【状態別】車のドアの交換・修理にかかる料金・傷の防止策
更新日:2024年08月18日
車のドアの交換にかかる料金
車のドアを交換する場合はドアに付いている物を全て外し、それを新しいドアに移植する必要があります。新品のドアはドアパネルとよび、通常は黒い錆止めを塗っただけの何も付いていない部品となります。
このようにドアを交換する場合は多くの作業が必要になり、工賃は非常に高額となります。またドアパネルを塗装しなければならないので塗装工賃も発生するのが特徴です。このように車のドアを交換する場合は、ドアパネル本体と組み替え工賃、そしてドアパネルの塗装工賃が必要になります。
ドア交換が必要なほどの損傷となるとドアだけでなくドアヒンジ部分が損傷を起こしている可能性があります。この部分は車のピラー部分ですから、ピラー部分が損傷を受けるとフレーム修正をする必要があるのでその分修理金額が増える事になります。ドア交換の際は外から見えない多くの部分の修理が必要になります。
交換が必要な場合
車のドアの交換が必要な場合はドアを板金修理で修復するより交換のほうが安いと見積もった場合です。この他、ドアパネルが修復不可能なほど損傷をうけた場合も交換となります。
ドアパネル内には、サイドインパクトビームという骨格がドア内に通っておりその骨格が曲がってしまうと外から見て修復できそうなへこみであっても交換となります。
新品を使う場合
新品のドアは塗装をしていませんし、シーリング処理の施工をしなければなりません。そこで新品ドアを購入して取り付けるにはかなりの高額な金額となります。
新品ドアと交換する場合は車両保険を使用する時がほとんどです。自費にて新品ドアと交換をするのは資金に余裕が無いと難しいでしょう。
中古品を使う場合
中古部品でドアを交換すればかなりの費用を削減できます。最近の中古部品は品質管理をしっかり行っているので、傷がある場合も何処にどのくらいの大きさのキズがあるのかを知ることができます。
車と同色の中古ドアが見つかれば、ドアのキーシリンダーの移植のみで交換できます。中古ドアの値段も新品ドアの半額以下でしかも色付きですから、自費で直す場合は強い味方になるでしょう。
状態別車のドアの修理にかかる料金
車のドアは損傷した度合いで修理費用は変わっていきます。車のサイド部分にドアだけに損傷があり、その周りに損傷が及ばないことは非常にまれです。少なからず周辺部にも損傷が広がっていることが多いです。
車のドアの損傷には大きく分けて3種類の損傷の仕方があります。それは長く深い線傷でそれも1本ではなく数本できている傷と、大きくドア全体にへこみが及んでいる場合、もう一つは衝突の衝撃が非常に強くドアが開かなくなるほどの損傷を受けている場合となります。
傷
線傷のようなドア交換をしないいでできる板金修理ならば、無理にドア交換をする必要はありません。それはドア交換をしてしまうと買取査定の際にドア交換を指摘されて買取価格に影響が出てしまうからです。そこで傷の程度が板金可能であれば板金修理をすすめます。
傷の大きさはドアの専有面積の半分以下であれば修理が可能です。金額面での違いは車の色にもよりますが、仮にシルバーメタリックでキズの大きさがドアの3分の1と仮定して算出してみます。
ドア交換の場合は新品ドアが約40,000円、脱着工賃が14,000円、塗装代が約37,000円付属部品代が約4,000円かかりトータルで約95,000円かかります。これが板金修理だと板金工賃が約10,000円、塗装工賃が約37,000円でトータル約47,000円で板金修理であれば約半額となります。板金可能であれば交換を無理にする必要はないでしょう。
開かない
車のドアが開かないような損傷はドアのみならず車の他の部位や部品に損傷が起きています。ドアにはキャッチがついておりドアを閉めると反対側のピラーについているストライカーにはまります。ドアに大きな力が加わるとキャッチが損傷したりピラーやストライカーの位置が変わりドアが開かなくなります。
このほかドアが開かなくなる損傷はフロントフェンダーとドアの隙間が無くなるような損傷が起きると、フェンダーとドアが干渉してドアが開かなくなります。リアドアの場合もフロントドアと干渉するほどの強い力が加わるとリアドアも空かなくなります。
このような損傷では数多くの修理が必要となり、また交換部品点数も非常に多くなります。そのために修理金額も数十万円の修理になることも珍しくないでしょう。
へこみ
車のドアに大きなへこみができれば、ドア交換が必修となるケースがほとんどです。大きなへこみができる場合に一番力が加わった場所が隣のパーツに近い場所であれば、その隣にあるパーツも損傷している可能性も高く、またドアのヒンジやキャッチの近くであればそれらの部品も故障や損傷を受けている可能性があります。
大きなへこみがドアの中央であれば、ドア交換だけで済む修理となりおよそ10万円ほどの修理で済むことが多いですが、他の部位に近い所で大きなへこみがあれば、隣の部位も修理する必要がある可能性が高くなり、修理金額は一気に倍以上になることが予想されます。
ドアに大きなへこみができれば、他の部位にも損傷が波及していることが多く、仮にロッカーパネルやクウォーターパネルを交換するようなことになれば非常に大きな出費になるのと同時に査定時には修復歴アリとされてしまうでしょう。
箇所別車のドアの修理にかかる料金
車のドアにも色んな種類があり、またドアには多くの部品が取り付けてあるので車のドア単体だけ交換する修理は意外に少ないと言えます。
例えば車のドアにはドアハンドルや雨をよけるためのドアバイザー、ドアミラーにプロテクターモールが取り付けてある車種がほとんどです。これらのパーツを交換する事になればより多くの修理費用がかかる事になります。
ドアハンドル
ドアハンドルはプラスチックでできているので、強い衝撃で割れてしまう事があります。ドアハンドルの近くを大きく損傷すると非常に高い確率で損傷しますが、部品代は約3,000円から約5,000円とそれほど高くありません。
ドア交換をする場合ではドアハンドルの脱着工賃が発生するので、ドアの交換修理費にドアハンドル代が加算されるだけで済みます。
ストライプがある場合
最近の車では車のサイドにストライプやステッカーを貼った車種は少なくなりましたが、オプションでステッカーを貼って有ればドアを損傷した場合ストライプやステッカーを注文しなければなりません。
ドア交換の場合、新品ドアは何も付いていない色も塗っていない状態で修理工場に納品されますからステッカーやストライプを別で注文しなければなりません。ドア1枚分でのステッカーを注文できない場合もあり、その場合は車の側面の対象のステッカーを全て購入する必要がある車種もあります。
ストライプの価格は数千円からとなっており、車種や太さで価格は変わってきます。ドア交換工賃にステッカーやストライプ代金が加算されますが、ストライプ程度なら難易度が低いので、別途工賃は請求されないことが多いです。
モール
車のドアにはプロテクターモールが取り付けてある車両が数多く存在します。車のドアを交換しなければならないほどの損傷を受けると、ドアモールも同じように損傷を受けています。
ドアモールには車種により大きさが異なりますが、ミニバンなどには非常に大きなドアパネルモールと呼ばれるドアの下半分を覆うモールが取り付けられている車種もあります。高級車などにはドアの下側にアウトサイドモールが取り付けられていますので、これも交換の対象になる事が多いですよう。
ドアモールは色付きで納品されるので意外に高額なものが多く、約5万円を超える車種も珍しくありません。ドアにモールが付いたドアを交換するとなれば大きな出費を覚悟しなければならないでしょう。
ドアミラー
ドアミラーはフロントドアに取り付けられていますが、ドアと一緒にドアミラーも損傷すると出費も大きくなります。
ドアミラーは電動格納式が一般ですが、最近ではウインカー内蔵型も増えており損傷して交換となるとその金額は高くなります。また雨滴除去装置やカメラなど、快適装備がドアミラーに装着されていれば、付いている装備によって高くなっていきます。
ドアミラーの平均価格はAssyで交換すると約3万円~約5万円ほどします。交換工賃は、ドア交換の脱着工賃に含まれますからドアミラー交換工賃が別途発生する事はありません。
バイザー
ドアバイザーは雨の日にガラス窓を少し開けた時に雨が侵入しない優れた商品です。ドアバイザーは割れやすいプラスチック製なので、ちょっとした衝撃で損傷してしまうことがあります。ドアバイザーはオプションで購入すると1台分で約15,000円前後ですが、修理で交換する場合は、部品商から1枚単位で数千円で購入する事ができます。
車のドアへの傷の防止策
車のドアは不注意で大きく開けてしまった時にドアの端の塗装が欠けてしまった経験がある人も多いのではないでしょうか。
昔はドアの開口部の廻りをモールで差し込み傷防止するアイテムしかありませんでしたが、現在はドアの一番外に出る部分に貼るだけのお洒落なドアガードが販売されています。
ドアガード
ドアの傷防止には数多くのデザインが販売されていますが、このドアガードは透明で目立たないので、さりげなくドアに傷防止をしたい方にはおススメのドアガードモールです。
この商品は1個約173円なので4枚ドアの車でも約692円で購入できます。この安さでドアの傷を守れるのであればコストパフォーマンスは高いでしょう。
このドアモールは外側に貼るだけなので、ドアの開閉に全く影響しませんから、ドアの耳にはめ込むタイプより使いやすいでしょう。ウレタン製で柔らかいので、ドアをうっかり強く開けてしまい、隣の車に傷がつくのを防ぐ役目もあります。
車のパーツは高額なことをお忘れなく
今回は車のドア交換について解説してきました。車のドア交換は高額な修理費が発生することがご理解いただけたでしょう。
車は事故を起こして損傷させてしまうとその部品が非常に高価であることで、修理費が高くなります。また車のボディーパーツは塗装がされていない状態でメーカーからデリバリーされるので、塗装する工賃も発生し取り換え工賃が非常に高くなります。
車のドア交換のような損傷が絶対に起こらないと限りません。車両保険に入っておけば高額な修理費用もカバーされるので、この機会に車両保険に加入されていない方は見直しをされても良いのではないでしょうか。
初回公開日:2018年02月28日
記載されている内容は2018年02月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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