サンバイザー・車検や違反にならないための注意点
更新日:2024年11月21日
サンバイザーとは
車を運転中に、日差しがまぶしく、前が見えない、そんな時に大変便利なのが、サンバイザーです。標準的なサンバイザーは視界が悪くなることもあります。そんな問題を解決してくれる、サングラスのような役目のサンバイザーがあります。
視界を妨げずに、日差しから目を守ってくれて安全運転ができます。また、昼間に限らず、夜間車を運転している時の対向車のヘッドライトや街灯の光をやわらげ、見通しを良くしてくれるサンバイザーもあります。
また、サンバイザーにDVDやカーテレビなどの映像を流すモニターが付いたサンバイザーモニターという商品もあります。次項でそのサンバイザーモニターについてお話します。
サンバイザーモニターとは
運転中に差し込む眩しい太陽光を遮断して、安全運転ができる役目のサンバイザーとモニターの機能を併せ持ったものがサンバイザーモニターです。DVDやカーテレビなどの映像を流すモニター機能がありますので、当然簡単に取り付けられなく、純正のサンバイザーを外して、サンバイザーモニターを取り付け、電源線の配線や映像線の配線などの加工が必要になってきます。
以上の説明でサンバイザーモニターのイメージはつかめたと思いますので次項ではいくつかサンバイザーモニターの商品を紹介します。
サンバイザーモニター
今、のサンバイザーモニターは色々な機能を持った商品がたくさん販売されています。ここからはサンバイザーモニターを紹介していきます。
9インチ液晶のサンバイザーモニター
カーナビ、ドライブレコーダーなどを展開しているDreamMaker社販売の「車検対応9インチ液晶バイザーモニター VM090AA」は、様々な安全性試験を実施し、基準を満たしたことを証明する品質保証書がついているので、車検にも対応できます。LEDバックライトを採用しているので、明るくて見やすいモニターが特徴です。
また、800×480のモバイル用ディスプレイなどに使用されている高精細のW-VGA液晶を搭載しているので、繊細で迫力のある映像が楽しめます。厚さも27mmと純正のサンバイザーと取り換えても違和感がありません。また、純正のサンバイザーと同じように折りたたんで格納ができます。
オート電源機能が搭載されたサンバイザーモニター
こちらの「MTK シャープ製HD液晶採用9インチサンバイザーモニター左右2個セット」は厚さ25mmの超薄型です。選べるカラーもブラック、ベイジュ、グレーの3色とインテリア性があります。映像はDVDプレイヤー・テレビチューナーとバックモニターの2系統あって、車のギヤをバックに入れると自動的にDVDプレイヤー映像からバックモニターに切り替わります。
モニターサイドボタンと付属リモコンで操作も簡単です。コンパクサイズのため、対応できる車の機種もたくさんあります。
画面の表示を上下左右に反転できるサンバイザー
こちらの「7インチサンイザーモニター左右2点セット」はDVD・テレビやバックカメラに対応しています。用途に合わせて画面の切り替えが可能です。エンジンを切った時のモニターの状態を記憶するセーブ機能もあります。バックカメラの使用時に便利な 画面の表示を上下左右に反転させる事ができる機能を備えています。色も三色から選ぶことができます。また、モニターの明るさ・コントラスト・色合いの調整もできます。
12.2インチの大画面
大阪に本社を持つ、車載モニターを中心に展開しているドライブワールド社から販売されている「12.2インチサンバイザーモニター左右セット」は液晶の技術が高い日立製の高画質デジタル液晶パネルを採用しており、12.2インチの大画面で臨場感のある映像を楽しむ事ができます。
また、TVチューナー・DVDプレーヤー・ビデオ・ゲーム機など最大4台のモニターに出力できる映像分配器がついています。色もブラック、グレー、ベージュの3種類から選べます。
サンバイザー
今まで車に取り付けるために、電源線の配線や映像線の配線などの加工が必要なサンバイザーモニターについて紹介してきましたが、ここからは配線など必要のない、簡単に取り付けられるサンバイザーを紹介していきます。昼間の眩しい太陽光だけではなく、雨や雪でもすっきりと視界を確保してくれる商品など様々なものを紹介していきます。
昼用・夜用のパネル
こちらの「LIBERTA車用ダブルサンバイザー昼夜兼用偏光大型フロントサングラス日光太陽 ヘッドライト 2WAY」は、 昼間の眩しい太陽光も夕方の眩しい光、また夜の対向車のヘッドライトの光も、昼用の黒パネルと夜用の黄パネルが防いでくれます。
純正サンバイザーに固定するだけで簡単に取り付けることができます。しかも、角度調整も自由にできます。サンバイザーを使う時のように視界を遮ることが無いので、とても安心して運転できます。さらに、対向車の光がやわらかく見えて目が疲れにくくなったといった声も聞かれるなどサンバイザーです。
視界くっきり!
この車用のサンバイザー「視界良好車用サンバイザーサンシェード」は最大の魅力は値段の安さにあります。また、簡単に取り付けられて、しかも、車の振動などにより、外れたりずれたりしない防振対策でしっかりと固定できます。
昼間は眩しい太陽光を防ぐサンバイザーとして、夜間は対向車のヘッドライトを軽減する遮光フィルターとして使えます。縦幅20cmまでの純正のサンバイザーに対応しているので、ほとんどの車に取り付けることができます。
雪や雨でも視界すっきり!
昼間の眩しい日差しや夜間に気になる対向車のライトを軽減はもちろんのこと、雪や雨でも視界のかすみや歪みがなくはっきりと見えます。また、片手で簡単にタッチするだけでプレートを切り替えられるので運転の邪魔になりません。
そして、ポリカーボネート製で耐久性もよく、紫外線も97.6%カットしてくれるので、目へのダメージが大幅に軽減されます。そんな商品は車のみならず、飛行機でも使用されるなどのサンバイザーです。
紫外線99.9%カット
こちらの「パーフェクトビュー」はどんな強い太陽の光でもこの商品を使えば前方がはっきりと見えます。しかも、紫外線を99.9%もカットしてくれます。透明度が高くクリアに見通せる機能があることから、車のサンバイザー以外にも使用されています。
日焼け・シミの原因となるUV(紫外線)を99.9%カットしてくれます。また面倒なセッティングも必要なく、片手で楽々装着できます。女性にの商品です。さらに、雨や雪など悪天候の日でもクリアな視界で車を運転をすることができます。
車の助手席に
昼間の太陽光を遮るスモークタイプの車のサンバイザー「カーサンバイザースライドバイザースクリーン ラージブラック/スモーク」は、パネルサイズが大きいので、ミニバンや軽ハイトワゴンなど背の高い車にサンバイザーです。
また、背の低いお子様や女性が助手席で使用するのにも便利です。サイズが大きいのですが、簡単にスライドできるのでルームミラーなどの妨げにはなりません。また、トルクヒンジを採用していますので、無段階でスムーズな角度調整ができます。
調光システムのサンバイザー
このサンバイザーは光センサーによって濃度が自動調整されて快適なドライブを手助けしてくれます。眩しい光をブロックする力は最強の濃いサングラスに匹敵するほどしっかりと視界を確保してくれます。眩しい場所では液晶を濃く、日陰やトンネル、夜間など暗い場所ではクリアな視界に自動調節してくれます。
さらに、雨、雪道、対向車ヘッドライトのギラツキ光も軽減してくれて安全運転ができるようになります。太陽電池を使用しているので電源供給など配線が不要です。また、車用アクセサリーとして分類されているので、車検や道路運送車両の保安基準に抵触しません。
車のサンバイザーで違反になるケース
眩しい太陽の日差しをおさえ、視界をよくするサンバイザーや、モニター機能が備わった商品を紹介してきました。ここでは純正でないサンバイザーやサンバイザーモニターをつけて走ると違反になるのでしょうか。
昼間の熱い日に車に眩しい太陽の日差しが入らないように、また、眩しさを少しでも抑えたい目的で運転席や助手席の窓にカーテンや吸盤で張り付けるタイプや、吸盤なしの張り付けタイプなどのサンシェードをつけて走っている車を見かけますが、これも道路交通法で違反になるのでしょうか。そんな疑問について触れて見ます。
車の道路交通法では違反
運転席や助手席の横の窓ガラスにカーテンやサンシェードをつけて走ることは、運転者の視界を妨げるものと解釈されれば、道路交通法に書いてある内容に反して違反となります。その内容とは道路交通法の55条2項から引用した文章を参考までに紹介します。
車両の運転者は、運転者の視野若しくはハンドルその他の装置の操作を妨げ、後写鏡の効用を失わせ、車両の安定を害し、又は外部から当該車両の方向指示器、車両の番号標、制動灯、尾灯若しくは後部反射器を確認することができないこととなるような乗車をさせ、又は積載をして車両を運転してはならない。↓
出典: https://books.google.co.jp/books?id=Xbpdn9dCyvcC&pg=PA296... | https://books.google.co.jp/books?id=Xbpdn9dCyvcC&pg=PA296...
と、なっているのでカーテンやサンシェードは厳密に言うと違反となります。言うまでもありませんが、駐車中であればカーテンやサンシェードなどの使用は可能です。一方、純正ではないサンバイザーやサンバイザーモニターの場合は違反になるのでしょうか。
サンバイザーが違反になるケース
純正のサンバイザーを市販のサンバイザーに変えたり、また、純正のサンバイザーに日よけのためのアイテムをつけることは、下記の道路運送車両法の保安基準第29条4項の引用文に示すように違反になります。サンバイザーを含めフロントガラスには視界を妨げるものを含めて何も取り付けてはいけないことになります。車にはあらかじめ指定されたサンバイザー以外のものを取り付けると不正に改造したと判断されて道路運送車両法の違反になります。
(前文略)窓ガラス(前面ガラス及び側面ガラス)には、次に掲げるもの以外のものが装着され、貼り付けられ、塗装され、又は刻印されていてはならない。
出典: http://car-moby.jp/96573 | サンバイザー(車)とは?違反や車検NGに?!おすすめ品も紹介! | MOBY [モビー]
一 整備命令標章
一の二 臨時検査合格標章
二 検査標章
二の二 保安基準適合標章(中央点線のところから二つ折りとしたものに限る。)
三 自動車損害賠償保障法 (昭和三十年法律第九十七号)第九条の二第一項 (同法第九条の四 において準用する場合を含む。)又は第十条の二第一項 の保険標章、共済標章又は保険・共済除外標章
四 道路交通法第六十三条第四項 の標章
五 削除
六 前各号に掲げるもののほか、運転者の視野の確保に支障がないものとして告示で定めるもの
七 前各号に掲げるもののほか、国土交通大臣又は地方運輸局長が指定したもの
車検NGのケース
車の純正のサンバイザーに、日よけ効果を上げるためにつけるアクリル板などのフィルターも違反となりますが、車検の時は外せば問題なく、車検に合格しますが、今のサンバイザーモニターは車検ではNGでしょうか。
商品の説明文の所に車検対応品とうたっているので安心して購入する人も多くいますが、サンバイザーモニターは道路運送車両法第99条 2「不正改造等の禁止」にあたるので車検の時は外さないと車検は通りませんので、注意してください。
道路運送車両の保安基準第45条6に違反
また、走行中に見つかった場合は不正改造と共に、道路運送車両の保安基準第45条6が定めることに違反と判断される恐れがあります。以下保安基準第45条6の文章です。
自動車(乗車定員十一人以上の自動車、大型特殊自動車、農耕作業用小型特殊自動車及び最高速度二十キロメートル毎時未満の自動車を除く。)のサンバイザ(車室内に備える太陽光線の直射による乗車人員のげん惑を防止するための装置をいう。)は、当該自動車が衝突等による衝撃を受けた場合において、乗車人員の頭部等に傷害を与えるおそれの少ないものとして、乗車人員の保護に係る性能等に関し告示で定める基準に適合するものでなければならない。
出典: https://www.naltec.go.jp/topics/nqjab60000000sqq-att/nqja... | https://www.naltec.go.jp/topics/nqjab60000000sqq-att/nqja...
収納方法
車のサンバイザーには鏡やドライブカードなどの収納スペースもあります。収納向きや位置など、工夫して収納出来るサンバイザー収納ポケットケースホルダー などがあって、メガネ、スマートフォン、女性だったら化粧品など多くの小物が入れられる大変便利なものです。ゴムベルトでしっかり固定されていますので小物などが滑り落ちる心配はありません。車の中の収納スペースとして有効に使えます。
サンバイザーの修理方法と修理にかかる値段
ここでは、サンバイザーを使用としたとき、外れたり、壊れた時の修理方法や値段について簡単に触れます。昼間の眩しい日差しを遮って視界をよくしてくれるサンバイザーは安全運転の観点から大変大事なアイテムです。
壊れたらすぐ修理が必要になってきますが、純正のためディーラーでの修理となり工賃を入れて10000円前後かかると聞きます。また、サンバイザーはそれほど複雑な構造ではないので、工賃がいやなら自分でも簡単に修理ができますのでやってみてはいかがでしょうか。
サンバイザーで快適で安全な運転をしましょう!
車のサンバイザーについて、純正のサンバイザー以外や純正のサンバイザーに何かをつけることが道路運送車両の保安基準で違反になることや純正品以外を取り付けると車検に通らないことなどについてお話してきましたが、いかがだったでしょうか。
また、車検対応と説明書に書いている、サンバイザーモニターなどの購入は今回説明した内容をよく理解した上で購入して快適なドライブ、また安全なドライブになるように心がけましょう。
初回公開日:2017年08月08日
記載されている内容は2017年08月08日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。