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車のバンパーとは何の為のもの?・バンパー修理方法・グッズ

更新日:2024年10月30日

車のバンパーを傷つけてしまい、修理の仕方を知りたいと思ったことありませんか。車のバンパーは一番損傷させやすい場所で修理方法も様々です。ここではその修理方法からその金額をまとめました。またバンパーの修理を自分でする場合の必要な材料も紹介していきます。

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車のバンパーとは何の為のもの?

バンパーの素材は鉄、PP、FRP、カーボンファーバーなどの多様な素材で作られてます。1980年代前半までは、軽度の衝突から守る目的で装着されており、おもに鉄がバンパーに使われていました。

その後デザインや空力をバンパーに求められるようになったのです。樹脂製で塗装されたバンパーが主流となりライト等が埋め込まれたりボディーと一体化しているなど、軽度の衝突から守るという目的からそぐわなくなり、近年歩行者との衝突安全性が求められるようになりました。

軽自動車を除き、フロントバンパー内には鉄製骨格、緩衝材を配置しています。しかしリアバンパーには鉄製骨格、緩衝材は使用されていないためにバンパーの外皮の弾力で衝撃を吸収するため追突安全性はフロントより劣ります。

車のバンパー修理方法

バンパーの損傷具合で修理方法は異なってきます。軽微な擦り傷の場合はコンパウンドで傷が消えてしまう事もあります。塗装を傷つけるほどの擦り傷は塗装しなければなりません。また割れた場合は、修理した費用と交換した費用とで比較検討し、安い修理方法を選ぶことになります。

特にバンパーを外さなければ修理が出来ない時、交換と修理で、どちらが安いか見積もった方が良いでしょう。交換するバンパーも新品の他にも中古品も数多く流通していますので交換が修理より安くなることもあります。

フロントバンパー

フロントバンパーは、車高の低いクルマで縁石などで下の部分を傷つけやすいのと、左右の角部分をぶつけやすいです。バンパーの下を傷つけてしまうと作業性が悪いのでバンパーを外しての作業が望ましいです。外さずに修理をする場合、ライトやフェンダー、グリルなどの他の部品を2次的損傷を付けないためにマスキングテープで保護して作業する必要があります。

リアバンパー

リアバンパーはバックした際、障害物に気付かずにぶつけてしまう事が多いです。ぶつかってから気が付くためにその損傷は意外と大きいです。またリアバンパーの内側には骨格が無く、ボディー両サイドにある骨格がバンパーと障害物に挟まれて割れたり、穴が開いたりする事例が多くなります。穴が開いてしまったり切れてしまうと外しての作業となります。

塗装

車のバンパーはボディーと同色で塗装されていることが殆どです。傷が下地やバンパーの素材まで達していると、塗装をしなければなりません。バンパーは車のボディーと違い柔らかい弾力性のあるプラスチック素材で出来ているので、塗料も弾力性のあるものを使用しなければ、走行中の振動で塗膜が割れて剥がれてしまう事があります。

自動車板金塗装工場で塗装するには、圧縮したエアーの力で塗装するスプレーガンを用いますが、一般の人が使う事はかなりの熟練が無いと難しいでしょう。しかし、カー用品店やホームセンターに行くと、缶スプレーが売られており、一般の人でも気軽に塗料が購入でき塗装することが出来ます。

塗料の種類

塗装するうえで必要になるのが塗料です。車に塗られている色にはメタリックやパール、そして光物が入っていないソリッドカラーとに分かれます。

通常、ソリッドカラー以外は色を塗った後にクリア塗装をします。またホワイトパールは、非常に補修が難しいと知っている人は多いでしょう。それはベースとなる白を塗って、その後にパールを塗り最後にクリア塗装で仕上げます。

最初のベースの色が違うと同じ色にならないのですが、次に塗るパールの塗る回数でも色の感じが変わってきます。パールホワイトの補修は非常に高いのはその為です。

交換

バンパーを交換する場合は、修理不可能なほど損傷を受けた場合と考えられがちですが、修理費用より中古バンパーや新品バンパーのほうが安く済む場合の時に交換されます。例えば、傷により塗装をバンパーの半分以上しなければ修復不可な時、中古バンパー、もしくは新品バンパーに交換したほうが安くなる事があるでしょう。

新品バンパーによっては値段が高い物もあります。また、スズキなど一部の国産車や外車は、新品のバンパーが塗装されていない状態で売られていますので、塗装の必要があるのです。

中古バンパーも同じ色が見つからない時は、自分の車と同じ色に塗装し直す必要もあります。また中古品に小傷があり、塗装しないと納得できない中古品も多くあります。これらを考えて自分に合った方法で交換するのが良いでしょう。

傷消し

世の中にはいろいろなタイプの傷消し商品が売られています。しかし傷消しの中に傷隠しといった商品もあり、それらの効果はあまり期待できません。傷隠しは主に、クリア塗装されている車が、クリア塗装の浅い部分で傷が止まっている時に、光の屈折を利用して傷を見えなくする物です。非常に浅い傷でないと効果は期待出来ないでしょう。

またクリア塗装をされていない車は傷隠しを使っても効果は得られません。傷を見えなくするには隠すより消すことぉ考えた方が良いでしょう。

消すという事は、塗装を研磨するという事です。クリア塗装されていれば、クリア層で傷が止まっている事が重要と言えるでしょう。ソリッドカラーですと下地が出ていない事です。上記の写真のようなコンパウンドを使い、傷部分を広めに磨きます。擦り傷の一番深い所まで周りの塗膜をコンパウンドで削る事で傷と塗装面が平らになり傷が無くなります。

ただし注意が必要です。塗膜は非常に薄いので同じ場所を強く磨くと、下地が出てしまう事があります。傷消しが出来る目安は傷を爪でひっかいて、引っ掛かりが無ければほぼ消えるでしょう。

バンパーに使われる素材

バンパーはかつては鉄製にメッキを施したバンパーが主流でした。軽い衝突なら直ぐに取り外して板金修理が出来るメリットもありました。また、当時は衝撃を受けるのに頑丈である事が重要と考えられていました。

しかし、1980年代に入ると次第に樹脂製のバンパーが市場に出回るようになります。高級車やスポーツ車に多く取り入れられるようになったのがウレタンバンパーです。このウレタンバンパーは素材が柔らかくそして復元力がありを集めました。

しかし強度に問題があり、強い衝撃だと割れてしまいます。当時は修理するのに良い材料もなく割れると交換がとなるのが欠点でした。

そして1990年代以降から現在に至るまでPP製(ポリプロピレン)のバンパーが主流となっています。この他にもABS樹脂、FRP(繊維強化プラスチック)がありますが、これらは割れやすくしかも割れた部分が鋭利となり非常に危険です。それに比べPP製は形成もしやすく、衝撃を受けても割れにくいためバンパーに向いている素材と言えるでしょう。

バンパー外れた

バンパーはビス、ボルト、クリップで車のボディーと留められています。バンパーが車から外れるほどの衝撃を受けたならば、その損傷はバンパーだけにとどまらず、車のボディーにも損傷が及んでいる事が考えられます。その場合は大きな修理となることは避けられないでしょう。

バンパーが外れかけた

バンパーが外れかける事例は、フロントバンパー、リアバンパー共に一番多いのがバンパーの端が多いのではないでしょうか。

バンパーの端が外れる場合、バンパーのタイプにより3種類に分かれます。主にフェンダーとバンパーをプラスチックのブラケットを使いはめ込まれているもの、その他にはビスでフェンダーとバンパーを留めるタイプとその両方を使っているタイプとに分かれます。

この中で、プラスチックのブラケットを使ったタイプでごく軽微な外れ方であれば、バンパーの浮き上がった方と反対方向に押し込めば、簡単にブラケットにはまり元に戻すことが可能です。

ビスとバンパーを留めている車で、ビスの部分が外れている場合は、バンパーが切れている事が多く、バンパーを補修もしくは交換をしなければなりません。外れかけた場合、何処が外れたのかを見分ける必要があり、何処が留まっていて、その場所がどうして外れたのか確認する必要があるでしょう。

バンパー修理の値段

バンパーの修理には修復と交換があると説明しましたが、塗る色によっても値段が変わってきます。ここではだいたいの相場について紹介します。

バンパー修復相場

バンパーの修復は、その傷の大きさ、塗る色で値段が変わります。例えば、修復する面積が同じでも塗る色がソリッドとホワイトパールでは値段が大きく違います。おおよその修理費用は、20,000円から50,000円が相場でしょう。修理部分が広くなればそれに応じて高くなってきます。基本は新品バンパーの値段を超えないところまでが修理費用です。

バンパー交換費用

バンパーを交換する場合、新品バンパーと中古バンパーに分かれます。新品は殆どのメーカーが同じ色を塗った物を出荷しますが、中古バンパーは、同じ色を探さないといけないので同色バンパーが無いと、色替えをしなければなりません。

価格は、車種により大きく違い、プリウスだと70,000円近くします。また軽自動車でも50,000円を超えるものもあります。しかし中古バンパーだとその半値以下で買えるものもあるのです。但し修理が必要だったり色替えしなければならない事もあり、中古バンパーで安く購入できても高くなることもあるので、修理工場と相談が必要です。

バンパー脱着工賃は、5,000円前後が相場でしょう。

外し方

バンパーを自分で直そうと考えた時に、車から外さなければ作業できない時や、交換をするために脱着が必要になる時に外すことになります。

バンパーは、車体に留められていますが、基本はどの車種も同じと考えていいでしょう。

フロントバンパー外し方

①ラジエーターグリルを外します。

②フロントタイヤハウス内のフェンダーライナーのクリップを外しライナーを取り外します。

③バンパーの両サイドのタイヤハウスの中にあるビスを外しましょう。

④ラジエーターグリルを外した場所にクリップがあれば全て外します。

⑤フロントバンパーの前部分の下にアンダーカバーとバンパーが留められているので全て外します。

⑥フォグランプがついている車両は、フォグランプの配線を外しましょう。

⑦フォグランプが外から外れる場合、バンパーを留めているボルトがある場合があるので外します。

⑧アンダーカバーを外すと、バンパーと車体側を留めているボルトがある事がありますので全て外しましょう。

⑨フロントフェンダーとバンパーの境目がプラスチックのブラケットではめ込みになっている車種もあります。その場合は、バンパーを手で持ちフェンダーと分離しましょう。

⑩バンパーをゆすってみて留められているネジやクリップが無い事を確認し、バンパーを前方に外します。この時に作業者が2人いれば、左右のバンパーサイドを持ち同時に外すことができ、作業がスムーズに安全に進められます。一人の場合は、車体に傷をつけないように、マスキングテープをバンパーとの境目に貼って保護をして作業すると良いでしょう。

リアバンパーの外し方

リアバンパーは、バンパーサイドがリヤタイヤのホイールハウスまで長いものがあり、2人で作業したほうが良いでしょう。

留められている場所は、車種により様々です。トランクがある車は、トランク内に目クラ蓋があり、そこにボルト4本で留められている物もあります。他にも下側からボルトを外すものもあり、バンパー周辺をくまなく見てボルトやビス、クリップを外しましょう。

バンパーが割れてしまった

バンパーが割れた場合は、非常に強い衝撃が加わったことが考えられます。バンパー内にリーンフォースメント(骨格)が鉄やアルミで出来ていますが、これが曲がってしまったり歪んでいる可能性があるでしょう。

バンパーを交換したり修理しても、バンパーの骨格を交換する必要があります。また、リーンフォースメントがボディーとボルトで留められていますが、ここのボディー部分にも損傷がある可能性もあります。割れてしまったら、車体整備工場に相談するのが良いでしょう。

車のバンパー修理グッズ紹介

自動車用品店や、ホームセンターのカー用品売り場には、車の補修用品が多く取り揃えられており、軽微な損傷なら自分で修理する事も出来ます。バンパー修理に最低限必要なものは下記の5つとなります。

①から研ぎサンドペーパー120番から320番と水研ぎ800番から1200番

②バンパーパテ

③バンパープライマー

④プラサフ

⑤塗料

この他にも破損状態により修理は様々な材料を必要とします。

樹脂バンパーパテ

これは、バンパーのごく浅い傷を埋めるのに適しています。深い傷や割れてしまったものには、強度が足りなくなります。

薄くつけることが早く綺麗に仕上げるコツです。

バンパープライマー

これはバンパー専用のプライパーです。バンパーは樹脂製なのでそのまま塗装しても樹脂に塗料が密着できずに剥がれてしまいます。このプライマーは樹脂に塗料を密着させるものです。

パテによる修理が終わったら、プラサフを吹き付ける前に使用します。

グラスファイバーマット

割れてしまったバンパーを修正するときに、バンパーの裏に当てて補強させる商品です。

ヒートリペアキット

割れたバンパーを裏から接合させる工具です。熱を利用してピンを割れた場所に打ち込んで割れた部分をつなぎます。

2液性の接着剤で、バンパーの裏側から補強材と一緒に接着させます。硬化時間の種類があり、作業に合わせて選ぶことが出来ます。この商品H非常に強力で硬化後は形成も出来るので便利です。

留め具

バンパーは、プラスチックのクリップで留められている場所が非常に多いです。損傷程度によってはクリップの破損もありますので、修理するときは一緒に購入すると良いでしょう。

接着剤

バンパーが割れたり損傷したりした場合、接着剤を使用して修復しますが、接着剤は2液タイプの接着剤を選ぶようにしましょう。硬化時間があるので作業に合わせて選ぶ必要がありますが、硬化したら堅牢ではがれにくいのでバンパー修理に向いています。

上の写真にあるような高価な接着剤でなくても、ホームセンターに売っている2液性接着剤でPP材に対応できれば問題ないです。

保護フィルム

バンパーの4隅を擦り傷から守るフィルムですが、強い衝撃は防ぎきれません。本当にちょっとした小傷程度を守るものと考えた方が良いでしょう。バンパーをこするような傷は防げないという事です。

修理には大きなお金がかかります

バンパー修理にも大きな出費があります。ここまででお伝えしてきたように損傷度合いや色の違いで、その修理方法も変わってきます。

自分で修理する事も可能ですが、塗装という工程は非常にシビアで難しいのが現状です。綺麗に仕上げるのであれば、やはりプロに任せるのが一番でしょう。車両保険に加入することで出費を大きく減らすことが出来るのも事実です。高級車や珍しい車は、パーツ代も高額となり修理費用も高くなることを認識しておきましょう。

初回公開日:2017年10月08日

記載されている内容は2017年10月08日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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