シガーソケットを使う機会が多いなら
車内での滞在時間が長いなどで、シガーソケットから多くの電気を活用する機会が多い時にはバッテリーを高性能バッテリーへと置き換えてみましょう。国産車は12Vバッテリーで共通していますので、車種と適合すればバッテリーの容量を増やすことができます。ただし、当然大型のバッテリーを使うためメンテナンス費用が増加してしまう傾向があります。自分の車種でどのバッテリーを使う事ができるのか、詳しくはディーラーや整備工場に相談してみましょう。
初回公開日:2017年07月28日
記載されている内容は2017年07月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。