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ヤマハのLFAエンジンが搭載されているレクサスのポイント

更新日:2024年11月17日

レクサスLFAは、レクサスブランドで販売されたスーパーカーですが、その魅力はエンジンにもあります。LFAのエンジンはスポーツ性能を求めているだけでなく、レクサスブランドに合う車に仕上げるために工夫がされており、特別な車となっています。

ヤマハのLFAエンジンが搭載されているレクサスのポイント

レクサスLFAのエンジンにはどんな特徴があるの?

レクサスLFAは、レクサスから初めて販売されたスーパーカーで、1つ1つの部品にこだわりを持って作られていますが、LFAのエンジンにも数多くのこだわりがあります。そこで今回は、LFAという車にはどんな特徴があり、LFAのエンジンにはどんなこだわりがあるかをご紹介します。

レクサスLFAとはどんな車か?

レクサスLFAとは、2010年12月から2012年12月までにレクサスから販売されたスーパーカーで、馬力が560馬力、新車時の販売価格が3,750万円の車です。LFAには、以下の特徴が挙げられます。

・レクサスブランドで初めて発売されたスーパーカー
・生産台数が500台という非常に希少な車であること
・500台中50台はサーキットでの走行も考えられた高性能車
・LFAの部品1つ1つにこだわりを持って作られている

そんな特別な存在であるLFAに搭載されていエンジンには、数多くの特徴があります。次の項目からLFAに搭載されているエンジンについてご紹介します。

LFAのエンジンはどんなエンジンか?

LFAには、1lr-gue型というエンジンが搭載されており、lrエンジンと呼ばれています。このエンジンは、v型10気筒のエンジンで、最高出力が412kw、最大トルクが480nmのエンジンです。

このlrエンジンは、エンジン本体の開発にヤマハ発動機が携わっており、f1などのモータースポーツのノウハウが注ぎ込まれているエンジンです。lrエンジンには、性能を追求しただけではなく、レクサスという高級車のイメージを壊さずに作られたエンジンで、lrエンジンはLFAにのみ搭載されている特別なエンジンです。

トヨタとヤマハの関係性

トヨタ自動車とヤマハ発動機は、古くから技術提携を行なっており、トヨタの2000gtで初めて技術提携されました。

ヤマハ発動機と技術提携されて作られるエンジンには、軽量で高回転という特徴があります。また、ヤマハ発動機ではf1のエンジンも開発していたことから、モータースポーツに関してのノウハウが十分にあり、LFAのエンジンにもf1で培われてきた技術が惜しみなく使われています。

lrエンジンにある特徴は?

lrエンジンは、スポーツ性能が高くなるように作られています。車にとってエンジンは非常に重量物になるので、できるだけ重量が軽くなるように作る必要がありますが、LFAのエンジンは重量を軽くするだけでなく、重心を下げるための工夫も施されています。

LFAのエンジンは、重心を下げるためにエンジンオイルの循環方式をドライサンプ方式にしています。普通の乗用車に搭載されているエンジンは、ウェットサンプ方式と呼ばれるタイプのエンジンが採用されており、ウェットサンプ方式のエンジンは、エンジンオイルが重力によって下に流れていくことでオイルの循環を行なっています。

ドライサンプ方式のエンジン

一方で、ドライサンプ方式のエンジンは、エンジンオイルを強制的に回収し、オイルタンク内にオイルを溜めます。その結果、エンジンの下側にあるオイルパンにすべてのオイルを回収する必要が無いため、オイルパンの大きさを小さく作り、エンジンの高さを小さくるすることで、エンジンの重心を下げることができます。

ドライサンプ方式のメリットは他にもあり、エンジンオイルをオイルタンクに溜めるため、エンジンオイルの供給がコーナーリング時でも安定して行うことができます。ドライサンプ方式のエンジンは、レーシングカーやf1のエンジンなどに採用されるエンジンなので、LFAのエンジンもスポーツ性能が高いエンジンと言えます。

LFAエンジンの特徴は「音」にもある

LFAのエンジンは、スポーツ性能が高いだけでなく、エンジンの排気音にもこだわりがあります。lrエンジンの排気音には、ヤマハの音楽技術を駆使して開発されており、LFAの排気音は独特の高い音が発生します。

LFAの排気音に関しての開発は、排気管部分の開発だけではなく、車体全体に音を反響させることなどを考えて作られているので、独特の美しい排気音が響き渡ります。この排気音は、他のスーパーカーには無い特徴で、まるでf1のようなエンジン音を発生させます。

LFAエンジンの価格は?

LFAのエンジンは、通常のエンジンよりもこだわりを持って作られたエンジンですが、lrエンジンの価格は約900万円になります。

エンジンの値段としては非常に高額な値段ですが、lrエンジンがLFAにのみ搭載されたことや、排気音に独特の音を持たせたこと、LFAの生産台数が500台限定であったことなどを考えると、納得できる金額と言えるでしょう。

LFAに使われるエンジンオイルの特徴は?

LFAに使われているエンジンオイルは、モービル1が使用されています。オイルの粘度は、5w-50の粘度を持つエンジンオイルが使用されています。また、エンジンオイルの使用量は最大で17Lとなっており、オイル交換時は乗用車3~4台分のオイルを必要とします。

また、LFAに使用できるモービル1には、LFAに使用できることを示すための記載がされています。そのため、消耗品であるエンジンオイルにもこだわりを持って開発されたエンジンオイルであることが分かります。

LFAのエンジンオイルはいつ交換すればいい?

LFAのエンジンオイルを交換する時期は、車の使い方によって変わってきます。エンジンオイルの劣化は、車の使い方によって大きく変わりますが、一般的に交換する時期としての目安は15,000kmごとになります。

しかし、エンジンを高回転で回すことが多かったり、逆に車を短距離でしか乗らない場合などは5,000kmごとや10,000kmごとに交換すると良いでしょう。

また、LFAの場合はサーキットで走行することも考えられます。サーキットで走行することは、車にとって大きな負荷となるため、サーキットで走行する前にエンジンオイルを交換しておき、サーキットでの走行が終了した後にもエンジンオイルを交換しておきましょう。

LFAエンジンの重さはどのくらい?

LFAのエンジンはv型10気筒エンジンのため、非常に重量があります。しかし、LFAの車両重量が1,480kgと非常に軽量な車体であることから、エンジン重量が非常に軽量であることがわかります。

実際にエンジンには、アルミニウム合金製のピストンやコンロッドにはチタンの採用など、エンジンの強度を保ちながら軽量化をしています。LFAは、この軽量化により自然吸気エンジンでありながら高出力な車となっています。

LFAエンジンはどこまで回せるか?

LFAのエンジンは、最高回転数が8,700rpmとなっています。LFAのエンジンは、10気筒のため10気筒で8700rpmまで回転するエンジンは、非常に高回転のエンジンと言えるでしょう。

また、LFAは自然吸気エンジンのためターボが付いていません。自然吸気エンジンの特徴は、回転数の上昇とともに出力がスムーズに出ることです。LFAのエンジンは、v10エンジンでありながらスムーズエンジンが回転するエンジンなので、とても気持ち良いレスポンスを発揮することができます。

非常に希少なLFA

ここまでLFAについてご紹介してきましたが、LFAはレクサスから限定販売されたスーパーカーで、非常にこだわりを持って作られた車です。そのため、街中でLFAを見かけることも珍しく、中古で販売されているLFAは新車時よりも高値で販売されています。

LFAは、特別な車で車体やエンジンや電子制御など、すべての部品にこだわりを持って作られた車のため、ごく一部の人しか所有することができません。しかし、今回ご紹介したLFAの特徴やこだわりを把握しておけば、実際にLFAを街中で見かけた時にLFAの見方が変わります。

実際にLFAを見かけた時は、見た目や速さだけでなく、エンジン音や部品の1つ1つをよく観察してみてはいかがでしょうか。

初回公開日:2017年11月14日

記載されている内容は2017年11月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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