アルトワークスチューニングパーツ紹介・チューニング例
更新日:2024年10月14日
アルトワークスのチューニングパーツ紹介
アルトワークスは1987年に登場し、2000年に廃止となるまで約13年にわたり硬派な男たちの胸を熱くしました。そして、2015年に約15年のブランクを経て復活しました。旧型のF6Aエンジンを載せたアルトワークスは、数多くのチューニングパーツを世に送り出しました。
チューニングパーツの定番は、マフラー、エアクリーナー交換、その他にのサクションパイプをアルミ製やシリコンに変更、ECUセッティングやブーストコントローラーによるブースト圧の変更、インタークーラー大容量化あたりでしょう。
もっとハードにチューニングしていくとなれば、タービン交換やエンジンヘッドチューニングとなりますが、ECUのセッティングもその都度変更して取り付けたパーツを最大限に力を発揮できるようにする必要があります。
エンジンのパワーアップをすれば、止まる事や車の挙動を安定させるために足回りの変更、ブレーキの強化が重要になり、トータルでチューニングしていく必要があります。
新型と旧型のチューニングの違い
旧規格のアルトワークスは、64馬力の自主規制を作るきっかけとなった車です。そのポテンシャルを解き放てば、80馬力から120馬力は直ぐに出せるエンジンです。変わって現行のアルトワークスですが、旧規格のエンジンと比較するとエンジン構造の考え方が違います。
エキゾーストマニホールド一体型のシリンダーの採用やレスポンス、トルク重視のターボチャージャーの採用で簡単にパワーを上げることが難しくなりました。タービンを交換してガスケットで圧縮比を落としても、せいぜい100馬力でれば良いでしょう。
ECUの解析も始まり、チューニングパーツメーカーから出始めていますが、これから熟成を重ねよりパワー重視のECUも出てくるでしょう。
アルトワークスのチューニング例紹介
新型アルトワークスは、車重が670Kgとダイハツコペン(850Kg~)、ホンダS660(830Kg~)とライバルより軽く、動力性能は確実に上回っています。軽さを武器にした完成度の高い新型アルトワークスの最新チューニングを紹介します。
KLC初となるスポーツカーだけのブランドpremiumGTを立ち上げ、アルトワークスの走りをイメージしたエアロをラインナップです。ダウンサスも落とし過ぎず純正ショックとリンクして、乗り心地を追求したセッティングが売りのガチバネをリリースしてます。
KCテクニカ
スポーツタービンキットをはじめ、エンジンチューニングパーツを販売しています。スポーツタービンキットを最大限に生かせるECUも専用に開発し販売しています。その他にもブレーキ、サスペンション、ボディーの強化部品まで幅広く対応しています。
スズキアリーナ久留米
新車購入時にスズキワークスのパーツを組み込んだ車両を購入できます。また、希望小売価格と同じ値段です。最初からチューニングを考えているならば、このアルトワークスはコストパフォーマンスが高いです。さらに、遠方で購入すれば陸送手配してもらえます。
モンスタースポーツ
吸排気系パーツ、足回り、エアロによりトータルでチューニングパーツを取り揃えているショップです。軽量なアルトワークスでしたら、あまり大きくチューニングせずに吸排気系だけで十分気持ちが良い走りができます。
テイクオフ
軽カーと言えばテイクオフです。多くの軽専用のチューニングパーツやエアロパーツを送り出してきたメーカーですが、アルトワークス用にも数多くのラインナップが整ってきました。
馬力
ターボ車の馬力を上げるには、ターボチューニングで簡単に馬力が上がります。しかし、最近の車はノーマルタービンではブーストを上げても劇的に馬力アップは望めません。そこで、タービン交換する方法をとります。ターボチャージャーの羽の向きや口径を変化させることで、出力特性を変えることができます。
しかし馬力を上げるという事は、それだけ爆発エネルギーを増大させるということで、エンジンへのダメージは大きくなります。エンジン性能を表示する方法は馬力とトルクがありますが、トルクは瞬発力で馬力は持久力です。加速をよくするにはトルクを増大して、最高速を伸ばしたいなら馬力をアップすることです。
シングルカム
アルトワークスには、シングルカムとツインカムの2種類があり、F6Aエンジンにシングルカムのアルトワークスが存在します。外観からは、その違いは判らないのでボンネットを開けて確認するしかありません。シングルカムは、SOHCエンジン(シングルオーバーヘッドカムシャフトエンジン)といい、カムシャフト1本で吸気弁と排気弁を作動させています。
長所は、部品点数が少なくロッカーアーム駆動でメカニカルロスが少なく、低速トルクもしっかりあり粘り強いです。故障してもエンジンの玉数が多いので、修理しやすく価格も安いです。
変わって短所は、2バルブなので高回転での燃焼が安定しないので、パワーはツインカムには落とります。エンジンを高回転まで回したときのカムフィールが劣ります。シングルカムエンジンでもターボをハイフロー化し、サブコンピューターと追加インジェクターで燃調をとれば、びっくりするほど早くなります。
また、カムシャフトをハイカムに変更することで、シングルカムの低速のトルク感をそのままで、上まで回る気持ちの良いエンジンに変わります。
エンジン
アルトワークスは、まだ軽の排気量が550ccの頃に初代が誕生しました。初代はF5Aエンジンです。2代目は550cc時代がF5B、660cc時代にF6Aエンジンです。3代目と4代目はK6Aエンジンです。現行モデルはR06Aです。今でもチューニングエンジンベースとしてが高いのはK6Aエンジンです。
スズキスポーツや数多くのショップから、チューニングパーツが販売されています。エンジン本体に手を入れるチューニングの例として、バルブシートカットやバルブフェースのすり合わせ、シリンダーブロックやシリンダーヘッドを面研をするだけでもスムーズでパワフルなエンジンに生まれ回ります。
最新のR06Aは、エンジン内に手を入れることはお勧めしません。現在は、このエンジンのウィークポイントを見つけ対策し、チューニングメニューを考える段階です。
もし現段階でR06Aをハードチューンしても、クランクシャフトの剛性や強度がK6Aより低いので、高回転化やパワーアップの障害になっています。また、圧縮比が9.1:1と高いので大きくブーストアップはできません。
F6Aエンジン
F6Aエンジンは、ジムニーやカプチーノにも搭載されており、その耐久性の高さは定評があります。K6Aエンジンよりは重くはなりますが、チュー二ングしてもそう簡単には壊れません。
しかし、軽のエンジンはチューニングしてモアパワー望めば、それだけエンジンにかかる負荷も多くなり、頻繁にオーバーホールを繰り返さないと壊れてしまうエンジンになります。実質130馬力程度に抑えておいた方が良いでしょう。
HA36ターボRS
ワークスより車重が軽くても、エンジンは同じです。コンピューターのセッティングが違うので、トルクが若干少ないですがチューニングベースとして考えるなら、新車価格も安いターボRSは狙い目です。
HA36Sワークス
アルトワークスは、硬派な過激モデルです。チューニングメニューも増えてきていますが、乗り心地や壊さない事を考えれば吸排気系とコンピューターチューニングが良いでしょう。トラストからレギュラーガソリンのままで、エンジンフィーリングをよくするECUもラインナップされています。
HA22S
このHA22S型のエンジンは、K6AエンジンでケーターハムSeven160にも搭載され80PSにチューンナップされてます。この車をチューニングするには、最終型でも発売から17年余りたっているので車をくまなく点検し、へたっている部分を交換する作業から必要になります。特にブッシュ類は要交換でしょう。
エンジンも各部オイル漏れが無いかチェックをする必要があります。吸排気系を交換して、ブーストアップまでにとどめておくのが無難でしょう。タービン交換をするとなれば、走行距離にもよりますがエンジンオーバーホールしてからの方が良いでしょう。
新型
最新の軽自動車は、パワーアップが難しくなりました。マフラーやエアクリーナーを交換して、足回りとブレーキチューニングで十分楽しめるのが新型です。アルトワークスの復活で各社チューニングメーカーよりパーツが豊富に出てくるでしょう。その中で、GReddyから新しいパーツも発売予定で非常に気になります。
中古車
アルトワークスをチューニングベースとして考えて中古車を購入するのであれば、走行距離が少ない物を選ぶのが良いでしょう。エンジンチューニングをする上で、走行距離が過走行だとそれだけエンジンに負担がかかっており、オーバーホールを前提として考えなければならなくなります。
中古車のチューニングカーはどのような仕様なのか、また取り付けられたパーツがきちんと取り付けてあるか不明なので、特にハードチューニングしたアルトワークスは購入に際し納得いくまで点検してからにしましょう。新型もチューニングをするならば、同じく走行距離には注意をしましょう。
アルトワークスのチューニング費用
チューニング費用は、何を目的にするかで変わってきます。アルトワークスは、過激さを追求している乗り物ですから、もともと非常にスポーティーに味付けされています。チューニングはウィークポイントを補うためのものなので、アルトワークスを乗って気に入らない部分から手を入れていくと良いでしょう。
足回りを車高調に変更するだけでもパーツ代で15万から30万ほどします。マフラー交換も5万円から8万円ほどです。吸排気系を変えようと考えれば最低でも10万円は必要になるでしょう。チューニング費用は、アルトワークスに限らず非常に高価です。しかし、見た目をアグレッシブに変えるだけなら、工夫次第で安く仕上げる事もできるでしょう。
チューニングはほどほどに
チューニングは、エンジンやシャーシーに負担かける代わりに、今以上のパフォーマンスを提供してくれる諸刃の剣です。アルトワークスは、チューニングベース車両として非常にがありますが、チューニングすることで車のメンテナンスが増えることは避けられません。
ハードにチューニングすればするほど、エンジンをオーバーホールするタイミングが増えてきます。アルトワークスに限らず、軽カーをチューニングして2000㏄クラスと対等に走ろうと考えることは非常に夢のある話ですが、それと引き換えに大金も必要になるでしょう。
初回公開日:2017年10月25日
記載されている内容は2017年10月25日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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