ワイパーアームの交換工賃・車種別ワイパーアームの交換方法
更新日:2024年08月16日
ワイパーアームの交換
ワイパーアームはワイパー部品の一部です。部位はボディーからワイパーブレードまでのアームの事を指します。消耗品ではありませんが、長い年月で塗装が剥がれたり退色や錆が出てきます。ワイパーブレードはカー用品店や、ホームセンターで見かけますがワイパーアームは見かけません。しかし意外にも簡単に手に入れる事や交換も出来ます。
工賃
ワイパーアームはディーラーや整備工場で交換をお願いする事になります。良くあるパターンとして車検時に交換する事が多いです。ワイパーアーム交換工賃は、1本概ねでだいたい1,000円以内で収まるでしょう。また普段から付き合いのある車屋さんであれば、工賃サービスで取り換えてもらえることもあります。
値段
ワイパーアームは、フロント運転席側、助手席側とリアと3本あります。それぞれの値段は車種により違ってきますが、約2,000円から約4,000円です。ただし高級車はこの値段の範囲に収まらない事もあります。
オートバックスでのワイパーアーム交換費用はいくら?
オートバックスでは、ワイパーアームの料金設定は公表されていません。ワイパーゴムやワイパーブレードの交換についてのみ料金の設定を公表しています。それは店舗にワイパーアームの在庫が無い事が理由でしょう。またワイパーアームの交換依頼が少ない事も関係していると考えられます。
しかし、ワイパーアームの交換をしないわけではないようです。店舗にて予約すれば、商品入荷で連絡が来て、取り付け日時を予約となります。但しディーラーや整備工場のように無料ではないです。自分の車種を伝えて相談してみましょう。
ワイパーアームの外し方
ワイパーアームは、ワイパーモーターにナットで取り付けられています。ワイパーアームを外すために必要な工具は、ラチェットレンチと12mmのソケット、またはメガネレンチ、細いマイナスドライバー又はプラスチック製の内張外しです。ワイパーを留めているナットを隠すために目クラ蓋があるので、マイナスドライバー又は内張外しで外します。カバーを手で持ち上げるとナットを外せるタイプもあります。
ワイパーモーターのピボットに、スプラインが切られており安易に抜けないようになっています。その為に外す場合どの車種も少しコツが要ります。又錆びている事で固着している場合もあるので、潤滑スプレーを用意しておくと良いでしょう。
ワイパーアームの裏側にはスプリングかついています。このスプリングがワイパ―ブレードをガラス面に押し当てる役目をしています。外す時は、このスプリングの力を利用します。
ワイパーアームが留められているナットを緩めていき、一旦外してからもう一度指で3回転ほど締めます。その後にワイパーアームの可動部からナット側を持ち引き抜きます。この時にスプラインが噛みこんでいると中々外れないので、ワイパーを起こすための可動部を上から勢いよく手のひらで押すと外れます。それで外れなければ上下左右と揺らします。
するとスプラインの噛み込みが緩んできます。もしこれでも緩まない場合は潤滑剤をスプレーしてもう一度試します。かなりの力を加えないと外れない事もありますが根気よく揺らしたり振動を与えてみてください。もしどうしても外れない場合は、自動車修理工場に相談するのが良いでしょう。
ワイパーアームを塗装してみる
ワイパーアームは、一般的に黒で塗られています。塗料自体も手に入りやすいので部品の供給が無くなった旧車は塗装する事で新品の輝きを取り戻せます。ワイパーアームは面積が狭く、塗装を失敗しにくいので初心者でも簡単に出来ます。
用意するものは下記の4点。
①水研ぎサンドペーパー800番
②シリコンオフ
③黒い塗料
④新聞紙
ワイパーアームを取り外したら、800番の水研ぎペーパーで足付けをします。全体にくまなく800番のペーパー目を付けましょう。空研ぎペーパーは研いだ粉が細かい所に入り込み、塗装時に悪影響を及ぼすので、水研ぎをしてください。錆が出ている時は、番手を下げていき、錆をすべて取り除きましょう。最後は必ず800番で全て研ぎます。
研ぎ終えたら、シリコンオフを塗布します。この時に裏側も必ずシリコンオフを塗布して油分を全て取り除いてください。
あとは新聞紙の上に置き、黒で塗装するだけ。シャーシーブラックで塗装してもよいです。シャーシーブラックには、防錆剤も含まれているので、錆の再発防止に役立ちます。
車種別ワイパーアームの交換方法
車種によるワイパーアームの交換方法の違いは殆どありません。使う工具も12mmのラチェットレンチ、もしくはメガネレンチと、目クラ蓋を外すためのマイナスドライバーもしくはプラスチック製の内張外しがあれば事足ります。
ワイパーアームを手に入れるための一つの方法としてネット通販もあります。
ハイエース
ハイエースのワイパーは、非常に作業しやすい位置に取り付けられています。ワイパーアームを留めているボルトは、アームの根元にカバーがかぶせてあるので、それを手で起こします。すると12mmのナットが見えます。
①ワイパーの下に保護の為にタオル等を入れて、ナットを緩めます。この時完全に外さずに、2~3回転分はめておきます。
②ワイパーを起こすための可動部を、上から手のひらで強く押してみます。するとその衝撃で、ピボットとワイパーアームが外れます。それで外れない時は、上下左右に強く揺らして下さい。
③古いワイパーアームからワイパーブレードを取り外し、新しいワイパーアームに取り付けます。この時に左右ワイパーアームの長さが違うので、確認をしてから作業してください。
④ワイパーアームを元の位置に取り付けます。ピボットの長さが短いので、必ずワイパーアームを起こした形にして取り付けます。はまったら、ナットを仮締めしてワイパーを倒してみます。
この時にワイパーアームの位置がずれているとワイパー作動した時にとんでもない所まで拭き取りをします。外した位置にワイパーブレードが来るように取り付けてください。もし外した位置にワイパーブレードが無い場合、もう一度その状態でワイパーアームのナットを緩め、ワイパーアームを外します。全部外さずに、ナットはかけたままワイパーアームを外して位置決めをしてください。
⑥ワイパーを作動させて問題なければ終了です。
ワゴンR
ワゴンRのワイパーアーム交換は、外した時の衝撃でボンネットに傷をつけないように注意が必要です。
①ワイパーの根元のキャップを外しナットを緩めますが、全部はずさずに、浮く程度にしてください。
②根元のワイパアーム可動部を手のひらで強く推します。この時に、傷防止のためにタオル等をワイパーアームの下に入れてください。これで外れないときは、上下左右にワイパーアームの根元をもって揺らします。ピボットにスプラインが入っており斜めにはめ込まれているので、中々抜けないことが多いですが、振動で緩んできます。
③古いワイパーアームからワイパーブレードを外し、新しいワイパーアームに取り付けます。
④ワイパーアームの根元の可動部を起こしてピボットに差し込み、ナットを仮止めしてワイパーを倒し位置が前と同じなら本締めします。もし位置が狂っていたら、ナットを仮止めの位置までゆるめ、ワイパーアームを外して位置決めします。
⑤取付完了したら、ワイパーを作動し問題なければ交換完了です。
エスティマ
エスティマのワイパーブレード交換は、ボンネットフードにマスキング等をして傷防止をしてから行います。特に運転席側はボンネットに近い所でナットで留められているので、外す時のはずみで傷をつけやすいので注意が必要です。
①ワイパーアームの根元にあるキャップを外して、ナットを緩めます。すべて外さずに浮く程度にします。
②ワイパーアームの下にタオル等を置いて傷防止をしてから、手のひらでワイパーアームの可動部を押します。ワイパーアームを持ち上下左右に揺らして引き抜きます。ピボットから抜けたらナットを外しワイパーアームを外します。
③古いワイパーアームよりワイパーブレードを外し、新しいワイパーアームに取り付けます。
④ワイパーアームを立てた状態で、車体に戻してナットを手で仮止めします。ワイパーを倒して元の位置にあるか確認し、もしなければナットを緩め位置を決めてからナットを本締めします。
⑤ワイパ―を動かして問題なければ、ワイパーアームの交換終了です。
オデッセイ
ハイパーアームを交換する時に外すはずみで、ボンネットを傷付けないようマスキングをしてから始めます。
①ワイパーアームの根元の目クラ蓋を外しナットを緩めます。この時にナットは外さずに、浮く程度にしておきます。
②ワイパーをもって引き抜きますが、スプラインが取り付け場所に切ってあり噛み込んでいるので、上下左右揺らしながら引き抜きます。
③古いワイパーアームのワイパ―ブレードを外して、新しいワイパーアームに着けます。
④ワイパーを起こした状態にして、ピボットに差し込み、ナットを指で回して仮止めします。ワイパーを倒して元の位置に取り付けられていることを確認して、ナットを締めこみます。
⑤ワイパーを作動させて、問題なければ目クラ蓋をして交換終了です。
ステップワゴン
ワイパーアーム交換前に傷防止のマスキングをして、交換作業を始めます。
①ワイパーアーム根本の目クラ蓋を外しナットを緩めます。この時にナットは外さずに浮く程度にします。
②ワイパーアームを起こして、上下左右に揺らしながら引き抜きます。抜けたらナットを外しワイパーアームを外します。
③古いワイパーアームからワイパーブレードを外し、新しいワイパーアームに取り付けます。
④ワイパーアームを起こした状態でスプラインに嵌めて、ナットを手で締めます。ワイパーを倒して元の位置に取り付けられていたら、ナットを締めこみます。
⑤ワイパーを作動させて、問題なければ目クラ蓋をして交換終了です。
ラパン
ワイパーアームを外す前に、取り付け部分周辺を傷防止のマスキングをします。
①目クラ蓋を細目のマイナスドライバーで外し、ナットを緩めます。全部外さずに浮く程度にしておきます。
②ワイパーを立てて上下左右にゆすりながら引き抜きます。抜けたらナットを外してワイパーアームを抜き取ります。
③古いワイパーアームからワイパーブレードを外して、新しいワイパーアームに取り付けます。
④ワイパーを立てた状態で、取り付けます。ナットを指で締めてワイパーを倒し、元の位置に取り付けられていればナットを締めこみます。
⑤ワイパーを作動させて、問題なければ、目クラ蓋をして交換終了です。
レガシィ
レガシィのワイパーアームは、運転席側を外す時にボンネット開けないと外すことが出来ません。助手席側を最初に外して、ボンネットを開けて運転席側のワイパーアームを外します。
①目クラ蓋を外して、ナットを緩めます。ナットは浮く程度に緩めておきます。
②ワイパーアームを立てて上下左右に動かしながら引き抜きます。引き抜けたらナットを外して、ワイパーアームを外します。
③古いワイパーアームからワイパーブレードを外して新しいワイパーアームに取り付けます。
④ワイパーを立てた状態で、ピボットに取り付けます。ナットを指で回して仮止めし、ワイパーを倒します。
⑤ボンネットを締めて、助手席のワイパーアームを取り付けます。2本のワイパーアームの仮止めが出来たら、ワイパーの位置を確認のため作動させます。問題なければナットをラチェットレンチで本締めします。
⑥目クラ蓋をして交換終了です。
RX-8
ワイパーアームの運転席側は、ボンネットを開けないと外すことが出来ないので、助手席側を外してからボンネットを開けて、運転席側を外します。
①目クラ蓋外し、ナットを緩めます。この時にナットは浮く程度まで緩めておき、外さないようにします。
②ワイパーアームの根元を持ち、上下左右に動かしてピボットから外します。スプラインが切ってあるので外すには力がいります。
③ピボットからワイパーアームが抜けたら、ナットを外してワイパーアームを抜き取ります。
④古いワイパーアームからワイパーブレードを外して新しいワイパーアームに取り付けます。
⑤運転席側からワイパーアームを取り付けます。ナット指で回して取り付けます。
⑥ボンネットを締めて助手席側のワイパーアームを取り付けます。ナットを指で回して締めます。ワイパーを倒し作動させて問題なければ、ナットをラチェットレンチで本締めします。
⑦目クラ蓋をして、交換終了です。
サンバー
ワイパーアームの根元にあるカバーを外すとナットがあるので緩めます。
①ナットを緩めるときに外さずに浮く程度まで緩めておきます。
②ワイパーアームの根元を持ち、上下左右に動かし外します。ワイパーアームが抜けたらナットを取り外して、ワイパーアームを抜き取ります。
③古いワイパーアームのワイパーブレードを外し、新しいワイパーアームに取り付けます。
④ワイパーアームを取り付けてナットを仮止めします。この時に前の位置にワイパーが取り付けてあることを確認してください。
⑤ワイパーを作動させ問題なければ、本締めして目クラ蓋を付けて終了です。
ワイパーアームが綺麗になれば車も蘇ります
ワイパーアーム交換が簡単に出来る事をお分かりいただけたでしょうか。錆びたワイパーアームでは車をきれいにしてもその美しさは半減してしまいます。
自分で外す場合、錆びていた時は少々てこずりまが、作業自体はとても簡単です。気になっていた方は、是非セルフメンテナンスの入門として交換にチャレンジしてみてはどうでしょう。愛車の印象がアップすること間違いないです。
初回公開日:2017年10月14日
記載されている内容は2017年10月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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