フロントフォークの交換時期/方法/工賃・車種別交換方法
更新日:2024年10月05日
フロントフォークってどの部分?
そもそも自転車は乗るだけで、メンテナンスなんてたまに油を指して軽く掃除をするぐらいだ、という人には「フロントフォーク」と言われてもいまいちピンときません。では、今回ご紹介する「フロントフォーク」とはどの部分をさしているのでしょう。
フロントフォークとは、自転車の車体を構成する部品の1つです。場所は、前輪軸のタイヤを挟むように二又に分かれている、前輪タイヤが取り付けられている部分の事をいいます。フロントフォークは、タイヤを支えながらコントロールするという特徴をを持つ大事な部分です。
単にフォークとも呼ばれる場合が多いですが、日本工業規格(JIS D9402)では「前ホーク」と表記します。
自転車のフロントフォーク交換
直接自転車の進行方向を左右するフロントフォークは、車体と一体になっているため、まず「交換」や、「メンテナンス」といった考えには、普通に乗っているだけの方にはたどり着きにくい考え方です。ですが、フロントフォークにも限界があったり、何かの事故でぶつけて曲がってしまったりといった場面もあります。
では、フロントフォークはどのように交換すればいいのでしょうか。また、工賃はどの位かかるのでしょうか。
交換に掛かる工賃
自分で調節したフロントフォークを持ち込む場合と、すべて店頭で任せる場合ではかかってくる交換の工賃も変わります。持ち込みの場合は、3000円~4000円ほど、店頭ですべてお任せする場合は、5000円~6000円ほどかかってきます。
また、パーツ自体も素材により2000円~4000円とふり幅が大きいので、自分に合ったフロントフォークを購入し交換してもらいましょう。
交換する時期の目安
フロントフォークを交換する目安ですが、そもそもフロントフォーク何か問題が発生しない限り、交換や改造といったものの優先順位は、低いと言わざる得ません。
しかし、アルミフレームのからカーボンフォークに交換することで、それなりの効果はあります。単純な重量の軽さはもちろん、走りや取り回しや、乗り心地の向上、疲れにくさなど、性能面の軽さが大きく変わってきます。
交換に出す前の注意事項
フロントフォークの交換の際は、まず3つの事に気を付けなくてはいけません。
1つ目は「自転車のヘッドチューブの内径と、フォークの外径のサイズ」です。これが分からないままだと、当然ながらサイズが合わないものは装着できません。
2つ目は、「フォークのステアリングコラムの長さ」です。長い場合は切らなくてはなりませんし、逆に短い場合は取り付けられません。
3つ目は「自分のタイヤのサイズ」です。タイヤのサイズが合わなければ交換はできません。
また、ロードやマウンテンなどの専門的なバイクの場合は、フレームとの固定方式も把握しておいてください。固定の仕方が、アヘッド式なのかスリック式なのかも確認しておくとよいでしょう。
本格的な自転車の場合は固定方式も知っておこう
ロードバイクやマウンテンバイクなどの本格的な自転車の場合は、フレームへの固定方式も知っておくことで、より理解が深まります。スレッド式と、アヘッド式というのですが、それぞれ特徴を見てみましょう。
スレッド式
スレッド式は、ステアリングコラムにねじが切ってあるのが特徴です。これとヘッドパーツの上部分とつながって固定されています。2000年頃まではロードバイクに使われれていましたが、今の主流はアヘッド式となっています。
現在は比較的安価な自転車、そして懐古主義的な自転車に使われているのをみます。なかには、「アルプス方式の輪行ができる」という理由や、「ステムの高さの調整範囲が広い」、「手持ちのフレームがスレッド式」等の理由で、スレッド式を愛用するユーザーもいます。
スレッド式の欠点としては、「ベアリングの玉あたりの調節に、少し手間がかかること」、「重さ」、「コラムへの固定力が弱い」ことなどがあります。
アヘッド式
アヘッド式は、ステアリングコラムをヘッドパーツ上へ出させて、直接固定するというのが特徴です。上下の軸受けの内輪を、クラウンとステムで挟む形になっています。単純で整備性がよく、また軽量なのも現在主流になっている理由の1つです。
また、ここ数年は「インテグラルヘッド」という、さまざまなヘッドパーツを省略した新しいアヘッド方式も普及してきています。。
バイクのフロントフォークのスプリング交換とは
次にご紹介したいのは、エンジン搭載の方のバイクですが、こちらのバイクにはフロントフォークの交換の際に気を付けてもらいたいものが2つあります。それは、「オイル交換」と、「スプリング交換」です。
バイクにおいてフロントフォークとはハンドルと直結しているといって良いほど大事なパーツです。そのフロントフォークの交換の際には、オイルとスプリングの交換も頭に入れておいてください。フォークオイルやスプリングは車検でもチェックされない部分なので交換のタイミングが分かりにくいです。
一般的に交換の目安は約5,000~10,000kmと言われています。心当たりのある方は、近所や、信頼のおけるバイク専門店にいって聞いてみても良いでしょう。
バイクの車種別フロントフォーク交換
フロントフォークの交換のついでに、オイルやスプリングの交換も視野に入れた方がバイクを長く使えるということを頭に入れたうえで、色んな車種のフロントフォーク交換事情を見ていきましょう。
ハーレー
ハーレーのフロントフォークの交換目安は、3つのポイントを確認しましょう。
まず、「インナーチューブにサビが浮いてないか」です。この部分にサビが浮いてしまうと、オイルシールの部分を通る時に、シール自体を傷つけてオイル漏れの原因になってしまいます。次に「シール部分にオイルの滲みや、漏れはないか」です。オイルを抜くための、ドレンボルト部分からのオイルの滲みを確認してください。
最後に「沈んで、ちゃんと戻るか」を確認しましょう。空車状態から跨がり、ライダーの体重がかかることでフロントフォークは沈み込みます。ライダーが降りて重さが無くなれば、その分だけ元の長さに戻るので、それを確認しましょう。
工賃は、どのようなパーツでどれだけ交換するかにもよりますが、フロントオイル交換で10000円~20000円、フロントフォークに関係するパーツもすべて交換するなら60000円は見込んだ方が良いでしょう。
カブ
フロントフォークのオーバーホールは10000円~15000円を目処に考えた方がよいでしょう。
こちらも、基本的なチェックの仕方はハーレーの注意点と同じで問題ありません。走行距離が気になる方はついでに、オイルやスプリングの交換も視野にいれましょう。こちらは、オーバーホールほど値段はかかりません。10000円前後を見ておくとよいでしょう。
シグナスX
こちらは左右のスプリング交換で、交換するものとその仕様にもよりますが、6000円~14000円とふり幅が大きく、また、フロントフォークのオーバーホールに関して20000円~となっているので、参考にしてみてください。
ライブディオ
カブと似たような値段見積もりで問題ありません。オーバーホールは10000円~15000円を考えて、走行距離や車体の疲弊具合もみてオイルやスプリングの交換も考えましょう。こちらも値段は、上記に紹介してきた値段とあまり大差はないので、そちらを参考にしてください。
フロントフォークもメンテナンスを
自転車とバイクのフロントフォークに関する交換や、メンテナンスをご紹介してきましたがいかがだったでしょうか。バイクの方は特に、フロントフォークが走行間の違いを大きく実感できる大事なパーツなので、愛機の乗り心地をさらによくしたい、愛機をメンテナンスしてやりたいという方は、まずはベイク店で見積もりをしてもらいましょう。
フロントフォーク以外にも効果や修理をした方がいい部分も見つかって、バイクをより長持ちさせることができます。また、自転車の場合も長く乗っているのならば、色んな所に消耗が出てきている場合もあります。専門店に行ってみてもらうのもよいでしょう。
メンテナンスをしっかりして、愛機といつまでも楽しい生活を送りましょう。
初回公開日:2018年03月31日
記載されている内容は2018年03月31日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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