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スパークプラグ交換の費用|交換の効果・交換の工賃など

更新日:2024年08月07日

最近車やバイクの調子が悪いと感じたら、それはスパークプラグが原因かもしれません。スパークプラグは最近ではイリジウム製となり、交換サイクルが長くなっています。しかし以外にもそこには盲点もあるのです。スパークプラグの交換時期に費用、交換の仕方をご紹介します。

スパークプラグ交換の費用|交換の効果・交換の工賃など

スパークプラグを交換しないとどうなる?

ガソリンエンジンは、ガソリンと空気の混合ガスをスパークプラグで着火させて、その爆発力で回転運動を生み出しています。スパークプラグから良い火花が出ないと、きれいに燃焼されずにパワーダウンを招くのと、燃費の悪化を引き起こす原因になるのです。

スパークプラグは過酷な状況に置かれており、その条件の中で適切な着火が出来るように設計されています。しかし長い時間使い続けているとその性能が順に衰えてくるでしょう。最後は火花が飛ばずに、エンジンが始動しなくなる事もまれにあります。

正しい使い方でもスパークプラグ先端の電極が減ってくると、失火が起こり異常燃焼が発生します。そのまま放置していると他のエンジンパーツが故障する恐れもありますので、定期的に点検、交換をしましょう。

スパークプラグ寿命

最近の車は、イリジウムプラグが新車時から装着されるようになりました。

自動車メーカーは10万キロまで無交換を謳っていますが、実はそうとも限りません。それはイリジウムプラグには、片貴金属タイプと両貴金属タイプがあります。片貴金属タイプは20,000Kmで交換を薦めています。

軽自動車はイリジウムならではの強力で確実な火花を得られる片貴金属タイプが使われており、普通乗用車よりエンジンが高回転まで回るのです。それはより多くの火花を飛ばしている事になり、消耗も早く一般的に10,000Kmで交換を薦めています。

イリジウムプラグは長寿命ですが、そのタイプによっては一般プラグとさほど変わらない寿命です。

一般プラグイリジウム、白金片貴金属タイプイリジウム、白金両貴金属タイプ
普通自動車15,000Km~20,000Km15,000Km~20,000Km~100,000Km
軽自動車7,000Km~10,000Km7,000Km~10,000Km~50,000Km
バイク3,000Km~5,000Km3,000Km~5,000Km設定なし

記載の交換時期は、おおよその目安です。使用環境、車の状態により変わります。

スパークプラグ交換の効果

スパークプラグは少しずつ劣化していきます。普段乗っていてパワーダウンした気がしたり、燃費が悪くなってきたと感じたら、スパークプラグを疑ってみましょう。劣化したスパークプラグから新品に交換すると、間違いなくその違いを体感できます。車のパワーが戻り、燃費も改善し調子が良くなったと感じる事でしょう。

スパークプラグのメーカーや種類も様々ですが、ポピュラーなのメーカーは、NGKとDENSOのプラグです。どちらのメーカーのもハイクラスのスパークプラグが存在します。より高性能で長寿命のスパークプラグがあるので、使用すれば違いをはっきりと体感できます。

スパークプラグ交換の費用

かつては、スパークプラグを自分で取り外して点検、清掃または交換をする人が多くいました。それは車の調子が悪い時は、スパークプラグとエアクリーナーを点検するのが常識だったからです。

しかし、今の車はボンネットを開けてもスパークプラグに到達するまでに様々な部品を外さなければできなくなりました。自分で作業できないことも無いですが、やはり専門知識を要する整備工場等に依頼すると良いでしょう。

その時に発生するのは、スパークプラグ代と交換工賃です。スパークプラグは車種により気筒数の数が違うので、自分の車の気筒数分のスパークプラグが必要です。

スパークプラグは安い物で1本500円前後から高い物だと数千円となります。工賃も3気筒の軽自動車とV8エンジンとではかなりの開きがあります。

スパークプラグ交換の工賃

スパークプラグを交換する場合、車を持ち込む場所は主に4タイプに分かれます。

①ディーラー
②自動車整備工場
③カーショップ
④ガソリンスタンド

交換工賃はそれぞれのショップで違ってくるでしょう。

カーディーラーだと1気筒あたり約1,000円と考えれば妥当でしょう。勿論それ以上にもなる事もそれ以下の事もあります。それはエンジンの形状によるので、すべて作業はそのエンジンを基に何分で作業が出来るか決められています。およそ時給換算で7,000円前後が請求されるでしょう。

整備工場もディーラーとほぼ同じ料金です。但し整備工場が何処のメーカーに強いのかにより、作業時間が変わります。基本どのメーカーでもスパークプラグ交換はしますが、整備工場にカーディーラーの看板があったら、そのメーカー以外の車はあまり得意でない可能性もあります。

カーショップは最低料金は安く設定されている事が多いようです。しかし気筒数が多かったり、水平対向エンジンなどの作業性の悪いエンジンは、工賃は高額となるのでお店に確認するのが良いでしょう。

ガソリンスタンドは、昔ほどスパークプラグの交換を薦めなくなりました。それは車の電子制御が格段に進歩し、異常燃焼によりプラグが失火する事が無くなったからです。またガソリンスタンドに整備士が常駐していれば良いですが、そうでない店舗では最近の車のスパークプラグの交換はしてもらえない事が多くなりました。

料金は特に謳っていませんが1本500円から1,000円とアバウトなことが多いです。

オートバックス

オートバックスではプラグ交換をHP上で表示しています。特殊車両を除き540円~となっていますが、特殊車両がどの車に当てはまるか確認が必要でしょう。プラグ代と合わせれば、4気筒の車で約8,000円はかかります。6気筒だと10,000円を超えてしまいます。車種や使うスパークプラグで料金は大きく変わるのです。

スパークプラグ交換に必要な工具

スパークプラグを交換するには、プラグレンチが必要です。スパークプラグにはサイズがあり、自分の車のスパークプラグに合ったサイズのプラグレンチが必要になります。またプラグホールが狭くスパークプラグの六角部に正常にはまらないケースもあるので、車両に適したプラグレンチを選ぶようにしましょう。

プラグレンチにはマグネット付きや、スプリングでソケットを固定できるものがあります。最近の車は、プラグが手の届かない場所についています。その為にプラグソケットにマグネットが付いているものが便利でしょう。

その他には、プラス、マイナスドライバー、ソケットレンチ10mm、12mmが必要になる事があります。その他、ダイレクトイグイグニッションを外すのに、ソケットレンチ用でエクステンションの長めのものや、フレキシブルジョイントも必要になる車種もあります。

スパークプラグ交換の方法

スパークプラグを交換する場合、外すには固着して結構な力を必要な場合が多々あります。その場合はソケットに長めのラチェットを使うと外す事が可能です。

しかしプラグを締める場合は、長めのラチェットを使うとトルクをかけ過ぎてしまいます。締め付けは短めのラチェットが良いでしょう。

締め付けトルクはメーカーにありますが、トルクレンチが無い場合は締め付け回転角で調整します。回転角は指で回し止まったところでラチェットを使って締めこみます。ラチェットを使い始めた位置からの角度が回転角です。

締め付けトルク並びに回転角は下記サイトを参考にしてください。

バイク

バイクメンテナンスの中でスパークプラグ交換は、比較的簡単なメンテナンスとなります。スパークプラグを交換する際は次の手順に注意して行いましょう。

①プラグコードのキャップ部分を持ち引き抜きます。コード部分を持って引き抜くと、プラグコードが切れる事があるので絶対にやらないようにしてください。

②スパークプラグのターミナルが見えたら、周辺をエアブローしてゴミを吹き飛ばしましょう。もしプラグを外しゴミがプラグホールに落ちたら、シリンダー内を傷つけてしまいます。

③適正なサイズのプラグレンチで反時計回りに緩めましょう。この時固着している事があるので、力がいる事があります。この時にしっかりとスパークプラグの六角部分にレンチがはまっていないと、スパークプラグを破損する可能性があるのでしっかりはめましょう。

④新しいスパークプラグを手で締めこみます。手で回らなくなったらプラグレンチを使い既定の回転角まで締めこみます。トルクレンチがある場合は、既定のトルクで締めると良いでしょう。

⑤プラグキャップをターミナルにしっかりと差し込みます。

バイクのエンジンの気筒数全部を交換しましょう。バイクのエンジンによっては、プラグコードにたどり着くまでに部品を外す必要があります。スパークプラグを外す場合、邪魔になると感じる部品は外した方が作業効率があがります。狭い中手を入れての作業は、怪我に繋がるので、出来るだけ広くスペースをとりましょう。

タント

ボンネットを開けると、エンジンの上に黒い四角いエアクリーナーボックスがあります。このエアクリーナーボックスを外すと、イグニッションコイルが見えてきます。

①イグニッションコイルのコネクターを外しましょう。

②イグニッションコイルを留めている10mmのボルトをラチェットレンチで外します。

③イグニッションコイルを抜き取れば、スパークプラグが見えます。

④サイズに合ったプラグレンチで反時計回りでスパークプラグを外しましょう。

⑤新しいスパークプラグをプラグレンチのジョイント部分を指で回して締めます。最初からラチェットを使わないようにしましょう。指で回らなくなったら、ラチェットで規定の回転角まで締めこみます。トルクレンチがあれば既定のトルクで締めましょう。

⑥イグニッションコイルを差し込み、ボルトで締めます。コネクターを繋ぎエアクリーナボックスを元に戻して終了です。

フィット

ボンネットを開けるとエンジンカバーがあります。奥の左右に2本10mmのボルトで留まっているので外します。次にカバーをボルトが留めてあった方向に手前から奥にスライドさせるように抜き取ります。この時位置決めの差し込みがエンジンカバーについているので折らないよう注意してください。

①インテークマニホールドの間に四角いイグニッションコイルが4つあります。全てのコネクターを外します。

②イグニッションコイルを留めている10mmのボルトを外しイグニッションコイルを抜き取ります。

③適正サイズのプラグレンチで反時計回りにプラグを緩め外しましょう。

④新品スパークプラグをプラグホールに入れてエクステンション部分を指で回して締めこみます。指で回らなくなったらラチェットで規定の回転角まで締めていきます。トルクレンチがあれば既定のトルクで締めます。

⑤イグニッションコイルを差し込みボルトで留めコネクターをはめましょう。

⑥エンジンカバーを外すのと逆の手順で組み付け終了です。

セレナ

セレナのプラグ交換は非常に大変な作業となります。エンジンカバーの下にあるインテークマニホールドを外さないと、プラグ交換できません。それに加えエンジンルームが狭いので作業性が非常に悪いです。

インテークマニホールドを外すので、作業に自信のある方以外はスパークプラグ交換はしないほうが良いでしょう。

ご自身でプラグ交換したい方は、セレナのプラグ交換方法を紹介した動画をご覧いただき、参考にしてください。

スパークプラグ交換の目安

スパークプラグはどのタイプでも電極が消耗してきます。その交換時期は、使用しているプラグの種類と車やバイクの使用の仕方で変わります。

一般的なスパークプラグで20,000Km以下、そして両貴金属イリジウムで10万キロ以下です。車の場合、いつもより燃費が悪くなったと感じた時や、パワーが無くなったらスパークプラグを交換する時期でしょう。

またバイクなら、ピックアップが悪くなったり、加速が鈍くなり息継ぎするような場合プラグ点検をして、電極が減って丸くなっていないか確認します。

車は基本、走行距離を目安とし考え、バイクはエンジンフィーリングで点検をするとよいです。

スパークプラグは消耗品

今の車は電子制御のおかげで最適な燃焼が出来るようになりました。そのおかげでスパークプラグがカーボンで煤けて掃除することも無くなり、プラグを外すサイクルが長くなりました。

しかし、スパークプラグは消耗品である事に今も昔も変わりありません。イリジウムだから10万キロ走行しても大丈夫という事もなく、イリジウムにも種類があることを忘れないでください。

快適なカーライフを行うには、消耗品は適正な交換サイクルを守ることが大事です。

初回公開日:2017年10月13日

記載されている内容は2017年10月13日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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