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車のフロントガラスはなぜ凍る?|様々な凍結対策方法紹介

更新日:2024年10月08日

寒い季節になると車のフロントガラスが凍る事が多いですが、皆さんはどの様な対処や対策をしていますか。この記事では、車のフロントガラスが凍る原因や車のフロントガラスが凍った時の正しい対処方法、凍結対策方法をご紹介しています。

車のフロントガラスはなぜ凍る?|様々な凍結対策方法紹介

なぜ車のフロントガラスが凍るの?

車のフロントガラスが凍る季節は、秋の終わり頃から春先頃までの寒季です。なぜこの季節なのかというと、これは放射冷却によるものです。

フロントガラスが凍る原因である放射冷却とは、二つの条件が重なる事により発生します。その条件とは「天気が良く雲が少ない晴れた日」「風が強くない日」です。この条件が揃うと、地面の熱が大気へと放出され気温が下がります。放射冷却により、空気が冷やされ空気中の水分が凍り、霜となる事でフロントガラスが凍るのです。

朝の通勤前など時間のない時に車のフロントガラスが凍結していると、解凍するのに時間が掛かってしまい大変です。フロントガラスが凍ってしまった時の正しい対処方法やフロントガラスが凍るのを防ぐ方法をご紹介します。

フロントガラスの凍結を素早く解凍するには?

車のフロントガラスが凍ってしまったら少しでも早く解凍したいものでが、みなさんはフロントガラスが凍った時にどの様に対処していますか。何気なくしている解凍方法がフロントガラスにダメージを与えていたり、再度凍る可能性のある方法で解凍していたりと間違った方法を実践していることもあります。ここでは、フロントガラスの適切な解凍方法をご紹介します。

お湯を使用する

車のフロントガスが凍ると一般的にお湯で解凍するかと思いますが、熱湯をフロントガラスにかけるのは出来ません。凍るほど冷たいフロントガラスに熱湯をかけると、急激な温度変化でフロントガラスを痛める原因となります。

また、フロントガラスに飛び石などで出来た小さなキズなどがある場合、熱湯をかけた事による急激な温度変化でフロントガラスが割れてしまう可能性もあります。人肌程度の温度のお湯をフロントガラスにかけることも再度凍る原因となりますので、方法ではないです。

水を使用する

フロントガラスが凍ってしまった時に水をかける事もあると思いますが、解凍するまでに多量の水と時間がかかり非効率と言えます。また、少量の水を使用するだけでは更に凍ることになるので注意が必要です。たとえフロントガラスの凍結を解凍出来たとしても再度凍る原因になりますので、方法ではありません。

凍結解凍スプレーを使用する

フロントガラスが凍った際に簡単に解凍できる方法の一つとして「凍結解凍スプレー」と言うアイテムがあります。市販されている製品は「スプレータイプ」と「霧吹きタイプ」で、主成分はアルコールです。

この凍結解凍スプレーを使用すると凍ったフロントガラスを素早く解凍する事ができ、水を使用した際に比べて再度凍る可能性も少ないのでです。しかし、解凍直後にすぐに車を走らせると再度フロントガラスが凍る事があります。

また、アルコールが車の塗装面やワイパーゴムに付着すると材質を痛める事がありますので、フロントガラス以外のところに凍結解凍剤がかからないように気を付けましょう。

アルコールを使用する

アルコールを使用してフロントガラスの凍結を解凍する方法がありますが、この方法は凍結解凍スプレーと同じ原理です。市販の凍結解凍スプレーはエチルアルコールと言う主成分で構成されていて、これを無水エタノールで代用する事が出来ます。

作り方は、エタノールと水を3対1の割合で混合します。使いやすい分量は「無水エタノール300㏄・水100㏄」です。これを、スプレーボトルに入れて出来上がりです。また、自作した凍結解凍剤のアルコールの混合率を2対1にすると(無水エタノール200㏄・水100㏄)、より強力な凍結解凍剤を作る事が出来ます。

フロントガラスをアルコールで解凍した場合は再度凍る事は少ないですが、解凍後すぐに車を走らせると凍る事もありますので注意してください。

エアコンの風をデフロスターから出す

フロントガラスが凍った時の有効な手段として車のエアコンの「ヒーター」を使用する方法があります。これは多くの人が実践しているのではないでしょうか。しかし、エアコンを正しく使用しなければ効果はありません。

凍ったフロントガラスを解凍する際に有効なエアコンの使い方は、デフロスターで使用する事とエアコンの風を出した時に「ACボタン」をオンにして使用する事です。デフロスターとは、フロントガラスを対象に霜やくもりを除去するための機能でエアコンの吹き出し口がフロントガラス下に備えられています。

また、エアコン使用時に除湿する機能としてACボタンがあります。この機能を使用すれば、車内の窓ガラスのくもりが取れます。この方法は、ちょっとした凍結なら数分で解凍することができますが、気温が極端に低い時などはエアコンの温度が上昇しにくく解凍までに時間がかかります。

ウォッシャー液で解凍する

フロントガラスが凍った時や凍る様な低い気温でウォッシャー液を使用してしまうと、フロントガラスが更に凍るので注意が必要してください。ウォッシャー液のアルコール度数が高くないと凍るため、ウォッシャー液はアルコール度数の高いものを入れておく必要があります。

フロントガラスの凍結を防ぐ方法は?

車のフロントガラスが凍結しそうだと感じたら予めフロントガラスが凍らない様に対策が必要です。フロントガラスが凍らないようにする方法はいくつかあります。車をカバーで覆ってしまう方法、より簡単な方法でフロントガラスの凍結を防ぐ方法もご紹介します。

車用カバーで凍るのを防ぐ

車を専用のカバーで覆ってしまう事でフロントガラスの凍結を防ぎます。車全体をカバーで覆うと霜が車のガラスに付かないのでガラスの凍結を防ぐ事が出来ます。また、カバーを使用することでフロントガラスの凍結を防ぐだけでなく、サイドガラスやリヤガラスの凍結も防ぐことができるのでです。

フロントガラスをシートで被う

車を丸ごとカバーで覆うことがなかなか大変と言う方もいるでしょう。そんな方になのがフロントガラスのみを専用のシートで覆ってしまう方法です。この方法ならフロントガラスの外側にシートを敷くだけですので、誰でも簡単に凍結予防が出来ます。また、冬の時期はフロントガラスの凍結防止になり、夏の時期は車内の温度上昇を抑える断熱材として使用する事も出来ます。

フロントガラスに撥水コーティングする

一見フロントガラスの凍結防止と結び付かない様に思えますが、実はフロントガラスの撥水コーティングでも凍結防止をする事が出来るのです。ガラスの撥水コーティングをする事により、霜がガラスに付きにくくなるため、結果として凍結を防ぐ事が出来ます。フロントガラスに限らず、車全体のガラスに撥水コーティングをすれば凍結を抑えられるので車をカバーで覆う方法より簡単です。

フロントガラスが凍結したらワイパーの使用はダメ?

皆さんは、車のフロントガラスが凍結した際にワイパーを使用していませんか。実は、フロントガラスが凍っている時はワイパーのゴムも凍り付いている事が多く、この状態でワイパーを作動させるとワイパーのゴムが切れる原因になる事があります。

また、ガラス面とワイパーゴムが凍結によりくっついている状態でワイパーを作動させるとワイパーモーターに負荷がかかり故障する事もあります。また、ワイパーブレードやワイパーアームが変形する恐れもあり、水滴を拭き取れなくなります。急いでいる時はワイパーを作動させて霜を取りがちでますが、ワイパーを故障させてしまうリスクがあるためデメリットのほうが多いのです。

故障という事態を避けるためにもワイパーを作動させる際は、出来るだけフロントガラスの凍結を解凍してから使用する事をします。

フロントガラスの視界を安全に保とう

寒い時期はどうしても車のガラスが凍る事が多くなりますが、正しい対処をする事で車の安全な視界を確保できます。ガラスが凍った時だけ対策をするのではなく、ガラスが凍らないよう日ごろから対策をすることも大切です。

また車の視界をクリアに保つ事は安全運転にもつながり、必要不可欠です。自分に合った凍結対策をして、安全で快適なカーライフを過ごしましょう。

初回公開日:2017年09月30日

記載されている内容は2017年09月30日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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