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液体ガスケット・使い方・塗り方・剥がし方

更新日:2024年06月17日

「液体ガスケット」という製品をご存知でしょうか。こちらは主に車両に使う製品です。愛車の修理を手軽にできる優れたアイテムが「液体ガスケット」ですので、自分で車両の修理をする場合にアイテムです。ぜひ愛車へ使ってみませんか。

液体ガスケット・使い方・塗り方・剥がし方

液体ガスケットとは?

ケミカル品に液体ガスケットというアイテムがあります。液体ガスケットというアイテムはエンジンやミッションをはじめとして、車両の各部へ使われる、いわば金属パーツ同士の密着度をさらに高めるためのアイテムです。別途紙状のガスケットもありますが、液体ガスケットとは違い、使える箇所が限定されてしまいます。

しかも紙状ガスケットを使うには専門的な工具や知識が必要となりますので、自分で行う修理としては重整備の部類に入ります。その反面で液体ガスケットは、使う箇所によって自分でも修理に使える一般的なケミカル品と言えます。

今回は、その利便性の高い液体ガスケットに関する内容をご紹介して参ります。ぜひ参考にして、自分の愛車を点検と修理してみるのはいかがでしょうか。

何に使うの?

主に、バイクや車のエンジンなどに使うことが多いアイテムです。エンジンはとても精巧にできていますが、経年劣化により、どうしても各パーツの圧着度合が低下してきます。そうなると内部のオイルなどが漏れ出てしまうこともあり、修理が必須となってきます。

車両は内部と外気が遮断されていなければ、エンジンが調子よく回転しません。過度な劣化のある場合ですとエンジンすらかからないケースも存在します。簡単に言えば、隙間を埋める万能材と言い換えることもできます。液体であるため扱いやすく、簡単な修理であれば経験がなくても手短に車両を修理することもできます。

使うとどうなるの?

液体ガスケットを漏れが生じた箇所へ使うことで、車両から漏れていたオイルなどの油脂類も制止させることができます。車両のオイル漏れを放置してしまうと最後には大きな破損を生じてしまうことともなりますので便利な製品です。

エンジンが大きな破損や修理を必要とする前に、液体ガスケットを使って各部を修理することが最善のケアと言えます。オイル類が外部へ漏れたり滲んでしまったりすると、その箇所はオイルによって汚れやすくなります。見た目にも汚らしい車両となってしまいますので、適宜修理することが望ましいです。

どんな車両に使うの?

液体ガスケットを頻繁に使う車両は現行車では少ないです。やはり経年で劣化している車両に使うことが多い製品です。とくに旧車と呼ばれる車両になると、各部が劣化していたり、緩んでいることがあります。振動も多いために緩みやすいままで走行を続けているため、どんどんと緩みが悪化していきます。

こういった車両に乗っている場合には、ガスケット交換という言葉に馴染み深い方も多いことでしょう。ですので、最新式の車両に対して使うことは比較的少ない傾向にあります。

液体ガスケットの使い方とは?

そんな便利な液体ガスケットですが、最適に使う方法があります。主にチューブや缶入りとなって販売されている製品ですので、適量を塗布する箇所へ擦り込んでいきます。エンジンのオイル漏れ修理で使うことが多いので、まずは塗る箇所の脱脂を行いましょう。塗布部に油分があると、どうしても液体ガスケットが適切に塗れません。

パーツクリーナーなどを使い、丁寧に塗る箇所の脱脂をすることが肝要です。速乾性ですので数分で乾燥後、液体ガスケットを塗り込んでいきましょう。

どうやって塗ればいいの?

油脂類の漏れが生じている箇所の状態によりますが、基本的には多量に塗る必要はありません。最低限必要な分量を塗ることで十分に漏れ防止の役割を果たします。多めに塗れば効果があると思い、多量に塗ってしまうと乾燥まで余計に時間がかかったり、そのまま走行してしまい、塗った意味がなくなるということもあります。

あくまでも漏れが生じている箇所に薄く適量を塗り込むことが最善です。これによりすぐに乾燥しますし、十分に内部のオイルが漏れなくなっていることでしょう。

マフラーに使う液体ガスケットをご紹介!

液体ガスケットとひとくちに言っても、その種類は無数にあります。製造しているメーカーも豊富ですし、用途次第で種類がたくさんあります。しかもマフラー専用で使う液体ガスケットですので、かなり高熱でも耐久性のある製品でなければ、またすぐに劣化してしまいます。

すべての製品はご紹介できませんが、その中でも万能的に使用できる代表格の液体ガスケットをご紹介しましょう。ぜひ参考にして、愛車のマフラーへ使ってみてください。

耐熱用のある製品が!

塗る箇所が高温になる場合に最適なものもあります。たとえば、マフラーとエンジンの接合部ですと数百度以上の高温となる箇所です。とくにこうした隙間が生じてしまうと、エンジンの調子を壊してしまうことも考えられます。エンジンの排気も高温でので、耐熱性と表記のあるガスケットを購入しましょう。これにより高温部へも使えます。

速乾性のある製品が!

液体ガスケットの中にも種類は豊富にあります。中でも速乾性のものがです。あまりにも乾燥に時間がかかってしまうと、せっかくメンテナンスした箇所でも1度走行しただけでガスケットがはがれてしまうことがあります。しばらく乗車しない間のメンテナンスであればよいですが、すぐに乗車する場合には注意が必要です。

製品の説明に記載がありますので、購入する際には注意してから購入することがです。ただし速乾と言っても、塗ってすぐの走行はあまりできません。せめて数時間してからの走行が望ましいと言えますので、扱う時には注意しましょう。

ホームセンターで買える液体ガスケット!

液体ガスケットは手軽にホームセンターでも購入できます。さすがに種類は限られてしまいますが、「キタコ製液体ガスケット」が入手しやすいです。価格も400円ほどですので、とても求めやすい商品となっています。量は価格相応ですので5gしかありませんが、小さな箇所であればこれ1つでほとんどの修理をすることができます。

専門的な液体のガスケットはどこで買うの?

先にご紹介したような耐熱や速乾といった製品をはじめ、より専門的な液体ガスケットは大型店舗のカーショップやバイクショップにて入手可能です。いずれかにいけば、高価ながらも専門的な箇所に適応する液体ガスケットが選べますので、現在困っている場合でも大抵の部位に適した製品が見付かります。

量も数十g入ったものまでありますので、多量に塗布しなければ修理できない箇所へも対応可能です。色の付いたものもありますので、どういったものが最適であるのか各店舗の店員まで尋ねてみましょう。

液体ガスケットの効果が継続する時間はどれくらい?

1度塗った液体ガスケットは、一体どれほどの期間継続して効果が続くのでしょうか。これは使う場所によってもその継続効果は異なります。塗って数日しかもたないということは基本的にはあり得ませんが、塗り方によっては1日で駄目になってしまうケースがあります。

または用途に適さない液体ガスケットを使ってしまった場合でも劣化が早まります。せっかく修理するのであれば、やはり1度でしっかりと定着する製品を使って直したいことでしょう。では、1度塗るとどれほどの継続効果を発揮するのでしょうか。各部位ごとにご紹介して参ります。

使用に最適な箇所はどこなの?

やはり使う場所が重要となってきます。液体ガスケットは主に高熱となる箇所に使うことが多い製品です。その中でも部位によっては受ける温度がまったく違います。たとえば、エンジン自体に使う場合とエンジンから分岐されたパーツへ使う場合では、液体ガスケットの寿命が変わってきます。

エンジンに使うとどれくらい効果が持続するの?

車両の中でもっとも高熱になるのがエンジンです。エンジン内では1分間に数千回の爆発を生じていますので、1時間走行するだけでもかなり高い温度になります。こうしたエンジンは、時間経過と共に圧着されているパーツ同士が緩んできます。

こうした箇所へ液体ガスケットを塗布する場合、早ければ数ヶ月で効果が弱まってきます。DIYで行って、塗り方が適切でなければ1ヶ月ともたないケースもあります。エンジンはとても重要な機構ですので、液体ガスケットを使うほどに劣化している場合は工場に相談をしてみることが最善です。

ミッションに使うとどれくらい効果が持続するの?

車両にはエンジン以外にもミッションという機構があります。ミッションはエンジンほど高熱にはなりませんので、液体ガスケットを塗る頻度は比較的少ない部位です。ですが、やはり経年で圧着部が緩んできますので、いずれは液体ガスケットを使うこととなるでしょう。

車種によっても大きくことなりますが、エンジンと比較すると長期間長持ちします。そのため、1年以上は維持できることが多いです。もちろんプロショップで修理を行ってもらえば、1年以上持続することが多くなります。

液体のガスケットを使う頻度が高い車両とは?

冒頭にご紹介したように、現行や最新の車両に即必要というものではありません。あくまでも経年劣化で緩んでしまった接合部へ、漏れの防止対策として使う製品です。そのため、今から30年前後前に作られた車両に使われることが多いです。

国産車でも外国車でも、現代の技術とは比較できないほどの製造過程の車種もあります。そのため、何度もオーバーホールを繰り返しながら大事にされてきた車両へ使うことが非常に多いのが液体ガスケットです。やはり、旧車と呼ばれる車両の精度はどうしても低いので、便利なケミカルを使うことでなるべくその欠点を解消してきました。

アメ車に多い?

中でも旧いアメ車によく使われます。1950年代などに製造された車両など、今から数十年前の車両には頻繁に液体ガスケットが使われます。これにはエンジンの精度の低さも挙げられますが、何よりも経年劣化ということが言えます。

便利な車でも30年経過すれば、おのずと各部に劣化を生じていきます。そのため大事にされてきた車両であれば、50年近く前の車両も現代に走行しています。いわゆるヴィンテージカーと呼ばれる車両ですが、それらのほとんどに専用のガスケットを使った修理がほどこされています。

国産車には使わなくていいの?

アメ車ばかりではなく、国産でも旧車があります。それこそ1970年代頃に製造された国産車はいまだに走行していますが、これらもやはり1度は大きな修理をしています。エンジン内は複雑なパーツが使われている機構ですので、それらが数万キロ以上何の問題もなく走行することは難儀なことです。

エンジン内での大きな爆発によって、重たい車両が前進していますので、エンジンには常に多大な負担が掛かっていると言えます。精度がよいと言われている国産車でも、やはり長い年月が経過した車両ですと各部のメンテナンスは必須となってきます。

現行車には使わないの?

最新の車両にガスケットを使うケースは少ないですが、やはり同じエンジンを積んでいる車両ですので、走り方や経年劣化によって破損していきます。もちろん新車を購入してすぐに、ガスケットを使う修理をすることはほとんどありません。ですが、きれいな現行車でもこれから数十年間も乗車して行くこと中で、同じように修理を要します。

修理する箇所や整備の内容はそれぞれ異なってきますが、愛車を常に快調に維持するにはとても重要なことです。そのためいずれは、ご紹介してきたガスケット修理が必要となる可能性がありますので、ぜひ参考としておいてください。

液体ガスケットの剥がし方はどうするの?

塗ったガスケットを剥がす場合、どういったやり方があるのでしょうか。

製品によって固まり方がまったく異なりますが、きれいに剥がしたい場合にはパーツクリーナーで冷却するという方法があります。パーツクリーナーは対象物をきれいにするだけではなく、かなり低温にさせる効果ももっています。

そのため、直接噴射し続けることでガスケットがさらに固まっていきます。その後、カッターナイフなどの刃物を使って削いでいきましょう。表面的なガスケットを剥がすのみであれば、この方法で十分な効果を得ることができます。

全部きれいに剥がす場合はどうすればいいの?

ガスケットを使う箇所によっては、パーツ同士に圧着させるためにしっかりと塗布しているものも1部あります。こうした場合は、その箇所を分解する必要があります。たとえば、エンジンのヘッドケースといった箇所やミッションケースの圧着で使ったガスケットの場合ですと、カッターナイフで完全に除去することはできません。

こうした重整備となる場合、やはりプロショップまで車両を持ち込んで、きれいにガスケットを除去してもらうことが望ましい作業です。

液体ガスケットの乾燥時間はどれくらいなの?

液体ガスケットを塗って、どれくらい待てばしっかりと乾燥するのでしょうか。

製品によって異なりますが、おおむね1時間以上です。速乾タイプであれば、これくらいの時間内で乾燥しますが、製品によっては半日以上乾燥させる必要があるものもあります。

液体のガスケットには種類がある!

液体ガスケットにはさまざまな種類の製品があります。国産のものや海外製のものまでありますので、用途によって使い分けることがベストです。たとえば、ほとんど熱を受けない箇所に使う液体ガスケットもあれば、300度以上まで耐えられる液体ガスケットまであります。液体ガスケットとひとくちに言っても数多くの製品がありますので、用途で使い分けることが最善の修理と言えます。

自分で修理できるの?

ここまで液体ガスケットの使った方法やその種類をご紹介いたしましたが、それらの修理を自分でできるのでしょうか。

愛車を自分の手で修理することも楽しいひと時となりますので、自分でケアすることもです。液体ガスケットを使って自分でできる修理箇所はどうしても限られますが、いくつかできる箇所があります。

たとえば、マフラーとエンジンの隙間であれば比較的簡単に自分でも修理できます。現在付いているマフラーを外して、液体ガスケットを塗り込み、再度組みこんでから乾燥を待つだけで手軽に修理できます。

もしくはオイルドレンにも活用することができます。この場合でもとても簡単に修理できますので箇所です。ドレンボルトを外し、きれに脱脂した後、液体ガスケットをネジ山に塗り込んでおきます。しばらくしてからタンクへネジを締め込んでおけば、ガスケットの効果で漏れを制止できます。

修理してみよう!

難しい工程も確かにありますが、場合によっては簡単に自分でできる簡単な修理もあります。明らかにガスケットが抜けてしまった箇所が発見できた場合、自分で液体ガスケットを塗ってみましょう。

まずは、先のようにカッターナイフを使ってはみ出ているガスケットを除去していきます。その後、きれいに脱脂しておき、乾燥させましょう。そして、液体ガスケットををその箇所へ塗り込んでいきます。しっかりと乾燥させれば作業は完了です。

メンテナンスのついでにやってみよう!

愛車のメンテナンスや洗車をする際、各箇所を点検することが肝要です。この際に、ガスケットを塗る必要がある箇所もチェックしておきましょう。普段はしっかりと点検しない場合でも、こうしたタイミングで液体ガスケットを活用することで、修理費も格段に抑えることができます。

頻繁に行う修理ではありませんので、1年に1度程度ガスケットの抜けをチェックしておけば問題ありません。

ショップでも修理できるの?

自分で修理することに懸念がある場合、やはり専門のショップまで依頼しましょう。軽い修理から重整備まで受け付けていますので、液体ガスケットを使った修理でもスムーズに完了させてくれることでしょう。

車両にはさまざまなケアがあり、中でも多くの工具を使ったり、汚れてしまったり、危険がある場合の修理は経験がない場合ですと控えておいた方が無難です。工具の使い方を知らないと車両のボルト類をなめてしまうこともあります。ボルトをなめてしまうと、家庭用の工具では修理が困難となりますので、やはり懸念がある場合にはショップに依頼しましょう。

工賃がかかる!

ショップへガスケット修理を依頼すると別途工賃が必要となります。車両や修理する箇所によってもその工賃は異なってきますが。おおむね30,000円ほどからの料金が掛かります。エンジンのオーバーホールなどの重整備となると、50万円以上掛かることもあるでしょう。

車種やその修理箇所によっても、液体ガスケットを使ったケアはたくさんありますので、工賃が安価な場合や、重整備となって高額な費用がかかることもあります。壊れたままの車両では走行ができませんので、愛車のガスケット修理で悩んでいる場合、専門の修理工場まで尋ねてみるのはいかがでしょうか。

修理をして完調を取り戻す!

液体ガスケットを各所に使うことで、今までよりもきっと調子よく走ることができるでしょう。何気ない修理ですが、ガスケットがないだけでエンジンがかからなくなったり、走行不能になったりすることがあります。そのまま修理しないで走行をしていると、大きな故障を引き起こすことともなりかねません。

しっかりとしたメンテナンスをしておくことで、乗りたい時にいつでも調子よくエンジンがかかり、快適な走行を満喫できるようになります。愛車に不具合を感じていたら整備工場まで相談してみましょう。

快調になった愛車で安全に走ろう!

今回は「液体ガスケット」という製品に関する内容をご紹介いたしました。使い方によってはとても簡単に修理できますが、車種や部位によっては整備が難しくなることもあります。大事な愛車が少しでも調子よくなるには、定期的なメンテナンスが欠かせません。

一度修理を終えても、再度すぐに不具合を生じることもありますので、愛車の点検を楽しみながら行うことで、そうした劣化も発見できることでしょう。そして完調となった愛車は快適な走行をしてくれます。ただ、調子がよいということで速度を上げ過ぎる走行は時に危険です。

スマホの流行によって「ながら運転者」が格段に増えてきました。ほんの一瞬の油断で、一生を台なしとしてしまう悲惨な事故も多発しています。ぜひ、運転中は危険を生じるような操作を控え、目的地までしっかりと集中して運転を楽しみましょう。

初回公開日:2018年05月09日

記載されている内容は2018年05月09日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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