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スポイラーの塗装方法と料金・修理・効果・取り付け・車検

初回公開日:2018年01月28日

更新日:2020年03月13日

記載されている内容は2018年01月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

スポイラーを付けている車が純正装着で非常に多くなりました。、社外品のスポイラーを取り付けたい時には、塗装と取り付けという問題が発生します。自分での塗装の仕方や取り付け方法を詳しく説明し、業者にお願いした時の料金も合わせてご紹介します。

スポイラーの塗装方法と料金・修理・効果・取り付け・車検

スポイラーの効果

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※画像はイメージです

スポイラーは最近純正でも装着されている車も多く、ドレスアップだけのように感じている人も多いでしょう。しかし実際は空気抵抗や揚力を減らすために装着されており、その効果は意外にも大きいです。

低燃費を追求し各社ではさまざまな研究開発が行われており、その中で車が受ける空気抵抗をいかに少なくできるかという技術開発は非常に重要な部分を占めています。車が時速100Km/hで走行すると、50Km/hで走行する時より4倍もの空気抵抗を受けますから、高速道路では空気抵抗削減が非常に重要になります。

空気抵抗は、空気密度×速度の二乗×空気抵抗係数×前方投影面積で求められます。空気密度は、気温や湿度により左右され、速度は車の速度によって変わってきます。つまり、外的要因以外で車の空気抵抗を見るには、空気抵抗係数×前方投影面積になり、それがカタログで見かけるCd×Aという数値になります。

Cd値×A

空気抵抗を減らすには、前方投影面積を小さくすることが重要になります。それは最近のミニバンでさえCd値は0.35ぐらいと優秀な数字で、最高レベルの新型プリウスでも0.25程度で30%ほどしか差がありません。しかし前方投影面積はなんと70%も違ってきます。

車のエアロパーツは、Cd値に影響してくるパーツで、車に当たる空気を整流させる効果があります。車は走行していると車に当たる空気によって操縦安定性に影響してきます。低速ではそれほど感じられませんが速度が速くなり80Km/hを超えてくるとエアロパーツが付いている車と付いていない車では、その違いがはっきりとわかるでしょう。

かつてエアロパーツは、スポーツカーに多く取り付けられていましたが、現在ではミニバンにも採用され低燃費にも操縦安定性にも非常に重要なパーツとなっています。

スポイラーの塗装方法と料金

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スポイラーを塗装するには、車に仮合わせをして車に問題なく装着できるか確認してから塗装に入ります。

塗装するには、足付けをしてからプラサフを塗装し、平滑を出してから本塗りに入ります。車には色んな色があり、最近の車はほとんどメタリックやパールが入った塗装なのでクリア塗装が必要になります。ソリッドカラーでもクリア塗装をしてある車種もあり、違いはソリッドカラーのベースとなる色が1液性の塗料を使っている場合は、2液性のクリア仕上げをします。

料金はスポイラーの場所と数により違ってきます。ほとんどがスポイラー3点キットで39,800円~といった値段設定が多いでしょう、スポイラーを塗装する場合、塗料を作る手間は1点でも3点でもさほど変わりません。よって数が多ければ安くなる傾向があります。しかし材料代が高い特殊なパール塗装やマジョーラ塗装などは、数が多ければその分高くなります。

DIYでスポイラー塗装

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DIYでスポイラーを塗装する場合は、下準備をしっかり整えてから塗装に取り掛かりましょう。特に塗料が塗装の途中で足りなくなっては、目も当てられません。通常の缶スプレーには300mlしか塗料が入っていないので、3回塗りをすると1本では1.2m×1.2mの大きさしか塗装できません。小型車のフロントバンパースポイラーで3~4本必要になるでしょう。

同じように下塗りのプラサフ、上塗りのクリアも同じ数だけ必要になってきますから、メタリックやパールなら塗料だけで1万円以上必要になってきます。

この他に下地処理にポリパテやサンドペーパ―、水研ぎぺーパーが必要になります。これらの材料を揃えて始めて塗装作業に入ることができます。

塗装前にする事

スポイラーを購入したら、塗装する前に車に装着できるかどうか仮合わせを行うと良いでしょう。スポイラーは車種に合うように制作されていますが、どうしても個体にバラツキがあり、車にうまくフィットしない場合があります。削ったり切ったりして取り付けられるのでしたら、この時に綺麗にフィットするように加工します。

取り付ける際に無理な力を加えなければ装着できない時には、そのままにすると取り付けの際に塗装が割れる可能性があるので、無理なく装着できるようにします。

角などが新品のスポイラーでも欠けていたりヒビがある事があるので、この時に下地処理を行います。

下地作り

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スポイラーを塗装するには下地作りでその仕上がりに影響が出ます。表面には白色や黒色のゲルコートで仕上げられていますが、このゲルコートには型から剥離しやすいようにワックスが塗られています。そこでその油分をシリコンオフで拭き取りますが、1回では不十分ですから何回もふき取りをしましょう。

続いて表面のゲルコートに足付け研磨をします。この時に240番の空研ぎペーパーで入念に足付け研磨を行います。所々巣穴があるので研磨が終わったらポリパテで巣穴を拾います。パテが硬化したら240番で平滑にします。

全体を触ってうねりが感じられれば、そこにポリパテを盛りうねりを取ります。うねりは最後の本塗りで目立ちますから入念にチェックしましょう。

研磨が終わったらもう一度シリコンオフでスポイラー全体を拭いていきます。綺麗なウェスで拭くようにします。ここまで作業が終わればプラサフを塗装します。

プラサフ

プラサフは、1回目にパラパラとパラ吹きをして、塗装面にはじきが出ていないか確認します。ここでハジキが出たら、シンナーでプラサフを拭き取りシリコンオフで脱脂からやり直します。

パラ吹きをして問題なければ、2回目のプラサフを塗装します。乾燥後3回目のプラサフを塗装してよく乾燥後水研ぎ研磨します。

水研ぎ研磨は800番の水研ぎペーパーを使い入念に研いでいきます。研いでいる時にスポイラーを透かしてみてうねりがあるか確認して、うねりが無くなるまで研磨します。職人であれば手で触るとうねりがわかりますが、普通の人は透かして見るとよくわかるでしょう。

平滑にプラサフを研磨できたらいよいよ本塗りに入ります。本塗りに入る前にもシリコンオフで脱脂作業をすることを忘れないようにして下さい。

缶スプレー

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日本で車の塗装用に売られている缶スプレーは、ソフト99とHoltsが有名です。この2種類ならどこのカー用品店でも購入できるでしょう。

自分の車の塗装色が売られていなくても調色システムがあるので、それを利用すれば自分の車の塗料を購入できます。しかし一般に店頭で売られている缶スプレーより割高になっています。

缶スプレーの塗装方法

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缶スプレーを使った塗装は、スプレーガンに比べて塗装するのが難しいです。それは専用のスプレーガンでは、吐出量、吐出圧力が調整できますが、スプレーガンはその調整ができません。また吐出圧力が一定でなく粒子も荒いでしょう。その上塗料の量が少なくなると吐出圧力が落ちてしまいます。

缶スプレーで一番の欠点は、塗料は中にあるガスの圧力で噴射しているので圧が下がる事です。そこで缶スプレーを温めて使うと中のガスが膨張し、中のガス圧を高めることができます。およそ40℃のお湯をバケツに入れて缶スプレーを漬けておきます。その間に下地処理をしておけば、塗装する時に圧が上がった缶スプレーで理想の噴霧で塗装できます。

塗装の仕方は、最初から厚塗りせずに3回に分けて塗装します。缶スプレーと対象物の距離は20cm~30cmで対象と平行に移動しながら3分の1重ねるよう塗装します。焦らず乾いてから塗り重ねましょう。

磨き

塗装が完成してもブースでなければホコリが付着します。ホコリは塗料が完全に乾いてから2,000番の耐水ペーパーで研ぎ落します。やり方は文房具の硬めの長方形の消しゴムに耐水ペーパーを巻き付けて対象のホコリのブツを研ぎます。完全硬化していないとせっかく塗った塗料が傷つきますから、市販の缶スプレーでしたら1週間後位に作業しましょう。

スポイラーは入り組んだ形をしているので、当て版として使っている消しゴムがスポイラーの形に合わない場合は、耐水ペーバを指の腹で対象のブツを研いでいきます。ブツを平らに削り落としたらコンパウンドで磨いていきます。

コンパウンドは中目、細目、極細目を使いペーパー目を消していきます。最初に中目でペーパー目を完全に消し、次に細目で中目のコンパウンドの磨き傷を消すのと同時にぜんたいの塗装の肌を調整します。最後に極細目で細目のコンパウンドの磨き傷を消すことができれば完成です

スポイラーの取り付け方

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スポイラーを取り付ける際に、塗装済なので傷をつけないように注意する必要が出てきます。
バンパースポイラーを取り付ける時には1人より2人で取り付けしたほうが車両にもスポイラーにも傷をつけるリスクがグンと低くなります。

傷つきやすいのは端の角部分が非常に多いので、マスキングテープを貼っておくと良いでしょう。養生テープはボディー側で使用するのは良いですが、スポイラー側には養生テープのノリが強力なので、使用しないほうが安全です。

両面テープ

スポイラーの取り付けには、両面テープを使った取り付けが一般的です。しかし両面テープだけではバンパースポイラーなどは取り付けできないので必ずビスも併用しましょう。

両面テープの使い方は、貼り付ける面を綺麗に清掃してから脱脂します。くれぐれも脱脂した面を触らないように注意してください触ると接着能力が極端に落ちます。

両面テープをスポイラー側に貼り付けて一度ボディーに合わせてみます。これは両面テープを貼り付けた事でフィット感に問題ないか確認するために必要です。問題なければ、両面テープの端の部分を2~3cmほど剥がし、スポイラーをボディーに当てた時にその剥がしたフィルムを引っ張りながら剥がすのと同時に圧着させて取り付けていきます。

タッピングビス

タッピングビスは、あらかじめ電動ドリルでスポイラーと車体側に仮合わせをしたときに穴をあけておきます。また純正の取付穴や取り付け用のネジ穴が使用できる場合はスポイラーのその部分に穴をあけておきます。

タッピングビスは仮止め程度に締めてから両面テープを圧着していきます。最後にビスやネジを締め込みます。圧着した時に少しネジ穴がずれることを考慮してスポイラーの穴は少し大きめに開けておくと良いでしょう。またビスにはワッシャーを入れて止めるとスポイラーが走行中に動くことで穴の広がりを抑えることができます。

工賃

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スポイラーの取り付け工賃は、塗装とは別に料金設定しているところが多いです。スポイラーにはフロントバンパースポイラー、リアバンパースポイラー、サイドステップ、ドアパネル、リアスポイラーとにわかれます.

バンパースポイラーは1万円前後でサイドステップは13,000円~、リアスポイラーは7,000円~という料金設定が多くなっています。取り付けだけお願いするということは持ち込み作業なので、塗装と取り付けセットと比べると割高になるでしょう。

スポイラーの隙間ゴム

フロントやリアのハーフスポイラーは純正のバンパーにかぶせるタイプで、取り付けると意外に隙間ができてしまいます。そこで隙間を埋める写真のようなモールが便利でしょう。

モールには両面テープが付いているので、隙間に差し込んでも外れる事はありません。両面テープの剥がし方は一気に剥がさずに、端の部分だけ2~3cmフィルムを剥がして取り付けながら剥がしていきます。

スポイラーの修理方法

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スポイラーはFRP製なのでちょっとした衝撃で簡単にヒビが入ったり割れてしまうでしょう。しかしFRPは補修もできるので、技術と知識さえあれば修復も簡単にできます。

用意する材料は、サンドペーパー、カッターナイフ、ガラスマット、FRP樹脂、アセトン、ローラー、はさみです。これらは最低限の必要な道具や材料であり、傷の程度では他にも必要な道具がでてきます。

キズ

完全に割れてはいないがスポイラーにキズができた場合、キズの場所をまずペーパーで削っていきます。最初は塗装だけ削るつもりで120番の空研ぎペーパーで塗装面を削りましょう。塗装が削り落とされ、スポイラーのゲルコートが見えたら、よく確認してヒビがゲルコートに入っていれば、ヒビの入ったゲルコートを全て削り落とします。この時は80番の空研ぎペーパーで行うと早く削り落とすことができます。

全てのヒビが無くなれば、下のグラスファイバーにヒビが無いか確認し、問題なければパテを盛っていきます。ゲルコート部分だけなので、それほど厚塗りする必要は無いでしょう。パテが硬化したら平滑に研いであとは、スポイラーの塗装手順と同じように塗装して完成です。

ひび割れ

スポイラーがひび割れた時には、スポイラーの裏側から補強しなければならないので一度車体からスポイラーを外す必要が出てきます。

スポイラーを外したら裏返しにして、割れた部分を足付け研磨します。ペーパーだとFRPを研磨するのに非常に大変なので、ディスクグラインダーに写真のようなペーパーディスクを取り付けて行うと作業効率が良いでしょう。キズより大きめに足付け研磨してからその大きさに合わせガラスマットを3枚用意します。

FRP樹脂を混合比通りに混ぜ合わせて用意し、ヒビの部分に樹脂を流し込みます刷毛を使うと便利でしょう。ガラスマットを傷のヵ所に1枚づつおいてローラーで樹脂を塗っていきます。空気を抜くようにしっかりとローラーで圧着させて2枚目3枚目も同じように作業します。

乾燥したら表面をペーパーグラインダーで研磨してパテを盛っていきます。硬化後に平滑にして、塗装うすれば完成です。

欠けた場合

スポイラーが欠けた場合は、欠けた部分を拾ってあればそれを補修用FRPで接着できます。もしかけた部分が紛失していたら、欠けた部分を作り直す必要があります。

欠けた部分はアルミテープを表面から貼り、簡易的な型を作ります。この時にFRPが元の高さより出っ張らないようにほんの少し低めになるようにアルミテープを貼ります。ガムテープでは柔らかすぎるので、この作業には向きません。

アルミテープで形を作ることができたら、樹脂を刷毛で欠けた部分に塗っていきます。塗る時にケチらずに表面から漏れるくらいたっぷりと塗るのがコツです。また硬化剤と混合すると、樹脂は化学反応を起こして硬化が始まるので、スピーディーな作業が重要です。

樹脂を塗ったら、ガラスマットを1枚づつ計3回に分けてローラーを使い樹脂で張り付けていきます。硬化したらアルミテープを剥がし、後の手順はヒビの作業と同じです。

スポイラーは車検に通るのか

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スポイラーは保安基準では指定部品となり、保安基準に適合していれば改造しても良いパーツとなります。

保安基準では車体の大きさがあります。スポイラーを付けることで車の大きさが変わるようなスポイラーは車検にはNGか構造変更をしなければなりません。

こまかな保安基準は、バンパーの上に位置するスポイラーはすべて車体の前端、側端、後端にならないように取り付ける必要があります。しかしバンパーより下に取り付けするリップスポイラーは、バンパーの下端よリ下の部分に半径5ミリ未満の角部がないこと、角部の硬さが60ショア以下となっています。

これは、全長では3センチまで、車幅では2センチという基準の中でなら、はみ出しても問題ない基準となります。

スポイラーの塗装は根気とやる気

今回はスポイラーの塗装方法について解説してきました。塗装には根気と忍耐が必要になります。同じ作業の繰り返しで、次第に集中力が無くなり作業が雑になってしまう事が多いです。

スポイラーの塗装と取り付けは、プロに任せた方が綺麗にできるのは当たり前ですが、今はプロが使うような道具や材料も簡単に手に入りますから、やる気と根性があれば自分でおこなうのもよいでしょう。完成した時の喜びは他には感じられない最高のものになるはずです。

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