単管パイプを使った車庫の作り方|設計図/diy/費用/基礎など
更新日:2024年10月09日
単管パイプで車庫を作ることができるの?
車庫というと専門の業者に依頼して建ててもらうことを思い浮かべる方も多いですが、工事現場の足場として使われることが多い「単管パイプ」で車庫を作ることができ、単管パイプを使えば、DIYで車庫を建てることができます。
単管パイプで車庫を建てるにはどんな材料が必要で、組み立てていく時はどんな方法で組み立てるのか気になる方もいるでしょう。そこで今回は、単管パイプを使った車庫の作り方についてご紹介します。
車庫を建てる時の費用はどのぐらい?
屋根のある車庫を建ててもらう場合は、車庫の種類にもよりますが、大体60万〜200万円程度かかります。一方単管パイプで屋根や壁のある車庫を作る場合は、高くても10万以内で車庫を作ることができます。
また、必要最低限の車庫でよければ、5万以内で作ることも可能です。自分で車庫を立てれば材料費だけで済むため、安くで車庫を建てることができます。
DIYで車庫を作る時の注意点は?
DIYで車庫を作る場合は、車庫の強度や耐久性に注意する必要があります。
単管パイプ1本ではそれほど強度が無く、パイプの長さが長くなってくると微妙な歪みが発生します。そのため、十分な強度が得られるように支柱を何本か付けるように設計する必要があります。また、車庫の形によって単管パイプを繋ぐクランプの数や種類が変わるため、きちんと設計図を作ってから作業しましょう。
まずは設計図を作る。
単管パイプで車庫を作る場合は、最初にどんな形の車庫を建てるか設計図を作りましょう。
車庫といっても屋根の形状や車庫の形にはいくつかの種類があり、屋根や壁の材料にも数多くの種類があります。車庫の形によって必要な材料も変わってくるため、まずは設計図を作ってから作業を始めましょう。
車庫の基礎を作る方法は?
車庫の基礎を作る場合は、大きく分けて2つの方法があります。一つは単管パイプがジョイントできるコンクリートの土台を使う方法です。コンクリートの基礎はホームセンターなどで購入することもできますが、費用を安く抑える場合は土台を自作する方法もあります。
二つ目の方法は、単管パイプを地面に埋めて固定する方法です。地中にパイプを埋めて固定する方法は費用を安く抑えることができますが、この方法は地盤の影響を受けやすいため、慎重に検討する必要があります。
基礎はできるだけ安定した方法で固定する必要があるため、確実な方法で基礎となる単管パイプを固定しましょう。
車庫の屋根はどうやって作る?
車庫の屋根に使う材料は大きく分けて木材やトタン、ポリカーボネイトや塩ビ板などがあります。
木材で屋根を作ると見栄えが良くなり、単管パイプで作ったとは思えないまでの仕上がりにすることができます。しかし、木で車庫を作る場合は防腐処理や雨漏れなどを考えて作る必要があるため、木材以外の材料も用意する必要があります。
波状のトタンで屋根を作る方法は比較的施工しやすく、屋根自体にもある程度の強度があります。しかし、トタン屋根の切断には専用の工具が必要になるため、加工性があまりよくありません。また、トタンは錆びやすい性質のため、錆が原因で穴が空く可能性があります。
ポリカーボネイトや塩ビの波板は、透明感がある素材であることから、車庫に光を取り込むことができ、加工しやすい材料のため、屋根に使う材料としてがあります。
車庫の扉はどうやって作る?
車庫の扉は前面に取り付ける扉と、人が出入りするための扉の2種類があります。
車庫の全面に取り付ける扉は大きな扉になるため、単管パイプで扉の枠を作ると良いでしょう。また、扉に付ける蝶番は単管パイプ専用の蝶番があるため、簡単に扉を付けることができます。
人が出入りするための扉を取り付ける場合は市販の扉を購入し、木などで扉の枠を作って固定すると良いでしょう。扉を取り付ける場合はちょっとした歪みでも立て付けが悪くなってしまうため、微妙な調整を行いながら組み立てましょう。
車庫の壁はどうやって作る?
車庫の壁に使う材料には木材やポリカーボネイト、トタンなどがあります。
木材で壁を作ると車庫の外観を大きく変えられるため、見栄えの良い車庫を作ることができます。しかし、木材の防腐処理などを行う必要があるため、費用がかかる点がデメリットになります。
ポリカーボネイトなどで壁を作ると、外の光を車庫の中にまで取り入れることができるため、日中であれば明るい車庫になります。デメリットは、車庫の中が外からでも見えやすくなってしまう点と外観を大きく変えることができない点です。
トタンは手軽に壁を作ることができ、外から車庫の中が見えないため、ポリカーボネイトよりも防犯性が高くなります。しかし、外観は良くある車庫になってしまうため、外観を気にする方には向いていません。
車庫のキットを購入する方法も
単管パイプで車庫を一から自分で作るのは大変だと感じる方は、車庫のキットを自分で購入する方法がです。
ガレージを作るためのキットはネット通販でも購入することができ、材料を組み立てて設置するだけで車庫を作ることができます。そのため、材料のカットなどを行わなくても立派な車庫を建てることができ、単管パイプで作るよりも簡単に車庫を作ることができます。
単管パイプを使った車庫の強度を強くする方法は?
単管パイプで車庫を作る時は、車庫の強度が十分あるか気になります。単管パイプは手軽に組み立てることができる反面、ちょっとした歪みが原因で一部分に重さが偏ってしまうことがあるため、強度のある車庫を作るには、単管パイプの繋ぎ方が重要になります。
強度のある車庫にする繋ぎ方は?
単管パイプで車庫を作る場合は、重さが均等に加わるように組み立てる必要があります。
車庫の重さを均等にするには、水平器を使ったパイプの組み立てが重要になります。車庫が歪んだまま作られてしまうと重量が一部分に偏るため、ある程度時間が経った時にパイプが曲がってしまう可能性があります。そのため、水平器で車庫が水平に作られているか確認しながら組み立てましょう。
また、単管パイプで作る車庫は耐えられる重量を計算することができるため、強度が不安だと感じる方は自分で計算してみると良いでしょう。
雪の重さに単管パイプは耐えられる?
車庫の上に雪が積もった場合は、その重さに耐えなければなりません。雪の重さに耐えられる車庫を単管パイプで作るには、きちんと雪の重さに耐えられるか計算してから作る必要があります。
また、雪の重さに耐えられる車庫にするには筋交いを入れることも重要です。筋交いとはパイプが歪まないように斜めにパイプを通す方法のことをいいます。雪の重さに耐えられる車庫にするには、筋交いを入れた車庫にしましょう。
単管パイプを使った車庫は固定資産税がかかるの?
家や土地を所有する場合は、固定資産税という税金を市町村に納める必要があります。そのため、新たに車庫を作った場合、新しい車庫が課税の対象になるか把握しておく必要があります。
固定資産税の対象になる建物は、以下の条件に該当する建物が課税の対象になります。車庫の構造によって課税の対象になるか変わるため、車庫を建てるときは注意しましょう。
・建物の基礎を地面に固定しているか
・建物に屋根があるか
・建物の壁が3方向以上あるか
この条件に該当しない建物は課税の対象になりません。そのため、固定資産税がかからない車庫を作るには、この条件に入らない車庫にする必要があります。
単管パイプで作る車庫は、事前準備が重要。
ここまで単管パイプで作る車庫についてご紹介しましたが、車庫を作るときは事前にどんな車庫を作るか、車庫の強度や風で倒れないか考えて作る必要があります。しかし、単管パイプを使えば安くて簡単に車庫を作ることができます。
単管パイプで作る車庫は見た目が悪くなるのではと考える方もいますが、木材などで壁を作れば立派な車庫を作ることができるため、車庫が欲しいけど安くで車庫を作りたいと考えている方は、単管パイプで車庫を作ってみてはいかがでしょうか。
初回公開日:2017年12月28日
記載されている内容は2017年12月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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