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ボトムブラケット交換の効果とボトムブラケット交換時期など

更新日:2024年08月08日

ボトムブラケットとは何か?その役割や重要性を解説しています。ボトムブラケットの規格が乱立しており多種多様な規格が存在しており、その一部の紹介からボトムブラケットを交換するために必要な工具や手順なども合わせて解説しています。

ボトムブラケット交換の効果とボトムブラケット交換時期など

ボトムブラケットとは?

ボトムブラケットとは、自転車のクランク部分を支える軸付近をさしている部品名です。自転車はペダルを漕いで走らせますが、この時左右のメダルはクランクといわれる部分で繋がっており、ペダルを漕いだ分だけ自転車のチェーンが働きタイヤを全身させます。

ボトムブラケットは、このペダルが回転する際に、クランクの軸と自転車本体のフレームを繋ぐ役割をもっている重要なパーツです。ボトムブラケットを交換することで自転車をより楽に走らせる事も可能になるパーツです。

ボトムブラケットの規格はまるで戦国時代

ボトムブラケットは自転車に重要なパーツですが、このパーツが現在自転車業界の悩みの一つともなっています。このボトムブラケットですが、規格が多様すぎています。

ボトムブラケットの交換をする自転車は、ロードバイクなどの競技要素の高い自転車が主流です。ロードバイクで使用されているボトムブラケットの規格がメーカーごとにバラバラといっていいほどに、多種多様な規格が存在します。

現在クランクを含むコンポーネントはシマノ、カンパニーニョ、スラムの3代メーカーがロードバイク業界を引率しています。特にシマノはその6割を占めると言われているほどのシェアを誇っています。しかしながらボトムブラケットの規格によってはシマノのクランクがそのままでは使用できないボトムブラケットが存在します。

ボトムブラケットの代用的な規格

ボトムブラケットは多様な規格になっていますが、その代表的なものをご紹介します。まずは「ホローテックⅡ」シマノ推奨のボトムブラケットです。次が「BB30」と呼ばれる規格で使用メーカーは、FELTやキャノンデールなどが代表的です。その他にも「PF30」プレスフィット30と呼ばれる規格や「PF86」「BB90」「BB360」「OSBB」「BBright」「ITA」「JIS」など数多くあります。

これをメーカーごとが独自に採用しています。メーカーによっては複数のボトムブラケットの規格を採用しているメーカーもあります。シマノのクランクを使用したいが、ボトムブラケットが対応していない場合は、コンバーターなどを利用して取り付ける必要があります。

ボトムブラケット交換の効果

ボトムブラケットを交換することにより得られる効果は、クランクの回転がスムーズになり、楽にペダルを回す事が可能となります。この部分には非常に高い負荷がかかります。ペダルを踏んだパワーを支えているからです。この部分がしっかりとしていないと、せっかくペダルを踏んだパワーが自転車に伝わらない状態が発生してしまいます。

ペダルを踏んだパワーを、そのままパワーロスなく推進力に変換するにも、ボトムブラケットは剛性の高いものが良いとされます。ボトムブラケットを剛性の高い回転のスムーズなものに交換すれば、ペダルを楽にパワーロスなく自転車を走らせることが可能になります。

ボトムブラケット交換時期

ボトムブラケットの交換時期ですが、自転車の種類によってさまざまです。競技志向の強いロードバイクなどは、ボトムブラケットにかかる負荷も非常に高いため、1万キロごとに交換が必要とされています。

ボトムブラケットの中には劣化してくると、異音が発生するものもあり、その場合は交換もしくはオーバーホールを行った方が良いです。劣化したままのボトムブラケットでも走行は可能ですが、ロードバイクが持つ、本来のポテンシャルを発揮することは不可能です。

また異音など、明らかに異常がわかる場合は良いのですが、走行距離が増えるごとに、だんだんと劣化してくる部品もありますので、走行距離や1年ごと、など期間を定めて定期的に交換を行う方が、交換忘れによる劣化を防げることができます。

ボトムブラケット交換の工賃

ボトムブラケットの交換費用ですが、部品代を除いて交換作業だけの場合、3000円から5000円程度が平均的です。当然のことですが、その自転車の状態に応じては、さらに加算される場合もありますので、もし、お店で交換するのであれば、事前に自転車をお店に見せて、費用を確認したほうがよいです。

またロードバイクのように、年間の走行距離が多い自転車であれば、オーバーホールも必要になります。作業を一緒にやってもらったほうが、工賃が安くすみますので、オーバーホールの時に合わせてボトムブラケットを交換する人も多いです。

ボトムブラケット交換に必要な工具

ボトムブラケットの効果に必要な工具は、それほど多くありませんが、専用工具が必要になります。ボトムブラケットの規格やクランクによって、若干変動しますが、ボトムブラケットツール、クランクリムーバーなどの専用工具に加えて、スパナやソケット、アーレンチ、ドライバーなどが必要になる場合もあります。

ボトムブラケットの交換方法

まずは、自転車を倒れないようにしっかりと固定します。ペダルは、外しても外さなくてもよいですが、外した方が作業が楽になります。

交換の手順ですが、
1、クランクを外す。
2、ボトムブラケットを外す。
3、新しいボトムブラケットを取り付ける。
4、クランクを装着します。
5、取外したペダルを装着し外れたチェーンを直して終了になります。

作業的には、簡単で時間も慣れていれば、10分ほどで完了します。しかし、クランクやボトムブラケットは、油や汚れで固着がひどくなっていますので、取り外すのに、かなりの力が必要になります。固いので力まかせに外そうとして、パーツを破損させないように、注意してください。

またケガにも十分気を付けなければなりません。軍手をして長袖長ズボンなどで皮膚が露出していない状態で作業を行う必要があります。

日本が誇る自転車部品メーカー「シマノ」

シマノは、日本では、釣り具のメーカーとして有名です。街中、とくに海が近いエリアを車で移動すれば、いたるところにシマノの看板を掲げた釣具店をみかけることができます。

釣り具で有名なシマノですが、世界では自転車のパーツメーカーとして、その名を轟かせています。世界シェアの6割を誇ると言われているシマノ製品ですので、当然、日本で販売されている自転車の多くにパーツが使用されています。

シマノの代表グレード「105」

シマノの発売している、コンポネントのグレードには数種類あります。その最高峰なのが、デュラエースと呼ばれるグレードです。世界最高峰のレースでも使用される機材です。その下にアルテグラがあり、さらに、その下が105と呼ばれるグレードです。

ロードバイクでは、デュラエースから105をひとつの塊として見ています。その下のグレードのディアグラ、SORA、クラリスなどのグレードと区分しています。

それは、デュアエースから105までは、操作方法が同じ事と、パーツの交換性があることが理由です。シマノは、メーカーの見解として、同グレードの利用を推奨していますが、クランクがデュラエースで、スプロケットが105で、シフトレバーがアルテグラなど、ミックスした利用も可能です。

シマノの推奨「ホローテックⅡ」

シマノが推奨しているボトムブラケットの規格に、「ホローテックⅡ」があります。ホローテックⅡを交換する場合は、シマノの専用工具が必要になります。

シマノはコンポーネントを始め自社の製品の品質のパフォーマンスを100%発揮するために、全てシマノ製品の同グレードで使用することを推奨しています。工具もシマノ製品でも利用可能な工具が、他メーカーからも出ていますが、シマノ純正の工具を使用することをお勧めします。

カップアンドコーン

カップアンドコーンとは、シマノの全てのハブに使用されている採用されているシステムで、耐久性が高く、メンテナンスが容易なことが特徴です。ボトムブラケットにも、このカップアンドコーンのハブが組み込まれていて、スムーズなベアリングを実現しています。

クロスバイクのボトムブラケット交換

クロスバイクのボトムブラケット交換もロードバイク同じように専用工具が必要になります。種類的には、ロードバイクと同じものですので、ロードバイクとクロスバイクを両方もっているような人でしたら兼用が可能です。

ママチャリの交換はお店に依頼がおすすめ

ママチャリと呼ばれる、シティーサイクルのボトムブラケットの交換は、ロードバイクやクロスバイクなどと違い、簡単にはできません。

理由は、チェーンによってズボンの裾が汚れないように、チェンーンカバーがついており、このチェーンカバーの脱着が大変だからです。どうしても交換をしたいのであれば、自転車ショップなどに持ち込み交換作業をしてもらうことをおすすめします。

ボトムブラケットの交換でより快適なサイクリングを

ボトムブラケットは、自転車にとても重要なパーツです。普段は直接目に見えませんが、縁の下の力持ちとして、自転車の走行を支えています。

ボトムブラケットの性能の良しあしで、自転車の乗り心地も大きく変動します。もし、今の自転車で走っている時に、ペダルが重い、スムーズに回らないなどの不調を感じたら、ボトムブラケットを効果してみましょう。きっと快適な自転車に乗る事ができます。

初回公開日:2017年12月16日

記載されている内容は2017年12月16日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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