車のガラスコーティングのやり方と値段・効果・洗車の注意点
更新日:2024年11月20日
車のガラスコーティング!その施工方法は?
車のコーティングにはガラスコーティングと呼ばれるものがありますが、ガラスコーティングとはどういうものなのか。今回はガラスコーティングの特徴や効果、洗車の方法などを紹介します。
そもそもガラスコーティングって何?
ガラスコーティングとは「ガラス面に行うコーティング」ではなく、ボディ表面で硬化するコーティングのことをガラスコーティングと言います。ガラス面に行うコーティングは「ウィンドウコーティング」と呼ばれています。
ガラスコーティングと呼ばれるのはコーティング剤の成分にガラスと同じ元素(si)を持っているためにガラスコーティングと呼ばれ、車に施工することでボディ表面に硬い被膜を作ります。ボディ表面には被膜が作られますが、ガラスのように被膜にヒビや割れなどは発生しません。
ガラスコーティングとワックスの違い
ガラスコーティングとワックスは全く違うものです。ワックスはボディ表面に油膜を作ることでボディのツヤを出しています。しかしワックスは揮発しやすいので、長時間ツヤを出すことができません。そのため定期的にワックスをかける必要があります。
ガラスコーティングはボディ表面に硬化する被膜を作ることでツヤを出しているので、ワックスのように揮発することがありません。そのためワックスと比較すると長持ちします。またガラスコーティングは1度コーティングするとそのコーティングが剥がれにくく、ものによっては数年間コーティングが持つものもあるので長い期間ボディにツヤを与えます。
ポリマーコーティングとはどう違うの?
ポリマーコーティングも同じコーティング剤ですが、ポリマーコーティングはフッ素やシリコンなどを含んだコーティング剤のことを言います。ポリマーコーティングは施工が簡単に行うことができるのですが、ポリマーコーティングの被膜は柔らかく、洗車時に研磨剤が入ったもので洗車してしまえば簡単に被膜が落ちてしまいます。またポリマーコーティングは劣化が早く、1ヶ月〜3ヶ月程度でコーティングが劣化してしまいます。劣化したコーティングは一度除去して新たに施工する必要があるので、ワックスと同様に定期的なメンテナンスが必要になります。
ガラス系コーティング=ガラスコーティングじゃない!?
ガラスコーティングの中には「ガラス系コーティング」や「ガラス繊維系コーティング」といったものがあります。これはポリマーなどのコーティング剤にガラスと同じ分子を少量配合したコーティング剤のことを言います。ガラスコーティングと同じ成分を配合していますが、成配合の割合などが違うことからコーティングの寿命などが変わるので、同じものではないと考えた方が良いでしょう。
ガラスコーティングをするメリットは?
ガラスコーティングは被膜が長時間持続し、コーティングをするだけでボディ表面に光沢が出るので、コーティング後にワックスをかけなくても綺麗なツヤが出るという特徴があります。そのため、小まめにワックスをかける手間が省けます。またコーティングされていることから、ボディに汚れがつきにくいので普段の洗車が楽になり、1回にかける洗車時間を大幅に短縮させることができます。
またこれは使用するコーティング剤の硬さによって変わってきますが、被膜の硬さが硬いものほど磨き傷などの細かい傷が付きにくいので、ポリマーコーティングと比較すると傷つきにくいコーティングと言えます。
ガラスコーティングにかかる費用は?
ガラスコーティングは専門業者にコーティングしてもらう方法と自分でコーティングする方法の2種類があります。専門業者に依頼する場合、大体数万円かかるので費用がかかります。自分で作業する場合は市販のガラスコーティング剤を使用して作業ができるので、安いものだと数千円からコーティングを施工することが可能です。
専門業者に依頼する場合は費用がかかりますが、専門業者が行うコーティングは施工前にボディを磨いてからガラスコーティングを行うので、綺麗な仕上がりになります。また使用するコーティング剤も専用のものを使用するので、市販のコーティング剤よりも長持ちします。
自分で作業する場合は費用が安く抑えられますが市販のコーティング剤は様々なものがあるので、コーティングの持続性はそのコーティング剤ごとで変わってきます。また市販のものはプロが使用するもよりも簡単にコーティングができるようにしたものであるため、プロが使用するものよりもコーティングの効果が短い傾向にあります。
またコーティング剤のみを購入するのであれば数千円で済みますが、ガラスコーティングを施工する際は下地処理が必要なので、下地を整えるための洗剤や研磨剤などを用意するのであればそれらを購入する必要があるため、もっと費用がかかる場合があります。
これはいい!ガラスコーティング剤は?
自分でガラスコーティングを行う場合、どのコーティング剤を選べば良いか迷う方も多いと思います。そこでしたいガラスコーティング剤は「ウイルソン ツヤエキスパート」です。このコーティング剤は使用後の評価も高く、車のツヤも十分得ることができるのでです。また全塗装色対応のため、ボディカラーを気にすることなく使用することができます。乾いたボディにコーティング剤を塗り、コーティング剤が半乾きの状態で拭き上げるだけで施工ができるので簡単に作業ができます。
ガラスコーティングをしてる車の洗車方法は?
ガラスコーティングをしている車は汚れがつきにくいですが、それでもコーティングの上に汚れは付いてしまいます。そのためガラスコーティングをしたからといって洗車をしなくても良いというわけではありません。またガラスコーティングをしている車を洗う時は、コーティングを落とさずに洗車をする必要があります。
ガラスコーティングは汚れを付けにくいので、基本的には水洗いで洗車をするだけで汚れが落ちます。車が汚れていると感じた時は水洗いしましょう。
中には水洗いでは落ちない汚れが付く場合があります。その場合はカーシャンプーを使って汚れを落としましょう。
使用するカーシャンプーは何を使ってもいいわけではありません。カーシャンプーの中には汚れを落ちやすくするためにシャンプーの中に研磨剤が入っているものがあり、そのようなシャンプーを使用して洗車をするとコーティングを剥がしてしまう可能性があるので、シャンプーはコーティングしてある車にも使えるシャンプーを使用しましょう。またカーシャンプーにワックスが配合してあるものもありますが、コーティング面を痛める可能性があるため、ワックスが入っていないカーシャンプーを使いましょう。
中には専用のクリーナーがある場合も
ガラスコーティングをお店で施工してもらった場合や、新車時にガラスコーティングをしてもらった時などは、ガラスコーティング専用のクリーナーが付いてくる場合があります。このクリーナーはガラスコーティングを落とすことなく汚れを落とせるものなので、そのようなクリーナーが付いている場合は水洗いをした後に落ちていない汚れをクリーナで落とすのが良いでしょう。
自分でコーティングをきれいに塗る方法は?
ガラスコーティングを自分で行う場合、きれいにコーティングするためにコーティングの下地を整える必要があります。プロが行うコーティングがきれいに仕上がるのも、コーティングの下地をきちんと整えているのでガラスコーティングもきれいに仕上がります。
自分で行う場合、まずは車の汚れやワックスをカーシャンプーでしっかりと落としましょう。汚れが落ちた後に車のボディに水垢やウロコ状の汚れがないことを確認しましょう。ウロコ状の汚れはウォータースポットやイオンデポジットなどと呼ばれるもので、専用のクリーナーやコンパウンドを使用して汚れを落とすことができます。
また車の汚れを落とすだけでなく、鉄粉除去も行いましょう。車のボディ表面には鉄粉と呼ばれる細かい金属の削りカスが付着します。ワックスやコーティングを行う時はこの鉄粉を取り除くことでよりきれいなツヤを作ることができるので、専用のクリーナーを使って鉄粉も取り除きましょう。
ここまで作業したらいよいよコーティング作業になりますがコーティングの方法は様々な種類のものがあるので、説明書に記載されている方法で作業していきましょう。
コーティングをきれいに塗るコツとしては、コーティング剤がムラにならないように塗ることがポイントです。車に付いた水を拭き上げる作業とは少し違い、コーティングをボディ全体になじませるように塗るとムラにならずにコーティングすることができます。また一度に全ての面を仕上げようとせずに、ボンネット、運転席のドアなど、1面ごとに作業を進めていくとコーティング剤を塗り広げる前に乾燥してしまうのを防ぐことができるので、作業は1面ずつ進めていくのが良いでしょう。
車のコーティングを長持ちさせる方法は?
ガラスコーティングを長持ちさせるために洗車はきちんと行いましょう。鳥のフンや虫の死骸などは塗装面を劣化させるものなので、そのような汚れを残しておかずにきれいに落とすことでコーティングを長持ちさせることができます。
またガラスコーティングはボディの表面に硬い被膜を作りますが、硬い被膜があるからといってスポンジなどを強く当てて洗うことは避けましょう。スポンジなどを強く当てて洗うと、コーティングが剥がれてしまう恐れがあるので、スポンジは優しく当てて使いましょう。
車を洗車する時は、炎天下の中での作業は避けた方が良いでしょう。炎天下での作業の場合、水が乾きやすいので、車を拭き上げる前に水が乾いてしまう場合があり、イオンデポジットなどを発生させる原因になってしまうので、炎天下の時は洗車を避けましょう。
また車を水洗いした後に拭き取る時はマイクロファイバーを使って拭き上げると良いでしょう。マイクロファイバーは吸水性がよくて柔らかい布でボディに優しいため、マイクロファイバーで拭き上げを行うことでコーティングを傷めずに拭き上げることができるので、拭き上げにはマイクロファイバーを使いましょう。
コーティングをしていつまでも美しく!
今回はガラスコーティングについて紹介しましたが、ガラスコーティングを施工したからといって洗車をしなくて良いわけではありません。しかし、ワックスやポリマーコーティングよりも長持ちする被膜なので、1度施工して正しいメンテナンスを行えば、長い間車をきれいな状態に保ち続けることができます。
施工自体は大変ですがその分効果も十分に発揮してくれるコーティングなので、洗車に時間をかけたくないけど車をきれいに保ち続けたい方にはコーティングと言えます。また自分で作業すればかなり安くでガラスコーティングを施工することができるので、1度ガラスコーティングをしてみてはいかがでしょうか?
初回公開日:2017年07月28日
記載されている内容は2017年07月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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