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ファンベルトの交換費用/時間/工賃・車種別交換費用/時期

更新日:2024年04月21日

エンジンルームから「キュルキュルキュル」といった音が聞こえた事がありませんか?その音はベルト鳴きと言って、ファンベルトの劣化が考えられます。ベルトが劣化すると作業にどのくらい時間がかかるのか、そして作業工賃や部品代がどれだけかかるのか、ここで解説していきます。

ファンベルトの交換費用/時間/工賃・車種別交換費用/時期

ファンベルトの交換

ファンベルトとは、エンジンについているオルタネーター、パワーステアリングポンプ、エアコンコンプレッサーをエンジンのクランクシャフトから得られる回転運動をベルトを使い駆動させています。

昔は、ラジエーターのファンを駆動させるために用いられていた事からファンベルトと呼ばれています。今は電動化されているので、ファンをベルトで駆動する事はなくなりました。ファンベルトが切れると、車を動かすために必要な機構が停止してしまうため、エンジンが非常に危険な状態になります。ファンベルトは切れる前に交換するのが鉄則です。

費用

ファンベルトを交換する時に、その費用について詳しく教えてくれる人はいないのではないでしょうか。ファンベルトの交換費用の他に調整で十分対応できる事もあり、調整費用というものがあります。調整費用は2,500円から3,500円程度です。しかし、調整が出来ないタイプもありますので整備工場に相談するのが良いでしょう。

ファンベルトを交換する場合、整備工場やディーラー、カーショップ等で交換する事になります。それぞれのショップで料金設定は違いますが、ファンベルトの交換工賃はほとんど同じです。ファンベルトも純正品、純正同等社外品とあります。ディーラーでは純正品を使うので部品代は高くなります。

しかし、社外品だからと言って品質に問題あるわけではありません。耐久性も純正品同等の物がほとんどですから社外品でも心配はありません。ファンベルト交換は概ね1万円前後で行うことができます。ファンベルトが切れて走行し2次的被害が出た時には、費用が大きなものとなる可能性もあるので切れる前に交換したいものです。

ファンベルト交換時間

ファンベルトを交換する時、最近の車は色んなカバーがされており、直ぐにファンベルト全体を見る事が出来ない車が増えています。その為に昔より作業時間は長くなりました。外すボルトやナットの数も多くなり、交換時間の目安として1時間ほど見る必要があるでしょう。

ファンベルトを交換する時には、部品のストックがある事を確認しなければなりません。ディーラーでは、ストックを多く持っているので、よほどのことが無ければ在庫切れに当たる事はないでしょう。しかし、整備工場やカーショップでは色んなメーカー、車種を扱うためにストックを多く持っていません。その為に予約を入れる必要がります。

通常ファンベルトは部品商から即日配達してもらえるので、朝予約して午後入庫で修理という事も可能ですが修理工場の予定もあるので、必ず電話で予約確認するのがい良いでしょう。

工賃

ファンベルトの交換はベルト代が必要となります。このベルトは車格によって変わってくるのと、車によっては1本だけではなく2本や3本使っている物もあります。ここでは、大体のファンベルト代とその交換工賃を車格ごとに載せました。

車種ベルト代作業工賃
軽自動車約3,000円約5,000円
普通自動車約4,000円約5,000円

普通自動車では、1本7,000円以上するファンベルトもありますので、ここでは参考までにとどめてください。殆どの車は1万円前後でファンベルトの交換はできます。この1万円が高いので自分で交換しようと考えてしまう方もおられるでしょう。しかし、ファンベルト交換は専門的知識が必要な作業ですので、自動車整備士にお願いする事をお勧めします。

ファンベルトを交換する目安は

ファンベルトの交換時期は耳で聞いて直ぐに分かります。「キー、キー」や「キュルキュルキュル」とエンジンルームから聞こえてきたら、これがベルトの鳴きという現象です。この鳴きが聞こえると、ベルトの劣化が考えられますので早めの交換をしましょう。この他にも劣化を見るには、ベルトの裏側に亀裂が見られた時は交換しなければなりません。

通常は、車検時に点検してその時に交換される事が多いですが、最近の格安車検でベルト交換をせずに車検を終える事も少なくないので、ご自身での点検が重要になっています。交換のサイクルとしては、一般的に5万キロ以上走った時や5年以上無交換であれば交換したほうが良いでしょう。新車購入時から5年後には交換したほうが良いという事になります。

しかし、シビアコンディションでの使用の場合は、点検を怠らないようにして早めの交換をしましょう。

オートバックスでのファンベルトの交換費用はいくら?

オートバックスなどの量販店でも最近は、ファンベルト交換を行うようになりました。作業工賃は、概ね1万円前後です。ただしオートバックスの店舗によっては、外注作業となりますので金額は店舗により違います。

またオートバックスに部品のストックが無い事が多いです。事前に電話にて確認された方が良いでしょう。その時に店舗で交換なのか違う場所に車を持っていくのかで、作業時間が凄く変わりますので併せて確認された方が良いでしょう。

車種別ファンベルトの交換費用・時期

ワゴンR

ワゴンRはFF車なのでファンべルトではなくVベルトと呼ばれています。交換時期は鳴きが聞こえたら点検をして交換となります。ワゴンRはFF車なので作業は大変な部類に入ります。フロントバンパーを外さないと出来ない年式もあり、その作業工賃も年式やグレードで違ってきます。

ワゴンRはベルト2本使われており、2本セットで4,000円前後です。それに作業工賃が約8,000円ほどかかります。交換時間は1時間を目安としてください。

ムーヴ

エンジンルームから鳴きが出たらファンベルトの点検しましょう。ダイハツムーブは3本掛けの車種があります。ワゴンR同様、FF車なので作業はフロントバンパ―を外す必要が出てきます。ベルトは、3本で4,000円前後、2本の車両なら3千円前後のベルト代です。作業工賃は約5,000円なので1万円あればお釣りがくるでしょう。交換時間は30分から1時間以内です。

エスティマ

走行5万キロを超えているか、5年経過しているようでしたらベルト鳴きが無くても点検をお勧めします。交換費用は、部品代が約6,000円工賃も約6,000円です。グレードや年式によりファンベルト代が変わりますので、整備工場に問い合わせしてください。作業時間は1時間です。

エブリィ

ベルト鳴きがシートの下から聞こえてきたら、ファンベルト交換時期です。交換工賃は、ベルト代込みで6,000円ほどで出来ます。この車は比較的安く交換できる車種となります。作業時間も30分ほどで終了します。整備工場にもファンベルトのストックがある可能性が高い車種ですので、比較的飛び込みでも交換してもらえるでしょう。

しかし余裕があるならば、整備工場の作業状態もあるので事前予約を入れるのが望ましいです。

タント

ベルト鳴きがあればファンベルトの点検が必要です。5万キロ、5年で無交換でも点検をしてください。作業工賃はベルト、工賃込みで1万円以内です。1万円を超えるようであれば違うショップに問い合わせしたほうが良いでしょう。また、ファンベルト3本掛けのムーブは非常に作業スペースが狭く難しいので、整備工場やディーラーでの交換をお勧めします。

ステップワゴン

走行距離が5万キロ又は5年無交換でしたら点検をしてください。また、エンジンルームからベルト鳴きが聞こえたら交換時期です。交換工賃は、約8,000円で部品代込みです。ステップワゴンは、1本のベルトでオートテンショナーとなっておりますので調整はしません。

モコ

モコはスズキのMRワゴンと共通の車です。外眼や内装に違いはあっても、プラットホームとエンジンは共通ですベルト鳴きが聞こえたらファンベルト交換を考えましょう。モコは3万キロ走るとベルト鳴きが出ると言われていますので、3万キロから4万キロでの交換が良いでしょう。

その時に2本ベルトを使用していますので、2本とも交換するようにしましょう。交換工賃ですが、ディーラーでは部品代込みで1,5000円前後かかります。

ファンベルトは切れる前に交換すべし

ファンベルトは以外に軽視しがちで、ベルト鳴きが出ると潤滑剤を吹き付けてごまかしたりするガソリンスタンドもあります。しかし、ベルトが切れると発電がストップし充電されなくなりエンジンが止まってしまいます。夏場にエアコンベルトが切れるとエアコンが止まり、車の中は蒸し風呂と化します。

パワステベルトが切れると、ハンドルが重くなり思わぬ事故につながる可能性もあります。このようにファンベルトは車の生命線を担っています。日頃の日常点検は非常に大事になってきます。車から何かいつもと違った音や振動が出た時は、迷わずに整備工場に相談しましょう。早めの対処が大きな故障を防ぐのに重要な事です。

初回公開日:2017年09月26日

記載されている内容は2017年09月26日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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