【メーカー別】タイヤの年式の見方・確認方法・調べ方
更新日:2024年08月12日
メーカー別タイヤの年式の見方
車に年式があることは皆さん良く知っている事ですが、タイヤにも年式があるってごぞんじですか。タイヤには製造した年式があり、タイヤをよく見るとちゃんと刻印されています。
見落としがちなタイヤの年式ですが、新車でディーラーから納車されて1年後にタイヤがパンクしたので確認したら、タイヤの年式が5年以上前のものだったなんてこともあります。
タイヤはゴム製なので、未使用であっても経過年数によっては、ゴムが劣化しひび割れなどがおこりパンクや空気抜けしやすくなります。タイヤを入れ替える場合や、新車を購入した場合など、タイヤの年式も確認することをおすすめします。
ブリジストンタイヤ年式の見方
日本の巨大タイヤメーカーであるブリジストンは、福岡県で創業されました。日本たび株式会社のタイヤ部門として発足され「日本タイヤ」として独立後「ブリジストン」と改名され今では誰もが知るタイヤメーカーであり、スポーツ用品や自転車などの商品も販売されています。
ブリジストンタイヤの年式は、タイヤ片側の側面のホイールに近い位置に製造番号と製造年周があり、製造年周は凹んだ文字で2000年以降は下4桁、1999年以前は下3桁刻印され、最初の2桁は週を表し、残りの数字で製造年の西暦下2桁~1桁を表しています。
例えば、2412と刻印されている場合は、24週(6月)の12年という事になり、製造は2012年6月と読むことができます。
ヨコハマタイヤ年式の見方
戦前の財閥古川グループのタイヤゴムメーカーであり、横浜ゴム株式会社のブランド名としてヨコハマタイヤと呼ばれています。レースでお馴染みADVANやスタットレスタイヤのiceGUARDなどは、ヨコハマタイヤの代表的なブランドとなっています。
ヨコハマタイヤの製造年周は、ブリジストンタイヤ同様に側面に4桁の数字が刻印される形となり、4桁の意味は、初めの2桁で製造週を表し後ろの2桁で製造年の下2桁を表しています。例えば、1016の場合は、10週目2月の2016年となり2016年2月に製造されたものと読み取ることができます。
ブリジストンもヨコハマタイヤも数字4桁の前に、アルファベットがあります。このアルファベットはメーカーや製造された工場毎の刻印になっています。
ミシュランタイヤ年式の見方
ミシュランタイヤは、世界で初めてラジアルタイヤを販売したフランスのタイヤメーカーです。日本だけでなく海外の自動車、バイク、バスや重機、飛行機にまでミシュランタイヤが使用されています。モータースポーツタイヤとしても高いシェアを誇り、F1レースやルマンでも採用されています。
ミシュランタイヤの年式周期も、他のタイヤメーカー同様にタイヤの側面に4桁の数字で示されています。片面のみの印刷なので、車に装着した際に内側に入ってしまうと年式を確認できなくなってしまいます。
グッドイヤータイヤ年式の見方
アメリカ合衆国のゴム・タイヤメーカーで、日本では日本グッドイヤーが製造販売している。イギリス法人だったダンロップもグッドイヤーの子会社であり、欧州や北米で販売されているダンロップタイヤは、全てグッドイヤーで開発・製作されています。
グッドイヤータイヤの年式を確認するには、サイドウォールと呼ばれるタイヤの側面に書かれたセリアルナンバーを確認するとわかります。セリアルナンバーとは、アルファベット2文字と数字4桁で、アルファベット2文字は製造工場を表し、数字4桁は他のメーカー同様製造週の数と西暦の下2桁で表されています。
トーヨータイヤ年式の見方
兵庫県にあるゴムメーカーが、2019年にTOYO TIREに社名変更します。TOYO TYREというブランド名では、誰でも聞いたことがあるメジャーブランドになります。専用タイヤ発想がコンセプトで、車に合うそれぞれのタイヤを製造することで特に海外では人気のタイヤです。
トーヨータイヤの製造年式を知るには、タイヤ側面にあるセリアル記号を確認する必要があります。トーヨータイヤのセリアル番号は、2桁の工場コード2桁のサイズコード3桁の設計コード2桁の週セリアル2桁の年セリアルになります。
例えばABCDEF0118のセリアル記号が刻印されたタイヤの場合は、AB工場でCDサイズのDEF設計コードのタイヤで2018年1月製造という事になります。
タイヤの年式の表示方式
タイヤの年式は、どんなタイヤにも刻印されています。表示方式は、海外メーカーも国内メーカーも大体同じような表示方法になっていて、年式を表す数字は、1999年以前なら3桁で表示されそれ以降は4桁の数字で表され、製造週番号が2桁年式番号が2桁で刻印されています。
また、メーカー固有のアルファベットや数字を用いた2桁~4桁の製造工場や、タイヤの種類などを表すものが、年式の前に刻印されている場合が多いです。
タイヤの年式を表す数字などの刻印は、タイヤ側面に刻印されていますが、両サイドに刻印されていることは少なく、片面だけの側面に表示される場合が多いので、今現在の愛車に年式が見当たらない場合は、内側に記されているので確認できなくなっています。
タイヤの年式の調べ方
タイヤの側面には、何やら色々な数字やアルファベットが刻印されているのはご存知でしょうか。
側面には、メーカー名、工場コードや識別コード+製造年式、製造国名、タイヤサイズ、スリップサインなどの記載が必ずあります。それ以外にも、方向性指定タイヤの場合のローテーションマークやラジアルタイヤやチューブレスタイヤの場合の種別情報が刻印されています。
タイヤの年式を調べるためには、この側面に書かれた工場コードや識別コード+製造年式の数字を読み取ることで判断できます。大体のメーカーは4桁の数字が刻印されていて、前の2桁の数字が製造週になり、後ろの2桁が西暦になります。製造週は、1年を週で数えた番号になります。
週数とは、1年365日を7日で割った場合、52になるので、1年間を52週間で表すのが一般的ですが、元旦が土曜日で1周目になったり閏年の場合は、年度により53~54週になる場合もあります。
各メーカーの使用期限は同じ
各メーカーの回答は、約10年間の使用期限であると説明があります。ただし、10年といっても雨ざらしや極寒、極暑の環境などではゴム自体の劣化が通常より早く進む場合があるので、新品で使用できるものは、製造後5年程度だといわれます。
中古でタイヤを購入する場合は、製造年月日が新しい場合でも、ゴムの劣化によるヒビや溝の深さなど自分の目で見て確認して購入することをおすすめいたします。新品タイヤを購入する場合は、製造年式の新しいものを選ぶことが最善と言えるでしょう。
年式+走行距離+タイヤの溝で確認
古いタイヤ=交換時期とは限りません。製造後5年経過した一般的には保証されない範囲の製造年式のタイヤでも、保存状態が良好であれば問題ないといえます。
反対に製造年式が新しいものでも、長距離走行が多く過走行の場合は、それなりにタイヤのゴムの消耗は進みます。タイヤの溝が、薄くなって交換を示すスリップラインが出ている場合は、法律上でも交換しなくてはなりません。
タイヤの年式と交換時期は比例しない
タイヤのゴムの劣化は、タイヤ自体の製造年式が新しくても関係ない事、走行距離が多い車は、タイヤのゴムの消耗により溝が少なくなり、法律上走行できなくなる事が分かって頂けたでしょうか。
タイヤ寿命は、年式を確認し、走行距離から判断し、目でタイヤの溝を確認して交換することをおすすめします。タイヤの年式の確認方法を知らない方は、少なくありません。車の年式ばかりを気にするのでなく、タイヤの年式もちゃんと確認して安全な走行を心掛けましょう。
初回公開日:2018年03月22日
記載されている内容は2018年03月22日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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